佐藤 可士和 展:国立新美術館 に行ってきた。
本人が語る、音声ガイド付き(なのでスマホ・ヘッドホン必須)
作品に至ったヒント・込められた意図、背景などがわかって面白い。
コーナーは大きく6つのゾーン。
それぞれ、
・THE SPACE WITHIN
・ADVERTISING AND BEYOND
・THE LOGO(写真)
・THE POWER OF GRAPHIC DESIGN
・ICONIC BRANDING PROJECTS
・LINES / FLOW
当ブログ的に最もインパクトを受けたのは、
・THE LOGO(写真)
・LINES / FLOW
・THE LOGO は写真の通り、彼が手がけてきた企業ロゴ類を展示。
展示会にあたり会場と同じサイズの場所を設け「実際にどうみえるか」を検証したそう。
この工夫で超有名どころのアイコンたちがうまく収まっている。
・LINES / FLOW
彼のアートワークのシリーズ、「LINES」と「FLOW」の2つを展示。
正面奥に、「LINES」のミニマル作品 ×15点にプラスして有田焼?!?
左手が「FLOW」=「赤」「青」「白」のステンレススチールで構成される直線
右手が「LINES」= ポロックのドリッピング技法をもっと研ぎ澄ませたような戦列な「青」
入り口の左右壁側に、「LINES」(右壁側)と「FLOW」(左壁側)の映像。
この映像が当ブログ的には展示会を通し最も惹かれた瞬間だった。
(昨日の5800日アップに「LINES」映像の瞬間を切り取った写真あり)
一方で疑問に感じるところもある。
映像という点での目新しさはあるが、
「LINES」= 「直線」は人間だけが持つ創造である、という作者の主張は面白い。
とはいえ、モンドリアンの直線技法、の延長上?
「FLOW」= ポロックのドリッピング技法、の延長上?
つまり彼は企業アイコンなどで時代によりそう表現を得意としてきた。
一方でこの2作品は、時代を明らかに超えた表現、ではないような気も、する。
アートの持つチカラ、はそこにあるように思うので…
なんてことを考えながら展示会場を出た。
「LINES」の直線技法といえば、その元祖? モンドリアン の展示が近々オープンされる。
(@SONPO美術館 今月23日(火)~)
今度は、直線技法の元祖?モンドリアン を鑑賞しながら、さらに想いをはせることとしたい!