6月、9月と行われたS先生による指導者向けのセミナー、第3回(最終回)に行ってまいりました。
本日は「ブルグミュラー25の練習曲 徹底研究」。
ブルグミュラーについては、娘がちょろっと弾いただけで別に私自身が弾くでなし、特に教えるでもなし・・ということでそう熱烈な興味もなかったのですが、大変おもしろく拝聴いたしました。
まずは、かなり以前、某ピアノ雑誌誌上で行われた、ある先生による痛烈なブルグミュラー批判の内容が紹介されました。
かいつまんで言いますと「ロマン派のなかでは二流としか思えない作曲家、ブルグミュラーなどに大量の時間を費やしている日本のピアノ教育というものはいかがなものか」ということです。
その<ある先生>の主張されるところは、「ピアノ教育は最初から四期(バロック、古典、ロマン、近現代)というものをバランスよく行っていくべきであり、日本のようにバイエル中心に古典をやって、その後ようやくいろいろな国や時代のものに手をつけるのはどうなのか」ということのようです。
現在では「バイエルだけ」という先生は少ないと思いますし、むしろ使われる先生のほうが少ないのではないかと思えるような状況ですけれど、そのころはまだまだバイエルが王道だった時代で、ブルグミュラーもまた「鉄板」だったのだと思います。
現在では、バイエルはなんとなく影が薄くなりましたが、ブルグのほうはまだまだ「鉄板」健在!・・・それはなぜか?というわけです。
まずは、ブルグ大好きな子(人)が多いんですね。
タイトルがついている、ドイツ音楽だけどちょっとおしゃれ、25曲の難易度が少しずつ上がる、ロマン派といっても機能和声(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)が多くわかりやすい、さまざまな調性で書かれている、・・・という理由があるようです。
その<ある先生>は「シューマンのユーゲントなどを使うほうがよほどよい」という考えでいらしたようなのですけど、ユーゲントはやっぱりシューマンだけあって、教えるほうにとっても「なかなか・・」だと思います。ざっと弾いてみるとわかることなんですけど、タイトルもわかるようなわからないような、和声もお好きな方にはたまらないかもしれないけど、嫌な方にはガマンならないかもしれない(殴)。チャイコフスキーにも子ども向けの曲集がありますが、やっぱりチャイコ臭(愁?)がぷんぷんします(笑)。全曲弾き通すころはおなかいっぱい・・です、少なくとも私は(逃)。
それからいくと、やっぱりブルグは弾きやすい教材だとは思うのですが、同じような理由で、今でも少なくとも日本では愛されている教材のようです。
それにしても、今はさまざまな版がでていることに驚きました。
「ウィーン原典版」があって、それは私たちの耳になじんだ全音版(元となっているのはペータース版)とはまるでアーティキュレーションが違っている、ということはmiwako先生に伺って私も知っていたのですが、そのウィーン原典版をもとにした校訂版が音楽之友社から出ていて、校訂者が春畑セロリ先生であり、それはありがたいことに600円である(笑)・・ということを知りました。
また、カワイからは和声のアナリーゼつきの版が出ており、さらにショパンからはコードネームつきのものが出ているそうです。
ついでを言うと、ソナチネアルバムも全音から今井顕先生の校訂版(原典版に拠ったもの)が出ているそうです(旧版は今も存在します)。
こういうことがあるので、
コンクールのときは版指定はせず、指導者の方針にまかせる、
ただし、審査員はよく勉強をしておく、
また子どもたちには「ほかの弾き方もある」という情報を与えて、コンクールなどで違う演奏に接したときにパニックにならないようにしておく、
といったお話もありました。
そのあとブルグミュラー25の練習曲、1曲1曲について時間の許す限り解説。
スタッカートのマル点と、縦棒(一般的にはこちらのほうが鋭いといわれています)の違いについてとか、
アラベスクの離鍵練習方法だとか、
なるほど~なお話もございました。
本筋からは少し外れますが、某ステップでは「演奏する子どもが、その曲について自分で調べたことを解説してから演奏する」という試みがあったそうで、これは大変おもしろかった、演奏も一味違った・・・ということも伺いました。
なにか差し迫った目的があって参加したセミナーだったわけではないのですけど、3回出席してみて、とても勉強になりました。
S先生、ありがとうございました。
本日は「ブルグミュラー25の練習曲 徹底研究」。
ブルグミュラーについては、娘がちょろっと弾いただけで別に私自身が弾くでなし、特に教えるでもなし・・ということでそう熱烈な興味もなかったのですが、大変おもしろく拝聴いたしました。
まずは、かなり以前、某ピアノ雑誌誌上で行われた、ある先生による痛烈なブルグミュラー批判の内容が紹介されました。
かいつまんで言いますと「ロマン派のなかでは二流としか思えない作曲家、ブルグミュラーなどに大量の時間を費やしている日本のピアノ教育というものはいかがなものか」ということです。
その<ある先生>の主張されるところは、「ピアノ教育は最初から四期(バロック、古典、ロマン、近現代)というものをバランスよく行っていくべきであり、日本のようにバイエル中心に古典をやって、その後ようやくいろいろな国や時代のものに手をつけるのはどうなのか」ということのようです。
現在では「バイエルだけ」という先生は少ないと思いますし、むしろ使われる先生のほうが少ないのではないかと思えるような状況ですけれど、そのころはまだまだバイエルが王道だった時代で、ブルグミュラーもまた「鉄板」だったのだと思います。
現在では、バイエルはなんとなく影が薄くなりましたが、ブルグのほうはまだまだ「鉄板」健在!・・・それはなぜか?というわけです。
まずは、ブルグ大好きな子(人)が多いんですね。
タイトルがついている、ドイツ音楽だけどちょっとおしゃれ、25曲の難易度が少しずつ上がる、ロマン派といっても機能和声(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)が多くわかりやすい、さまざまな調性で書かれている、・・・という理由があるようです。
その<ある先生>は「シューマンのユーゲントなどを使うほうがよほどよい」という考えでいらしたようなのですけど、ユーゲントはやっぱりシューマンだけあって、教えるほうにとっても「なかなか・・」だと思います。ざっと弾いてみるとわかることなんですけど、タイトルもわかるようなわからないような、和声もお好きな方にはたまらないかもしれないけど、嫌な方にはガマンならないかもしれない(殴)。チャイコフスキーにも子ども向けの曲集がありますが、やっぱりチャイコ臭(愁?)がぷんぷんします(笑)。全曲弾き通すころはおなかいっぱい・・です、少なくとも私は(逃)。
それからいくと、やっぱりブルグは弾きやすい教材だとは思うのですが、同じような理由で、今でも少なくとも日本では愛されている教材のようです。
それにしても、今はさまざまな版がでていることに驚きました。
「ウィーン原典版」があって、それは私たちの耳になじんだ全音版(元となっているのはペータース版)とはまるでアーティキュレーションが違っている、ということはmiwako先生に伺って私も知っていたのですが、そのウィーン原典版をもとにした校訂版が音楽之友社から出ていて、校訂者が春畑セロリ先生であり、それはありがたいことに600円である(笑)・・ということを知りました。
また、カワイからは和声のアナリーゼつきの版が出ており、さらにショパンからはコードネームつきのものが出ているそうです。
ついでを言うと、ソナチネアルバムも全音から今井顕先生の校訂版(原典版に拠ったもの)が出ているそうです(旧版は今も存在します)。
こういうことがあるので、
コンクールのときは版指定はせず、指導者の方針にまかせる、
ただし、審査員はよく勉強をしておく、
また子どもたちには「ほかの弾き方もある」という情報を与えて、コンクールなどで違う演奏に接したときにパニックにならないようにしておく、
といったお話もありました。
そのあとブルグミュラー25の練習曲、1曲1曲について時間の許す限り解説。
スタッカートのマル点と、縦棒(一般的にはこちらのほうが鋭いといわれています)の違いについてとか、
アラベスクの離鍵練習方法だとか、
なるほど~なお話もございました。
本筋からは少し外れますが、某ステップでは「演奏する子どもが、その曲について自分で調べたことを解説してから演奏する」という試みがあったそうで、これは大変おもしろかった、演奏も一味違った・・・ということも伺いました。
なにか差し迫った目的があって参加したセミナーだったわけではないのですけど、3回出席してみて、とても勉強になりました。
S先生、ありがとうございました。