今回の札幌戦で発売になったサポーターズCD「TAKE YOUR HANDS」。なかなか良いデキであります。朝夕の通勤時に繰り返し聞いています。製作に関係した皆さん、ありがとうございました。
いきなり始まる「ローソンマンの雄叫び」や、郷ひろみばりの「アレッサンドロの蠱惑的な歌声」。「どこかで聴いたことあるな?」と思ったら、上野優作のチャントのメロディの「永田チャント」。去年と微妙に違う「全力王子:千葉和彦」のメロディ。今年のCDも聴き所がたくさんありましたね。
しかし、八百政的に何と言ってもツボにはまったのは、アウグストのチャントです。「俺たちを しびれさす 虜(とりこ)にさせる アウグスト アウグスト アーレアレアレオ」っていうどこかで聴いたメロディに乗ったご機嫌なチャント。確かにボクの青春時代の記憶がよみがえってくるような、胸の奥がちょっと疼くような、懐かしいメロディなのであります。しばらく考えていたら思い出しました。
そうです。昭和30年代生まれなら知っている”ずうとるび”の「みかん色の恋」のメロディです。1974年の作品です。八百政16歳。このふざけたネーミングのグループ”ずうとるび”。これを知っているのは相当なおじさん、おばさんたちでありますよね。
【ずうとるび】・・・日曜の長寿番組である『笑点』出身のアイドル・グループ。山田隆夫、新井康弘、江藤博利、今村良樹の4人が『笑点』のちびっこ大喜利コーナーでの共演がもとで74年にグループ結成。ビートルズをもじったネーミングと、お笑い感覚の長けた愛くるしいキャラクターで大人気の存在に。洋楽ポップスと歌謡曲をミックスしたような新鮮なサウンドも個性的で、「みかん色の恋」や「恋の夜行列車」などのヒットをとばし、NHK『紅白歌合戦』にも出場した。82年、解散。
そうなんですよ。今も笑点で座布団運びをしているヤマダ君。あのヤマダ君がアイドルとして所属していたグループが「ずうとるび」。そして、そのセカンドシングルが「みかん色の恋」。これがアウグストのチャントの元歌なんでありますよ。
「え~?あの歌の下手くそな座布団運びのヤマダ君がアイドル?シンジラレナーイ!」そんな若い子達の悲鳴が聞こえてきそうですが、当時は歌の下手な歌手なんて珍しくもなんともありませんでした。浅田美代子しかり、能勢慶子しかり。ヤマダ君なんて、歌を歌うどころか作詞作曲までやってたんですよ。信じられないかもしれませんがね。それじゃぁ、ビフォー&アフターじゃない、過去と現在の証拠写真だ!
ボクは、アウグストのチャントに「みかん色の恋」を選んだサポーターのセンスに、絶大なる敬意を表します。すばらしいです。おじさん、嬉しくなっちゃいました。
それじゃぁ「みかん色の恋」の原曲を聴いてみたい方は、ここをどうぞ。笑点でネタにしてもらって、アルビレックスとアウグストを全国レベルの人気者にする作戦はいかが?もっとも、その前にゲームに出て活躍してもらわなきゃね。