前回遠出した時の事。
(ここのマンションは、「冬季常駐者の駐車場利用不可」という私にとって困った規定がある。
何度もここで書いてきたが、本当に人間の我がなす最低の事だ。)
仕方なく、町内に勝手に公共スペースに確保して置かせてもらっているのだが、 遠出から帰ってきて駐車してタクシーで自宅マンションへ帰ろうとしたのだが、どこのタクシー会社もつかまらなかった。
そういえば、3連休の中日でスキー客が多いのだった。
仕方なく一社に食らいつき、時間がかかってもいいから駐車場で待っているとお願いして了解を取った。
しかし、中々来ない。 約束ブッチされたかな。。。。 仕方なくとうとう痺れを切らして歩いていく決断をした。
外に出て、結構行けると思ったが、ものの数十メートルでその自信は砕かれた。 普段数十メール歩くのがやっとなのだから当たり前だ。 加えて、寒さが尋常ではなく 顔がこおばる。
暫し足を止めて、考えた末、戻る事にした。
しかし、どう考えてもこれでは帰れない、やっぱり歩くしかないと、また振り返って歩き出す。
取りあえず駅を目指す。たった150メートルの距離なのだが恐ろしく遠く感じた。
歩いては止まり、また歩いては止まり、息を整えながら少しづつ進んで行くが、寒さでどんどん弱っていくのが解る。
町中の商店街を歩いているのだが、気分的には、雪山での行軍のようだった。
途中、どうしても動けなくなり銭湯帰りのおじさんが軽自動車に乗り込むのを見たときは、思い切って声をかけて自宅まで送ってくれないかと聞こうとした。
しかし、声をかけるまで近寄れないのだ。。。。。
仕方なく歩き、タクシーが来るので手を上げるが当然実車中でなんともむなしく通り過ぎていく。
何度も止まりながらやっと駅の駐車場の端にたどり着く。 まだ、タクシー乗り場までは50メートルくらいあり気が遠くなりそうな距離だった。
その時、携帯がなった。 先ほど約束したタクシー会社からだった。
「駐車場へ行っても見つからないそうです。」 痺れを切らして歩き始めて今駅のところまで来たと告げると、こちらに向かってくれるという。
助かった。 本当に助かった。寒いし、息が苦しいし、足も動かないしどうなる事かと思ったが、最後の最後に救われた。
駅からマンションは今までの倍の距離があり、しかも元気な人でも息が切れるのぼり坂なのだ。
タクシーが来てくれなったら、大変な事になっていた。
しかし、一時はどうなるのか、息が苦しく倒れるのかなどと考えて歩いてきたが、最後は何とかなるのだ。。
不思議に、最後は何とかなるのだ。 いつもそうなってきたように。