アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

モスクワ市民の70%が週末は別荘で過ごす

2012年10月22日 | Weblog
 ロシアへ行ってきました。無事帰ってきました。危険を感じたことは、全くありませんでした。まあ、夜、外出したり、危険といわれている地域に入り込みさえしなければ、ほとんどの国で大丈夫ということですがね。
 外務省の情報から、用心していましたが、拍子抜けでした。不満はありませんがね。

 ロシア連邦は、ユーラシア大陸の北部を占め、ヨーロッパ東部とアジアにまたがる共和国。で、意外にも広まっていないのが、「国土面積が世界最大」ということ。若い人(高校生~30歳代かな)に、「国土面積が世界最大の国は?」と問うと、多いのが、「中国!」。続いて「カナダかな?」。なぜかロシアは忘れられています。
  ロシアの面積は1707万5200平方キロメートル。世界の陸地の九分の一以上を占め、アメリカや中国のほぼ2倍です。私が自慢する事もないのですが、中国の2倍ですから!
 カフカス山脈にそった南の国境からバレンツ海の北極の島々まで、南北に4000キロメートル。東西には最長部分が1万キロメートル。バルト海東岸からベーリング海峡のラトマノフ島までですよ。ウラル山脈を境にしてヨーロッパとアジアにまたがっているのです。

 ソビエト連邦の頃は、「間違っても足を踏み入れることがない国」と、思っておりました。忘れもしない、1991年12月26日。ソビエト連邦の解体。それでも、「行くことなどないなあ」でしたね。1992年3月31日のロシア連邦条約によって発足した…。人口1億4000万人。日本とあまり変わらない。と、いうことは、早い話が人口密度がすこぶる低い。100以上の民族が暮らす。中国は55の民族ですから、この点でもおよそ2倍。

 なぜ、「行くことはない国」と、思っていたか?なにしろ、「共産主義の総本山」と、思い込んでおりましたから。「行ったら共産主義が感染する」と…。

 ではなぜ今行ったか?特段理由は無いのですが…

 ロシアの宇宙船ソユーズが、米国人、ロシア人、マレーシア人の宇宙飛行士を乗せて、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションへ飛び立った(10月10日)。
 ロシアは、今や世界の宇宙開発の頂点に君臨している国です。米国もロシアに期待しているのです。どんな期待かって?宇宙科学研究の基盤は、国際宇宙ステーション(ISS)。米国は、ISSへのシャトル発着の回数を増やすことに期待を寄せている。米国のスペースシャトルは、御存知のように2010年に引退し、新たな宇宙船が完成するのが2014年。ソユーズに頼るしかないのです。
 ロシア側も、期待に応えようとソユーズの打ち上げ回数を従来の倍の4回に増やしています。2015年までに、現在計画中の6人乗りの宇宙船によって年10回打ち上げたいと!

 ロシアの文化は…チャイコフスキー、ドストエフスキー、トルストイ…バレエ・オペラ・音楽・絵画・文学…世界一といってもどこからも苦情は来ないのではないかと。

 そのロシア…庶民の皆さんはどんな暮らしをしているのでしょうか?某国のように餓死の恐怖は無いとは思いますが…宇宙開発、芸術の陰で、無表情で不味い物を喰ってただただ生きている…?落差というか格差があるような気がしたのです。
 それで、1000分の1でも、1万分の1でもロシアにふれてみたいと…。

 モスクワで、いきなりガツンとやられました。殴られたのかって?そ、そうじゃないんです。土曜日の朝、ひどい渋滞に巻きこまれたのですが、
 「なんでこんなに渋滞するんだ?」と、質問したら…
 「モスクワ市民の70%は、郊外に別荘を持っています。土曜日の朝は、車で別荘へ向かいますから渋滞するのです」
 
 別荘を持っているから裕福とかリッチだとは言えません。しかし、モスクワ市民は、車を持ち、別荘を持っているところから、餓死の心配はなさそうです。
 モスクワのガイドさんは、「ジュータイ(渋滞)」と、発音出来ず、「ジュタイ」と、言うのです。はじめは、「さすがロシア正教の国、やはり受胎(ジュタイ)から話をはじめるんだな」と、勘違いしましたよ。