アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

予算の9割が賄賂で消える

2017年10月29日 | Weblog
ネパールの街では、女性同士、男性同士が手を繋いで歩いているのをよく見かけました。子どもなら、「仲がいいねえ」と、微笑ましいのですがね。大人の場合、「L(レズ)かな?G(ゲイ)なんだろうなあ?それにしても同性愛者が多い国だなあ」と、思って見ていました。
 想像してみて下さい、例えば、「50歳過ぎの2人のオジサンが手を繋いで仲よく歩いている」…。日本でなら、間違いなくGでしょ!?

 ところが、ネパールでは、「仲良しであれば、同性であっても手を繋いで歩くのは、ごく自然で普通のこと」なのだそう。
 「手を繋ぐことは親愛の情を表す」…ヤレヤレ、ネパール人の友達が出来たら手を繋いで歩かなければならない。どうか、ネパール人の友達が出来ませんように…などとは言いませんが、手を繋いで歩くのはゴメン。

 現地ガイドが、「ネパールが最貧国から抜けられない一番の原因は、賄賂なんです。諸外国から援助してもらって予算を付けても、9割は賄賂で消えます。残りの1割で事業をする…何年かかるんですかねえ?」と、吐き捨てるように話してくれました。
 予算の9割が賄賂で消える…そりゃないでしょう、と、思ったら知る人ぞ知る事実でした。

 「国の上層部から下部に至るまで賄賂が蔓延し、例えば道路予算があっても政治家が懐に入れることに執心し、側近が咎めるとその口封じに賄賂を送り、さらにそれを見ていた者への賄賂に使われ予算の数分の1ほどしか工事に回らないため、地方の町などでは道路事情が非常に悪い」
 ここまで公然の事実として知られている!国民は、皆知っているけどどうしようもないらしい。識字率が48.6%だしね。

 「政治家」と「側近」と「見ていたもの」、この賄賂トリオには、是非街の中を手を繋いで歩いていただきたい。仲良しなんだから。