巣篭もりで、「監督」繋がりで連作を鑑賞、も良いなを実感した。
(ジェシカ・ハウスナー監督「リトル・ジョー」→「ルルドの泉」)
そこで一挙に、大御所 イングマール・ベルイマン特集に突入!
実は、これまでイングマール・ベルイマンはかなり観てきたはず。
ざっと挙げると、
「ファニーとアレクサンドル」「秋のソナタ」「沈黙」「ある結婚の風景」「魔笛」など
だが、よくよくみると、後期の作品が多いことに気づく。
特にモノクロ系の彼の作品で見逃しが多い。
で今回は、「第七の封印」
主人公(マックス・フォン・シドー)が死神とチェスをするシーンが有名。
なので、そのシーンは知っていたが、物語全体にその対決がかかっているとは!
冒頭からして、既にそのシーン(汗)
ここがメインプロットだったわけ!
「対局の間、死はお預けだ。私が勝てば解放してくれ」と申し入れる主人公。
この申し入れに 死神 が面白がってOKを出す。
だが 死神 が思ったよりセコい。
教会で牧師のに化け、主人公の告解中にチェスの作戦を聞き出してしまう(笑)
セコッ!
だがそこはベルイマン、全く違和感を感じさせなかった…
また驚いたのが、 物語の背景がイマの時代とリンクしていること!!!
舞台は中世ヨーロッパなのだが、「ペスト」が蔓延し、世界の終末の不安に慄く時代。
まるで、コロナ禍の今の世界ではないか(汗)
そんな不安な時代に登場するのは、
「デマの流布」「魔女狩り」「火あぶりの刑」「新興宗教」「一般市民の暴力」「一般市民のいじめ」etc…
というわけで皆さん、Covid-19 の時代にこんなのが出てこないように注意しましょう!(笑)
結論:あまりに有名な 主人公 vs 死神とチェスをするシーンだけでなく、時代設定が Covid-19 の現代に通じる点で面白い!
第一回「仮面/ ペルソナ」はコチラ
第二回「野いちご」はコチラ