アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

絵馬の思い出

2024年12月31日 | Weblog
 年の瀬からお正月の「神社や寺院」は、祈願の絵馬が気分を高揚させてくれます。今年も、なんとか生きたまま過ごせそうです。有り難いことです。

 笑い話ですが、「絵馬(エマ)」と聞くと思い出すことがあります。例のサポートで、小学校に出入りしていたときのことですがね。

 まじめで、日本語もかなり堪能なアメリカ人のALTがおりました。名前は、「エマ(Emma)」。日本人の日常会話に出てくる単語なら、100%分かります。「饂飩」と、漢字で書けます。日本人でも、書ける人が少ないのに!「証言」と「調書」をきちんと区別して説明できます。

 小学校の英語の授業の準備で、エマが世界の国旗をA4版でプリントして20枚ほど持っていました。マイナーな国の国旗がほとんど。一緒に準備していた日本人の教員が…

「アンティークマンさんなら、これらの国すべてに行ったことがあるんでしょうねえ」

 と、水を向けてきた。実際は用意された国旗の国々の半分しか行っていませんでしたけどね。
 次に、「どこから旅行費用を出すの?」という問い。ルックスが貧しいからか、旅行する余裕などなさそうに思われているらしい。

「ちょ、貯金を下ろして…」
 と、答えるのはまともすぎるので…
「深夜に、ほほかむりをして…」
 と、答えました。
 日本人教員は、すぐに意味を理解し、「ハハハッ」と、笑いましたがぁ…エマは、キョトーン?さすがのエマも、「ほほかむり(ほおかむり)」は知らなかった。もちろん、「深夜のほほかむり=泥棒」は、知らないらしかった。
 エマが知らない日本語を持ち出した私は、居合わせた数人に賞賛されました。エマって一体どんな存在なんだぁ?
 さて、エマに対し、ほほかむりをどう説明したか…。

 タオルをもってきて、
「いいかぁ!このように頬が隠れるように頭からスッポリかぶるんだよ。だから頬被りというんだよ」
 エマは目から大きなウロコを2枚落としながら、
「おお!盗人!」
 と、叫びました。さすが、日本通。「ドロボー」と、言わずに、「ヌスット」と、言うのですから!

 ところが、居合わせた教員たちは、「ほほかむり」が「頬」と、つながらなかった。一斉に、
「まったぁーっ!(また、冗談言ってぇー)」
 という、疑惑の反応。「ほほかぶり」は、「頬」とは無関係だと思っていたわけで…。私は、いつもホラを吹くおじさんと思われていたことが判明。こんな学校、二度と来てやらないぞと心に誓いましたよ。

 エマには、漢字名を「絵馬」にしなさいと進言しておりました。芳しい返事はありません。
「絵」はいいけど、「馬」が気に入らないらしい。「餌魔(エマ)ならどうだ!閻魔(エンマ)もあるよ」と、言いたいが、意味が分かるでしょうから口をきいてもらえなくなりますね。

 今年も終わりです。来年は、少しは真面目な文章を書くぞーっ!進化しなければね。
 なぬ?今のままでいいって?はーい!そうしま~す!
 皆様、良いお年をお迎え下さい。


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