~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

8:24

2010年02月19日 09時27分43秒 | 雑感
ひさしぶりにやっちまいました。

8:24

えっと今日は何曜日、朝だっけ夜だっけ?
主人は出張でいなかったのですが、子どもまだ寝てる!!!

発狂ですね、もう。
二人とも8時半始業ですから(汗)。

娘の方は学校に電話したあと、私と近道を徒歩で急ぎ、
息子はパンをくわえたままダッシュ、
娘は8時40分到着、息子は35分にはついたと思われますが・・・・

今日はよりによって19日で食育の日、小学校では「けさ食べてきたもの」を書かされます。
・・・・食ってる場合じゃないですっ!

なんでこんなことになったのか?
私は昨夜ソファーで爆睡、今朝5時過ぎに目が覚めて、「ああ食器が」と洗い、食器(弁当箱等)が乾く間、と思ってすわったらまた寝てしまい・・・
私はともかくとして、子どものどっちか一人くらい目覚ましかけろよ、起きろよ・・頼むしもう(泣)。

その二度寝の時、夢みてました。
・・・サークル1のガタイのM氏が、プチ事故で知り合った女性と結婚するとかなんとかで、その女性の一族と泊まり旅行、いいコテージだからとなぜかサークルの連中も同行、夜遅くまでバカ騒ぎしててそろそろ寝るか・・・
というところで目が覚め、上記のようなザマ。
子ども遅刻させてまで見る夢かいっ。
自分がイイ思いする夢ならまだしも。

Mさん、今度一杯おごってくださいっ!(ただのインネン、八つ当たり)




チェンバロレッスン

2010年02月16日 20時23分09秒 | レッスン&セミナー
チェンバロのレッスンに行ってきました。

4月末なんですが、某所にて師匠とのジョイントコンサートの予定。その練習をそろそろやらないといけません(・・・がその前にショパンがある・・・汗)。

「あのね、今度のコンサート、チェンバロの調律でやろうと思うの。いい?」
・・・私は基本的にイイ人なので、いきなり文句はいいませんし、平均律でやらないことについてどのこの言える知識もなにもありません。ええ、結構でございますとも。
「ほんとに?415Hzなんだけど・・・半音低いのよ」
・・・あの・・・今なんと?・・・半音ですかっ

絶対音感かだいたい音感かわかりませんが、私にも基準値というものがありまして、ドを弾いてるのにシが鳴る、という事態に耐えられるのかどうか・・・

師匠いわく「私の耳はもともとモダンのピッチだったのだけど、古楽をやり始めて半音低くなり、でも今は他の楽器との関係もあるからまた戻しているのだけれど・・・。いきなり半音低くなると頭ヘンになるわよ。いい?」

・・・いいもなにもですね。チェンバロとはこんな楽器だ、聴きなれたバッハの曲もバロックピッチだとこういう響きなんですよ、というコンサートでしたら、いたし方ありません。
本番は目を手か鍵盤に固定してしのぐしかないんですかね?うちでの練習はキーボードを半音トランスポーズしてやってみるとして。
それよりもなによりも、レッスンの時の楽器を半音低くしてください、お願いです(涙)。


これだけ大騒ぎして意外になんともないかもしれないんですが、もしそうだったら、絶対音感がゆるかった事実に感謝しなければなりません。


ところでみーママさまのブログにタイムリーといいますが、ちょうど昔のピッチについてのお話がありました。
みーママさまのブログ友達の方が、モーツァルトK545(原調ハ長調)について実験されたのですね。絶対音感がない人、あるいは相対音感程度ならある人10人が対象。変ニ長調、ロ長調、ハ長調と聴いてもらって、どれがいちばんぴったりくるか、というものですが、これがロ長調が一番人気だったもよう。
調によって特徴があるのかどうか雰囲気が変わるかどうかということについては、平均律のモダンピアノにおいては意見の分かれるところではありますけど、まあ半音高いとか低いというだけでも十分ニュアンスの違いは出てくるでしょうね。
たかが音の高さ、されど音の高さ。脳天から突き抜けるような声で告白されるのと、シブイ声で同じこと言われるのとでは、ちっとは・・いやかなり・・・いや絶対違うと思いますね。・・・あ、失礼、つい自分の世界に(殴)。


聞き比べの被験者になら喜んでなりますけど、弾き比べはできればやりたくないですね。しかし、チェンバロ弾きのはしくれとしてはひとつの試練でありましょう。

さてどうやって練習したものか・・・。



ポゴレリチのプレリュード

2010年02月15日 15時10分42秒 | ピアノ
やっとプレリュードの音源でも聴いてみようかという気になり(本番が近づくと音違いがないかの確認をかねて聴いてみることが多いです)、ポゴレリチの1989年録音のCDを聴いてみました。

21番:遅っ。このテンポだと私はメロディー切れてしまいます
22番:一箇所、ズレ気味の部分がありますが、文句ないです
23番:右手、電波系の音がします
24番:左手、かなりインパクトあります

ポゴレリチは1980年のショパンコンコールで、21~24番を取り出して弾いていて、録音は聴いたことがあったのですが、画像がないかなあ・・と思って転妻よしこさんにきいてみましたら、YouTubeをご紹介くださいました。
それがこれ↓




いやあ見てみるもんです。
まずカッコがすごい。服装チェックに引っ掛からなかったのか(オリンピックじゃないから大丈夫か)・・・髪もすごい・・・椅子もよくわからない。
テンポは1989年のCDより21番は速く、23番は遅いように思います。
で、22番の最後なんですが、ショパンコンクールの方はアルペジオではないんですね。私の楽譜もアルペジオだし、89年のCDも思いっきりアルペジオなんですが・・・。
この曲の勢いからするとガツンと終わるのもいいような気がします。
あとライブのせいか、24番はかなりキテますね。ミスタッチもあるし、正気と思えないような部分もあって、・・・・・これはイイ(爆)。
同じ24番をポリーニやブレハッチで聴いて(見て)みると、その異常ぶりがわかります。

今回、私がプレリュードを選んだのは、たまたま昔ざざーっとやったことがあったからなのと、20番を弾く人がいたので、7分程度でなにか弾こうかと思って続き21~24番をやることにしたのですけど、よしこさんから「80年にポゴレリチが4曲やってますよ」と伺い、ちょっとびっくりしたんですよね。
(そういえば、「ピアノの森」でもカイくんが、そのあたり弾いてませんでしたっけ?うちにはそのあたりの単行本がないので確認できません)


・・・・あとは弾きたいようにやろうっと(逃)


追記:転妻よしこさまが関連記事を書かれています。



いつのまにか始める

2010年02月15日 01時46分36秒 | ピアノ
最近私がけっこう指摘を受けることのひとつに
「『始めます』みたいな打鍵で始めない」ということがあります。
・・・なんのこっちゃ・・(笑)
ジャーンとかバンとか始まる曲なら問題ないことですけど、ゆるゆると始まる曲、どこかから湧いたように始まる曲の場合、「コツ」という打鍵でなく「・・あれ始まってる」みたいなタッチで弾けないですか?あなたの場合グラデーションなく「今ここから」音楽が始まってしまうわけですが・・ということです。
私に限らず、難しいことだと思います。なにしろ鍵盤楽器ですからねえ。弦や管のようにジワジワと圧を加えていくことができないですもん。でも、ピアノでお世話になっている二人の先生から交互に・・といっていいほど指摘されることなので、かなり、いやマジでどうしたもんかと考えています。

これはおおいに手のアクションも関係あるので、「では始めます」というように、指が上下に動く、あるいは手首から落とすということであれば、これをまずなんとかしないと音には表れないと思いますが・・・・簡単にできるわけないでそ。
じわっと、あるいはスルっと始めるには、指先の感覚が研ぎ澄まされていなければならないし、打鍵の深さと音の出るポイントがわからないと無理だと思うのですが、特に自分の楽器でない場合、これは難しいというかオソロシイ。音出なかったらどうするんですか(泣)。
たとえうちでは意識しても、よそで弾くときは「出ないより出たほうがマシ」という選択を無意識に体がやってしまうわけです。

そういえば、昨夏の大野和士さんのオケ(アマオケのボランティア活動)の時、新世界2楽章の冒頭の管楽器のところ、何回も何回も「息の途中から音が鳴るように」ということで練習させられていました。こちらは降り番で(ピアノもハープもないので)ただ見ているだけでしたけど、見ているだけでも酸欠になりそう・・・・クラクラきました。

金曜の松本さんのレッスンでは、プレリュード21番の冒頭を「息が落ちたところから音を出すのではなくて、また(吸って)上っていく途中から始める」と言われて、何回もやってみましたけど、レッスンの時間中にはつかめず。
「似たようなことをインヴェンション2番でもmiwako先生に言われたような・・・」と思い出しても、こちらもまだ出来てないのでとっさの参考にならず。

この部分の参考としてではないですけど、レッスンの中で松本さんがソナタ3番のフィナーレを弾いてくださったのですが、冒頭8小節のオクターヴのあとのフェルマータ・・・そして・・・シーファソーラ・・
まさに忍び寄るというかどこかから音が湧いたというか、ゾクゾク~っときましたねえ。
当たり前ですが、私には一生かかってもこの音は出せません。


でもこの際なので、ちょっとでもこういう「いつの間にか音がそこに来ていた、湧いていた」みたいなものに近づきたいもんです。
・・・自分で乗り越えていくしかないですね・・・・・



2週間前練習会

2010年02月13日 23時40分27秒 | 雑感
なんだか用の多い一週間でした。

今日も、午前、昼、午後、夕方と4つの用事。
昼は練習会でした。

考えてみたら、朝も昼も食べてない・・・・ということで(もちろん家族には出してますよ)、コンビニおにぎり持参。
今日の練習会は、都合により前半(1~3時)と後半(4~6時)に分け、私は前半のみに出席しましたけど、本番前であることを考えると、一人15分とちょっとと言うのは短いですねえ。
真剣にリハーサル状態で弾くなら15分ってかなりありますけど、弾きなおしたり、練習が入ると、あっという間。あとは個人でグランド借りてやってくださいませ。

自分のことはおいといて、みなさん、2週間前でこれくらいならなんとか間に合うのではないかしら・・という感じです。
自分については、間に合う間に合わないのスタンスは昨晩捨てたので(殴)、これからどういう風にするか考えていきます。


明日も朝から子どもの用事・・・寝よう









ショパンプレリュード レッスン

2010年02月12日 22時23分47秒 | レッスン&セミナー
午前中は、少し前に知り合った方(ピアノ関係)のお宅に転妻よしこさんと伺って、とても楽しいひとときを過ごしました。
出身大学は違うのですけど、ピアノサークルがらみで話の合う部分もあり、集合住宅でのピアノ事情などでも盛り上がり、2時近くまでお邪魔してしまいました。

帰ってから夕飯の用意をし、5時半から松本氏のレッスン。

「ショパン(その後)どうですか?」といわれ、「そうですね・・・はい・・まあ」みたいな冴えない返事しかできず(汗)。
プレリュードのレッスンに入る前に、チェロソナタの疑問部分を質問。やっぱりなにかとややこしい曲のようで(特に1&4楽章)、ほんとはちゃんと何回かに分けてみていただかないといけないのだろうなあ・・と思いつつも、時間がないのでポイントだけを。

プレリュードは「暗譜してますよね」と楽譜とられちゃいましたけど、下にもうひとつコピー譜持ってるもんね(殴)、「すみません、まだ完全じゃないのでコピー置いて弾きます」と始めましたけど、やっぱり暗譜はまだアヤシイです。
21~24番を続けて弾きまして、「だいぶ弾けるようになりましたね。22はいいんじゃないですか」ということでした。
24は、左手の弾きかたのチェック。重心の持って行き方、手と指の回転伸展方向を細かくやりましたけど、何回かに一回自分でも納得いく瞬間があって、それが身につけばなんとか間に合うかも、というところでしょうか?
24に関しては、あと、右手の長いフレーズの作り方、肩から入るような弾きかた、など。

21と23はスラーでいちいち切れないような、いや切れているんだけど切れ目を感じさせずにずーっと続いていくフレーズ感、呼吸の仕方を、横の師匠と一緒に呼吸しながら弾いていきましたけど、いやもう大変。呼吸のタイミングが合わなくてヘンなところで慌てて息するとバレますから(笑)。なんていうんですかね、水泳で息継ぎに失敗して慌てて水から顔だして「ハッ」と吸ったまま溺れる・・って感じ。

あとは、「ショパン独特の語法ってあるよね~」ということを、楽譜みたり、いろいろ弾いてくださったりしながら、雑談交じりに伺いました。
リサイタルやコンサートでここのところずーっとショパンを弾いておられて、つい最近も、ソナタ3番・幻想ポロネーズ・マズルカ作品59・舟歌のプログラムでコンサートされていたので、まさにショパン現役真っ最中。
24番の話のときでも、スケルツォの1番とか3番ソナタのフィナーレの冒頭を弾いてくださるので、迫力に飛ばされそうでした(笑)。冒頭だけでなくてできればもうちょっと弾いてくれないかな~・・・みたいな。


今日だけかもしれませんけど、ショパン、これを機会にまじでやってみるか・・・みたいな気持ちになりました。
「21番とか23番とか、私の中にはない要素ですもんねえ・・・。なんか似合わない服着せられてる感じもする・・」と言って笑ってしまったんですけど。好きは好きなんですけど、まずはこういう曲を弾く技術を持ち合わせてない。
「こういう曲弾くのは初めてだよねえ。簡単そうで実はすごく難しい、というタイプ。でも、だんだん身についてくるよ、たぶん。こういうものをやっていったら、またベートーヴェンなどを弾くときにも別のものが見えてくるかも」とも言われたので、せっかくの機会、とりあえずあと2週間集中してやってみたいと思います。


たぶん、ノクターンなんかを何曲かやってみるといいんだろうなあ・・と。
以前は、どの作曲家でも緩徐楽章系でだいたい引っかかって「なんか違う」といわれてたんですけど、今日はプレリュード21番を弾いてたら「なんかベートーヴェンの11番の2楽章を弾いてる姿を思い出した」と言われました(笑)。つまり・・まだ緩い曲ひとまとめ状態。
・・・難しいです・・・
ここで粘って風穴を開けたいとこです。ちょっと前向きになってきた(笑)。
緩い曲ではありませんけど、ポロ5とかいつか習ってみたいもんです・・・・思うのはタダなんで(逃)。


不思議なコラボコンサート

2010年02月11日 23時06分13秒 | 室内楽
午前中、子どもたちのバイオリンのレッスン。
雨の日は、てくてく歩いて行くのは大変です。娘なんか楽器ぬらさずに歩くのは難しい。
かといって、どんなにちびっ子でも、楽器はやはり自分で持たねば・・・。
ピアノ弾きは楽です。楽譜がちょっと重いくらいですから。

今日はふたりともまあまあかな、という感じでした。始めてから1年半と少しですが、意外に弾けるようになるもんです。あくまでも私基準なので、世間サマとくらべて弾けるなんてことではないです。ピアノ以外の楽器だとちゃんと音が並ぶだけで「・おおお・・」と思わず感心してしまうただの親バカなので(笑)。
音程がどうこう、弓がどうこういうとふたりとも不機嫌モード突入ですけど、幸い伴奏してもらうのはイヤではないようなので、それは時々声かけてます。
まあめったにしませんけど(しょっちゅうやるとありがたみが減るし・・・殴)。
娘のほうはバイオリン譜で見開き2ページという、まあまあの長さの曲を練習していますが、なかなかいい曲です。伴奏は結構難しくて、少しマジメにやりました。今日はレッスンでも伴奏付きでやりましたけど、娘にかわって先生が弾かれると、強弱、アゴーギク大きいので、伴奏もけっこう大変。ところどころギョーザの皮みたいに余ったりつったり・・・字余りあったりで冷や汗もの。


昼を子どもと外ですませたあと私だけあるコンサートに行ってまいりました。

なかなか珍しいコンサートで、なんとチェロ・コントラバス・クラリネット・トロンボーン・ギター・パーカッションでのアンサンブル。
いったいどういう・・・と興味津々。
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<プログラム>
・・・1st HALF-DAYDREAMS
ジョヴァンニ・ソリーマ:無伴奏チェロのための「コンチェルト・ロトンド」
ナオミ・シーメル:「ザマール・ノデド」(チェロ・コントラバス・クラリネット・トロンボーン・ギター・パーカッション)
ジョン・ダウランド:「時は静止して」「もう一度戻っておくれ」「流れよわが涙」(ギター&チェロ、クラリネット、コントラバス)
ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン:ネルソンM(マンデラ)のオマージュより チェロと打楽器のための「メタモルフォージス」
ニコロ・パガニーニ:チェロとコントラバスのための「ファンタジア」
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲より「ラルゴ・マ・ノン・タント」(チェロ・トロンボーン・ギター・コントラバス)


・・・2nd HALF-DANCES AT DAWN
アナタス・ウルクズノフ:チェロとギターための「タンゾロギアー」1)コンテンポタンゴ 2)ヴァルス・スラヴ 3)ブルガリア風ロック(チェロ&ギター)
エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番より「アリア」(チェロ&ギター)
モーリス・ラヴェル(というか・・・):「コラボレロ」(コントラバス)
ジョージ・ガーシュイン:「アイ・ガット・リズム」「サマータイム」
イスラエル民謡:「クレズマ-ズ・フライラッハ」
イスラエル民謡(マニー・カッツ編曲):「カナン人のメドレー」
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ダウランド、パガニーニ、バッハ、ヴィラ=ロボス、ラヴェル、ガーシュインがなんとかセーフで、あとは「いつの人?どこの国の人?」・・・

という状態で出かけたのですけど、ほんっとに面白かったです。
主催者というか首謀者のマーティン先生の演技やトークが面白いのは言うまでもないのですけど、やはり音楽的に気の合うもの同士ということが大きいのでしょう、クオリティもテンションも高くて素晴らしかったです。
1曲目はマーティン先生の超絶技巧。・・どうやって弾いているのかさえわからず(驚)
2曲目で全員がそれぞれソロを奏しながらステージへ
3曲目のダウランドの演奏のときは、「これは女性の前で弾く曲だから」と会場から3人の女性を前のほうにご招待。一緒にいったKやんは、マーティン先生のエスコートでかぶりつき特等席へ(笑)。
4曲目だけは「真面目な曲です」ということで、南アのマンデラ氏の苦難とその後を表現した演奏
5曲目は、コントラバスの演奏に釘付け。半音といってもあんなに指間があるのに、いったいどうやってあのようにメロディーを次々と弾けるのか・・・・
6曲目、バッハのふたつのバイオリンがチェロとトロンボーンに化けて、それもあまり違和感がないという不思議。トロンボーンって細かい音程とっさに作るの大変じゃないのだろうか・・(驚)

後半は舞曲。
1曲目と2曲目はチェロはもちろんなんですけど、ギターってすごいんだなあ、いろんな技術があるのだなあ・・とただただ感心。チェロの友人に「あのギター左利き用だね、逆だね」と言われて初めて気づきましたが、たしかに左右逆。
3曲目「コラボレロ」なんですけど、驚きです。6人で1台のコントラバス弾いてました。さてどうやって弾いたのでしょう・・・これを言ってしまうとまたどこかで演奏されたときに、驚きが半減してしまうといけないので、ネタバレはやめときます。
あとの3曲は、クラリネットとパーカスに呆然。クラって何種類あるんですか?今日はどうみても4~5本出てましたが。。パーカスはふたつの木琴系のものと、民族太鼓系がいくつか、あとどうやって鳴らすのかもわからないようなものが多数。

すっごく面白かったので「子どもも連れていけばよかった~」と友人と残念がったところであります。
これだけのものを1回公演?・・・と思うのですよね~。チェロはすべてのプログラムに加わってましたし、この楽器の編成だとオリジナルの楽譜もほぼないはずなので、編曲作業も大変でいらしたはず。チラシを見てお客さんが飛びつくかというと、この楽器の編成と曲目だと苦しいものもありますけど、「・・・なに?なにをやるの??」みたいな好奇心でいってもご損はなかったかな、と思います。

なんでしょうね・・・私はこういう企画はたまらないんです。
知らない曲がいっぱい、意外な楽器の組み合わせがたくさん、そしてトークもふんだん。
もっとこういうのやってくれないかな・・と思うのですけど、開催が難しいのは容易に想像がつきます。

・・ですが、さっそく次回を期待!





ご趣味は?

2010年02月09日 23時32分05秒 | 家族・友人等
ここのところ、ちょっとしたプロフィールを書くことが続いています。

このようなブログをやっている者ですから、簡単な自己紹介はだいたいいつでも書けるわけですけど、「音楽歴」のようなものになるとしばし考える・・・。
いわゆる世間でいう「履歴書」というものからは遠ざかって久しく、これからも書くことはなさそうな気もしますが、ピアノに関連した履歴を書く機会はたまにあります。
・・・いったいなにから書けば・・・(汗)

子どもの時のことも書くんですか?再開の時期も書いたほうがいいんでしょうか?
受賞歴も?「師事」といっても、名前出された先生はご迷惑でないですか?
・・・などなど考えてしまうわけです。
まれに肩書きがいるときもありますけど、それはどうすればいいんですか・・もあるし、
とにかく「ヘンな存在」なので、説明が面倒くさい。

世間には「アマチュアピアニスト」という方々がたくさんおられますけど、だいたいみなさんお仕事をお持ちで、プロフィールに一行「会社員」とか「教師」とかあれば、「ああ二足のわらじですか」とわかりやすいですけど、「専業主婦」は職業ではないのでこれは書いても仕方ないし、まして「二足のわらじ」でもない。
かと言って「趣味」かと言われると、「趣味」という自覚はあまりないです。「仕事でない」自覚はありますけど、とっさに「ご趣味は?」ときかれても、たぶんピアノのことは思い浮かばないと思います・・・・・チェンバロとなら言うかもしれませんが。
(とは言うものの、便宜上、<趣味でピアノを弾く>という表現はよく使っています)

・・・・そもそも私に「趣味」といえるものはあるのだろうか・・・・

とくに読書好きでもないですし、映画・音楽鑑賞に費やす時間は少ない、料理その他のことは家事の一部、今はアウトドアで遊ぶこともないし、旅行は嫌いではないですけど発作のように出かけるタイプですし・・・・(汗)
趣味は、たぶん・・・ない(笑)。

じゃあ、ピアノはなんなのよ・・・・・という堂々めぐり。
なんなんですかね?わかりません。



ある発表会

2010年02月07日 23時22分44秒 | ピアノ
昼をはさんだ約2時間、あるピアノ発表会を聴いてまいりました。

これまで、自分、子ども、あと知り合いなどなど、たくさんのピアノ発表会を聴いてきましたけど、今日のは今までのものとちょっと違いました。
会場は、いわゆる<舞台>のない平らなところで、ピアノはスタインウェイのフルコン。
きちんと司会係がおられて、先生は椅子の世話などと、連弾もいくつか相手をされる。
子どもが10人ほど大人が7人で、4歳くらいから79歳まで。

子どもの服はフォーマルではあるけれど、特にドレスというわけでなく、どちらかというと制服のようなスーツ型が多かったです。

子どもたちは暗譜は特に必須ではないようだし、止まったり弾きなおしたりもかなりあるのだけれど、なぜかきちんとした印象。・・・・それはなぜかと考えたのですけど、ペダルが少ない、繰り返しをきちんとやっている、止まることはあっても(たとえば)左手だけがわけわかんなくなるとかいうオチ方をしない。
つまり日頃きちんとしたレッスンをしています、ということなのだと思います。
これって不思議なんですけど、見かけ上派手によく弾ける子が並んでいる発表会でも、「発表会前に特訓しました」的なものは、崩れたときはひどい崩れ方をしますし、弾けててもあまり好感のもてないこともある。・・・・・発表会ってオソロシイものだなあ、といつも思います。

一方で大人の方、これはすばらしかった。
年齢は、うちのサークルよりはるかに年長の方々がほとんどだったと思いますが、個性的で、ほんとに魅力的な演奏をされていました。
技術的には苦しかったり、なかには、鍵盤に触ることができないほど手が震えておられる方もいらっしゃいましたが、
一般に子どもの曲とされているものをしみじみ弾かれた方、
古い時代の淡々とした雰囲気をつたえた方、
このスタインウェイならではの透明で伸びる音を出された方、
ワルツのなんとも微妙な間をうまく出された方、
連弾で、お互いのスラーのかけあいの妙を出された方、
そこはかとない一種退廃の色気のようなものを表現された方、
と、思わず身を乗り出して聴いてしまいました。

アマチュアといいながらも、10年も弾いているうちに、どこかスレてきた自分を恥じました。
勉強をしている・・・と思いこんでいる一方で、なにかを置き忘れたり失ったりしてはいないだろうか・・・

暗譜ができようが、速い曲が弾けようが、失ったものがそれを上回ったとすれば音楽やることそのものの意味はどうなんだ・・・少なくともアマチュアの意義はどうなんだ・・・という思いにしばしとらわれました。

・・・こういうことは忘れずに自分に問い続けていきたい、と思っています。