アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

餃子の本家、ロシアは旨いっ!

2012年10月29日 | Weblog
 ロシアへ行くにあたって、「たべもの」については、全く期待しておりませんでした。知人にロシアの専門家がおりまして、彼の話から総合してのこと。
 ロシアに一度や二度旅行した人を専門家などとまつり上げているんじゃないのかって?いえいえ、本物です。東大法学部→外務省→ハーバード大(ロシア語研修)→駐モスクワ大使館→ロシア課長→(中略)→外務審議官→ロシア大使。現在は、天下りで…その先は秘密です。

 このロシアの本物の専門家がどんなこと言っていたか…
 1 (モスクワ大使館勤務のころ)朝起きてすることは、「多量のビタミン剤を飲むこと」。冬季など、新鮮な野菜・果物が入手できない。特にビタミンCが不足になる。
 2 休日は、大使館員がフィンランドまで車で買い出しに行く。モスクワから800キロメートルもあるのに、なぜ車で?食料品等をたくさん買って運ぶためには、車でなければならないから。
 注:早い話が、ソ連時代は食料も配給制で外交官といえども入手できなかった。もっとも、慢性的に欠乏していたということでしょう。

 さて、全く期待していなかったロシア料理。好き嫌いが無い私の味覚ですからなんでも旨いのですが…、「旨いっ!」。ひとかけらのお世辞も無く、旨いのです。小耳に挟んだところでは、「ロシア料理=ロシアの家庭の味」なのだそうです。「香草類をほとんど使わない(使っても、味を主張しない香草にしている)」「濃い味付けをしない」…これらが日本人の口に合う要因でしょう。インド料理とは、お天道様と番頭さんの違いがありますね。インド料理は(インド料理の総称がカレーなのだそうですが)、「これを食べたら、夜中に虫が這う薄汚いトイレで唸っていなければならないのではないか」という強迫観念にとらわれましたよ。よって、カレーをパスして、ナンばかり食べていました。

 代表的な、「カツレツ」「ボルシチ」「ピロシキ」「シャシリク(肉の串焼き)」「ビーフストロガノフ」「ペリメエ(水餃子)」…一口目で、「う、旨い!」と思わず声が出ます。意外だったのは、「餃子の本家はロシアである」という説でした。「餃子」は、中国が本家かと思っていたものですから。一瞬マユにツバをつけそうになりましたが、力説するロシア人の前なので自重しましたがね。事実、ロシアを代表する料理、「ペリメエ(水餃子)」があるわけでして。餃子のルーツ…主張では、ロシア→中国(→日本)。安易に否定できないと思います。