アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

カトマンズの空港で出発まで5時間待つ理由

2017年10月24日 | Weblog
 ヒマラヤ連山を、遊覧飛行で間近に見る事が出来ました。「生サガルマータ」を見た多くはいない日本人。その中に私も加わることが出来た。誰ぁーれも羨ましがらないでしょうが、自分にとってはメイドの自慢の一つです。メイドに自慢するのかって?間違えました。冥途でした。
 し、し、しかし!B、B、BUT!この遊覧飛行が実施されたことが、このあとの私どもの行動にとんでもない影響を与えることになるとは…!

 遊覧飛行のあと、カトマンズから飛行機で25分ほどのところの、「ポカラ」へ行くことになっておりました。
 遊覧飛行を終え空港の待合室で、ホテルで作ってくれた朝食をいただきました。メニューは、「ジュース、パン(3種類)、ゆで卵(2個)、リンゴ(1個)」。ヨーグルトが欲しかったが、まっ、いいか。

 さてさて、ポカラ行きの飛行機…出発時刻になってもなんのアナウンスもない。1時間経過、2時間経過…あ、ありえない。現地ガイドに詰め寄ると、「2時間や3時間遅れることは、カトマンズではいつものこと。今日は、5時間待ちだと思いますよ」
 あ、あのなあ!25分で着くポカラへ行くのに、5時間待たすなよなあ!
 で、正しくポカラ行きの「ブッダ航空」は、5時間遅れでした。

 5時間遅れの理由は何んなんだぁ?!日本で暮らしていると、そう思いますよね。実は、理由があったのです。
 カトマンズの空港の滑走路は、一本。もうおわかりですね。国際線の発着も、国内線の発着もこの一本の滑走路を使う。それは、毎日のこと。で、ヒマラヤ遊覧飛行がある日は、「10分おきに遊覧飛行機が離着陸する」。つまり、定期便の離着陸がどんどん遅れていく。よって、5時間待ちは普通だべ。文句あっか、コラ。

 ネパール政府としては、遊覧飛行用の滑走路を大至急つくる事ですね。なぬ?そんなことぐらい20年も前から計画されているって?それなのになぜ出来ないのかって?
 ネパール大好きな人には申し訳ないが、滑走路建設に毎年予算がつくのだそう。と、ところが、「予算の9割は、賄賂に流れる」のだそう。ネパールの知識人が言うんだから本当でしょう。現地ガイドに水を向けると、「あ…。その通りです。使われる予算は1割。あとは賄賂です…」と、悲しそう。付け加えられた言葉は、「ネパール国民の平均月収は、3万5千円です。1日1ドルで暮らしている家庭もあります…」…何が言いたかったのか?役人の収賄が如何にひどいことかを言いたかったと思いますがね。
 役人の横暴は、日本でも今もなお続いていますよ。この数か月前、私も体験しました。私が土地の贈与を受けようとお役所へ出向いたら、「ダメダ」と言うのです。仕方なく、「行政書士の資格と司法書士の資格をもつ人」に依頼しました。それでも、小役人は頑張り続けたのです。単に、私を嫉み、「こいつには意地悪してやろう」と、固く決心したのでしょう。そんなもんですよ、ハナクソほどの了見しかない小役人は。嫉み嫉み(ねたみそねみ)しかないたった一人の小役人に「決定権」を与えちゃダメです。あの野郎、斬首作戦を行使してやろうかっ!…思い出すだけで、血圧が上がります。

 閑話休題。ネパールの話でした。カトマンズの空港で、5時間待ったのは、「サガルマータ遊覧飛行が実施された」代償だった。で、諸悪の根源は、「事業予算の9割が賄賂に消えていく」というネパールの悪習。
 この日はとにかく、ポカラに着き、トランクが到着しないので…街で下着を買い、歯ブラシを買い…。飲みに出る気にもなれず、寝パール。