ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

三馬鹿トリオ

2020-03-03 13:33:53 | 徒然の記

 『日中再逆転』の書評を続けるつもりでしたが、新聞やテレビの報道を見ていますと、とてもそんな気になれません。トイレットペーパーを買い占めたり、インスタントラーメンを買いだめしたり、そんなバカ騒ぎに参加する気はありませんが、ここは書評を一回休み、令和2年3月時点での世状を、孫たちのため残そうと思い立ちました。

 きっかけは、2月26日の千葉日報の記事と、3月2日の参議院のNHK中継です。言うまでもなく、コロナウイルスに関するもので、まともに考えると怒りが抑えられなくなりますが、距離を置いて眺めますと、馬鹿馬鹿しさに吹き出してしまいます。政治家、学者、ニュースキャスター、お笑いタレントなど、ここ数ヶ月にわたる登場人物は数えきれませんが、その中でもとりわけ目立ったのが、次の三人です。

  1.   WHO エイルワード氏

  2.   立憲民主党幹事長 参議院議員福山哲郎氏

  3.   総理大臣安倍晋三氏

 私は今でも、安倍氏に敬意を払っていますから、三人の中に加えるのは抵抗がありますが、後の二人を語るために欠かせない人物なので、致し方がありません。といっても、内心では、「やはり愚かなのだろうか」と言う、思いもあります。他の二人は、そのままのバカですが、総理については躊躇いがあるため、最後に持ってきました。

 さてそこで、1.   WHO エイルワード氏については、2月26日の千葉日報の記事を転記いたします。

 「WHOの専門家エイルワード氏は、24日夜の北京での記者会見で、」「次のように語った。」

 1.    中国では、感染増加のピークが過ぎた。

 2.    交通の遮断など、武漢市を封鎖した措置が有効だった。

 3.   世界各国は、中国の経験を学ぶべきだ。

 4.    中国が取った措置は空前絶後のもので、柔軟で先見性のあるものだった。

 今やWHOが、中国の国営宣伝組織と成り下がっていることは、世界の人々が知っていますから、私は氏の発言に、コメントをする必要を感じません。歴史に残すべき、戯言 ( たわごと  ) でしょう。

 次は、参議院議員福山哲郎氏です。昨日のNHKの国会中継で見ました。最近は、顔を見るだけで気分が悪くなりますので、氏が出ているとスイッチを切るようにしています。しかし「全国一斉休校」を要請した、総理への質問でしたから、我慢してみました。

 「いくらなんでも、唐突すぎますよ。」「なんで事前に、私たちに相談しなかったんですか。」「相談する時間は、いくらでもありました。」

 額ににシワを寄せ、険しい顔で、総理を追及していました。正確にはもっと色々喋り、違う言葉だったかもしれませんが、要するに自分たちに相談せず、総理が勝手に決めたと文句を言っていました。

 これが三馬鹿の二人目で、丁寧に答えている総理が三馬鹿の最後です。ですから、同じバカでも、内容が違っていることを、息子たちは気づいてください。文章が面倒なので、福山氏への反論は、総理に代わって私が、箇条書きでします。

 1.   いくら時間があっても、君ら野党は、桜見の会の話と、検事の定年延長だけしか取り上げなかったではないか。

 2.   喧嘩腰で向き合い、言葉尻を取り上げて詰問するだけの君らに、「話し合い」の姿勢があったのか。

 3. 野党の諸君がやっろうとしているのは、「話し合い」でなく、常に「貶し合い」ではないか。

 4.    己のバカに気づかず、恥ずかしい寝言をいう姿は、WHOエイルワード氏とそっくりだ。

 要するに、福山氏がやっているのは、いつも通りの「田舎芝居」です。程度の低い反日・左翼の有権者向けに、「俺は頑張っているぞ」と、選挙活動をしています。国を大切にする多くの国民は、ますます彼らを軽蔑するだけです。

 それよりも、私が息子や孫たちにも伝えたいのは、チャンネル桜の水島氏の「総理への訴え」です。偶然昨夜、ネットの動画で見ましたので、追加しておきます。水島氏は、長い間、総理の支援者の一人として活動していましたが、最近は反対者となっています。

 「安倍総理は、国民に対して、」「不要不急の外出をするな、人の集まる場所へ行くな、手洗いをせよ、マスクをせよと言っているが。」「肝心の中国や韓国からの入国者を、どうして全面入国禁止にしないのか。」

 「中国は、湖北、浙江両省以外の地域からは、今でも入国しているではないか。」「 韓国は、大邱市と慶尚北道清道郡以外からは、なんの禁止もされていない。」「国内では厳しい要請をしながら、保菌者の可能性の高い中国人や韓国人を、なぜ入国させているのか。」

 「総理は、日本国民より、中国人や韓国人の方が大事なのか。」

「こうした全てのことの原因は、習近平の国賓招聘を実行するためでないのか。」

「習近平の入国を禁止せよ。」「国賓招聘を、やめろ。」「陛下との面談には、断固反対する。」

 水島氏にも、難点はありますが、今の時点で、私は氏の主張に賛同いたします。そしてまた、ブログの表題も修正いたします。「二馬鹿とプラス裏切り者」

 「総理は三馬鹿トリオの一人ではなく、」「このままで行けば、全支持者に対する裏切り者となります。」「後継者が育っていない自民党で、総理が潰れたら、」「日本も潰れるのではと、そんな危機感はないのでしょうか。」

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日中再逆転 - 3 ( 『毛沢東語録 』と、習近平氏 )

2020-03-03 06:50:31 | 徒然の記

 習近平氏が、新しい総書記に選出され政治の表舞台に登場したのは、2012 ( 平成24  ) 年11月の、第18 回党大会でした。取材で北京にいた近藤氏は、周氏の印象を次のように語っています。

 「第一印象は、盧武鉉 ( ノ・ムヒョン ) 大統領にそっくりの男だ、」「と言うものだった。」

 氏の叙述を読みますと、習近平氏が中国の歴史上で、どのような位置づけになるのかが、よく分かります。

 「盧武鉉は、韓国の九人目の大統領である。」「習近平が総書記になった、ちょうど10年前の2002年に、」「大統領選で勝利し、5年間韓国大統領を務めた。」「私は取材のため、盧武鉉候補を全国各地に追いかけてまわり、」「インタビューもしており、印象が深い大統領の一人だ。」「彼が勝利した時、私は、次のような記事を書いた。」

 「国家財政が破綻した、IMFの暗い時代から5年、」「韓国経済がようやく立ち直り、国民が今後、」「さらなる経済成長を期待している時、と言うのに、」「大統領に当選したのは、大学も出ていない、極左の弁護士、」「富裕層を敵視し、アメリカや日本を敵視し、」「財閥解体まで宣言している、朝鮮労働党シンパの男だった。」

 「全く、巡り合わせの悪い国である。」「韓国国民は、あろうことか、今の韓国に最も相応しくない男を、」「大統領に選んでしまった。」「この責任は、韓国国民自身が負うしかなかろう。」「この時の韓国の巡り合わせは、最悪だった。」

 何のために、氏がここまで盧武鉉氏について語るのかと最初はいぶかりましたが、読むにつれ意図が分かりました。

 「大統領は腐敗撲滅を掲げ、財閥や日米に対して、」「厳しい姿勢を、貫いた。」「そのため、一時的に韓国国内が、かって中国で吹き荒れた、」「文化大革命のようになってしまい、経済は失速。」

 「米ブッシュ政権は、そんな盧武鉉政権を、」「青瓦台のタリバンと、揶揄した。」「大統領本人は清廉でも、周囲に汚職が蔓延し、彼は、満身創痍で任期を終えた。」「それから一年後、疲れ果てた彼は、自殺してしまった。」

 盧武鉉氏が、どれほど激しい反日政策をとり、韓国内での対立を深めたか、どれだけ日本人を不愉快にさせたか。今も記憶にあります。知日派を政界や経済界から追い出しただけでなく、知日派と言われる人間から、過去に遡り財産の没収をしました。

 「2012 ( 平成24  ) 年の11月に、北京で間近に見た、習近平新総書記は、」「そんな盧武鉉大統領に、そっくりだったのである。」「物腰、態度、声音 ( こわね ) 、それに顔の表情も似ていた。」

 ここまで語られると、私の習近平氏への印象が確定し、新しい偏見の箱の中に納められます。

 「彼の初演説は、毛沢東がマルクスのもとから這い出てきたような、」「復古調だった。」「一週間前になされた、胡錦濤前総書記の政治報告で、」「80回も使われた、改革という言葉は、」「たった一回しか出てこなかった。」「人民に奉仕する。中国人民は、偉大な人民である、と言う調子で、」「鄧小平の改革開放をすっ飛ばし、」「毛沢東語録に、先祖返りしているのだ。」

 「偉大なのは、改革開放を唱えた鄧小平でなく、」「革命を起こした毛沢東だと、言っている訳である。」「加えて中国共産党のアイデンティティーは、抗日戦争にこそあると、」「強調しているのである。」

 だから周氏は、カビの生えた南京事件を再び世界へ発信し、国の祈念日にまでしてしまいました。東京裁判で捏造された事件であるにもかかわらず、です。在米中国人たちが中心となり「慰安婦事件」支援し、韓国政府を喜ばせている原因もここにありそうです。尖閣諸島へ公船や軍艦を進入させているのは、誰であるか、聞かずとも分かります。

 大会の会場にいた近藤氏の、感想が続きます。

 「日本人記者としては、思わず身震いしてしまった。」「これでは、現在進行中の、」「日中対立は解決しないどころか、悪化していくに違いないと、この時に悟った。」「実際あれから一年以上経ても、日中首脳会談さえ開かれなかった。」

 この習近平氏を、国賓として招聘すると言うのですから、安倍総理には、私などの想像もつかない深慮遠謀があるのでしょうか。日本を本当に大切にしているのか、崩壊させようとしているのか、今もって判断のつかない、不思議な総理です。

 次回は、安倍氏が実行しつつある「アベノミクス」について、外国の政治家や経済人が、どのように見ているかにつき、近藤氏の説明を紹介します。反自民、反安倍のジャーナリストでなく、「安倍応援団」の一人らしいので、気に入らない方は、スルーしてください。

 どんな意見でも、参考にしてやろうと言う心意気と、野次馬根性のある方だけ、「ねこ庭」へ、足をお運びください。

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