アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ブルドッグ似?自分の顔ですから大切にします

2025年01月02日 | Weblog
 新年を迎えまして、また年齢が増えました。おめでたいことです。
 世の中、自由・平等など無に等しい。数少ない平等の一つに、「老いること」があります。たまに鏡を見て、びっくりします。たるんでます・・・目の周囲、ほっぺた。
 正面を向いているときは、「こんなもんかな」と思いますが、下を向くと、地球の引力で、顔の肉類が垂れ下がります。ひどいものです。でも安心。誰にでも平等におとずれるものですから。「死なばもろとも」ということで…。

 たるんだほおの肉。「まるでブルドックだなあ…」。その重みに耐えられず、口の両端が下がり、「への字口」になっている。

 ブルドック…ブルは雄牛。ドックは犬。雄牛と戦わせた犬を「ブルドック」と名づけたのだそう。雄牛と犬の交配種ではなかった(心配しないでください。ボケのつもりですから)。
 一般的に闘牛は、「牛vs人」ですが、牛と犬の闘牛もありました(13~19世紀の半ば近くまで)。
「ブルベイティング」と呼ばれた競技で、つないだ雄牛に、数頭の犬をけしかけ倒させるもの(牛の鼻っ面にかみつく)。最初に牛を倒した犬の持ち主が高額賞金を受け取った。

 そうなると、望ましい犬は…
「牛の鼻に食らいついて離さない。しかもふりほどこうとする牛に振り回されても耐えられる。気性もどう猛なのが望ましい」 そのような犬が求められ、品種改良が重ねられた。

○ 牛に噛みついた時に、楽に呼吸ができるように、鼻がつぶれていて、鼻の穴が上を向くようにした。スノーケルの原理ですねコレ!
○ 噛みつく力を強くするために、下アゴを発達させた。
○ 牛の角に掬い上げられないように、短足にして体高を低くした。
○ 牛の角によるダメージを小さくするために皮膚をたるませた。皮膚のたるみって、こういう効果があったのかぁ!
○ 耳が大きいと邪魔なので、切った。
○ 牛に振り回された時の遠心力を小さくするため、首を短くして、重心を前にした。
○ 重い方が有利なので、大きくした(60kg前後にまで)。

 ブルドッグは、「勇気」「不屈」「忍耐」の象徴として、「イギリスの国犬」となっています。イギリス人(擬人化された典型的イギリス人像)のことを、「ジョン・ブル」というのも、ブルドックからきていると思います(私の推測ですがね)。
 また、ブルドックは、イギリス海軍のマスコットにもなっています。
 イギリス海軍だけでなく、アメリカ海兵隊のマスコットもブルドック。「しぶとく食らいつく」ということでしょう。

 アメリカ海兵隊のTシャツ・・・
 前面の絵は、斜に構えて、歯をむき出してにらむブルドック。
 背面の絵は、そのブルドックを後ろから見たもの。ほとんどお尻!ユーモアあるワ!私が持っているものは黒地で、ブルドックの絵はグレイ。「UNITED STATES」「MARINE CORPS」と書かれた文字は、白。ただ、背面の文字は、前面の文字を裏から見たように書かれています。たかがTシャツにも、ユーモアを忘れない…感心します!

世界中のマニアに愛好されているブルドックですが、イギリスで、「ブルドッグの認定基準」が変更になりました。
 認定基準があるのです!さすが、「イギリスの国犬」。

 ブルドックは、数奇な運命を辿っています。私の顔も数奇な運命を辿っていますがね。
 だけどぉ、自分の顔です。今年一年、大切にしなきゃあね。


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