~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

15年でやっと「下手」~~『鼓の家』を見て~

2010年12月15日 12時14分58秒 | 見る・読む
以前ちらっと見て気になって気になって仕方なかった
「鼓の家」という番組(NHKハイビジョン ドキュメンタリー)を見ることができました。

全部を見てみると、以前感じた以上にすごい世界のお話・・・・
内容は
「亀井令子さん一家は5人全員が鼓を打つ。彼女が高校生の時に記録された『ある人生・親子鼓』の映像を交え、継承される伝統芸能の精神と家族の絆を描く。」というもので、
ここのご一家というのは次のとおり。

ご主人:能楽大鼓方・人間国宝…亀井忠雄
奥さま:歌舞伎囃子田中流家元…田中佐太郎(亀井令子)
長男:能楽大鼓方…亀井広忠
次男:歌舞伎囃子方…13世 田中傳左衛門(亀井孝之)
三男:歌舞伎囃子方…田中傳次郎(亀井雄三)

ご主人は代々お能の大鼓の家系で、奥様は歌舞伎の囃子方の家系(小鼓と太鼓)。
奥様の令子さんは、5人の兄弟(男1人、女4人)のお家に生まれられたそうなのですが、
ご長男が研究者の道を選ばれたため、跡継ぎとして厳しく教育され、男ばかりの歌舞伎の世界で生きてこられました。
ただやはり、女性であるということで、黒御簾(舞台下手のオーケストラピットみたいなもの)のなかで演奏されるのみで、舞台には出られなかったとのこと。歌右衛門さんからのご許可はあったのだけれど、ご自分であえて表には出られなかったとのことでした。

お父様の12世田中傳左衛門さんからは「とにかく男の孫を」ということで、期待どおり3人の男の子を産まれ、うちひとりはご主人の方の後を継ぐべく能の世界に入られました。
年子の3人の男の子さん、ふつうに育てるだけでも大変でいらしたと思うのですけど(かなりゲンキな兄弟だったみたいです)、みなをちゃんと後継者にされるというのはいったいどんな教育をされたのだろうか・・・・・・不思議でなりません。
というのは、ご主人もご自分も舞台人でいらっしゃるわけですので、いったん舞台が始まると、おそらく1ヶ月というような長期の公演が続くはず、ふつうに家事をされている様子がずっと映されてましたので(ゴミだし、掃除、炊事、洗濯・・・ほんとに全部)、うちのことはすべてされているご様子。
「生活がちゃんとしていないと(家族が円満でないと)いい音がでない」ということをモットーに家族の触れ合いにも心を砕いてこられたようです。


何回も繰り返しておっしゃっていたのが「12歳まででほぼ教育は終わる」ということ。
これが芸に関することなのか、一般的なことなのかよくわかりませんが、なんかわかる気がするんですよね~。
私自身、12歳までに頭と身体に入ったものを、あとの人生ではただ拡大したり縮小したり変更を加えたりして生きてる気がします。もちろんまったく変わった部分もあることはあるんですけど、この年齢までの影響というのは、有無を言わさないものだなあ・・・というのは実感。
・・・そういう意味では自分の子育てはどうなんだ??と振り返り、冷や汗しか出てこないですが(泣)。

今いろいろ「伝統芸能の御曹司」というものが取り沙汰されている最中ですが、ちょっと考えてみればです・・・
たとえば代々、〇〇というオーケストラを運営している「家」があるとしますよね。そこの座長というか音楽監督は、指揮者も兼任していて、それは世襲でしかやってはいけない。
お父さんはずっと一ヶ月公演で全国飛びまわっているのだけれど、息子(娘でも)に自分の「芸」をきっちり伝承していかねばならない。
もちろん「型」を伝承していく世界とそうでない世界、演目が莫大な世界とわりに限りがある世界・・という違いは考慮しなければなりませんけど、いったいそうなったらいつどうやって子どもに教えていくんだろうか?しかもそれが自分自身の舞台以上に重要な「務め」だとしたら??しかも奥さんもたとえばコンミスかなんかでオケの一員だとしたら?

有り得ないたとえ話ではあるとは思うのですけど、こういうたとえでも考えてみないことには、まったく想像のつかない世界です。

そういえばこういうことが番組中、2回ほど言われてました。
「(鼓は)鼓らしい音がでるまで10年かかり、思うような音がでるまで15年かかる。そしてこの段階に至ってやっと<下手になった>といわれる。」
・・・これは、こういうことだそうです。
「思うような音がでるようになるまでは評価の対象にすらならない。<下手になった>というのは、やっと評価されるレベルになってきたということ」


そういえば、私が茶道をちょろっと習っていたころ師匠に言われました。
「あなたね、10年くらいで人に『お茶やってます』なんていったら笑われるわよ。それまでは黙ってなさい」(汗)。
トータルで5年くらいはいちおう通っていたのですけど(週2回通ってたころもありました)、そんなものは『お茶』とよぶ前の段階なんですね。
ピアノは再開して今で10年ちょっとですか。思うような音も出るわけでなし、まだ「下手」の域にも達してませんね(笑)。
・・・長生きしないといけないなあ・・・





大曲と長編(・・と肉)

2010年12月14日 23時54分30秒 | 雑感
軽くセキが出たり、鼻水すすったり、すっきりしない数日でしたが、
今日は幸いどうもありませんでした。・・・・めでたい・・・・

昨日(13日)はえらく寒かったのに、今日はミョーなぬくさ。
こういうのが私は一番苦手です。・・・・あ、みなさん苦手ですよね。
このブログにも何回もしつこく書いてますけど、急に生暖かくなると、
「(自分自身が)解凍に失敗した肉のようになる」のが気持ち悪いんですよ。
冷凍庫から出したのをうっかり忘れて、肉汁が染み出したまま放置されているパックのお肉を思い出してしまう・・・・・・主婦にはトラウマに近い光景でございます。

年を取るにつれて、あまり嫌いなものはなくなってきて、
今なら、高校の頃、問題配られただけでお腹がグルグル~&トイレダッシュだった数学だって(どういう過敏性腸炎なんだろうか・・・)、意外にいけちゃったりなんかするんではないかと思うのですけど、いくつになってもやっぱりダメなもんはありますね、仕方ない(汗)。


嫌といえばですけど、
子どもの頃はたとえば、交響曲やら協奏曲、あるいはソナタなんかを聴いていて(ソナタなら弾くこともあり得ますけど)、「この楽章だけは全然おもしろくない」と言って、すっ飛ばして聴いていたことありました。
今は全部おもしろいかと言われると全面的に「イエス」とは言えませんけど、自分で選曲をすることもあって、室内楽曲でもピアノソナタでも「この楽章は好きじゃない・・・聴きたく(弾きたく)ない」というのはまずありません。
・・・・それなんでかな~~~と時々思います。
というのはですね、時々娘やらよそのお嬢さんの演奏やら聴いていると、「ここだけが大好きだよね?で、あとはそうでもないよね」ということが多々あり、その部分だけが光が当たったようにピカピカしているわけです。
いや子どもだけではないですね。大人でも「この人はこの部分だけを弾きたくてこの曲を弾いているのではないだろうか?」ということがあって、そういう演奏はそこだけが非常に<こゆく(?!)>できております。
おそらく作曲家にしても、すべての部分を同じ思い入れ・テンションで作ったというものでもないでしょうが、そこはやはり「クラシック」の殿堂入りした名曲の数々、トータルで素晴らしく出来ているものがほとんどであると思います。


私は、ここのところまとまった文章というか小説の類を読むことがなく、せいぜいコラム系、あるいはノンフィクション系ばかりなんですが(汗)、
やっぱり長い小説を読み通した過去の体験というのは貴重で、いまだに読んだ手ごたえみたいなものがどこかにずしっと残っています。
日本の小説というのは、そこまで長いのはないので(「源氏物語」は別ですが・・)、やはり長いというと海外のものでしょうか?
恥ずかしながら、私海外文学はほんと読んでないので、割合長いものを読んだというと、パールバックの「大地」、あとショーロホフの「静かなドン」くらい。
(チェーホフやシェークスピアの戯曲や、ツルゲーネフの短編なんかは好んで読んだ記憶がありますが、それも今となってはさっぱり覚えてません・・・・汗)。

演奏時間が30分くらい(あるいはそれ以上)かかる曲を聴くと、私のなかのわずかな長編体験というものが甦ってくるのですけど、それはやはり、再現する側、聴く側にも、作り手と同じような構築性・説得力・情熱といったものがある程度要求されるからなのかもしれません。


長いものを読んだり聴いたりするとき、あるいは演奏するときは、やっぱり肉食でしょうか?(笑)。とんかつでもなんでもいいけど。
解けて肉汁出してる場合じゃないなあ~
がんばってヘンな冬を乗り越えようっと。


本番前に食べる

2010年12月13日 23時55分34秒 | ピアノ
いよいよ近づいてまいりました。
あらためて告知させてくださいませ。

松本和将ピアノリサイタル
2010年12月19日(日)
開演16:00(開場15:30)
広島県民文化センターホール

~~~~ショパンの夕べ vol.Ⅱ~~~~~~~~~~~
<プログラム>
マズルカOp.7 第1番 変ロ長調
プレリュードOp.28より 第 7番 イ長調
               第10番 嬰ハ短調
              第17番 変イ長調
              第18番 ヘ短調
              第16番 変ロ短調
              第23番 ヘ長調
              第 3番 ト長調
マズルカOp.56 第2番 ハ長調
      Op.59  第1番 イ短調
      Op.34  第2番 ニ長調
      Op.63  第3番 嬰ハ短調
エチュード Op.10 第 5番 変ト長調「黒鍵」
       Op.25 第11番   イ短調「木枯らし」
    (休憩)
ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送行進曲付」
         第3番   ロ短調 Op.58
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これだけのプログラム(特に後半)弾かれるのにどんなものを食べておられるのかと思われる方もいらっしゃると思いますので、こっそり(・・・じゃないですね・・汗)氏のブログから盗んでまいりました。(12月8日の東京浜離宮朝日ホールでのリサイタルの記事)

以下抜粋コピぺ

<・・まず一日の始まりは、とんかつから。
ゲネプロは3時からだったんですが、1時半前にはすでにホール入り。
ずいぶん早くてみんなにビックリされたのですが、
気合いが入っていて早くなった、
・・・・わけではなく、お昼御飯を近辺で食べたかっただけ(笑)。
しかも、ピンポイントでとんかつが食べたかったんですね。
思えば4年前、
同じ浜離宮でベートーヴェンの悲愴、月光、熱情、ハンマークラヴィーアという無謀なプログラムに挑戦した時も、
お昼にわざわざ銀座で駐車場を探してまでとんかつを食べに行ったものです。
そしてその前2005年には、忘れもしない、
オペラシティのB→Cで昼に地下でかつ重を頼んだら、
中身が真っ白なお重が出てきて、
「あれ?かつはどこにあるんだろう?
ご飯の下にあるんだろうか?
それとも別で持ってきてもらえるんだろうか?」
と一人で混乱していると、
「すみませんっ!!!かつを乗せるのを忘れてましたっ!!!」
とお店の人が飛んできた、というエピソードもあり
まあやっぱり大きな本番前にはかつだろう、と。
というわけでいまいち店も知らない僕は、ホール事務局の人にどこかお昼が食べられるところはないですか?と尋ね、
実はとんかつが食べたいんですけど、と言ってみたところわざわざお店まで連れて行ってくれました
そしておいしくロースかつ定食を頂き、店を出ようとすると、
財布がないっっ!!
そういえば、バッグに財布を入れたまま手ぶらで出てきてしまったんでした。
いやはや、恥ずかしい
仕方なくiPhoneを人質に置き、ホールまで財布を取りに帰ったのでした。・・・>


本番前に、ピアニストがなにか忘れ物をするというのはまだ理解できますけど、
カツ屋さんが、白いカツ重出してどーする!(爆)
いっつも本番前はとんかつなのかなあ?・・・・40代後半のおばさんにはとてもとても考えられないことですが(汗)。

ちなみにベートーヴェンを弾く会のとき、楽屋でけっこうみなさん何か召し上がってました。私より軽く10~20歳上の方がたですが、バナナとかおにぎりとか。直前におにぎり2個という方もいらっしゃいました。
あ、私もですね、だいたい直前に食べます。おにぎりとかいろいろ。ひどい時は、前の人が弾いてるとき袖で食べたこともあります(殴)。・・・口紅なんか取れまくり。
急にのどが渇いてしまい、でも手元になにも水分がなく、やむなく化粧室の洗面台の水飲んだこともあります(蹴)。
気持ち悪くなるくらい緊張してるのに、なぜか突然食べるんですね。つわりみたいなもん?


忘れ物もありますねえ~
昨年のデュオ・トリオコンサートの時は、楽屋に入ったとたん
「・・あれ、着替えがない・・・」
スーツケースまるごとタクシーのトランクに忘れてました。ドレス・靴・化粧品、ほかにもいろいろ入ってるやつです・・・・(泣)
電話番号のわかるタクシー会社でしたので、すぐに電話して持ってきてもらいましたけど、あれが通りで拾ったタクシーだったり、またたとえ電話番号がわかったとしてもすでに次のお客さんを遠くに運ぶ最中だったらどうなったんでしょうか・・・(大汗)
以後気をつけてますけど、どこかネジが飛んでるんですね、やはり。

そういうことはどうでもいいんで・・・・・(笑)

19日のリサイタル、楽しみです~



進み続けること

2010年12月11日 10時03分30秒 | ピアノ
なんとも寒ざむとしたお天気・・・

目がさめて枕元の時計を見たら、「8:34」
はて今日は何曜日であったか・・・お、土曜日だ、寝よ・・・う?土曜日・・・・息子は学校じゃん!?・・・・し、しかも試験だったり?!・・ああああああああ

というわけで、「起きて~起きて~」と部屋の戸をドンドンしたなら、「ああっ」と言って起きてきましたが、「1時間目自習」と。

・・・へなへなへな~~~~なんだよ、自習って(殴)。
それでも遅刻は遅刻です。間髪入れずに学校から電話かかってきました・・・恥。

昨夜寝ながらずっと咳をしていたことは覚えているんですが、目覚ましと携帯のアラームを切った記憶が皆無。・・・終わってます・・・

そんな記事の続きでなんなんですけど、さきほど友人からもらったメールによって「やっぱり書いておかねば」とあらためて思ったことを書いてみます。



先の日曜日のこと。
ピアノ関係の団体が主催する、アドバイザー付の発表会(のようなもの)を夕方聴きに行ってまいりました。友人や知ってるかたも何人か弾かれるとのことでしたので。
エントリー者のなかに、なんとK先生がいらっしゃいました。
K先生は先月のJ国際コンクールで優勝したHMちゃんを高校まで指導された方。
このアドバイザー付発表会は基本「学習者」対象であって、指導者が弾かれることはまずありません。アドバイザーにしても「仰天」に近いできごとだったと思います。
K先生は、ソロを弾かれるのはご自分のお教室の発表会や年間いくつかの場でということで、指導者としてご活躍の一方で、ピアニストとしてソロを弾かれるプレッシャーはそれはそれは大変でいらっしゃるそうです。その「大変さ」にずっと挑み続けて来られて、ご本人的にたとえ「思うようにいかなかった」という事態が生じようと、前に前に上に上に進み続けておられます。
そういうソロの演奏を私もこれまで機会あるごとに拝聴してきており、いつも力をいただいております。
今回はショパンの「バラード1番」を弾かれました。
演奏前に「HMがなんだ!J国際コンクールがどうした!・・・という意気で弾きます」というコメントが読み上げられ、一瞬笑ってしまったのですが、実はそれは笑うところではなかった・・
ほんとうにそういう演奏でした。
気がついたら、ボロボロっと涙出てました。
なにも感想書けないです・・・・「これが音楽なんだ」というのみ。
国際コンクールは「まずは非凡な技術ありき」で、そこを通り抜けないと多くの人にすばらしい演奏家として認めてもらえることはないのかもしれませんけど、
本来音楽はそういう順番で聴かれるものではなく、そこを超えた高い次元での大きく深い音色・演奏もあるのだ、現にここにすばらしい音楽家がいらっしゃるのだということを教えられた思いでした。

今週、K先生の当日の演奏を聴いた方がたにお会いするたびに、その演奏が話題になり、みなが「音楽を聴いた」とおっしゃるので、私ひとりの感慨ではなく、共通の思いであったのだ、やはりこれは書き残しておかねば・・・と思いましたので、記しておきます。



やっと週末

2010年12月10日 19時57分56秒 | 雑感
今週はそれなりに用が多く、
日曜:友人一家来訪
月曜:夜、子どものバイオリンレッスン
火曜:午前チェロと合わせ(ヴィヴァルディ、ベートーヴェン)
水曜:午前ピアノレッスン、夜ゴルラッチリサイタル
木曜:午前チェンバロレッスン(with チェロ。ヴィヴァルディ)
本日:午前オカリナと合わせ、ランチ会
これにレギュラー(生徒)のレッスンが3つ入っているので、練習したっけ?という感じ(汗)。伴奏譜ばかりいじってた気が・・・・・。


チェンバロでの伴奏は、数字付の楽譜(バロックでよくある、一種のコード譜みたいなもの)ではなく、ピアノ用に書かれた楽譜。これはやっぱりどこか楽器になじまないようで、バスはそのまま弾くとしても、右手は、チェロの邪魔をしないように生かすように「適当に、臨機応変に」弾くように言われました。
楽譜どおりに弾かなくてよい・・・・と言うのは大歓迎というか大喜びなんですけど、チェロにぶつからないような合いの手を入れたり、ふさわしい和音に置き換えたりするのは、やはりいきなりは難しいです。書き込まないまでもかなり弾いてなじんでおかねばいけないですね(汗)。
オカリナ伴奏のほうも(こちらはピアノですけれど)、クラシックの曲ではないので、繰り返し部分はそのまま同じでは退屈。よって、バスとコードだけ守って適当(殴)・・・です。
子どもの頃に、コードの進行だけ決まっているものに右手を即興でつけろだとか、モチーフをもらってそれを5分の曲にしろ(しかもステージ上で)だとか、そんなことを繰り返し繰り返しやらされたものですけど、ウン十年ぶりに似たようなことをやってる気がします。
チェンバロの先生から「あなたこういうものの方が好きなんじゃないの?数字やったらいいわよ」と言われましたけど、今ならそっちに走れるかも(笑)。
なんせ、コレルリやテレマン、ヴィヴァルディばっかり聴いてて、バッハあたりを聴くと「・・・お、なんか現代曲・・」と感じてしまう今日このごろ。


今日昼はピアノ関係のランチ会。7人で優雅に(?)女子忘年会やりました。
前半はずーっとピアノのピの字も出ず、ワイドショーネタ(←これは私が悪い・・汗)に、子どもやお年寄りやペットの話。後半やっとピアノ話が出、ようやくそれらしい会になりましたが(笑)。
・・・・こういうブログ書いていると、「こいつのアタマのなかはほぼ音楽ばかり?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんけど、実は私アタマの80%以上はくだらないことで満たされており、残り部分で家庭のこととか音楽関係のことを回しているのだということが自分でも本日よーくわかりました(汗)。飲酒するとさらにバカモノなんですけど(暴れはしませんけど)、そっちは10年来自粛しているので、まあお目にかけることはないと思います。・・・・・・

お忙しいなか、みなさんお集まりいただき、実に楽しいひとときでした。
年末に向けて、主婦は超多忙~
がんばりましょう!


アレクセイ・ゴルラッチ ピアノリサイタル

2010年12月09日 15時27分12秒 | ピアノ
行ってまいりました、ゴルちゃんのリサイタル!

2006年の浜コン(第6回浜松国際ピアノコンクール)のストリーミング配信で視聴して以来、いつか来ないかな~っと思っていたのですが、やっと来てくれました(もちろん呼ばれたから来てくれたのでしょうけど)。
私としては、浜コンファイナルでの「ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番」が印象に残っているので、オールショパンというのはどういう感じなのか興味津々。
でも、2005年のショパンコンクールのセミファイナりストでもあるわけなので(当時17歳!)、そういう意味ではオールショパンも不思議ではないかも・・・・


西区民文化センター 19:00開演

<プログラム>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ワルツ 作品69-2
華麗なる大ワルツ 作品18
舟歌 嬰へ長調 作品60
ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61「幻想」
(休憩)
4つのマズルカ 作品67
4つのマズルカ 作品68
バラード第2番 ヘ長調 作品38
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31

アンコール:
ショパン:エチュード 嬰ハ短調 作品10-4
シューマン:幻想小曲集 作品12 第7曲「夢のもつれ」
ショパン:英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53
ショパン:エチュード ハ長調 作品10-1
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ワルツ2曲・・・美音。少し音量的には物足りないくらいだけれど、これが「舟歌」「幻ポロ」につながる布石なのかなあ~と思いながら聴いてました。ところどころに「おっ」というタメがあって、今夜はなにかが起こる予感(笑)。

「舟歌」・・・・思ったより、がっちりした演奏。たゆたうというよりは「少々の波では揺らぎませんて」というような確固たるものが見え隠れ。
「幻想ポロネーズ」・・・クレッシェンドのもって行きかたとか、バスのきかせ方、リズムのキレ、和音のキメ方とかが、カッコいい。一般のショパン的イメージでというわけではなく・・・。「これでベートーヴェン弾いたらめちゃカッコよくない?」という考えがチラチラ頭をかすめました(笑)。


休憩のとき、転妻よしこさんと「いや~、これオモシロイですね、いろんな意味で。後半はどうなるんでしょ?鼻息もすごく聞こえるし(笑)」と話したりしているうちに、「あの息遣い・・・、いったいどんな表情で弾いているのだろう」と気になって気になって、ステージ近くに席を移りました。
後半マズルカがまず楽しめました。リズムもですが、弱音の使い方が絶妙。たしかに息も深く吸うんですけど、吸うと同時にときどき何か言ってる!?見かけは長身金髪笑顔のかわいい青年なんですけど、相当アツい演奏。
バラード2番・・・バシッと決まる和音、余裕の技巧、しかも音量が前半とは比較にならないくらい出るようになっていて、最後のスケルツォ2番はいかに・・・・
まさに炸裂でございました。拍手とブラボーですね~。満席でないのが非常に残念でしたが、人数がどうしたっ!な大拍手。


で、アンコールなんですけどね~

10-4を、まるであのリヒテルの動画(ハンカチ投げ込むやつ)ばりの高速とテンション(ディナミークはバリ広)、でドドーっと弾き、圧倒。
アンコール2曲目、「指のもつれ」じゃない「夢のもつれ」をこれまたかなりの速さで、しかもコミカルかつ即興的な雰囲気で弾き、
第3曲目がなんと「英雄ポロネーズ」。ここでこの大きさの曲を弾くのか?!とびっくり。
で、シメが楽々の「10-1」。
ここからまさか「10-12(革命)」まで一気に弾いたりする??・・・と思うくらいの余裕でした。

・・・ごちそうさまでございました。


ゴルちゃんまた来てください~
今度はほかの作曲家もぜひ!

まいごのまいごの

2010年12月07日 22時00分00秒 | 雑感
娘が歌ってました・・・


まいごのまいごのこねこちゃん、あなたのおうちはどこですか
おうちをきいても おしえない
なまえをきいても こたえない

・・・・・・たしかに今の世の中、迷子だからといって、他人にすぐ名前や住所教えちゃダメですけど、
なんだかこのこねこちゃん、迷子というよりは警察に捕まって黙秘しているワルのような気がしてなりません。

これって娘のオリジナルなのか、それとも子どもたちの間で流行っている替え歌のひとつなのか・・・??




パンクバロック

2010年12月06日 00時48分54秒 | その他音楽
先日のRed Priestですが、もう一発いきます。
8分とちょっと長めですが、「ナイトメア」だそうで、ハリーポッターに出てくるディメンター(吸魂鬼)もかくや・・というおどろおどろしいコスチュームとライティング。
それもこれもすべて暗譜での演奏であればこそ!のパフォーマンスですね。

Vivaldi's La Notte/The Nightmare


友人家族の来訪

2010年12月05日 15時41分01秒 | 雑感
今日は、ほぼ「いきなり」(笑)、友人家族がうちを訪ねてくれました。

東京に住んでいたときに、お互いのうちが徒歩2~3分の距離で、
上の子が同い年の公園&幼稚園友だちです。それもなんと子どもが1歳半の時からのつきあい!(驚)
なぜか、上の子が幼稚園年長になる直前に二家族とも相次いで中国地方に転居し、今は瀬戸内海側と日本海側に住んでいます。

東京にいたときは、二家族で子ども3人(うちはその頃まだ一人っ子でしたから)を育てていたといっても過言でないくらい、行ったり来たり預かったり預けられたりで、
親と離れて暮らしている新米ママとしてはどちらも助け合ってきた感じです。
私より8歳くらい年下のご夫婦ですけど、今でもこうやって行き来があるのは大変うれしいことで、今日もたった3時間の滞在と思えないくらい盛り上がりました。

中3の子どもたちが言うには、実は二人で遊んでいたことの記憶はないらしい(汗)。
お互いのお母さんのこととか、いろいろな事件は覚えているのだけれど、肝心の二人に関しての記憶はないそうな。
そんなもんなんでしょうねえ。よく親が「ほら、幼稚園の時に仲良かった〇〇ちゃん覚えてるでしょ?え?あんなに遊んでたのになんで・・・」なんて言いますけど、さっぱり覚えてないですもんね。子どもの記憶ってたぶんそんなもの。

男の子と女の子ですけど、いつまでもこんな感じで会って行けるといいかも・・・ってなんか面白いですね、親としては(笑)。

ご縁は大事にしていきたいと思います。