~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

年末の幸せなひととき

2007年12月21日 17時33分36秒 | 見る・読む
本日、楽器店で「MOSTLY CLASSIC 2008年2月号」をゲット。
表紙は大野和士氏で、トップの記事も同じくでした。

現在ベルギー王立歌劇場の音楽監督でいらっしゃるのですけど、2008年秋からはフランスリヨン歌劇場の首席指揮者に就任決定。
今年はミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場において、それぞれおショスタコーヴィッチの「ムツェンク郡のマクベス夫人」、ヴェルディの「アイーダ」を指揮。
来年2月にはパリ国立オペラにヒンデミットの「カルデヤック」でデビュー、また夏には、グラインドボーン音楽祭で「ヘンゼルとグレーテル」を指揮されるそうです。

記事中、
<08年9月には、自身がピアノを弾き、若手の歌手を起用して、ボランティアで全国の介護施設、病院などへの「巡回コンサート」を企画、それをライフワークにしていくという>
というくだりがありまして、昨年の病院コンサートを思い出しました。
懐かしく思い出すと同時に、趣味でぶらぶら弾いている自分にもなにかできることはないだろうか・・と新年へ向けて考えているところです。

楽器店にたくさん置いてある「ぶらあぼ 1月号」にも、大野さんの記事をみつけ、朝からとてもよい一日となりました。

テレビでの放映(NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」)も記憶にまだ新しいところですけど、タクトをもたれた時の凄まじいまでのオーラは、一生忘れることができません。
指揮者、とくにオペラのようにたくさんの人間を一度に動かされる方は、特別の才能とカリスマ性に加えて、考えられないほどの不断の努力をされているわけで、そこから醸しだされるなにものかは、まったく言葉では表現が見つかりません。

・・・・・年末にまたまた興奮してしまいました・・・・・



お母さんみたいに

2007年12月20日 22時13分53秒 | 家族・友人等
幼稚園に入って以来、ずっと「ピンクのかわいい服」にこだわっていた娘が、ここ2~3日、ちょっと趣味変わってきました。
寒いということもあるのでしょうけど、赤のチェックのかちっとしたシャツにベージュのベスト、下は黒いズボン(パンツというんですか、最近は?)というなかなか男前な格好をしてます。
どれも、いただきもののお下がりなので、勝手にタンスから引っ張り出して自分でコーディネートしたわけなのですけど、自分ではかなり気にいっている様子。
張り切って幼稚園に来て行きました。
ところが、昨夜、お風呂でちょっとしょんぼりして言うには、
「だれも、カッコいいってほめてくれなかった・・・」
・・・・・・お気の毒に・・・・(笑)


この前は、なにかのことで私に叱られて、泣きながら何かを言っている。
よ~くきいてみると
「・・・あたし、弱いのイヤなのよ・・・(・・ヒック・・ヒック・・)・
お母さんみたいに強くなりたい・・・」

それをきいていた、うちの男ども
「いや、今でも充分お母さんと張り合ってて、恐ろしいくらい強いから・・・。
それ以上頼むから強くならんでくれ・・・(泣)」



昨日は昨日はで夕飯の時なにかいっているので、よ~くきいてみると
「・・・・あたしお母さんみたいに早くご飯食べられるようになりたい・・・・」


つまり私のように
早飯喰らいの強い人間になりたいわけのよう。
それってちょっときくと相撲取りか何かのようだが・・(爆)。
そういうこともあって、私のようにいつもおズボンをはいているのでしょうか?




おとといでしたか、ピアノを弾いていて
「この曲はなんかきれいでなつかしい感じがするから、お母さんみたいに弾いてみる」
といいます。
そもそも5歳のくせに「なつかしい感じ」というのもナゾですけど、
「お母さんみたいに弾く」というのは、さらにさらにナゾです。
だいたい自分自身がどうやって弾くかというのは意外にわからないものです。
・・・・興味津津で見てました・・・・
ちょっと前傾気味に構えた娘、ひとことでいうと、しつこいレガートで弾いてました(爆)。
あんなに弾きますかね、私・・・・・


なんだか、娘であっても真似されるってヘンなもんです。
そのうち反動で、ことごとく反抗されそうですけどね・・・・。




チェンバロレッスン

2007年12月19日 12時20分38秒 | レッスン&セミナー
11月のステップでご縁のあったチェンバロの先生のもとに、隔月もしくは毎月通うことになり、本日午前行って参りました。
場所は、とあるお宅の3階で、グランドピアノとチェンバロがあるスペース(20畳くらい?)。
参加者はレッスン生2名、聴講2名。


チェンバロの種類・構造についての簡単なレクチャーのあと、2冊持っていった楽譜から原典版の方を選びレッスン開始。
バッハのフランス組曲5番から<ガボット>と<ブーレ>を用意していったのですが、原典版のみでは右も左も分からない私・・・。実はうちでは校訂版で練習し、その曲のチェンバロのCDを聴いて、適当にマネをして(殴)出掛けたのでした。

もともとこの時代においては、作曲者と演奏者が同一人物であり、楽譜には最低限のことしか書かれておらず、実演では即興も多かったとのこと。
「まずは、なにも書いてない楽譜にアーティキュレットを書き込みながら弾いていきましょう」とのことで、まずはオーソドックスに、小節線、その半分(かならずしもそうではないですが・・・要するに拍頭の前ですね)という区切りで弾く練習。
その際大事なのは、右手と左手はまったく別の楽器(たとえば右手はバイオリン、左手はビオラ・ダ・ガンバをイメージする)、別のものだという意識をもつこと。

基本的に小節線で切ればいいのなら、左右一緒だから簡単じゃん、と思うかもしれませんが、これがなかなか。
とにかく「左手はしっかりしゃべる」といわれ、それに気をとられて右がついレガートになってだらだら弾くとやり直しなので、悪戦苦闘です。
暗譜するくらいには弾いていったのですけど、大変でした。ピアノのレベルとしては小学生でも弾く曲ですが、こんなに大変な曲、小学生弾いちゃいけません(泣)。

アーティキュレットのやり方はいろいろあるようなのですが、その一つに、「離れた音でもわざと同じ指で弾く」というのがあって、これはピアノではまずありえない奏法と思いますし、子どもがやったら先生に怒られますけど、それによって醸し出される<間>が自然で良いそうです。・・・・なるほど・・・。

実際にガボットやメヌエットを踊っていただいたり、ステップを教えていただいたりして(メヌエットというのは実際の踊りは6拍子続きらしいです)、本日読譜にしても、楽器にしても初体験だらけで、実に新鮮でした。

でも、一番よくわかったのは、「脱力の仕方」(爆)。
なんでチェンバロで脱力?と思われるかもしれませんけど、チェンバロって触っただけで音が出ますよね、鍵盤軽いですよね。弾き方は腕も手の甲も動かす必要はなく、逆に動かすと音が濁ったりもするので、指先のコントロールが問われます。
要するに、一音一音をしっかりとらえて至近距離から確実に鳴らさなければならないわけです。
今日、私はよく手を抑えられて「動かさない、横にスライドされるだけ」みたいなことを言われ、さらに「左の指の独立の練習をしましょう!(てのひらごと動いている感じがあります)」と言われました。
自分でいうのもなんですけど、「独立ができてない」といっても、メチャメチャよたってるとか粒がそろってないとかそういうことではなくて(そういうこともあるかもしれせんが ^^;)、自分としては、弦をはじいた時の(ピアノと違ってハンマーがなく、中の爪みたいなのが弦を引っかけるわけですよね)、「チッ」という感覚がある指とない指があって、それがペダルや響きのない状態だと丸裸でなってしまい、音にムラが出るという感じなんです。
私は左3の指が弱く(ちなみに右は4)、ここのところその克服が課題だったのですが、思わぬところで、具体的トレーニング方法を教わることになりました。
先生は、いつもピシュナをされているようでした。

右手にしても、いきおいをつけずに平気で4545のトリルとか3434のトリルとかできないとダメなところ(しかも鍵盤が軽いのでたくさん入れられるはず・・・・らしい)がたくさんあって、ピアノで弾くにしても、このあたりがちゃんとできないでいて、バッハが弾けるわけもないよなあ・・・と大変反省いたしました。

レッスンの最中、「この感じ、なにかに似てる・・・どこかでやったことある・・」とずっと思い続けていたのですが、帰りのバスのなかで思い出しました。
私は学生の時、3年くらい日本舞踊をやったことがあるのですけど、中腰のまま、すべるようにささっと移動するのがほかの何よりも難しく、自分はなんて足腰が弱いのだろう・・・としみじみ思ったことがあります。
扇を飛ばしたり、見得を切ったりの派手な動きよりも、能に通じる一見静かな動きのほうがはるかに身体能力を問われ、ザツな部分が剥き出しになります。


11月のステップの時、アドバイザーの某先生(有名な古楽器の先生です)から「(ショパンのエチュードの)動きにムダが多いです」みたいなコメントをいただき、それなりに修正を試みていましたが、今日、チェンバロを再び弾いてみて逆にピアノで気をつけるべきこともなんとなくわかってきたような気がしました。



「・・・で、これからどうしましょうか?」
と先生に言われたのですけど、私バロックが特別好きというわけでもないし、バッハだけを深く勉強をしたいというわけでもないので、とりあえずは指の独立を図りつつ(泣)、フランス組曲5番をそれぞれのダンスのステップを習いながら、全曲をやっていきたいと思っています。




さすがに師走

2007年12月18日 23時14分11秒 | 家族・友人等
やっと年賀状の印刷です。
家族の分もなので、結構な枚数。しかも、紙送りが信用できないので、すべて手差しでやってます(泣)。・・・・なので、また終わってません。もし今夜中にこれ済んでも、表は手書きなのでゴールは遠いです。

今日は朝から印刷と決めてプリンターの番をしていたのですけど、途中で宅急便だの生協だの、とにかく用事で中断される。ほんとにコントみたいにピンポンがなるんですよ。
ピアノの部屋にこもってしまえば、インターフォンがないのをいいことに無視を決めこんでしまえるのですが、今日はそうも行かない。いつも実はこんなに人が来ているのでしょうか?

これはあらかじめ予告のあった来訪だったのですけど、ある通販会社がイベントのお知らせだか挨拶だかにやってきまして、これが玄関先でなんだかやたら話しかける。
この会社からはまとめ買いの下着かなんかを買ったことがあるくらいで、私たいしたお得意さんではないんですが、菓子折りかなんか差し出していうことが、
「・・・なにかご要望などはありませんか?
というのはですね、うちをご利用の年齢層は仮装さんよりも上の方々が多いもので、商品でご不満な点はないかと・・・」

・・・こういう風に切り出された時ってどう返答したものですかね?
私も別に上に着るものをここで買うわけでなし、早い話がババシャツだとかそういうものにしか用はないので、ご不満と言われてもねえ・・。
はっきり言ってですね、ここのは、男性のものだと黒地に金銀の刺繍のシャツだとか、女性のものだと昔おばあちゃんの田舎の洋品店に出ていたようなものだとか、そういうなかなかの特徴がありまして(もちろんそうでないのもあるにはありますけどね)、その路線をなんとかしようという話ならわからないでもないですけど、そうなると、もはやこの通販の一大特色はなくなります(殴)。
・・で、私にどうしろと・・・(笑)
このままでおおいに結構だと思いますけどね。


娘が帰ってきたら帰ってきたで、お稽古事に連れていき、その間に銀行・郵便局・買い物・・・だけではなく、鍵を忘れた息子のためにいったんバスで帰宅。で、また用事続行。

ああ、明日は朝からチェンバロのレッスンです・・・





リパッティ

2007年12月16日 10時17分44秒 | ピアノ
ここのところ、HP表紙の「今週の聴いてみたい」の更新が滞っておりまして、申し訳ありません。
自分自身が、新聞を見て「あっ!」と放送30分くらいまえに気付くことがほとんどなもので・・・(泣)。

本日もそんな感じで、たまたま朝FM欄を見ていて、リパッティの特集があることに気付きました。
リパッティというと1917年にブカレストで生まれ、1950年に白血病で33歳という若さで亡くなったピアニストです。
私の記憶にあるのは、小学校の時、ある姉弟子のお母さん(ピアノ教師)が、「これを聴いてごらん」といって、すごくハンサムな男性の写ったジャケットのLPを貸していただいたこと。これが、演奏順がすごくヘン(というよりはリパッティの意思で並び替えられ、再構築されていた、とでもいいましょうか)だったのを覚えています。

その後は、ほぼ聴いたことがなかったのですが、たまたま本日聴いてみて、言葉を失いました。
シューマンのピアノ協奏曲を聴いたんです。演奏そのものはオーソドックスであると思うのですけど、モノラル録音ながら、透明な響きで歌が息長くつづられる一方で、こみあげる情の波のうねりが次々と押し寄せるさまがダイレクトに伝わって、言葉で表現するのが難しくもどかしい。
解説によると、このライヴは亡くなる10ヶ月前のこと、前日まで40度の熱があり、当日もよろよろと出てきたのに、終楽章まで弾ききり、大変な感動を与えたということでした。
指揮がアンセルメでスイスロマンド管弦楽団というのも、この曲にはふさわしい組み合わせなんじゃないかとも思えました。


終わってからお知らせするのもなんなんですが、もしお聴きになる機会があったならぜひ!

ほかの演奏曲は以下の通りです。(10時16分現在放送中です)




- リパッティの足跡 -

「ピアノ協奏曲 イ短調 作品54」      シューマン作曲
                      (30分19秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
             (管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
               (指揮)エルネスト・アンセルメ
   <LONDON POCL-4108(1950年録音)>

「ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467」
                      モーツァルト作曲
                      (28分58秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
             (管弦楽)ルツェルン音楽祭管弦楽団
            (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン
      <EMI CE30-5530(1950年録音)>

「ピアノ協奏曲 第3番」           バルトーク作曲
                      (25分33秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
              (管弦楽)南西ドイツ放送管弦楽団
                  (指揮)パウル・ザッハー
     <EMI TOCE-55235(1948年録音)>

「ワルツ ヘ長調 作品34 第3“華麗な円舞曲”」
                        ショパン作曲
                       (2分11秒)
「ワルツ 変ニ長調 作品64 第1“小犬のワルツ”」
                        ショパン作曲
                       (1分43秒)
「ワルツ 変イ長調 作品69 第1“告別”」  ショパン作曲
                       (4分23秒)
「ワルツ 嬰ハ短調 作品64 第2」      ショパン作曲
                       (3分05秒)
「ワルツ 変ホ長調 作品18“華麗な大円舞曲”」ショパン作曲
                       (3分38秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
   <EMI FECC-41425/6(1950年録音)>

「主よ、人の望みの喜びよ」       バッハ作曲、ヘス編曲
                       (3分25秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
   <EMI FECC-41425/6(1947年録音)>

「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」 バッハ作曲、ブゾーニ編曲
                       (2分56秒)
                (ピアノ)ディヌ・リパッティ
   <EMI FECC-41425/6(1950年録音)>

お片づけのBGMは?

2007年12月15日 02時49分33秒 | 雑感
昨日午後は、娘の幼稚園のお友達を3人(親や姉妹含めてなので正確には3組)ご招待していたし、日曜には遠方から来客もあるので、午前に少し片づけをした。

ここ数日、主人の部屋の大規模お掃除をしたり、願書を提出してきたりとそれなりに主婦&母をやっていて、なるべくピアノ部屋に近寄らないようにしているのだが、昨日午前にちょっとモノを取りに入っただけなのに、なぜか1時間が経過していた(殴)。・・・・・ええ、弾いてしまってました・・・

で、気付くと11時で、ちょっと待ってよ~!13時半からは小学校で会議があるのに(涙)・・と、慌てて昼ごはんも食べずにお片づけ。いくら急いでいてもBGMは必須なのでなにかしら流していたのだけれど、まったくハマらず、何枚目かに行き着いたのが(そんなヒマあったら片付けろ!ですね)、<グレン・グールドをめぐる32章 オリジナルサウンドトラック>。

ちなみにさっき友人のブログをあけてみたら、なんと友人もお片づけをしていて、そのBGMがグールドだったと知って、あまりの一致にびっくり!
友人は平均律集だったようなのだが、私のはほんとにいろいろな曲が入っているやつだ。
バッハはもちろん、R・シュトラウスやヒンデミットのソナタだとか、プロコやシェーンベルクやシベリウス、スクリャービンも入っていて、かなりマニアック路線。 
2曲目には、思春期のグールドが涙したというワグナーの1曲が入っていて、これが「<トリスタンとイゾルデ>より前奏曲」。
この曲、今、私としてはかなりおなじみなのだけれど、今日のはかつて聴いたことのないようなただならぬ演奏で、いったん片付中断。「誰?誰?」と見てみたところ、トスカニーニ&NBC・・・・納得です。

グールドのおかげなのかどうなのか、片付けはハイスピードで進み、13時半には学校にすべりこみセーフ。
15時過ぎには無事お友達も迎えられた。
なかに一人なかなかやんちゃな男の子がいたのだが、この子がなぜか太鼓を首から提げたまま、キーボードに釘付け。男の子だからヘンな音を出して遊ぶかと思っていたのだが、ピアノの音しかいらないと言う。日頃お母さんは「習うなら買ってあげるよ」といってるらしいのだけれど、それはイヤなのらしい。それをきいていた、もう一人の男の子が「習わないほうがいいよ。お金かかるからね」というもんで、みんな大笑い。

アンパンマンなんかを弾いてくれというので、ほんとに簡単な楽譜をあれこれ弾いてあげたのだけれど、それを見ていた一人のお母さんが、「仮装さんて今でも練習とかするんですか?指すごく動きますね!」とほめてくれた。
・・・・・なんか、ひさびさに純粋にうれしかったですねえ・・・・




ビッグな交替

2007年12月13日 23時46分14秒 | 交響曲・管弦楽曲等
今、某掲示板を見て知ったのですが、
本日関東某所であったコンサートに、ダニエル・ハーディング氏がなんと代打で出演されたそうです。
金聖響氏が腰を痛められ降板、友人であるハーディング氏が引き受けられたとこのこと。
たしかに、お二人とも古楽奏法を取り入れておられますし、いわれてみればなるほど・・って感じですけど、そこまでの仲でいらしたんですね。

はたしてどんな第九だったことでしょう。
ほんとに急な交替だったようですので、今日行かれたかたはびっくりだったでしょう。

・・・というよりハーディング氏は来日中だったのですね!


そろそろいよいよ

2007年12月12日 23時58分18秒 | 家族・友人等
いよいよ早いところは願書の提出が迫ってきた。
昨日今日と私が願書を書いたり受験料の振込みに行ったり、息子が志願書を清書したり、となんだかそれらしいことをやっている。
これまで勉強の面倒は見ていないので、せめてこれくらいはやらねばならない・・って当然のことなのだろうけど。

息子の話によると、親御さんによっては朝の○時まで勉強勉強で寝かせてくれないだとか、つきっきりでウザイだとか、親子で大変な状態のとこもあるらしい。
で、息子が自分の母親の話をすると「?????・・いいなあ・・・」という反応らしいのだが、それがいいのか悪いのかはこれから長い年数かかって結果が出てくるのだろうから、簡単に人のうちをうらやんではいけない(爆)。今はとりあえず、一生懸命なお母さんのほうが正解だろうし、世間の常識でもあろう。

ところで数日前の塾のテストの時のことらしいが、どうも暖房がききすぎて頭がボーっとし、気持ちまで悪くなったという。
結果が悪いことを予想しての予防線だったのだろうとは思うのだが、「テストの時はいい条件で受けられるとは限らないよ」ということで、私の共通一次(今のセンター試験ですね)の時の話をした。


私の出身地はその当時、公立の学校に冷暖房はなかった。温暖な地域ではあるけれど、やはり冬は寒い。なので大学入試も寒さ対策ばかりが問題とされていた。
ところが共通一次を受けに行ったら、私の席はヒーターの真横。暑くてしようがない。大学というところにはなんと暖房が入っていたのだ!

その日の弁当に肉まんとあんまんが入っていたことは、かつてブログにも書いたのだけれど、それは母なりに、手軽でかつタンパク質と糖分がとれて、当時お腹が弱かった私に配慮してくれてのことだったと思う。だが、「冷えた肉まんって・・・・どうだった?・・・」と息子につっこまれて、それもそうだな、でも味覚えてないしなあ、と思わないでもない(笑)。

肉まんの話はまあいいとして、そのときに濡れた手ぬぐいが入れてあり、実はこれが随分役に立ったのだった。飲み屋でのおじさんよろしく、ぐるっと顔を拭いていた女子高生をご想像いただきたい・・・・。
そのおかげだかどうか、一次試験は模試ではとったことのないような高得点だったので、とりあえず私のいた高校では「濡れ手ぬぐいはイケル」ということになったのだ(爆)。



息子の塾でも「当日はカイロ配りますからねっ!」とさかんに保護者に言われる。
カイロの日和ならばそれでもいいが、更年期のおばさんのようなノボセもありえないことではない。

「本番にどう備えるか」ということに日頃難儀しているピアノ弾きは、試験の中身ではなく、こんなことにばかり気を配るのであった・・・・。



セミナー受講

2007年12月10日 16時39分48秒 | レッスン&セミナー
午前中あるセミナーに行ってきた。

タイトルは「ピアノ教師でもあった大作曲家たち」で、講師はムジカノーヴァなどによく執筆されているT先生。
内容は、モーツァルト、ベートーベン、メンデルスゾーン、ショパン、リスト、ブラームスが弟子たちにどういうレッスンをしていたか、ということで、半分は私の大好きなワイドショー的こぼれ話。それも大変巧みな話術で、笑いっぱなしの2時間だった。

ワイドショー的話は書くとキリがないので、またおいおい何かのついでに書くとして、今日なるほどと思ったことをいくつか。


<トリルの話>

トリルは、こと子どもの場合は大変難しい。
講師のT先生が師事された先生は「トリルは隣あった指ではなく一本おいた指で弾くこと」と指導されていた。
巨匠が弾く映像などを見ると、意外にゆっくり入れているのに気付くことと思う。
ホールが大きくなればなるほどゆっくりきちっと入れることが多い。
トリルは速く何個入れられたからいいというものでもなんでもなく、音としてしっかり弾くべき。ウィーンで学生がワルトシュタイン第3楽章のトリルを全部書いているのを見たことがあるけれど、それくらいの気持ちで。
また、トリルは手のふりおろし1回で弾かれるので、いってみれば巻き舌にも似ている。ピアノを聴くとその人がドイツ語がうまいかどうかわかる、と言った先生もいる。




<ベートーベンの強弱とフレーズ>

ベートーベンはあの不幸な生涯、言い伝え、日本人の精神性から、なんだか根性とかフォルテとかいうイメージが強いが、実はベートーベンは大変弱音に魅力を感じていた作曲家だった。
実際、ソナタの1~3番はpで始まるし(※今私が見てみたら、4番もそうだし、pで始まるソナタは大変多いです)、熱情の第3楽章でさえ、ffは6箇所?(※私の本では8箇所)だけ。
またベートーベンは大変フレーズにうるさい教師だった。悲愴の第3楽章など、けっこう細かくフレーズが切れているのに、これを続けて弾いてしまっているケースが大変多い。



<脱力について>

脱力の一番の敵はレガートといってもいい。脱力の練習をレガートでやろうとすると腕がガチガチになる。
まずはゆっくり一音と一音ノンレガートで練習する。ショパンは最後の最後まで弟子にはレガートで弾かせなかったといわれている。
また付点のリズムの場合、「タッカ、タッカ、タッカ、タッカ」というリズムは「タッ・カタッ・カタッ・カタッ」というように区切って、「タッ」のあとで力を抜く。
鍵盤は押す時は50グラムの力がいるとしても、返ってくるときは25グラムでいいので、指を跳ね上げるなくても離せば自然に戻る。
脱力は「抜き」と「支え」のトレーニングがいるのだが、前者は1年くらいで出来るとしても、後者は大変時間がかかる。後者はたとえば「ドレミファ」を音を立てずに一緒に押さえて、あと5の指でソだけを連打するなどの地道なトレーニングが必要。


<小さな音できれいに弾く>

ステップなどで子どもたちが弾くのをみると、大変無理なフォームが目だつ。
これは「しっかりはっきり大きな音で弾きましょう」といわれたがためと思われる。私は(T先生)小さな音で弾いている子につい良い点をつけてしまう。それは、きれいな音とフォームで弾いているから。
クラウディオ・アラウが「(ピアニストの)力量と音量は比例する」というようなことを言っているが、まさにそうで、初心者に大きい音が出せるはずがない。ショパンも「初歩段階では、大きい音で弾かない、速く弾かない」と言っている。
ただ、コンクールなどでは音の小さいのは不利と思い、先生方はどうしても「はっきり・しっかり」と言ってしまう。「小さな音で弾くコンクール(またはステップ)」を開催したいくらいだ。



<4の指について>

4の指は無理にきたえられるものではなく、薄皮を一枚一枚重ねるように強くなっていくものだ。
もし現在4の指が弱くでちゃんと弾けないとしたら、小さい音量でそっと弾けばいい。それがその人の今の実力です。
できる範囲でだんだんと大きくしていく方がよい。無理に「4の指付点練習」とかはやらないほうがいい。



だいたいは「子どもを教える場合」という前提なので、大人の場合は必ずしもこればかりではないかもしれないが、いろいろ考えさせられるお話ばかりだった。

こういうセミナーをこれまでいくつかきいているのだが、だいたいお話はあるところで同じところにつながるもので、自分のなかでもだんだんと道というか流れがはっきりしてくるような気がする。もちろん、毎回毎回受講したことをいろいろ試したあげくのことではあるが・・・・・。














クリスマス会  本編

2007年12月08日 20時25分47秒 | ピアノ
会場は、郊外にある一軒家のレストランで、グランドピアノが置いてあって、30名くらいは余裕で食事のできる場所だ。
2日前に下見に行ったときに、ピアノはちゃんと調整されていることがよくわかっていたし、レストランのスタッフの方も大変いい方々で安心して本日を迎えることができた。
プログラムは以下の通り。


コンソレーション 第3番                リスト 

コラール前奏曲「イエスよ 私は主の名を呼ぶ」      バッハ=ケンプ           
         「あなたの道をお選びなさい」 
      
舟歌                          メンデルスゾーン

ワルツ作品34の2                     ショパン

無伴奏バイオリンソナタ2番より アンダンテ       バッハ

幻想曲ニ短調                     モーツァルト

別れの曲                       ショパン

平均律第1巻より 第13番プレリュード&フーガ       バッハ

Everything                      MISIA

月の光                        ドビュッシー
イギリス組曲第3番より ジーグ             バッハ

二重唱                        メンデルスゾーン

Slide Show Part 2(ピアノ編曲:浜口史郎)      植松伸夫

コラール前奏曲「主よ人の望みの喜びよ」        バッハ=ヘス
       「目をさませと呼ぶ声がきこえ」     バッハ=ケンプ

愛の夢第三番                     リスト

ワン(コーラスライン)                Marvin Hamlisch

埴生の宿                       ビショップ

ホワイトクリスマス・赤鼻のトナカイ          加羽沢美濃編曲

結婚行進曲                メンデルスゾーン=?&リスト

ボレロ   ラヴェル


<アンサンブル>

赤鼻のトナカイ・クリスマスメドレー・・・・・・・・・ピアノ連弾

元気になれそう(作曲:久石譲 ピアノ編曲:松山祐士)・・・バイオリン&ピアノ

踊り明かそう・・・・・・・・・・・・・・・・・ピアノ連弾

ロマンス(シューマン)・・・・・・・・バイオリン&ピアノ
  
踊る大捜査線メドレー・・・・・・・・・キーボード&ピアノ



演奏についてはいろいろで、長く弾いている曲をこの場所でもという人もいれば、これから正式に人前で弾く曲のリハーサルという人もあり、またクリスマスだからこの曲を選んでみました、という人もいる。
食事中および食後の余った時間では、BGMを用意してきた人が交替で弾いてくれ、大変充実した楽しい時間となった。
4時からは別会場で打ち上げで、これまた食事付。つまり今日は食べてばかり(爆)

さて今日は10時50分くらいから始まり、2時半には食事を含めてすべて終了した。
昨日ふと不安になったのが、4時間あまりうちの娘はおとなしくしているだろうかということ。
最近ではなにかのミッションを与えればなんとか持つので、なにか出演者にプレゼント渡す係にしようと思い立ち、昨夕袋と飴を買いに走り、子どもたちが袋詰めをした。
で今日は、一人一人演奏が終わるごとにサンタの格好をした娘からプレゼントを手渡しし、記念撮影をした。ちなみに娘は「あそこで心霊写真撮るの?」と言っていた(笑)。
娘、今日もなかなか炸裂していて、トナカイのカチューシャしていた出演者をみて(遠くからですよ)、「あれタヌキ?」と言うし、
帰ってからお兄ちゃんに「今日は温泉で演奏会したんだよ」と報告していた。


・・・・ちなみにアンサンブルの時の私の服装(ソロは普通ですよ)を見て「そんな格好しないで」と嫌がってました。
すましてこんな報告書いてると、仲間からあとから痛い目に遭いそうなんで、いちおう書いときます。
ちょっとソフトバージョンの仮装やってみました。

えっとですね、
セーラー服(上着のみ)に演奏会用の黒のロングスカート、
小学校のピンクの腕章、
あと百円ショップで買ったおさげの付け毛


・・・・ええそうです。こんなことばかりしてて練習してなかったんです・・・
(逃)