アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

深夜の「尿漏れパット品返し請求」

2020年08月22日 | Weblog
 オムツ着用で、ICUから、一般病棟へ。なぬ?「アンティークマンほどの高額納税者なら、VIPルームだろう」って?そ、それは昨年度の話。修正申告で、いただいている年金の1.5倍の金額を一回で持って行かれました。あのお金があれば、当然VIPルームでしたね。安いものです。1泊18,900円ですから。
 閑話休題。ICUの看護師には、「尿は漏れていない」と言われたのですがね。一般病棟へ移っても尿漏れは続きました。だって、何の手当もないのですから、漏れが止まるはずがない。看護師の皆さんは、私の狂言であるかのような反応。狂言で、「導尿の管の隙間を縫って小便を漏らすオヤジがどこにいますかっ!」。
 そして、とんでもない事件がっ!22:00。オムツを外していたので、パンツからパジャマから…尿で濡れた。これだけ漏らせば、看護師さんとても「漏れてません」などと言えないだろう!
 困った看護師は、「導尿の管を抜きます。溲瓶(しびん:早い話が、携帯小便器)に、(オシッコを)してください。尿漏れパッドをお貸ししますので、つけておいてください」
 そして、そのあとの言葉に、私は怒りを通り越して、消灯時間になっているのに声をたてて笑いました。
 処置が済んだ看護師が、顔を近づけてきて小声で言った…
 「アンティークマンさんには、昨日も尿漏れパッド貸してますよね。これで、2枚です。歩けるようになったら、売店で尿漏れパッド買ってきて返してください」
 「こ、この時間に、それかい!あっはっは!わっはっは!(…術後2晩目の咳をしただけで脊髄が痛い尿漏れ老人に、夜中の22:20に、『尿漏れパットを品返ししろ』と!私になにか非でも?膀胱へ管を半端に入れたのは、病院側でしょ!それとも何かい?夜中に催促しなければ、尿漏れパッドを踏み倒されるとでも?)」
 寂しかったですよ。患者の状況に配慮した言動を要求するのは難しいことなのかなあ。ほんの少しの思いやりの「こころ」だと思うのですがね。
 数日後、歩行訓練がてら売店へ行きました。尿漏れパット、2枚セットで165円でした…。