先日の星槎教育研究所主催の講演会は良かったなぁ。梅永雄二先生も佐々木正美先生もめったにきけるもんじゃない。
梅永先生は臨床心理士で特別支援教育士スーパーバイザーで専門は発達障害者の就労支援である。
佐々木先生はとても著名な児童精神科医である。
土曜日はお昼をまたいで一日、著名な、お2人のそれぞれの専門分野から環境調整の視点からの支援の在り方を勉強させていただいた。
就労における発達障害者の課題はまさに長男そのもの。
学習障害、注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群・高機能自閉症の3つから就労に関してのそれぞれの問題点があげてあった。
長男の場合、書くことがうまくできない学習障害(LD)があり、注意に問題があるADHDである。だからメモがとれなかったリ、指示が入らないとかやることを忘れてしまうとか問題をようやく出来ないとかの問題がある。またアスペルガー症候群という障害が一番彼の障害をしめているのでコミュニケーション能力に問題があり、相手にどう伝えたらいいのかわからないとか、不必要なことをしゃべるとか、特定のこだわりとか社会性がうまくいかないなどが考えられる。
実際仕事を辞めた理由というところではまさに長男が言っていたことが挙げられていた。
・仕事がつまらなかった。
・自分のペースではたらけなかった。
・自分に合わない仕事だった。
・期待にこたえようとがんばったが、疲れた。
などなど。
一番大切なのはマッチング。その子供の特性と仕事があっているか。
長男が好きな分野、強い分野は植物や自然の中の生き物。専門学校に入ってからは森林保護の勉強をしていたのでてっきり林業かレンジャーかと思ったんだが、そうではなくてビオトープ管理士だった。
しかし、この手の求人は少ない。長男も管理士認定の試験で受かるまで就職が考えられないみたいなのだ。何でも手順を踏まないと気が済まない。あたりまえのことだけど。
。
ビオトープがやりたいなら造園業だ。そういうところで働きながら資格を取るってことは頭にないらしい。今までなぜ物流のバイトだったのかわけがわからない。私がいろいろアドヴァイスしてもうるさがって「強制されてやるのはいやなんだよ!」である。
バイトを2日でやめて自分にはあわないと判断したようだ。事実合わなかったんだろうと思う。
でも親としてはもうちょっと頑張れないのかとちょっとがっかりしてしまった。これからの自立だとか、このご時世にバイトに受かっただけでもいいのにとちょっと怒っちゃった。。。「おまえは甘すぎる!お母さん安心させてよ」って。
お金の大切さとかくどくど説教してしまったんだ。
でもこうやって障害の特性を理解せずに責めたりすると、家族も分かってくれないと引きこもってしまう原因になるのだそうだ。それが家の中だけではなく、家族に会いたくないから外でぶらぶらしだすと犯罪に巻き込まれるとか。
私には耳の痛い話だった。まさに同じことやってるんだもの。理解しようと思ってはいても、長男は見るからに普段は障害を感じさせない。時々これくらいの事ならできるのではなんて思ってしまうのだ。
また、佐々木先生の言われる「自閉症の人が自閉症のまま幸福に生きる。」という社会が出来上がれば本当にすばらしい。
でも悲しいかな、今の日本ではどこまでそれができるんだろう。障害があるとカミングアウトするだけでいじめがはじまったりするんだもの。
普通に健常者と言われている人達は自閉症なんて言葉があってもどれだけの人がそれを知ろうと思うだろうか。
どれだけの人が理解し、サポートしようと思うのだろうか。
アメリカでは一般の人がスペシャルニーズということをよく理解しようとしていた。そしてサポートがあたりまえにあったのだ。
日本に帰ってから、私の価値観も覆ってしまった。この子はこの子でいいんだ。守ってやらなきゃとおもっていたのに、いつの間にか「いずれ社会に出るんだから一般社会のやり方にあわせるように教育しなければ」とふと考えていることに気がつく。。
講演会ではお2人の対談もあり、本当に自閉症スペクトラムやADHD,LDの子供たちへの温かいまなざしが判った。お2人ともSSTは発達障害者ではなくその周りの人に必要という。お2人が言うように社会の人みんなが発達障害の特性とニーズを学び、理解があればいいのにと思う。
その反面、理解して、支援することが甘やかすことにもつながらないか?とも思う。ちょうどにそれに似たような質問が出た時、佐々木先生がいった。「この子たちは誠実で、努力家です。私は今までこの子達とかかわってきて堕落してしまった子なんていません。」
そうなんだ、いい子なんだ。本当に。長男を信じて待つしかないだろうな。
長男はやっとビオトープ管理士の勉強を始めたところだ。バイトはまたまた先になりそう。。。
梅永先生は臨床心理士で特別支援教育士スーパーバイザーで専門は発達障害者の就労支援である。
佐々木先生はとても著名な児童精神科医である。
土曜日はお昼をまたいで一日、著名な、お2人のそれぞれの専門分野から環境調整の視点からの支援の在り方を勉強させていただいた。
就労における発達障害者の課題はまさに長男そのもの。
学習障害、注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群・高機能自閉症の3つから就労に関してのそれぞれの問題点があげてあった。
長男の場合、書くことがうまくできない学習障害(LD)があり、注意に問題があるADHDである。だからメモがとれなかったリ、指示が入らないとかやることを忘れてしまうとか問題をようやく出来ないとかの問題がある。またアスペルガー症候群という障害が一番彼の障害をしめているのでコミュニケーション能力に問題があり、相手にどう伝えたらいいのかわからないとか、不必要なことをしゃべるとか、特定のこだわりとか社会性がうまくいかないなどが考えられる。
実際仕事を辞めた理由というところではまさに長男が言っていたことが挙げられていた。
・仕事がつまらなかった。
・自分のペースではたらけなかった。
・自分に合わない仕事だった。
・期待にこたえようとがんばったが、疲れた。
などなど。
一番大切なのはマッチング。その子供の特性と仕事があっているか。
長男が好きな分野、強い分野は植物や自然の中の生き物。専門学校に入ってからは森林保護の勉強をしていたのでてっきり林業かレンジャーかと思ったんだが、そうではなくてビオトープ管理士だった。
しかし、この手の求人は少ない。長男も管理士認定の試験で受かるまで就職が考えられないみたいなのだ。何でも手順を踏まないと気が済まない。あたりまえのことだけど。
。
ビオトープがやりたいなら造園業だ。そういうところで働きながら資格を取るってことは頭にないらしい。今までなぜ物流のバイトだったのかわけがわからない。私がいろいろアドヴァイスしてもうるさがって「強制されてやるのはいやなんだよ!」である。
バイトを2日でやめて自分にはあわないと判断したようだ。事実合わなかったんだろうと思う。
でも親としてはもうちょっと頑張れないのかとちょっとがっかりしてしまった。これからの自立だとか、このご時世にバイトに受かっただけでもいいのにとちょっと怒っちゃった。。。「おまえは甘すぎる!お母さん安心させてよ」って。
お金の大切さとかくどくど説教してしまったんだ。
でもこうやって障害の特性を理解せずに責めたりすると、家族も分かってくれないと引きこもってしまう原因になるのだそうだ。それが家の中だけではなく、家族に会いたくないから外でぶらぶらしだすと犯罪に巻き込まれるとか。
私には耳の痛い話だった。まさに同じことやってるんだもの。理解しようと思ってはいても、長男は見るからに普段は障害を感じさせない。時々これくらいの事ならできるのではなんて思ってしまうのだ。
また、佐々木先生の言われる「自閉症の人が自閉症のまま幸福に生きる。」という社会が出来上がれば本当にすばらしい。
でも悲しいかな、今の日本ではどこまでそれができるんだろう。障害があるとカミングアウトするだけでいじめがはじまったりするんだもの。
普通に健常者と言われている人達は自閉症なんて言葉があってもどれだけの人がそれを知ろうと思うだろうか。
どれだけの人が理解し、サポートしようと思うのだろうか。
アメリカでは一般の人がスペシャルニーズということをよく理解しようとしていた。そしてサポートがあたりまえにあったのだ。
日本に帰ってから、私の価値観も覆ってしまった。この子はこの子でいいんだ。守ってやらなきゃとおもっていたのに、いつの間にか「いずれ社会に出るんだから一般社会のやり方にあわせるように教育しなければ」とふと考えていることに気がつく。。
講演会ではお2人の対談もあり、本当に自閉症スペクトラムやADHD,LDの子供たちへの温かいまなざしが判った。お2人ともSSTは発達障害者ではなくその周りの人に必要という。お2人が言うように社会の人みんなが発達障害の特性とニーズを学び、理解があればいいのにと思う。
その反面、理解して、支援することが甘やかすことにもつながらないか?とも思う。ちょうどにそれに似たような質問が出た時、佐々木先生がいった。「この子たちは誠実で、努力家です。私は今までこの子達とかかわってきて堕落してしまった子なんていません。」
そうなんだ、いい子なんだ。本当に。長男を信じて待つしかないだろうな。
長男はやっとビオトープ管理士の勉強を始めたところだ。バイトはまたまた先になりそう。。。