久しぶりのNHKホール、最上階席の最前列に座る。1,500円のこの席はたくさん入っていた。
武満徹の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」、聞きなれない題名、大岡信の<From me flows what you call Time>から触発されて作曲したという。「この俺から お前らの『時』は流れ出す」とい大岡の詩の一節。「俺」はアルプス山脈のマッターホルンの氷の団塊。
舞台の左右の前方と後方には、様々な打楽器、タイ・ゴング、タムタム、チャイニーズ・シンバル、クロッケン・シュピール、スネア・ドラムといった通常のオーケストラで用いられる楽器以外がたくさん。
打楽器奏者が5人登場して、これら様々な楽器を演奏、オーケストラは、その伴奏のような感じ。舞台と2階正面とをリボンのようなもので結んであり、奏者がリボンを引くことによって鈴の音が鳴る。ウインド・チャイムとある。演奏は日本の音色の響き。
バーンスタインの交響曲第1番「エレミア」は旧約聖書の預言者エレミアをテーマとしている。
2012年5月18日 午後7時開演
指揮|広上淳一
NHK交響楽団
武満 徹 / フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム(1990)
パーカッション|I.竹島 悟史、II.植松透、III.石川達也、IV.西久保友広、V.村居 勲
バーバー / 弦楽のためのアダージョ
バーンスタイン / 交響曲 第1番「エレミア」
メゾ・ソプラノ|ラヘル・フレンケル