おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオンミュジカルってなに?⑨

2018年09月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
「オー イヤ― イタ クク ワイエ~、
オー イヤ― イタ クク ワイエ~」

当ブログにお越し下さりありがとうございます。

さて、冒頭の「オ― イヤ―」
おお、これは!と思われた方はいらっしゃいますか?

流石!!

これは西アフリカにあるギニアの「KUKU」という民謡です。
遥か彼方の地、アフリカの民謡です。

F.M.のテキストに聴音の課題として載っておりまして、それで私は知りました。
初めて聴いた時は衝撃でした。

パーカッションの演奏から始まるのですが、それが長々と続きいつ歌が始まるのかと思っていると40秒くらいして地元のおばさんと思われる女性の声で「オー イヤ―」と始まります。

たいへん味わい深い演奏です。
ピアノにはない音程がチラホラ聞こえます・・
聴音というのはわかりやすく演奏されたものを聴き取るものだと思っていたので、初めて聴いた時は唖然としました。

しかしこれがF.M.なのだと、この時知りました。

地元のおばさんと思われる女性の歌を3~4人の若いと思われる娘さんたちが復唱するスタイルで曲は繰り返されます。
伴奏はパーカッションのみです。

途中でパーカッションによる長い間奏が入り、再び歌が繰り返されます。

このパーカッションが偉くカッコいいのです!
6~7個の楽器の音が聞こえますので、歌と合わせると総勢10名で演奏していると思われます。

歌詞の内容は「心配事は踊って忘れてしまおう!」というものです。

このリズム感、ホレボレします。
聴音のことなど忘れてリズムにノリノリの生徒さんもいました。
まさに「心配事(聴音)は忘れてしまおう!」です・・

レッスンで生徒さんと音楽を聴く機会がF.M.を始める前までは、ほぼありませんでした。
しかし今は、生徒さんと一緒に音楽を聴いて「この曲、いい曲だね」とか「この歌声、癒されるね~」といったひと時を過ごすことができます。
これもF.M.の良さだと思います。
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フォルマシオンミュジカルってなに?⑧

2018年09月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
さて、どんな楽器でも「聴音」は大事です。
特にピアノは一度にたくさんの音を一人で出しますので、メロディしか聴き取れていないよりは伴奏も聴き取れていた方がより良いわけです。
ついでに対旋律とか内声とか言われているものも聴き取れた方がさらに良いわけです。

ピアノを弾く人ってスゴイと思われるかもしれません。
しかし、ピアノを弾く人の多くはピアノ以外の楽器の音の聴き取りが苦手です。
弦楽器や管楽器の経験がない人は特にそうです。(それは私の事ですが・・)

F.M.ではどんな楽器を習っている方でも、様々な楽器編成、様式の作品を聴音の課題にします。

私が使っているテキストの「音の聴き取り」の1曲目は、
R.コルサコフの「ロシアの復活祭 序曲」です。
オーケストラ作品です。

最初の主題をフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットがユニゾンで奏でます。そのあと同じ主題を1オクターヴ高く第1ヴァイオリンとその1オクターヴ下でヴィオラが奏でます。第2ヴァイオリンは和声を作り出す音を担当しています。木管楽器と弦楽器で演奏される最初の主題を聴き取るのが課題です。

聴音といえばピアノで行うものと思って育った私には初めから「へ?」でした。

なかなかわからない時もあって「まずい・・」と思うこともありますが、人間の耳はちゃんと慣れていきます。若くなくても・・(これも私の事です;)

この課題は小学生の生徒さんもしています。
「ロシアの復活祭」と聞いて、みんなロシアが復活する意味だと思うので、卵に絵を描く「イースター」のことだと話すと「あっ、そっちね」とちょっと拍子抜けした顔をします。



なんだか、ドラマティックな話じゃなくてスミマセンという気持ちになります・・

ところで、なんと!大学の音楽学部の入試の聴音がF.M.になった学校がいくつかあるそうです。聴音の課題をピアノを使わずに行うそうです。

音楽本来の姿で課題を行わなければ意味がないということです。

私がこちらのブログでご紹介している話が「古いっ」と言われる日がいよいよ近付いてまいりました。

既にそうなっているかもしれません・・
が、もう少しだけお付き合いください。

では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?⑦

2018年09月09日 | フォルマシオン・ミュジカル
最近はフォルマシオン・ミュジカル(F.M.)をご存知の方が増えてまいりました。
私の話が「古いっ・・」と言われる日も近いかもしれません。

少しばかりの哀愁を感じつつ今回ご紹介をするのは、小さな生徒さんたちに人気の「5文字のリズム」です。

CDの音楽と一緒に<4分音符>と<8分音符>のリズムを叩くエクササイズです。
ノリよくアクセントをつけて叩きます。
2つの8分音符がベタついたり、ただの拍手にならないように気を付けて。

この課題の最後に5文字の言葉に合わせてリズムを叩くものが出てきます。
(「Faisons de la musique en F.M.vol.1」/ H cube)

テキストには「靴下を履く」とか「帽子を被る」とか「コートを着る」などとありますが、日本語では字余り過ぎて使えませんので、生徒さんたちに考えてもらっています。

私も考えまして、「チョコレート」「モンブラン」「いちごパフェ」などを用意しているのですが、生徒さんたちはそんなものでは満足せず自分で考えます。

例えば・・
「き・ん・し・ちょ・う」
「そ・う・ぶ・せ・ん」

さすが江戸っ子!

他には、
「コンサート」「ひこうせん」「プリンセス」
「かんきせん」(なぜ思いついたのやら)

そして私にとってのヒットは、
「わ・す・れ・も・の」

保育園で何があった?と心の中で問いかけたのでした。

では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?⑥

2018年09月09日 | フォルマシオン・ミュジカル
下の写真、なにがおかしいでしょう?



どちらも同じF.M.のテキストのシリーズです。
「CHANTONS EN F.M.」(Editions Lemoine)と言います。
その第1巻と第3巻を並べてみました。

再び、上の写真はなにがおかしいでしょう?

「CDの顔がこわい・・」

確かに少しこわいです。
でもおかしくはありません。

実は、手前のテキストはCDがウラ表紙側に付いています。
しかし、奥にあるテキストはCDがオモテ表紙側に付いています。

おかしいところはまだあります。

手前のテキストはCDの入っている袋が斜めに貼り付けられています。

まだあります。

よく見ないとわかりませんが、CDの袋の口が手前は上に、奥は右にあります・・

文句を言っているのではありません。
フランス人は自由だなと思っているだけです。
袋の口が下を向いていたり、袋がほぼ裂けていたりとうこともあります。
日本では「あってはならぬ」事態です。

自由なフランス人が作ったF.M.のテキストは、結構細かいところから音楽の基礎力を付けて行きます。

聴音を例に挙げると、半音と全音、順次進行と跳躍進行、上行形と下行形。このような聴き取りから始めます。

しかもオーボエの音であったり、ファゴットだったり、チェンバロだったり、ハープだったり、声だったり。

キリがありません・・
楽器の音も初めから覚えていくことができるのです。

次第に音程を聴き取るものに発展していくのですが、これが演奏に役立ってきます。

ドとかレが分かっても2つの音の音程がどのような意味を持つのかを感じ取れなければ音楽にはなりません。

音楽の為の音楽の基礎がF.M.です。

では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?⑤

2018年09月08日 | フォルマシオン・ミュジカル
さて、皆さんは「ドレミ」の起源をご存知ですか?

「ドレミファソラシ」という音の名前、いつの間にかそのような呼び名になったのではなく、ちゃんと起源があるのです。


それは約1000年前に遡ります。


グレゴリオ聖歌「聖ヨハネ讃歌」の歌詞がその起源です。


各フレーズの最初の音が「ドレミファソラ」となっていて、
各フレーズの歌詞が「Ut Re Mi Fa Sol La S」の言葉から始まっています。


ん?歌詞には「ド」がない・・

何でも、発音しにくいので「主」を表わすDominusのDoに変更されたのだそうです。

「シ」は最後のフレーズにあるSancte IoannesのSとIを合わせたものです。
これ、聖ヨハネですかね・・
「シ」って神聖な音なのですね・・


この歌がF.M.のテキストに載っていて、初めの3フレーズを音名で暗記しましょうとあります。

暗記する前にCDでどんな音楽か聴くことができます。

跳躍進行(隣の音に進行していないこと)を丸で囲みましょうとか、
順次進行しかないのはどのフレーズ?とか、
初めの3フレーズをヘ音記号で書きましょうといった問題が出されています。

ひたすら丸暗記ではなく、このように考えるという事をするのもF.M.です。


初めの3フレーズはこのようなメロディです。拍子はありません。

ドレファレミレ レレドレミミ ミファソミレミドレ


覚えてみましょう!


では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?④

2018年09月08日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカルに少し興味が湧いてこられましたか?

「まだ、ぜんぜんです。」 
というあなたのために、今回は親しみの湧くものをご紹介致します。
こちらをご覧下さい。



これはフランスで作られたテキストです。
(「La dictée en musique vol.1(Editions Lemoine)」)

なのに、

読める文字があるではありませんか!!

「うさぎ」

このテキストの第1曲目は日本の歌「うさぎ」なのです。
海外で知られているとは思いませんでした。

課題の内容は、どんなリズムで演奏されているかを答えるものです。
どんな音かは書かれています。
いきなり音とリズムの両方を聴き取るところから始めなくてよいのです。

ただし、歌声の聴き取りで伴奏も聞こえます。
一般的なソルフェージュと違い、聴き取ってほしいものだけ聞こえてくるのではありません。
合唱、弦楽器、管楽器、打楽器などピアノ以外の楽器の聴き取りが当たり前です。

これがF.M.です。
音楽本来の姿で音楽の基礎力を付けて行くのです。
レッスンでは何の楽器で伴奏されているかも答えてもらっています。
曲によっては作曲家やその時代についてもお話しています。

1つの課題でいくつかのことを知ることができるのがF.M.の特徴でもあります。
私も勉強しないと・・です。

さてこの課題、どんなリズムか歌を思い出しながら書き取ってみて下さい。
「十五夜お月様、見てはーああねーる~」の曲です。

では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?③

2018年09月07日 | フォルマシオン・ミュジカル
F.M.の内容とは関係ありませんが面白いものがあるので今回はそれをご紹介します。



これは「L’ouverture à la musique vol.1(Editions Lemoine)」というテキストにあるページです。

このページは1拍目にアクセントをつける練習と4分音符、4分休符を覚えること、

それから同じテンポを保つことを身に付けるためにあると思われますが(CDの音楽と一緒に行います)、

今回はその話ではなく・・・

その上をご覧下さい。


「そ」?

生徒さんは皆さん不思議そうに、「そ?」と言います。

外国のテキストなのに突然の日本語。

丁寧に書き順まで・・・知ってるよ・・


お気付きですね。

「4分休符」です!


日本では下から書くのが一般的だと思いますが世界共通ではなかったのですね。

こんな発見もあるF.M.です。

では、また。(=^・^=)

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フォルマシオンミュジカルってなに?②

2018年09月07日 | フォルマシオン・ミュジカル
楽しみながら音楽の基礎になる力を付けてしまうF.M.

音符がスラスラ読めたり(読譜)
リズムがバッチリわかったり(リズム)
耳コピできたり(聴音)
初めて見る曲でも歌えたり、弾けたり(新曲視唱、初見)

こんな力、できればほしいですよね。ひとつでもほしい!ですよね。

昔からこのような力を付ける基礎訓練はソルフェージュと言われて行われてきました。

しかし、
きれい!とか、感動する!という課題に出会うことは滅多にありません・・
そして多くの場合、それはピアノを使って行われます。

そこがF.M.は違うのです!

ルネサンス期から現代までの約500年もの間に作られた器楽曲、声楽曲、室内楽曲、
オーケストラ作品などをそのまま課題に使って、「音楽の基礎力」なるものを付けて行くのです。
大作曲家たちが「音楽の基礎力」を付ける手伝いをしてくれるわけです。

クラシック音楽だけではなく、民謡やジャズまであります。yay!



この写真は「La dictée en musique(Editions Lemoine)」(音楽の聴き取り)という聴音のテキストです。

聴き取るところだけの音が聞こえるのではなく、音楽作品としてそのまま演奏されています。(CDを使います)
その中から必要な音を聴き取るのです。
これがF.M.の特徴です。

では、また。(=^・^=)
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フォルマシオンミュジカルってなに?①

2018年09月06日 | フォルマシオン・ミュジカル
稼働している楽器店に投稿したフォルマシオン・ミュジカルの記事が見つけにくくなってしまいましたので、こちらのブログに転載致します。

               

さて、唐突ですが「フォルマシオン・ミュジカル」という言葉をお聞きになった事はありますか?

あー、フォルマシオン・・・何でしたっけ?

よく言われます・・

一度聞いただけではとても覚えられない長い名称です。
この謎の言葉、実はフランス語です。

「 Formation musical 」 と書きます。

直訳すると「音楽トレーニング」です。

おっ、難しそう。

いえいえ、音楽の基礎になる力を楽しみながら身に付けてしまうという画期的カリキュラムです。

フランスでは約40年前から行われているというフォルマシオン・ミュジカル。
略してF.M.をいまだにフランスを訪れたことのない私ではありますが、皆様にご紹介させていただきたいと思っております。

では、また。(=^・^=)

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フォルマシオン・ミュジカルとロシアン・メソッド

2018年03月08日 | フォルマシオン・ミュジカル
「フォルマシオン・ミュジカル」と「ロシアン・メソッド」

今はこの2つが私のレッスンの軸になっております。

最近になって、F.M.のテキストを数人の生徒さんに購入していただく方針に変更いたしました。
やはりレッスンで時間の隙間に単発で行うだけでは不十分なことは明らかです。

ロシアン・メソッドに関連した動画やテキストを通じて、教えておくべきことを随分と逃してしまっていたと気付きました。
子供たちの大事な時期はその時にしかありませんので遠慮している場合ではないと強く思いました。

このところどういうわけか生徒さんも保護者の方も熱心なご家庭の入会者が増え、こちらが遠慮してご購入の話さえしていなかったF.M.のテキストを「音を読む、書く、聴く、歌う、リズムを覚える、色々な音楽を聴くことがこの1冊でできます。CDが付いているので家でもできます。」「日本で売っていないので海外から取り寄せなければならず、送料もかかりますが」と、いくらになるかお伝えすると拍子抜けするくらいあっさりと「いいですよ」とおっしゃって下さいます。

ゴリン先生のテキストも他の教室から移動してきた生徒さんに、どのような特徴があるかお話してレッスンで1~2曲弾いていただき、できればテキストをこちらに変えさせていただきたいとお話すると、これまたあっさりと「いいですよ」とお返事して下さり助かっております。

どちらも1冊のテキスト代は安くありませんが、一般的なピアノテキスト2冊、ソルフェージュ1冊,ワークブック1冊を合わせて使うのと比較すると大差ありません。
しかも荷物も少なくて済みます。

フォルマシオン・ミュジカルとロシアン・メッソドがごちゃごちゃになっているかもしれませんので整理しますと、

フォルマシオン・ミュジカルは音楽の基礎を作る「音楽トレーニング」
ロシアン・メソッドは「重力奏法によるピアノ奏法」

別のものです・・念のため
(講師仲間に、「フォルマシオン・ミュジカルを辞めてロシアン・メソッドにしたのですか?」と立て続けに訊かれたもので;)
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フォルマシオン・ミュジカルがそんなことに

2017年11月27日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカル(F.M.)が一部の大学入試の聴音試験に導入されているということを本日知りました。

そのような日が訪れるのは日本ではまだまだ先だと思っていました。

東京芸大と国立音大ではピアノを使わない聴音課題が入学試験に課されているそうです。
ヴァイオリンやギターが使われるそうです。

確かに、ピアノ以外では弦楽器が一番聴きやすいです。
次いで木管楽器。
次が金管楽器。
もっとも聴きづらいのが声楽です。

これは私の感覚です。
2013年からF.M.を生徒と共にしておりますが、生徒も同様だと思います。

もし、入試でF.M.が必要となったらこの順番に耳を慣らしていくと良いと思います。
あと、オーケストラ作品の聴音をたくさんすること。
何の楽器で特定の部分が演奏されているか楽器名がわかるようにすること。

お薦めのテキスト「La dictée en musique」(Editions Henry Lemoine)
にはピアノ以外の楽器の音がたくさんあります。

ルモワンヌから取り寄せられます。
Editions Henry Lemoine
(corrigéは解答編です)

余談ですが、海外では旋律聴音は意味がないとやらないそうです。
メロディは聴いて覚えるもので聴きながら書き取るものではないと。
暗記の聴音は意味があるけれどそうではない書き取りは必要ないと。

子供の頃からできるだけすぐに暗譜させる習慣を付けた方が良いそうです。
確かにモスクワの子供たちはレッスンでは常に暗譜です。
目の前に楽譜を置いてレッスンを受けているのを見たことがありません。
ボリス・ベルマンの「ピアニストからのメッセージ」にも弾いたものをワンフレーズだけでもすぐに暗譜で弾いてみる、できるだけ暗譜はすぐにした方が良いとあります。

偶然ですが、F.M.の聴音をワンフレーズずつ暗記で行っていたので、良い方法だったのだと本日初めて知りました。
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F.M.は毎回できるのか・・

2017年11月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
久し振りにF.M.について。

少し前から、45分レッスンや60分レッスンを受けている初級の生徒さんがいます。
今まで私のところには初級でその長さのレッスンを受けた生徒はおりませんでした。

この経験の中ではっきりとわかったことがあります。

ピアノのレッスンをじっくり行うと45分かかります。
特に最近、私はロシア奏法のテキストを使っているので、「音の出し方」「脱力」「指先」に注意を払い丁寧に進めていくとやはり時間がかかります。

45分レッスンの生徒さんは従来のリズム打ちやソルフェージュはできますが、時間のかかるF.M.の聴音はまずできません。

しかし、60分レッスンですと15~20分はF.M.を行うことができます。

習い始めの小さな生徒さんには30分レッスンでもF.M.の時間をとることは可能ですが、
ピアノが弾けるようになってくるとそれは叶わなくなってきます。


上級の生徒さんになると事情は変わります。
30分レッスンでもF.M.をほぼ毎回行うことができる生徒さんがいます。

それは好きな曲を1曲弾くパターンでレッスンを受けている高校生、大学生の生徒さんです。

学生さんたちは学業優先で一気に譜読みを済ませるだけの時間がないので、大抵ここまで弾いてきましたと言ってできる範囲のことをしてきます。
時間がないだけで譜読みは一人でできるので、レッスンでその手伝いをする必要はないと思っています。
レッスンで練習をする事にも抵抗があると思い、一人でできることは家でやってもらっています。

すると良い具合に10分位F.M.の時間が取れるのです。
このくらいあると1曲聴音ができます。
もう少し時間が短い時には、音を読みながら音楽に合わせてリズム打ちをします。

もちろん、曲が弾けてくると30分びっしりとピアノのみで終わります。

この10分程のF.M.の積み重ねがピアノに活きてきます。


これらは私のレッスンの進め方から得られた結果です。

音楽は時間の芸術ですので、レッスン時間に合った内容のレッスンで良いのかもしれないと最近になって思いました。

こちらは経験してほしいことはたくさんあっても、30分の中に60分の内容を詰め込むことはできないと割り切ることも必要かと思いました。

何を今更当たり前の事を・・ですが。
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La dictée en musique Vol.1 和訳に挑戦!ミックス、間違い探し編

2017年09月13日 | フォルマシオン・ミュジカル
La dictée en musique Vol.1 ミックス、間違い探し編を訳してみます。

テキストはこちら。
La dictée en musique Vol.1 - début du 1er cycle

目次はこちらをご参照下さい。
La dictée en musique Vol.1目次

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

<ミックス>
30「動物の謝肉祭」Ⅳかめ
このメロディをとても速くして歌ってみて下さい。”フレンチカンカン”(オッフェンバック:天国と地獄)の有名なテーマであることに間違いなく気づくでしょう。動物の謝肉祭では、サン・サーンスは水の中で泳ぐかめたちにこのテーマを歌わせています・・彼らが動くのと同じくらいの素早さで!

<間違い探し>
36「カンタータ BWV38」
このコラールの最初の小節がフランスの3文字の携帯電話会社のテーマ音楽に似ていることに気付くでしょう。

37「四重奏第3番」第2楽章
この弦楽四重奏(作曲家であり指揮者であるジョゼフ・ギィ・ロパルツの6曲のうちの3曲目)の美しいテーマは、作曲家の故郷ブルターニュの風景を思い起こさせます。


訳してみて、曲や作曲家についてはやはり自分で調べた方が詳しく知ることができるとわかります。
難しい話にしていないのは、小さな子供たちを対象にしているテキストであるからということもうかがえます。
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La dictée en musique Vol.1 和訳に挑戦!メロディ編

2017年09月08日 | フォルマシオン・ミュジカル
La dictée en musique Vol.1 メロディ編を訳してみます。

こちらのテキストです。
La dictée en musique Vol.1 - début du 1er cycle

目次です。
La dictée en musique Vol.1 目次

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
<メロディ>
15「KUKU」
歌詞
ああ、そう!私はKUKUを演奏する!
  
KUKUはギニアのマリンケ地方で有名な曲です。人々はミュージシャンにKUKUを演奏してくれるよう頼みます。そして心配事は踊って忘れます。

18「青々とした小枝」
ドイツの貴族に生まれたH.von ビンゲンは修道院を創設し、高名な作家、作曲家になりました。音楽史上、最初の女性作曲家として知られています。

19「皇帝ワルツ」
19世紀のウィーンワルツ界に君臨していた有名なシュトラウス家で最も良く知られた息子のヨハン・シュトラウス。彼はこの作品をオーストリア・ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフ皇帝(シシィの夫)とドイツのヴィルヘルム2世皇帝のために1889年に書きました。それでこの題名なのです。

20「パルティータ」
パリのコンセルヴァトワールで学んだ作曲家。ブルターニュからあまり遠くはない。
彼の身近にある海辺の世界からインスピレーションを得た作品。
(調べてみましたら京都に住んでいたことがあるようです。自然をイメージした曲がいくつかあります。)

23「幻想交響曲」Ⅴ魔女の夜宴の夢
ベルリオーズはここで、有名なグレゴリオ聖歌のレクイエム怒りの日のテーマを使っています。怒りの日はアポカリプス(ヨハネの黙示録)に詳述されている。

24「沈める寺」
このプレリュードは、ブルトンの伝説による水にのみ込まれたイース大聖堂のイメージを想起させます。この一節、ドビュッシーは水の深みから聞こえる鐘の音を私たちに聞かせてくれます。

25「ヴァイオリンのための6つの2重奏」
パリコンセルヴァトワールでメシアンとミヨーの弟子であったジルベール・アミは、ピエール・ブーレーズと出会い、彼に「ムーヴメント」という作品を委嘱しました。Domaine musicalで1958年に作られた作品です。アミはオーケストラの指揮者としてキャリアを開始し、Domaine musicalの監督を1967年にブーレーズから引き継ぎました。1976年にはラジオ・フランス新フィルハーモニーオーケストラを創設。1984年から2000年までリヨン国立音楽院を運営。 ”現代音楽は一部の人のものではない、ゲットーの壁を壊さなければいけない”G.Amy(ゲット―とはユダヤ人が強制的に居住させられたヴェネチアの地区を言い、ユダヤ人街、差別状態、孤立状態を意味します。)

26「わが祖国」モルダウ
モルダウはスメタナの生まれ故郷モラヴィア地方(チェコ共和国)の主要な川です。
源流を聴いてから川の有名なテーマです。
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La dictée en musique Vol.1 和訳に挑戦!リズム編

2017年09月06日 | フォルマシオン・ミュジカル
「La dictée en musique」のテキストには、課題になっている曲に関するエピソードや歌曲の歌詞の訳が載っています。

ところがフランスのテキストなので当然それはフランス語で書かれています。
英語版が出版されているらしいのですが、残念ながら私はまだお目にかかっておりません。

どちらにしろ読んですぐにわかりはしないので、ここらで重い腰を上げて和訳に挑戦してみようかと思います。

少しずつですが・・

こちらのテキストです。
La dictée en musique Vol.1 - début du 1er cycle

目次はこちらの記事を参考になさって下さい。
La dictée en musique Vol.1 目次

ー・-・--・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
「La dictée en musique Vol.1」
<リズム>
1「うさぎ」
日本の歌です。
訳す必要はありませんが仏語で訳されているものを訳してみます。

小さなウサギ、小さなウサギ
何を見てるの?      
月を見て
喜びのジャンプをしてるの

2「若い娘」
枠内訳
この歌は16世紀から18世紀初めにかけてヒットしました。多くの作曲家によって引用されています。
(P.Certon ピエール・セルトン
R.de Lassus オルランド・ディ・ラッソ
E.Du CaurroyEustache Du Caurroy
M.-A.Charpentierマルカントワーヌ・シャルパンティエ...)

3「小さなウサギ」(いい子の子ウサギ)
歌詞
オオカミ:子ウサギちゃん、早くドアを開けて中に入れておくれ
子ウサギ:ダメ、開けないよ、そこにいるのはママじゃない
ママ  :子ウサギちゃん、早くドアを開けて中に入れて
子ウサギ:うん、ママ、開けるよ、早く入って

6「子守歌」
枠内訳
多くの家庭で子供たちをあやす音楽であるとは知っていますが、このメロディはブラームスが作曲したことは知っていましたか?

7「お眠り」
歌詞
太陽が隠れ、1日が終わった
時を告げる鐘の音が聞こえる
お眠り、ブルターニュ、素晴らしい故郷
夜は全ての大地に広がる
お眠り、ブルターニュ、美しい生まれ故郷
偉大な海の音がゆりかご

8「死と乙女」
枠内訳
シューベルトはこの歌曲を20歳で書きました。後に、有名な弦楽四重奏第14番「死と乙女」第2楽章に再び用いています。

10「パレード」
枠内訳
作曲家、合唱指揮者でピアニストであるブルーノ・ロッシニョールは1983年にフランス音楽連盟の賞を受賞しました。彼は現在パリ10区のコンセルヴァトワールの学院長です。

13「兵士の物語」1.兵士の行進
枠内訳
ストラヴィンスキーはこの物語の音楽を1918年に書きました。故郷に帰る途中に兵士は悪魔に出会い・・そして、その後、王女に出会います。 


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