おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

こんなリズム打ちも、いい !

2020年09月06日 | フォルマシオン・ミュジカル
レッスンでいかがでしょうか。



前半と後半で同じことをしますが、前半はタンバリンが叩くのを見ながら出来ます。
後半(4'50")はリズムの名前や拍数、楽器などの説明がチョロチョロ出てきます。

曲はイリーナ先生の生徒さんの連弾でもお馴染みのヘンデルのパッサカリアです。
テンポが変化するのでそれに合わせてリズムを叩きます。

こちらも楽しいです。


こちらはグループでやると楽しそう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オンライン フォルマシオン・ミュジカル

2020年05月23日 | フォルマシオン・ミュジカル
オンライン、この言葉には疲れてしまいましたが、このフォルマシオン・ミュジカルのオンラインは価値があります。

フランスのFaisons de la musique en fmというフォルマシオン・ミュジカルのテキストです。

普段からレッスンでよく使っているのですが、とても魅力的なテキストで、子供、大人問わず使えます。

2016年からオンラインで受講できるようになり、担当講師もいてクラスもあるという話だったので、フランス語が出来なければ無理だろうと思っておりました。

それがこの困難な状況下で、9月まで無料開放されるというので登録して試してみましたら、言葉が分からなくとも十分できます。
クラスや担当講師は存在しません。
テキストの課題をゲーム感覚で解いていきます。

課題ごとに3つの星印を集め、一つの課で全問出来るとゴールドメダルがもらえます。

フランス語しかないので意味が分からないと使えないと考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
確かに中には言葉の意味が分からないと答えられないものもありますが、多くは何をすべきか察しがつきます。
意味の分からないものは飛ばせます。ゴールドメダルはもらえなくなりますが・・

そして驚いたことに、vol.1のみ全ページPDFダウンロードできます。
音源までダウンロードできます。
つまり、テキスト1冊分まるごと無料で入手できます。

発刊されているのはvol.4までですが、今回のオンラインでできるのはvol.2までです。
vol.1は7歳用で、そのあと一学年ずつ上がります。vol.4は10歳用ということになりますが、vol.2でも初級、中級の生徒さんに結構使えます。

専門家の道を目指して特訓をしている生徒さんには物足りないと思いますが、様々な楽器やジャンルの音楽からリズムや聴音を行えるので、ピアノの音でしか聞き取れない耳を作ってしまうことを避けられます。

この内容だったら生徒さんに個別に普段からしてほしいと思いました。
あとはレッスンで瞬発力を養えば良いかと。
オンラインは、やり直しや何度も聴くことができてしまうのでそこが弱点。

このテキストは本当におススメです。
超おススメです。

フランスでどのように音楽的基礎力を付けているか知る機会にもなります。
発想が日本とは全く違うので、レッスンが再開した時のヒントにもなると思います。

Les cours interactifs | Lemoine Education

Les cours interactifs : des centaines d’exercices interactifs accompag...

Lemoine Education

 


課題は鳥をクリックすると出てきます。
それぞれの課のページ左下の斜めの線が書かれているものをクリックすると、テキストダウンロードのページに変わります。(Les pages du Livre)
下の耳のマークをクリックすると、Les sons du Livreのページに変わります。ほしいものを1曲ずつ保存します。

lecture,ryhtme,écouteの3つのカテゴリーで構成されています。
一度に全部はたいへんかもしれませんので、ご興味のあるものから見るのも良いと思います。

それにしても、スゴイ・・
これをきっかけにこのテキストを知り、フランスでどんな音楽教育をしているか知り、子供たちの役に立てればいいわけで、益々応援したくなりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今こそ!オンライン フォルマシオン・ミュジカル

2020年05月22日 | フォルマシオン・ミュジカル
先程、何気にフォルマシオン・ミュジカルがオンラインで受講できたはずと思い出し、どんな風にやっているのかと見てみました。

とても考えられていて、なおかつ楽しそう!
これは真似したくてもプログラミングの技術がないとできないなぁと、参考程度に眺め、そのあとfacebookを見ましたら、数時間前に投稿されたこのような記事が!

OGPイメージ

Formation musicale à la maison : le coup de pouce des éditions Henry-Lemoine

Aujourd'hui, Suzanne Gervais nous présente la nouvelle initiative...

France Musique

 

なんと!なんと!9月まで無料で課題に挑戦できるとのこと。
2016年にこれを作った時は、オンラインでF.M.なんてと教師に受け入れられなかったようで、うまくいかなかったそうです。

2016年12月にF.M.がオンラインでできるとこのブログでも紹介しました。
うまくいっていなかったことは知りませんでした・・

しかし、活躍の時がやってきました!

それにしても、ふと思い出して調べたらこんなことになっているとは驚きました。
私も早速、登録してやってみました。
大好きな「Faisons de la musique en F.M.」のvol.1、2です。
どちらも内容は知っているのですが、オンラインなりの方法が考えられていて楽しいです。

難点はフランス語しかないこと。
言葉が分からなくとも何をしてほしいかは見るとわかるのですが、生徒さんだけでわかるかと言われれば難しいかもしれません。

この本の内容を知るチャンスでもあります。
先生方、ぜひご覧下さい。

登録方法
・右上のS'INSCRIREをクリック
・ニックネーム的なものを適当に入力(IDを好きなように入力)
・メールアドレス
・パスワード(2回同じものを入力)
・名
・姓
・同意するにチェック
・ロボットではありませんにチェック

Les cours interactifs | Lemoine Education

Les cours interactifs : des centaines d’exercices interactifs accompag...

Lemoine Education

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌えない時でも

2020年03月28日 | フォルマシオン・ミュジカル
レッスンで歌うことはよくあると思いますが、さすがに今は控えておいた方が良いかと思っています。

この状況になると、レッスンでは何気にちょくちょく歌っていると気付きます。
歌わずに進めるのは案外やりづらいと思ったりします。

こんな時はフォルマシオン・ミュジカルのリズム打ちをいつもより念入りにやるチャンスです!

F.M.の特徴はいつも音楽と共に行うことです。無味乾燥にならないところが面白い!

お気に入りのテキストは「Faisons de la musique」
現在vol.4まであります。

この中のvol.1とvol.3からリズムのページをちょっとだけご紹介します。

vol.1から付点8分音符と16分音符のリズム。このリズムを弾力感を持って叩くほか、8分休符をリズム感よく取ります。本来は歌いながら拍子を取るのですが、今はメロディーのリズムをそのまま叩いてもらっています。初級の生徒さん向き。


vol.3からは聴音を兼ねたリズム打ち。
拍子の感覚を惑わすかのようなオルゴールと共にクラリネットがメロディーを演奏します。そのメロディーを聴きながらそれとは異なるリズムを叩きます。アッチェレランドやリタルダンドもあります。
正確なテンポで数えていれば叩けるというものではありません。クラリネットを聴きながらです。中級以上の生徒さん向き。


Faisons de la musique

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうしてもリズムが・・

2019年11月20日 | フォルマシオン・ミュジカル
2つの8分音符がどうしても同じ長さで、叩けない、弾けない生徒さんはいるものです。

経験によってどうにかできるものではなく、どうやってもどうにもできない。
大抵、短い-長いになります。16分音符と付点8分音符に近い感じのリズムになります。

リズムが覚えられない+音を読むのが苦手=練習しない

このような生徒さんにレッスンから帰ったら忘れないうちに復習するよう言っても、実行することは期待できないのが現状です。

リズム感の欠如に根本的な解決法はないかもしれませんが、応急処置はできます。

本来の数え方にこだわらないことです。

この方法はフォルマシオン・ミュジカルで知りました。

L'ouverture à la musique Vol.1にこのような課題があります。

これは本来、1にアクセントをつけリズム感よく叩いたり歌ったりするためにあるのだと思います。
私もはじめはその目的のためにそうしていました。
このページの前の方にもこの数え方で、ストラヴィンスキーのペトルーシュカがあります。

これで叩くとボタボタしたリズムにならずに叩けます。

こちらはFaisons de la musique en F.M.vol1にあるものですが、やはり同じ数え方で叩いてもらっています。

これを「タタ タタ タタ タン」ではなく「12 12 12 1」で数えます。
慣れたら「タタ」にしますが、最初はこちらの方がリズムのノリよく叩けます。


この曲を弾いている大人の生徒さんがいます。
2つの8分音符が短い-長いになり、年令が増すごとにリズムが取れなくなってきております。

F.M.のテキストを使い、音楽に合わせてウッドブロックで2つの8分音符を左-右と叩いてもらいました。「12」と言ってもらいながら。

それでこの曲を「1 12 1」と言いながら手で叩いて頂き、ピアノに戻りましたら上手くいきました。

小学生でゲディケのリゴードンを弾いている生徒がいますが、彼女もリズムが取れず、同じ方法でしばらくリズム打ちをしました。
そうしましたらできるようになりました。

そんなやり方をしてはいけないと考えていらっしゃる先生も多いと思いますが、どうにもならなくなった時にこの方法を思い出していただけると幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルマシオン・ミュジカルってこんなことします#2

2019年11月12日 | フォルマシオン・ミュジカル
こちらのテキスト、アイディアの宝庫です。


少し前にご紹介しましたものの続きを。

こちらの聴音の課題。
初めは4分音符と4分休符の数を数えます。
かなり不意規則な数ですので集中しないとわかりません。
Olivier Greif The jew's daughter
(画面に譜面を載せました。一番下の課題です。課題をしている途中の生徒がいるので、書き込みがあります・・)

数えても答えがわからないなぁ、これで合ってるのかなぁと思っておりましたら次のページにこのような課題が。

ちゃんと答えが確かめられるようになっていました。
そしてここではユニゾンではないところを丸で囲むという課題が出されています。

さらにしばらく先に行ったところにこの曲が再び現れ、今度はユニゾンになっていないところの音を聴き取る課題が出されています。(ここでも前回の答え合わせができるようになっています)

全て短2度です。
この音程の持つ不安、痛みを聴き取ってもらえるチャンスです。

不思議な音の国下巻の音程が出てきた後やグネーシナの「ピアノのABC」を使っている生徒さんには、音を出す前にどんな感じの音が聞こえてくるか想像するよう話しています。わかるわからないではなく、想像する習慣を持ってほしいのです。
このようなカードも使っています。

白いカードはクレ読みに使います。不思議な音の国上巻の「加線」の前ページ「うたいましょう」の下にあるものを補足できます。そのあとも何かと便利に使えます。
ピンクのカードはパッと見て何度の音程か答えてもらっています。いちいち読んではもらいません。読まなくともわかるようにしたいのです。

これらはピアノの曲と関連付けてしています。
別々にやると何のためにやるか理解しにくいので。

フォルマシオン・ミュジカルのテキストは、フランスに直接注文した方が早く安いです。
L'ouverture à la musique Vol.2
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前回の解説

2019年11月05日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカルでは実際の音楽作品を使って、聴き取り、リズム打ち、歌などを行います。

聴音は聞き取ってほしい音だけが聞こえるのではなく、音楽作品の姿のまま聞こえます。
いくつもの音の中からその音を聴きとります。

リズム打ちはただ叩くだけではなく、今回ご紹介したもののようにテンポをしっかり取るためのリズム打ちもあります。

音楽の流れに乗ってリズムは叩きます。
本来グループでレッスンするので、何組かに分かれて叩いたり歌ったりというものもあります。

さて、こちらでご紹介したものを解説させていただきます。

①全音半音の聴き取り
様々な楽器が聞こえます。ピアノは一番聴き取りやすい楽器です。ピアノしか音がわからないでは役に立ちません。様々な楽器の音色を知ること。それが演奏に活かされます。不思議な音の国の子供たちに音程のことをしているのでこれも使っています。

②テンポ
vol.2の最初のページにあります。休符が多く、しっかりテンポを刻んで聴く必要があります。F.M.(フォルマシオン・ミュジカル)では拍子の通り数えることにこだわりません。音符の長さで数えることもします。指揮をしながら拍子の感覚を身に付けることもしますので、この数え方でもおかしなことにはなりません。

③両手のリズム打ち
下声部はオスティナートです。初めは2人で同じパートを音楽と一緒に叩きます。1人ですぐできそうでしたら別々のパートを叩きます。オスティナートの方がタンバリンや太鼓など楽器で叩けると音が混ざらなくて良いと思います。最後は両手で叩きます。

④テンポ
これはとてもユニーク。4分休符と4分音符の数を数えます。
とても集中力がいります。驚いたことにこの曲がそのあといくつか別のメニューで出てきます。感動的です。発想が素晴らしいです!
次回、これをご紹介します。

⑤聴き取り
上行下行の聴き取りです。このカエルの声が衝撃的。子供たちは怯えるか面白がるかですが、ちゃんと音の方向は聴いています。

L'ouvertureはフランスの現代の作曲家の作品が多く使われています。
しかもそれほど聞きにくくありません。音楽の歴史が今も作られ続けている国だと実感します。
日本の作曲家は武満さんや西村朗先生で止まっているかも・・

(学生の頃、歩いていたら武満徹さんにバッタリ遭遇したことがあります。その日は芥川也寸志さんの番組をスタジオに観に行った帰りでした。吉田雅夫さんと野村光一さんにもお会いしたことがあります。吉田先生に「いや、ありがと」と言われたことが今も忘れられません。寛大さに感動しました。野村光一さんはツィメルマンが優勝した時のショパンコンクールを2位の人が1位だと思う、と納得いかない表情で語っておられました。皆さんもうこの世にはおられません・・)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルマシオン・ミュジカルってこんなことします

2019年11月04日 | フォルマシオン・ミュジカル
最近使うことが減っていた名著「L'ouverture à la musique」

楽譜を整理していたら、買ったままほぼ使うことなく忘れていたvol.2が出現。
中を見ると、なんだすぐ使える!と思い、使い始めました。

なぜ使わなかったかと申しますと、楽譜にCDのマーク以外にmp3,PDFのマークがあり、わけがわからなかったからです。

今もその出し方がわかりません・・
CDの中に記録されているのかもしれませんが、パソコンで見てもCDの音源しか聴くことができません。

CD音源だけでも楽しそうなので2週間前から子供や高校生、大学生、大人の方まで気分転換も兼ねてしています。

不思議な音の国の子供たちはまだvol.2は使っていません。
vol.1とFaisons de la musique vol.1を使っています。

「不思議な音の国」でレッスンを始めて、たくさん練習をしてきて曲数が多い生徒さんは30分間ピアノを弾くだけで終わってしまうことが多く、実はリズムが良くわかっていなかったりします。

なので、Faisons vol.1をご購入いただきご自宅でもCDの音楽に合わせてリズムの練習をしてきてもらうことにしました。本来たくさん練習する生徒さんは不思議が終わる前からすでに30分レッスンでは足りないのです。前後に時間の空きがなければどうすることもできず。ジレンマです・・

フォルマシオン・ミュジカルのテキストはフランスから取り寄せています。
先程調べてみましたら文京区本郷にある輸入楽譜専門のアカデミアでも取り扱っていることが分かりました。アカデミアミュージック

フランスのルモワンヌに頼んでも1週間くらいで届きます。土日は休みですので週明けに注文した方が良いです。すぐに発送してくれます。
ノーマルで送料1200円くらいだったと思います。
Edition Lemoinne

どんなものか参考までに。
あまり中身をご紹介すると問題なので、少しです。音楽も途中で切っています。
3つ目だけ全部入れました。

後日、解説を・・
何をするのか見ただけではわからないかもしれません





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぶきみぃ~

2019年05月17日 | フォルマシオン・ミュジカル
久し振りにフォルマシオン・ミュジカルの話を。

こちらの楽譜から何を感じますか?

音符見にくいですけど・・

はい、そうですよね。
拡大

これでも見えづらいと思いますが、下声部は「ラレラレ」の伴奏が続きます。
完全4度の音程です。

呼びかけています。
完全4度にはそのような特性があります。

そしてメロディーの「ドファシー、ドファファシー」
ここにも完全4度出現。しかし次の「ファシー」に聞こえる減5度。

減5度の音程をあちこち弾いてみて下さい。
いかがでしょう。
2人の生徒にこの音程をしばらく聞かせましたら2人とも「こわい」と言い始めました。
そして怯え始めました・・

姿が見えない何者かが「ここ、ここだよ」とラレラレで言っている。
応えて見たら骸骨が・・
さらに短2度が続きキャーです

相当不気味な音楽が表現されていることが想像できます。

この減5度をあちこちで弾いていて突然気付きました。
これサンサーンスの「死の舞踏」で使われている音程です。
Camille Saint-Saëns – Franz Liszt. Danse macabre (arr. by Vladimir Horowitz)
マスレエフの演奏です。
12'30"~ Camille Saint-Saëns – Franz Liszt. Danse macabre (arr. by Vladimir Horowitz)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mon jardin musical 再び

2018年11月23日 | フォルマシオン・ミュジカル
1年以上前に「お薦めテキスト」としてご紹介した”Mon jardin musical"フォルマシオン・ミュジカル「お薦めテキスト」まとめ①

実は最近は出番がなくその存在を忘れつつありました。

出番がなくなったのは、最初に出てくる音の方向(上行、下行)を聴き取るカエルの声がひど過ぎて子供たちが怯えるので使いづらくなったからでした。

今、私のところには講師生活始まって以来のたくさんのちびっ子たちがいます。

ほぼ全員「不思議な音の国」をピアノのテキストに使っていますが、今のところ一番早く上巻が終わった生徒で5カ月(レッスン回数は16回ですが休みを含めるとそのくらいになります)。

このテキストは6カ月で1冊修了するのが目安になっているようですが、上巻で平均8カ月はかかります。
下巻に至っては修了者未だゼロ。10カ月かかっても終わらずです。サボっているわけではないのですが・・

週2回レッスンならゆっくり進んでも6カ月で終わるのではないかと思います。

そのようなわけで予想外に進みが遅いので、このままテキストの進度に従ってF.M.やレガート奏法を始めることを待っていてはさすがに不安になります。子供たちの大切な時機を逃しそうで。

そこで、元々F.M.は楽器のレッスンを始める前に1年間はそれを行うものなので、ピアノの進度を気にせず始めることにしました。

「はじめてのピアノアドヴェンチャー」がプレF.M.として使えそうでしたのでリズムの所を使っておりましたが、CDが日本人好みのキチンとした正確な演奏なのが気になり、あまり長くは使いたくないと思っておりました。

ピアノを始めて4か月経つ生徒には「アドヴェンチャー」のリズムは物足りなくもなりますので、就学前の生徒さんに「Mon jardin musical」を使ってみることにしました。小学生からは「Faisons de la musique en F.M.vol.1」の方が良いと思います。

さてさて久し振りに聴いたカエルの声・・

やはりヒドイものでしたが、生徒さんの反応は以前聴いてもらった子供たちとは違い面白がってくれていました 。

カエルの声に驚いて音の方向なぞ聴くのを忘れるかと思いきや、皆、ちゃんと聴いてくれていました。

どうやら年齢が低い方がこのテキストは良いようです。
対象年齢5~6歳ともありますし。

以前は就学前の生徒さんが1人しかいなかったので小学校低学年の生徒にも使っていました。

歌やリズム打ちにフラ語がついているので、近い意味の日本語にかえてやっています。

さぁ、これから作詞します!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そういう感覚

2018年11月15日 | フォルマシオン・ミュジカル
ソルフェージュを音楽に結びついたものにしたいと長年思い、出会ったのがフォルマシオンミュジカルでした。

先週、FMの話を楽器店の先生や指導者友の会の先生にさせていただきましたが、若い先生に多かったのが、ソルフェージュとピアノを別個のものとして考えていた。自分もその様に習ってきたのでソルフェをピアノと関連付ける発想がなかった、というものでした。

何のためにソルフェがあるのか。

音感を良くする、音がすぐに読める、正しいテンポできっちりとリズムが叩ける、という目的のためだけにソルフェージュはあるというのが日本のソルフェージュ教育なのだと思います。言い過ぎかもしれませんが。

機械的にそれらを行って演奏に役立つものにはならない。
でもソルフェはそういうものだから・・

音楽に役立たないソルフェージュの力は有害でさえあると思います。

リズムを無機質に叩く習慣は音楽の生命力を奪います。
音を聴いて何の音かわかってもその意味を理解する教育を受けていなければ音の羅列で終わります。

間違えてないけれど音楽的には間違いという現象。

ワークブックでゆっくりとなら音を読むことができても楽譜を見た瞬間に読める瞬発力がなければ役には立ちません。

受験英語はできるけれど会話はできませんと似ています。


ピアノも美しい音を出せるようにならなければ音楽は奏でられないはずなのに、形だけ整えてそれでおしまい。
そのようなものが多くはびこっているのでそれが定番化されて偽物なのに本物のように思われている。

本当の事が後回し、もしくは無視された教育が日本には広まっているように思います。

子供はこの位出来れば良いとか、初心者に初めから本物を求めても無理とか知らぬうちに思ってはいないでしょうか。

日本は貧困国になっているそうで、経済やテクノロジーで一目置かれていた時代は過ぎ去ろうとしています。(過ぎ去りました?)

本物の教養を身に付ける、そんな価値観がより大切になるかもしれません。

教養が大幅に不足している我が身に気付きながら、チャージせずにいる私は残高不足で二進も三進も行かなくなる日がくるでしょう・・

まずい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改めて思いました

2018年11月08日 | フォルマシオン・ミュジカル
昨日フォルマシオン・ミュジカルの話を先生方の前でさせていただいて、生きた音楽の中で「音読み」「リズム打ち」「聴き取り」を行う大切さを改めて思いました。

今日レッスンしたピアノ歴11ヶ月の年長の生徒さんが、「不思議な音の国」で新しい曲を一緒に予習した時に、質問しようと思っていたことを私が聞く前に気付いてこう言いました。

「ここと、ここおなじ」

そうです。
音やリズムは1つずつ見ても意味を成しませんが、パターン(形)で読む習慣がつくと音楽を理解することに役立ちます。

今年は稼働日が増えたので引き継いだ生徒さんが多く、その全員がワークブックとソルフェージュの本を使っていて正直辟易しています・・

私は使ってほしいというご要望がない限りワークも有名なソルフェの本も使いません。

それには理由があります。
演奏に結びつかない、音楽に結びつかない。それが理由です。

唯一使用するソルフェはきれいな伴奏がついたものだけです。
(受験生は別メニューです)

ワークや有名なソルフェを使っている生徒さんに共通しているのは、1音1音見る癖がついてしまっていて、まとまりとして音やリズムを見ることができないことです。

その感覚のままピアノを弾くのでブツブツ途切れた演奏になります。(滑らかに弾けないのは奏法の問題だけではないと思います)

指導の仕方を間違えなければワークもソルフェも有効かもしれませんが、勉強している気がするので親御さんも安心すると安易に使ってはいないでしょうか。

「不思議な音の国」は上巻はノンレガートで弾くので、音やリズムをパターンとして捉える力がつきにくいかと不安に思っておりましたがそうではないとわかり安心しました。

おそらくノンレガートで弾いても、音と音の間に虹が見えるように、蝶々が花から花に飛ぶようにつながりをもたせて弾くのでこのような感覚がちゃんと育つのだと思います。

よかった、よかった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FMで聴音していたとは

2018年11月07日 | フォルマシオン・ミュジカル
今日は3年振り位にフォルマシオン・ミュジカルの話を講師さん方の前でさせていただきました。

同じ楽器店の先生方の前で何度かお話させていただいたことがありますが、今回は楽器店の指導者友の会の先生もお招きしてのレクチャーでした。

これまではFMの内容を全くご存知ない先生方ばかりだったのですが、今回はご本人がFMでレッスンを受けていたという先生が現れました!

おー、こんな時代になっているとは!

ただご本人たちはそれがFMだとご存知なかったり、自分が習ってきたことを生徒さんのレッスンでどのように行えばよいのだろうと思っていらしたようです。

私にとってはFMはまだ浸透しているとは言い難いのですが、講師になりたての若い先生の中にはご自身が生徒としてそれを経験してきたという方もいらっしゃるとは驚きです。

こうして「ロシアンメッソド」も当たり前のことになってほしいと願います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルマシオン・ミュジカルもいろいろ

2018年10月02日 | フォルマシオン・ミュジカル
私は子供向けに作られたF.M.テキストを使っています。

フランスで勉強したわけでもなく、講座を受講したわけでもなく、フランスから取り寄せたテキストを生徒と一緒に行っているだけです。

その中でF.M.とはこういうものかと知っていきました。

音の読み、リズム打ち、聴き取りを実際の音楽作品を使って行うものです。
小さな生徒さんにはテキスト著者のオリジナル曲も使われます。

F.M.が従来のソルフェージュと異なることは、必要な音のみ聞こえるのではなくメロディも伴奏も聞こえ、器楽曲、室内楽曲、オーケストラ作品、声楽曲が課題用ではなく音楽として演奏されるそのままの姿で使われるということです。

作品を知るために音楽史や作曲家、作品の背景、楽器、その国のことなども話します。
(知識不足過ぎて情けない自分に遭遇・・)

このようなものがF.M.と認識しておりましたが、指導される方の得意分野によって実は幾分違いがあるようです。

音楽作品を使って楽典の要素をメインにしたもの、リトミックの要素を取り入れ身体を使うもの。

生徒さんの段階によって選択できると思います。
私は幼児から大人の方までの趣味の生徒さん向けでF.M.が行えると良いので今のままかと・・

時間も30分レッスンの中でのやりくりですので、色々はできませぬ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルマシオンミュジカルってなに?⑩

2018年09月12日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカル。

この言葉が初耳だった方も、そして聞いたことはあるけれど、
「あ~、フォルマシオン・・なんでしたっけ?」だった方も、
今では「フォルマシオン・ミュジカルですね。知っていますよ。フランスの音楽教育ですよね」と答えられるほどになっておられることと存じます。

私はフォルマシオン・ミュジカル(F.M.)のおかげでこれまで聴いたこともなかった曲、全く知らなかった作曲家の作品を知ることができました。
音楽は長い歴史を持つ過去の遺産ではなく、現在進行形で新しいものがどんどん生まれているものだと実感致しました。

さて、J.S.バッハよりも前の時代から現役の作曲家まで、これまでたくさんの作品をF.M.聴音で生徒さんと行ってまいりましたが、私が最も驚いた課題をご紹介したいと思います。

それは、ストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」のナレーションです。
歌でも楽器の演奏でもない、ナレーターが朗読するあのナレーションのリズムの聴き取りです。

「兵士の物語」は、休暇に故郷に帰る兵士が悪魔に出会い、兵士のヴァイオリンと悪魔の持つ富を得る本を交換する話です。悪魔に騙され大切な故郷と婚約者を失い、最後は兵士の魂が悪魔の手中におちるといった内容です。
全てを持つことはできないという戒めを含んだ話です。

さて、課題は兵士が故郷に帰る第1部にある「兵士の行進」という部分です。
ナレーションは原作通りフランス語です。

「Entre Denges et Demezy,Un soldat qui ・・・・・」
いきなり「はぁ?」でした。

ナレーターが好きなように語っているそれを聴き取るのかと、あまりのユニークさに驚きました。

しかし、譜面をよく見るとちゃんと拍子があって、2拍子から3拍子、再び2拍子とあります。

気を取り直して良く聴いてみると、ちゃんと存在するリズムでナレーターは語っておりました。

リズム聴音の常識が崩れ落ちました・・
これをリズム聴音の課題にしようという発想にも驚きました。

フォルマシオン・ミュジカルのおかげで発想の自由さに触れ、柔軟で自由であることが新しいことを生み、人をワクワクさせるということを知りました。

さて、これまで10回に渡り書かせていただいた「フォルマシオン・ミュジカルってなに?」は今回を最終回にしたいと思います。

これまでお読み下さりありがとうございます。
レッスンや人生のお役に立てると(大袈裟すぎ?)嬉しいです。
では、またいつか。(=^・^=)

(注:楽器店での連載を終えただけです。当ブログではまだ続けるつもりでおりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする