5回目のブログで、次のように述べました。
《 20世紀最大の偏見思想は、「マルキシズム」です。日本語にしますと、「共産主義思想」、「社会主義思想」、時には「グローバリズム」と言う言葉になります。共通する思考は次の5つです。
1. 国家 ( 国境 ) の否定 2. 民族の否定 3. 宗教の否定
4. 個人主義の徹底 5. 単一共同体としての世界国家、地球国家 》
グローバリストの具体例を挙げれば、ユニクロの社長・柳井正氏がそうでしょう。私が発見した事実というのは、中国へ進出し、「世界企業」となった日本企業の経営者たちが、柳井氏と同じ思考をしているという驚きです。
もっとハッキリ言えば、「共産主義」と「社会主義」が、「グローバリズム」と同じ思想だったという発見です。馬渕睦夫氏や田中英道氏が、動画でこういう意見を述べていて、半信半疑で聞いていましたが、やっと得心しました。私が発見したというのはおこがましい言い方で、「私が得心した」というのが正しい気がします。
資本主義も突き詰めていけば、行き着く先はマルクス主義と同じ社会になるという、奇妙な発見です。自立した個人がいれば、個人を束縛する国も不要、歴史や文化も不要、楽しく生きるための金さえあれば、あとは何もいらないという物欲の思想です。政府もないのですから、あるのは自由な競争で、強い個人だけが生き延びる「弱肉強食」の世界です。
乱暴で残酷な思想ですから、日本を大事にする馬淵氏や田中氏が、彼らをひとまとめに批判し、嫌悪する理由が分かります。グローバリストは宗教を否定していますが、「金銭崇拝」と「個人主義崇拝」は、形を変えた宗教です。自分と違う思想を認めないだけでなく、同じ考えをしていても、生き残るのは強い者ですから、個人同士の戦いが続きます。これではサバンナの動物の世界と同じですから、和を大切にする日本人には馴染まない思想です。
おそらく私の発見は、反日左翼の学者や政治家、活動家、金儲けに精を出す企業家から、「極論」「暴論」「空想」「寝言」「妄言」と、ある限りの罵倒語を投げられるでしょう。彼らが自由気ままにやっていられるのは、こうした議論が隠されたまま、というより、議論さえないまま社会が動いているからです。
私が述べているのは事実だけで、他人に押しつけていません。息子たちにも、親の立場から強いる気もありません。複雑な世界を見るための、一つの物差しを提供しているだけです。
そこで書評の締めくくりとして、一つの仮説を述べます。
「安倍総理が、中国人の全面入国禁止措置を取れなかったのは、」「中国で大儲けしている日本企業の圧力だった。」「すでに世界企業となった日本企業の組織、経団連からの妨害だった。」
1日も早くコロナ騒動が収束する日を祈念しつつ、書評を終わります。