アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「日本製の英語?」それなら日本語かと?

2025年03月05日 | Weblog
 就職したとき…ご、50年も前なんですがね、「背広(せびろ)」を新調してもらいました。オーダーメイドで、5万円だったと記憶しています。当時の大卒初任給は、平均で約3万円でしたからぁ…。

 この「背広」という言葉、使う人が20%に満たないという。多くの人は、「スーツ」というのだそう。「背広」が消えていくぅ…。5万円の思い出があるので、寂しいです。
 ロンドンで、「背広」の語源といわれている仕立屋さんの「Savile Row(セヴィル・ロウ)」を探したこともありました。仕立屋街でしたが、ネクタイの小売もしていました。今はどうなっておりますことやら。

「オーダーメイド(order made)」… 英語のようですが、和製英語。英語では、テイラーメイド (tailor made, made to order) 。カスタムメイド(custom-made)と言う人も。ビスポーク(bespoke)も正しい英語だと思いますが、使う人はおりませんね。

「リフォーム」…reformのつもりなのでしょうが、英語のreformは、「改心する、改正する」ですから意味が違いますね。
 日本語で使われている「住宅リフォーム」は、英語では、renovationでしょう。

 スキンシップ…これは、なかなか微妙。むしろ怪しい英語かと。英語では、タッチング(touching)と、言いますよね。
 ただ、スキンシップは、厳密には和製英語ではないのだそうでぇ、WHOのセミナーでの、アメリカ人女性の咄嗟の造語なのだそう。
 韓国でも、日本語からの輸入でスキンシプ(스킨십)を使います。そのうち、「スキンシップは、日本が韓国から盗んだ」と言うのでしょうか?「日本語英語(和製英語)」とも知らずに…。

 バージョンアップ…いかにも英語らしいですが、英語では、「version upgrade」か「upgrade」。アップグレードの方が和製英語クサイですがね。
 コストダウン…英語では、「lower costs 」でしょう。
 コストパフォーマンスはいかにも和製英語。英語ではcost-benefit。コストベネフィットが高い…つまり、支払う金額よりも価値が高いもの?
 我が家におけるコストベネフィットが高い食材は、「鶏のムネ肉(プロの肉職人は、「手羽肉」と呼びます)」です。
 モモ肉じゃないのかって?ムネ肉は、100グラム70円程度で買えますが、その栄養価の高さは半端じゃない。モモ肉の数倍です。日本国民の皆さんが、いつまでもそのことに気づかないといいのですが…。
 なぬ?「誰でも知っている」って?あらら、自分だけ、コストベネフィットが高いムネ肉を食べようと思っていたのにぃ…。

 アフターサービス…これは、すでに日本語ですよね。英語では、「customer service」「user support」「service」。
 ブックカバー…これも日本語になっています。 英語では、「dust jacket」「book jacket」「dust wrapper」「dust cover」。
 では、ブックカバー(book cover)という英語はないのかって?ハイハイ、御存知の通り、「表紙」のことですよね。「ブックカバー=本の表紙」です。

 ガードマンは、英語では「security guard」です。
 デッドボール…これは痛い!死球ですからね。「hit by pitch」と、英語では言っています。
 ビーンボール(beanball)じゃないのかって?打者の頭を狙うのがビーンボール。
 それぐらい知ってるって?では、打者に当てるのが目的ではなく、「打者をのけぞらせる意図で投げるボール」を何という?ビーンボールじゃないよ。
 正解は、ブラッシュバック・ピッチ(brush-back pitch)。誰でも知ってるって?そ、そんなにポピュラーだったとは!