おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

石の上にも3年・・ではありませんが。

2017年08月01日 | フォルマシオン・ミュジカル
先日、聴音のテキスト「La dictée en musique vol.2」を終了した生徒がおります。

「いつから始めたんだっけ?」と見ると、Vol.1が2014年10月に終わっていたのでそれからということになります。

3年かけて制覇したのです!(約3年ですね)

わからなくて進めなかったのではなく、毎回F.M.の時間が取れていたわけではないので3年近くかかったのです。

何年かけてもよいのです。

この3年の間に高校生から大学生にその生徒はなりました。

学校の試験でも休まず、大学受験でも休まず、センター試験の前日にもレッスンに来ました。

大学入試の頃は毎回レッスンに来て開口一番、頭を抱えて「あー・・・」「まずい・・」

それでもレッスンに来て楽し気に聴音の課題をしてくれている姿に、嬉しいな~、ありがたいな~と思っていました。

今の所、vol.2を終えたのは2人ですが2人とも男の子です。
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フォルマシオン・ミュジカル「お薦めテキスト」まとめ④

2017年07月24日 | フォルマシオン・ミュジカル
 La dictée en musique Vol.1 ~7(Editions Enry Lemoine)
 対象年齢6~7歳以上。数カ月の音楽経験が必要。
 聴音のためのテキスト。
 ルネサンス期から現代までの幅広い時代の作品を集めている。
 クラシックの音楽作品以外に民謡、ジャズもあり。
 声楽曲、室内楽曲、管弦楽曲、ピアノ曲など多様な楽器の音での聴き取り。

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当ブログ内の主な関連記事
vol.1「フォルマシオン・ミュジカル」
   「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique Vol.1 リズム編①」
   「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique Vol.1 リズム編②」
   「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique Vol.1 メロディ編①
   「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique その後」
   「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique Vol.1 目次

vol.2「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique vol.2」

vol.3「フォルマシオン・ミュジカル La dictée en musique vol.3」
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フォルマシオン・ミュジカル「お薦めテキスト」まとめ③

2017年07月23日 | フォルマシオン・ミュジカル
 「 L'ouverture à la musique vol.1~4」(Editions Lemoine)2013~2016年出版
 各課がメロディとリズムから構成されている。
 音楽の基礎をゼロからしっかりと身に付けることができる。
 理論も覚えることができる。
 視覚的にわかりやすく工夫されている。
 指導者としてvol.1だけでも持っていたい1冊。

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当ブログ内の主な関連記事

vol.1「フォルマシオン・ミュジカル L'ouverture à la musique vol.1」
   「フォルマシオン・ミュジカル L'ouverture à la musique vol.1 リズム編」  
   「フォルマシオン・ミュジカル 驚きのL'ouverture à la musique vol.1 
   「フォルマシオン・ミュジカル L'ouverture à la musique vol.1 メロディ編」
   「これ、よく使っています①」







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フォルマシオン・ミュジカル「お薦めテキスト」まとめ②

2017年07月22日 | フォルマシオン・ミュジカル
 「Faisons de la musique en F.M. vol.1~3」(H Cube)2014~2016年出版
 対象年齢の記載なし(以下、使用した感覚で)
 vol.1は小学2年生から十分使用可能
 vol.2は大人の初心者の方にもOK
 vol.3はvol.2の経験があった方がスムーズ ソナチネまでは進んでいた方が無難
 各巻とも「読み書き」「リズム」「聴き取り」の3部構成。
 CDの音楽と共に音を読んだりリズムを叩いたりと楽しい。

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当ブログ内の主な関連記事

vol.1「5文字に夢中」
vol.2「Faisons de la musique en F.M.vol.2」
   「これ、よく使っています⑧
   「これ、よく使っています⑨」
   「これ、よく使っています⑩」
vol.3「Faisons de la musique en F.M.vol.3」





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フォルマシオン・ミュジカル「お薦めテキスト」まとめ①

2017年07月21日 | フォルマシオン・ミュジカル
これまでフォルマシオン・ミュジカルのテキストをご紹介してきました。

F.M.について連続して記事を書けているわけではないので、
ご紹介したテキストをこの辺りでまとめてみようと思います。

 「Mon jardin musical」(H Cube)2005年出版 
 F.M.1年目5~6歳向け
 音楽をたくさん聴くことができるユーモアのあるテキスト。
 バラエティに富んだ聴き取り。
 音読みの導入に使うことのできるものもあり。
 かわいいイラスト満載

 
 Amazonは残念ながら在庫切れ
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当ブログ内の関連記事

「F.M.のテキスト取り寄せてみました」

「Mon jardin musical低年齢向けF.M.テキスト」
「Mon jardin musical前回の続き」
「Mon jardin musicalさらに続き」
「好感触!Mon jardin musical」「音の読み方~この方法良さそうです」



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今週生徒と聴いたこの曲

2017年06月25日 | フォルマシオン・ミュジカル
La dictée en musique Vol.2を使っている生徒が2人います。

その内の1人の生徒とべリオの「民謡」を今週のレッスンで聴きました。
気付くと聴き入ってしまい、聴音のことなど忘れてしまうとても美しい曲です。

下調べをしていなかったもので「何語だろうね」「東欧っぽいね」とあやふやなことを話してレッスンを終えました。

気になったので今頃ですが調べてみました。
(すでにvol.2を終えた生徒もいるというのに・・)

べリオの「民謡」ですが、どうやら「民謡 声と7つの楽器のための」というのが正式な名称のようです。

各国から集められた11の民謡を基に作られた調性的な作品です。
テキストにあるのは3曲目の「丘の上に月がのぼる」というアルメニアの民謡でした。
(残念ながら歌詞の内容はわかりませんでした)

このような曲です。



このメゾソプラノ歌手の方、説得力のある歌声でカルメンが似合いそうです。

マグダレーナ・コジェナーというチェコ出身の方だそうです。

コジェナーさんの他の動画を探しておりましたら思わぬ発見がありました。
「知っている、この曲・・・」

「おー、La dictée en musique Vol1の2曲目にあるルネサンス期に流行った”若い娘”という曲!」

1曲目の「Ma belle, si ton âme」がそれです。
Magdalena Kožená, Emmanuelle Haim - Le Concert d’Astrée

古楽では今も歌われている曲なのですね。

コジェナーさんはオペラも歌曲も歌われるようですが、とりわけ古楽界では世界的に欠かせない方なのだそうです。

それからもうひとつ、彼女はSir サイモン・ラトルの奥様だそうで。

ラトルにSirがつく前にアルゲリッチと共演したコンサートを聴いたことがあります。
お2人とも素晴らしかった。
(チケットが恐ろしいくらいお手頃でした)

今も心に残る演奏です。





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欲張ってはいけないF.M.

2017年06月09日 | フォルマシオン・ミュジカル
今年入手したテキスト(Mon jardin musical)が習い始めの生徒に使いやすいので、色々と行っておりましたら、少々、というよりだいぶ窮屈になってしまいました・・

1回のレッスンで「聴音」「リズム」「読み書き」「ピアノ」「歌」の項目をできるだけ毎回行いたいと計画を立てておりました。

課題が短いですし難しい内容でもありませんのでササッとできるだろうと思っておりました。

しかし、一つつまづくとそこで時間の多くを使ってしまいほぼピアノを弾くことなく終わってしまうと、いうことが続くことが・・

基本的にピアノのレッスンですのでピアノを弾く時間がわずかしかない事態が続くと保護者の方は不安になります。
ピアノがスムーズに弾けるようにと考えて行っていることなのですが、短期間で成果を希望される気持ちも理解できます。

これは内容を見直さなければと思い、各項目1つの課題に限定しました。

実は「聴音」「リズム」「読み書き」は2つずつ課題をしておりました。
するとこれだけで30分位経ってしまい、ピアノは1回弾いて直すこともできず終わるというパターンに陥ります。

順番を変えてピアノを先にやると今度は他ができず・・

そこで、試しに各項目1つの課題にしてみました。
生徒によっては今は「聴音」はやめておこうとか「リズム」は好きではない様子だから今は他の事に力を入れて時を待とうとか、全ての項目を全員にすることはやめました。

するとゆっくりと進められますので当然ながら生徒とお喋りする時間ができます。

「いち、に、さん、し」もまだ口がよく回ってなかったんだなとか、
(だからリズムを嫌がってたんだ)、

好きな食べ物は「ぶろうのがみ!」
(ん?なんだそれ?)「もう1回言って」
「ぶろうのぐ・・がみ!」
「あー、ブドウのグミ?」「そんなかたいの食べるの?」
うなずく生徒。

お父さんがUFOキャッチャーで取ってくれた「ペペちゃん」というぬいぐるみが好きとか、
「スヌープー」もいるとか。
(スヌーピーね)

もっとできたかなと思うあたりでレッスンを終えるのがちょうど良いようです。



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F.M.について、今頃ですが・・

2017年05月31日 | フォルマシオン・ミュジカル
ピアノの習い始めからF.M.をしている生徒で最もF.M.歴の長い生徒はこの春3年目を迎えました。

その結果ですが・・

F.M.を音楽的な演奏に結び付けるためにはレッスンで同じ課題を1カ月程度続けるだけでは成果が得られないということです。

やっているその時は良いのですがその課題をやらなくなると元に戻ります。


例えばアクセントのリズム打ち。

1拍目や、8分音符、16分音符などの頭に軽くアクセントを付ける練習。
CDの音楽に合わせて行うのですが、初めて行った時に案外効果が得られこのような練習も必要なのだなと思いました。

しかし、もう出来るようになったからと放っておきましたら弱拍が重くなったり、意味不明なアクセントがついたりと悲しいことに・・

これは月に1度でも長く続けなければいけないと気付きました。

ただ、アクセントの位置がおかしくてドスンドスンやってるとかリズムがカッコ悪いよと指摘すると、どう直したらよいかはわかるようです。

以前は指摘しても何を言われているかわからない生徒が多かったので、やはりF.M.は意味があります。


F.M.のテキストで行っていることを演奏に活かすことができるまでは何度も同じ課題を続けるとともに、曲の中でもF.M.の要素を使い、あれはあれ、これはこれとバラバラなことをしているのではなく、同じ意味の事をしていると生徒たちに気付いてもらえるように進めなければいけないと思います。


F.M.の内容の素晴らしさに私も万能薬のように思ってしまったところがあります。

楽器の練習と同じで、繰り返し、繰り返し練習をして意識化できるようにして行けたらと思います。

ちなみにこれまでのところF.M.の効果が表れているのは、中学生以上です。

既に10年近く、またはそれ以上のピアノ歴がある生徒たちです。
ピアノの習い始めからはF.M.をしていなかった生徒たちです。

譜読みの速さと表現という面でたいへん役に立っています。
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好感触!Mon jardin musical

2017年05月14日 | フォルマシオン・ミュジカル
予想外に「Mon jardin musical」の<ヒツジ>と<カバ>が活躍中です。

音読みの練習に使っているものです。
(2017年5月5日、6日の記事をご参照ください)

音型の聴き取りと<ヒツジ>を結び付けながら使っています。

レッスンの初めに、音型の聴き取りをしているので、音読みの練習でも↗(上行)、 ↘(下行)、 ↷(山型)、 ↺(谷型)など形を意識しながら読んでもらっています。

これをこのままピアノ曲に活かすことができます。
一音一音読めるだけでは音楽になりづらいと思いますが、いくつかの音をまとまりとして捉えられるとフレーズと言うものがわかってきます。

そして音型によるエネルギーの違いも感じ取られるようになると思います。

<カバ>は複数の音を同時に読む練習です。

ノートに音を書くと、それだけで生徒は「うっ・・」と身構えてしまいがちですが、
ノートなしで<ヒツジ>と<カバ>のプリント1枚を手に持って読んでもらうと案外楽しそうにやってくれます。

レッスンの度に読んでもらい、その度にプリントに好きなシールを貼ってもらっています。
最近人気のシールは「すみっコぐらし」です。
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「Mon jardin musical」さらに続き

2017年05月06日 | フォルマシオン・ミュジカル
何度も続けて申し訳ございません

前回ご紹介したヒツジの絵があるぺージですが、あれは音を読む練習に大いに使えます。

例えば、
「1」を「レ」と言うことにしたら「なんて読む?」
とか、
「1」を「ラ」と言うことにしたら「なんて読む?」
と言う具合。

何の音を設定しても良いのです。
F.M.のテキストによくあります。

課題はこの他にも「135」となったものもありますので、ひとつ飛ばしで読む練習もできます。

少し先のページに飛び込み台にいるカバのトリオが出てきます。
「135」の組み合わせで「15」とか「35」、「1」などが組み合わせられています。

重音や和音を読む練習になります。

このような方法でどんどん読んでもらえばよいのだと今頃知りました。

これまで音部記号に縛られいちいちノートに課題を作っておりましたが、この方法ですと紙1枚で何度でも違う課題を行うことができます。

生徒には「ヒツジ」と「カバ」のページをコピーして渡してあります。
こんなにかわいらしい絵のものはこれまで入手したテキストにはなかったので、生徒も楽しい気分でできることでしょう。

ボロボロになるまで使おうかと企んでおります。
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「Mon jardin musical」前回の続き

2017年05月05日 | フォルマシオン・ミュジカル
低年齢向けF.M.テキスト「Mon jardin musical」を前回に続きご紹介します。

「音の読み書き」を覚えるものでこのような方法もあるのかと参考になったものがあります。

隠れている音を探すというものです。
音を読むことは第9シーケンスまで登場しませんので、単純にどの丸が抜けているかを探すのです。

例えば、第1線と第3線に丸(全音符)が書かれていてこの間のどこに丸が隠れているかを書くといったものです。

「隠れている」という表現が気に入りました。

もう一つ使えそうだと思ったものがあります。

第1線を「1」、第1間を「2」、第2線を「3」と数字を振り、
例えば「12321」になるように丸を書くといった課題があります。

矢印で音型も書かれています。



線、間と自力で書くことができない生徒に使えそうです。


てんとう虫の黒い模様が音型になっているものもあり、これは聴音に使うのですが書くことにも使えますし即興にも使えますし、ピアノ曲のレッスンでも使うことができます。

テキストの課題以外にも使い道のある便利なテキストです。
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「Mon jardin musical」低年齢向けF.M.テキスト

2017年05月04日 | フォルマシオン・ミュジカル
5~6歳の生徒さん向けF.M.テキスト「Mon jardin musical」をご紹介します。

各課(シーケンス)が次のものから構成されています。

・聴き取り
・歌
・リズム
・読み書き

この中の「聴き取り」「読み書き」が面白いので少しですがご紹介いたします。


今回は「聴き取り」を。

F.M.をご存知のない方はここから始めるの?と思われるかもしれません。
初めから「ドレミ」を聴き取ることはしないのです。

音楽本来の姿から音楽的素養を身に付けるのがF.M.です。
ここで習うことは演奏の際に「ドレミ」の聴き取りができる以上に大事なことです。


①音型の聴き取り
小さな子供たち向けテキストですので、カラフルな動物たちの絵が満載です。

初めに登場するのは、スライドホイッスルらしき笛の音です。
上行か下行かを聴き取るものです。

はしご・ロープ・階段の上と下にカエルがいます。
上でバンザイをしているカエル、下で地面にぺたっと座り込んでいるカエル。
どちらのカエルが鳴いたかを当てるのですが、このカエルの声が
ひどい・・・

子供たちは聞くと目がテンに・・というか、固まってしまいます。
ちょっとあっ気にとられます。
リアル過ぎるというか、怖いというか・・

そんなワケで始めは聴き取りどころではありません。
しかしインパクトは強烈です。
2週行ったら「L'ouverture à la musique vol.1」に同じような課題があるのでそちらを聴いてもらっています。怯えるので・・




もう一つ発想のユニークなものを。

サイコロの目を音型に例えて聴き取るものがあります。
「5」はなかなか良い課題になります。



使い方は是非テキストで!


音型の聴き取りは読み書きにもつながっていきます。
音型を見抜く力がつくと音の読みが速くなり、その音型や音程が持つ意味も理解できるようになります。
それが音楽表現に必要な要素のひとつにもなると思います。

他に、
②楽器の聴き取り
③テンポの聴き取り
④長調、短調の聴き取り
⑤強弱の聴き取り
⑥複数の音の聴き取り
⑦音楽の雰囲気

などがあります。
実際の作品を聴くものも多く、子供だから童謡とかアニメとかディズニーがいいだろうなどと考えてはいません。

各シーケンスには音楽鑑賞があります。
ただ聴くだけではありません。

第1シーケンスでは「ラデツキ―行進曲」「凱旋行進曲」を聴きます。
ラデツキ―では音楽に合わせ行進します。
音楽が止まったら止まるとか、音楽が鳴っている間は止まるとか、静かに歩くとか、リトミックでよく行われることをします。

アイーダは、聴く前にアイーダについて歴史的なことを話してみるとか、聴いてどんな感じがするかとか、第2テーマが聞こえたら彫像のように止まるとか、女王のように歩くとか色々工夫するよう書かれています。
ここで既にABAの3部形式を感覚的に覚えてもらうようです。

小学校に上がる前の子供たちにするということは指導者の技量が必要と思われます。
アイーダの話を子供たちの興味を惹くように話す・・

あと面白いのは、複数の音の聴き取りが動物の鳴き声になっていたり、どういう人たちが歌っているかの問題にネコちゃんがミャーミャーと歌っているものがあったリ。

ユーモアも交えて作られています。

editions lemoineで取り寄せられます。
https://www.henry-lemoine.com/fr/catalogue/fiche/HC31
解答編もあります。
https://www.henry-lemoine.com/fr/catalogue/fiche/HC34

両方注文して送料を入れても4800円くらいです。

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Mon jardin musical 使っています。が、逸れた話に・・

2017年05月03日 | フォルマシオン・ミュジカル
F.M.のテキスト「Mon jardin musical」をご紹介します。

2015年5月出版で、比較的新しいテキストです。
(失礼いたしました。2005年7月出版でした。長く愛用されているテキストのようです。)


初めて音楽を始める低年齢の生徒さん向けです。
5~6歳の子供でフォルマシオン・ミュジカル1年目の生徒さん対象とまえがきにあります。

13課(シーケンス)あり、45分レッスンで1年かけて行う内容のようです。

ご存知のようにフランスではいきなり楽器のレッスンは受けられません。
1年間はF.M.で音楽の基礎を付け、それからそのお免状を持って楽器のレッスンを受けに通いつつさらにF.M.のレッスンも続けるというシステムのようです。

ピアノ指導者としてはこのシステムは羨ましいです。

ご家庭で音楽を家族で聴く経験もなく、習わせるご家族に音楽経験もなく、自分はわからないから子供に自分でやってね、宿題やってね、練習してね・・

そんな環境の中で子供が自主的にピアノを弾くことはまず望めません。

音楽経験がなくとも構いませんが、せめてお子さんがしていることに興味を持っていただきたい。
家事をしながらお子さんが弾いている曲を「いい曲ね」とか「もっと聴かせて」とかおっしゃていただくだけでどんなに励みになることか。

逆に厳しく育てようと否定する言葉を吐き続けるとそれも問題です。
反抗的になったり投げやりになったり、すぐにムカついたり。
または、言うことを聞き過ぎて人の顔色を気にし、完璧ではない自分を否定するようになりいつか心が破裂します。

そんな子供たちを何人か見てきました。

レッスンの場に救いを求めて下さる保護者の方もいらっしゃいます。
その場合はひたすら生徒とおしゃべりさせてもらっています。

教室が閉まる時間まで毎週1時間半おしゃべりをした生徒もいます。
30分レッスンで3年半5分だけピアノを弾いて、あとの25分は他愛もない話をして過ごした生徒もいます。

しかし、自分たちで解決しようとか本人の力だけで解決させようと考えレッスンを辞めさせてしまうご家庭は残念ながらそれ以上立ち入ることはできません。

ピアノレッスンは単にピアノを教える場として存在しているわけではありません。

話が全く逸れましたが、ピアノを弾くために必要なものがあり、それが音楽を長く楽しむことにも関わってきます。

音楽への興味を持ってもらうために習い始めの経験は大切です。
楽しい気持ちで音楽の基礎が付けられたら願ったり叶ったりです。

次回こそは「Mon jardin musical(私の音楽の庭)」にご招待したいと思います。



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F.M.の時間配分について考える

2017年04月14日 | フォルマシオン・ミュジカル
前回、話が逸れたまま終わってしまった、
「F.M.をピアノの30分レッスンでいかに配分するか」について考えてみたいと思います。

就学前の生徒さんにはF.M.中心で私はレッスンを行っています。
①聴音
②リズム
③歌
④読み書き

これらをF.M.のテキストから抜粋して25分位行っています。
ピアノを弾く準備ができたら20分位になります。


ぐっと年齢が飛びますが、上級の高校生や大人の生徒さんで好きな曲を1曲ずつレッスンしている生徒さん。

この方たちにはピアノの曲をレッスンした後に残った時間でF.M.をしています。
練習具合によってF.M.の時間は随分と変わります。
自宅であまり弾く時間がなかった時はF.M.を15分することが多いです。
短い時は5分です。

F.M.の内容は「La dictée en musique」です。(聴音)
楽器の事を知らない生徒には「Chantons en F.M.」も使いました。
ピアノの練習の代わりに「Faisons de la musique en F.M.vol.2」のリズムのページを全てやった生徒もいます。

そのかいあってか、この所以前よりも譜読みが速くなり仕上げまでの期間が短くなりました。
弾けるようになってくると突っ込んだレッスンになるのは必然で、ピアノの時間が長くなります。
その結果、F.M.を行う時間がなくなるという現象が頻繁に起き始めています。

ピアノを弾くためにF.M.を始めたのでこの現象は喜ばしいことです。
しかし、音楽の豊かさを知ってもらうためにできる限りF.M.はこの生徒たちにも続けたいと思っています。


さて、時間の配分や捻出で悩むのがピアノにも時間を割きたいけれどまだF.M.も必要な生徒たちです。
色々な音楽や楽器の音を知ってほしい生徒たちはピアノの練習にも熱心です。
練習してきたものに応えたい、さらにF.M.で本物の音楽の基礎を付けたい。

この生徒たちにどう対応していくと良いのか、これが今の私の課題です。

最近入手したテキストに45分レッスンで一つのシークエンスを行うとありました。
大体そのくらいの時間が元々必要だとわかります。

F.M.だけのレッスンを行うことが私の夢になってきました・・
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F.M.のレッスン時間配分

2017年04月13日 | フォルマシオン・ミュジカル
30分レッスンでどのようにピアノとF.M.の両方を行うか。
そこが難しいところだと思います。

フォルマシオン・ミュジカルだけのレッスン自体、フランスではどのくらいの時間で行っているのか分からずにおりました。
楽器店の30分レッスンではそう多くのことはできませんので、できることをササッっと行うのが限界だろうとあまり気にもしておりませんでした。

F.M.のテキストを見るとやりたいことはたくさんあります。
初めてピアノを習う就学前の生徒さんには私は元々たくさんピアノを弾かせることはしておりませんでしたので、20~25分はピアノ以外の事をしています。
今はその時間が全てF.M.です。

F.M.でやりたいことがたくさんあるけれどもピアノにもしっかりと時間を使いたい頃からが悩み時です。

私の生徒の場合は小学3年生がその頃です。

①まだピアノ以前の時間が多く必要な生徒、②ピアノは一緒に予習をして1人で練習できるようにして帰さないといけない生徒、③素晴らしく練習してくるのでもっとその先の事をレッスンでじっくりと行いたい生徒

この差がはっきりと出てくるのが小学2年生の終わり頃からで、小学3年には進度にどんどん差が出てきます。

はっきりするのはこの頃でも、いつ違いが出てくるのか。
おそらく小学1年生の終わり頃です。
その時に泣きながら練習してくる子は違います。
そこで頑張らせることができると長くピアノを楽しんでもらうことができるとも言えます。

話が別の方向に逸れてしまいました。
時間配分についてはまた改めて書かせていただきたいと思います。
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