この本、珍しく「読中評」をアップしてしまうくらい、面白がっている。
読中評:Humankind希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章(上)
その最大の理由は、当ブログが今持っている大テーマに、解答 を与えたから!
=「ミーン・ワールド・シンドローム」
マスメディアの暴力的なコンテンツに繰り返しさらされたせいで、世間を実際より危険だと信じ込んでしまうこと
ちょっと前のベストセラー本「ファクトフルネス」でも同じ傾向の内容だったと記憶している。
恐怖本能―危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み = THE FEAR INSTINCT
さて(下)
引き続き、性悪説ではなく、性善説 への思想的転換を図つ議論を深める 後編。
それらは例えば、
・戦争 という異常な状況で兵士たちはなぜ辛抱強く戦ったのか?
その理由は「友情」
思想やイデオロギーではない。
・「権力」の危険性について
権力の感覚が「共感」において重要な役割を果たす精神プロセス「ミラーリング」(他者の行動や態度を無意識に模倣すること)を混乱させる
・マキャヴェッリ主義について
当ブログは完全に勘違いしていたのだが、マキャヴェッリ本人は権力者などではなく、ただの官僚。
その程度のレベル(笑)
・人をやる気にさせるのはあくまでも「報酬」か。
=外因性インセンティブ・バイアス
人間は自分はともかくとして「他人」は「報酬」がやる気の源だと考えがち。
テイラー主義 = 高い賃金こそが労働者にやる気を与えるへの反論が登場するようになる。
エドワード・デシ = 報酬は時にはモチベーションを弱める
・アルバートメダル賞を獲得した ヨス・デ・ブローグ の発言が面白いので以下引用。
マネージャーはほとんどアイデアを持っていない。
彼らがマネージャーになれたのは、会社のシステムに適合し、秩序に従ったからだ。
先見の明があったわけではない。
それなのに彼らは「パフォーマンスの高いリーダーシップ」講座のようなものを受講して
自分たちは形成を一変させるゲームチェンジャーで、革新者だと思い込んでいる。
ものごとを難しくするのは簡単だが、ものごとを簡単にするのは難しい。
その方がマネージャーにお仕事は面白くなるからだ。
・南アフリカを一つにまとめ民主主義に導くことに貢献した双子
政府でマンデラと働く兄、反乱郡の将軍の弟 が辿り着いた結論は?
・1914年第一次世界大戦の最前線でクリスマス・イブに起こった奇跡とは?
・コロンビアでゲリラをゲリラを改心させる為に実行した奇想天外のキャンペーンとは?
エピローグの締めは「人生の指針とすべき10のルール」!
結論:当ブログが今持っている大テーマに、解答 を与えたということもあり、今年有数に楽しめた読書!