「官民一体」という言葉は、新聞だけでなく、テレビの報道でもよく使われています。国民がひとつになり、全国的に取り組もうとするときの、決まり文句として使用されます。
反日・左翼の学者か、評論家の誰かが、いつか指摘すると期待していましたが、戦後74年間何の声も上がりませんでした。庶民を強制する公権力を、邪悪なものとして批判し、政府を敵としてきた彼らが、黙っている不思議さを、今日まで見てきました。
確かに今回のコロナ戦争や、オリンピック・パラリンピックへの取り組みなどについて、国民の意識をひとつにするには、便利で、分かりやすい言葉です。しかし政府のすることには、重箱の隅をつつくように、何でも批判する彼ら、特にマスコミの人間たちが、いったい、いつまで「官民一体」なのか・・と、疑問でなりません。
もともとこの言葉は、「挙国一致」、「君民一体」、「朝野を挙げて」という戦前用語の一つですから、日本の敗戦とともに、消えてしまって良いはずでした。しかも彼らが最も批判し、攻撃している戦争へと、国民を鼓舞するため、彼ら自身が、戦争中に濫用してきた言葉です。こういうところに、反日・左翼マスコミの矛盾と言いますか、いい加減さと言えば良いのか、困民を馬鹿にした姿勢が窺えます。
「自分たちが伝えるものが、ニュースだ。」「伝えないものは、ニュースではない。」他国のジャーナリストが、こんな報道姿勢だと知ると、早速真似をし、「自分たちだけが、正しい事実を国民に伝えている。」と、自惚れてしまいました。ついには、「日本の世論を、正しい方向へ導くのは、ジャーナリストの責務だ。」「使命だ。」と、愚かな自画自賛に陥り、現在に至っています。
彼らに軽視され、無視されてもいる国民の一人として、本日は私が、彼らの無知を明らかにいたします。息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々は、マスコミが「官民一体」の言葉を使う限り、彼らの報道に信を置かないように、提案いたします。
まず、「官民一体」の意味は、何であるか。Web辞典では、二つの説明がありました。
1. 官庁と民間企業がしっかりと連携・協力して事に当たるさまのこと。
2. 官庁、民間企業、および学校がそれぞれ協力し合って事業や研究に取組むさまを指す語のこと
ここで言われる「官庁」の意味は、何であるか。Web辞典の説明を転記します。
「官庁とは、国家の事務について、国家の意思を決定し、表示する権限をもつ国家機関のこと。」
では、「国家機関」の意味は、何であるか。再び、Web辞典の説明を転記します。
「国家機関とは、国家の意思を決定・表示・執行するための、諸種の機関。」「立法・司法・行政の事務・作用に関する機関のこと。」
ならば、日本の「国家機関」とは、具体的になんであるのか。これはネットの他の情報から、引用します。あまりに沢山ありますので、途中で面倒になり、息子たちが知っていると思われる、機関名だけに割愛しました。賢明な方なら推察されると思いますが、何しろ国家機関ですから、以下のものが、全てであるはずがありません。
《 日本の国家機関 》
恥ずかしい間違い記事の例を、一つ紹介します。3月9日の千葉日報の論説です。「いすみ、茂原のロケ誘致順調」「地域活性化にどう生かす」という見出しで、千葉県が、映画やテレビドラマ、CMのロケ地の誘致に力を入れているから、もっと活性化につなげようという意見です。
「万引き家族」の海水浴シーンに、いすみ市の海岸が使われ、以来観光客が増えたという話から、始まっています。ここで使われている「官民一体」が、現在の意味での「官」だとしても、正しい使われ方なのか。息子たちと訪問される方々も、どうかお考えください。