豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

「奇妙な絵の本」という豆本 Ⅰ

2010年07月06日 | 豆本
      

 「トロンプ・ルイユ」いわゆる「騙し絵」を集めた豆本で、第一集は「アルチンボルドと歌川国芳」の「寄せ絵・絵文字・文字絵」中心に編集したものである。
 「寄せ絵」というのは見る通り、花とか果物とか人物などを複数使って人の顔などを表現したもので、目にしたことも多いと思う。
 文字絵と絵文字は、区別せずに用いるいい加減な人もいるが別物である。文字を使って絵を「描いた」ものが文字絵で「へのへのもへじ」のようなものであり、逆に絵を用いて文字を「書いた」ものが絵文字であろう。文字絵には左下図のように文字以外の線を加えたものもあるが、「だいこくさま」の文字が絵の線として使われている。本来の絵文字は魚の絵を描いて魚を表していたはずだが、猫好きの国芳の絵文字は何の文字でも猫を使っているので違うものではあろうが、とにかく絵で書いた文字といえよう。


      
コメント
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