おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

今年は長かった

2024年05月12日 | レッスン

今年の発表会が本日で全て終わりました。

長かったです・・


昨年10月から選曲を始め、3月の生徒さんは11月から曲のレッスンを始めました。
今日が発表会だった生徒さんは年明けから練習を始め、GW明けまでその曲の練習をしていたので、私自身は発表会曲のレッスンは6カ月半続いたのでした。


さすがに長かったです。1年の半分を費やしたので・・


今回は、オンラインでレッスンを受けている生徒さんも発表会に参加するという楽器店初の試みがありました。

私はオンラインレッスンはしておりませんので、他の先生方が遠路はるばるいらっしゃり、生徒さんも遠方からのご参加でした。

なにせ対面するのは初めてということで、生徒さんの椅子や足台の高さも初めて調整するというお話でした。


新しい時代、という感じです。


今回は5月ということもあり、対面・オンライン共に、どの生徒さんも準備期間に余裕があったと思います。

そのおかげか、いつもの発表会よりどの先生のどの生徒さんも完成度が高く、良い演奏をたくさん聴かせて頂きました。

そして、オンラインの生徒さんたちの方がさらに素晴らしい演奏をされていました。気合いが違う!音も生きていました。


オンラインでご指導された先生方が結構ベテランの方々で、その内のお一人の先生は、なんと30年前に私と発表会でご一緒したことがあった先生のようでした。

新講師さんだった頃のようで、初めての発表会だったのでよく覚えていると。
講師演奏のことまで覚えていらして、私も弾いたらしいですが何を弾いたのか、どんな演奏をしたのか全く覚えておりませんでした。

さらに、私が2年前まで教えていた生徒さんのレッスンをその先生が今はされていると。しかも偶然同じメソッドという・・。これまた驚きで、悪いことは出来ないなと・・おかしな言動をしないように日々気を付けて過ごさなければ、と思ったのでした。


世間は狭い・・
特に音楽界は狭い・・


今回の発表会で自分の生徒に関して思ったのは、初めから腕を使う奏法を徹底して教えている生徒は、たとえゆっくりな進度であろうと、音のニュアンスを作り出すことが出来、気持ちの伝わる演奏が出来ることがはっきりわかったこと。

本当に最初が肝心です。

音のコントロールの仕方を知っていると、ちゃんと個性が出ます。
今日の生徒さんは芯が強い生徒が多く、普段は温和なのですが、やる時は決してひるむことなく積極的に表現します。


私の小学生、中学生の頃の演奏に比べたら、皆の方がずっと本物です。

良いピアニストたちです。


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コロンでこの曲はいかが

2024年04月26日 | レッスン

習ったテクニックは早速曲に活かしたいものです。

手をグーにしてコロンと転がす「I love coffee」


習い始めの生徒さんは半分遊びがてらこの曲を弾いてもらっているので、このテクニック満載の曲を弾くことはまだ出来ません。

しかし、少し進んだ生徒さんにこのテクニックのことを話す時に「I love coffee」を弾いてもらった場合は弾けるものがあります。


それがこちら。

ヴァンダールのトッカータへ短調です。

楽譜は8分音符で書かれています。Presto con fuocoと冒頭にあります。
16分音符ではないので、Prestoではありますが目にも止まらぬ速さというわけではありません。

中間部は2分音符で気持ちよく音を鳴らせ、開放感があります。


ヴァンダールさんの曲はおススメです。
連弾も楽しいものがたくさんあります。しかも良いテクニックを学べるようにも作られています。

ただ、円安で海外から楽譜を取り寄せるのはつらいものがあります・・


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グループから移動

2024年04月14日 | レッスン

来月、グループレッスンからピアノ個人に移動してくる生徒さんが2人います。

体験レッスンで演奏を聞かせてもらいましたが、弾き方を全く教わることなく曲だけ進んでしまったので、これから相当たいへんなことになりそうです。

これまでピアノ個人のレッスンを受けていて移動してきた生徒さんはいますが、今のメソッドに変えてからグループからピアノ個人に移動する生徒さんは初めてです。

ずっと、お断りしていたからなのですが・・


グループはグレードがあるので、弾き方よりとにかく曲を弾くことに重点が置かれ、さらに音符が読めなくとも曲を用意出来れば良いのです。

グループを続けたい生徒さんは少なくないのですが、人数が足りなく年度替わりでグループが途中で解散になる例が昨今は珍しくありません。


ほんの短い期間でも、奏法を教えられずにピアノを習うとたいへんなことになります。

家を建てる時には整地の作業が必要ですが、その作業がなく建てられてた家があるとしたら、住めたものではありません。結局一度取り壊す必要が出てくると思います。


家を建て直すのは更地に家を建てるより時間も労力もかかります。

傾いた家、雨漏りする家、窓が閉まらない、玄関の戸が閉まらない家は心配で長く住めないと思います。
家を買い替えるようにピアノ演奏はいかず、住み心地をよくするためには自分の奏法を直すしかありません。


その労力をなぜ未だに初心者の人たちに課すようなことを大きな楽器店がしているのか疑問しかないです。

向き不向きはありますが、長く続けてもらうには本物を身に付けるしかないと思います。


子ども時代の一時の習い事で終わるだろうと考えているのか・・
長く続けるからこそ、曲との出合いがあり、人とのつながりが生まれ、思い出も作られ、次の世代に受け継がれるのです。




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88鍵を買って下さった

2024年04月12日 | レッスン

2オクターブのキーボードで練習をしていた生徒さん。

実際のピアノと鍵盤の幅が違うので、発表会では一音手前にずれて曲が終止しないまま終わりました。


このままではすぐに限界が来ると思い、お父様に再度、電子ピアノでも良いので88鍵あるものをご用意いただきたいとお話しようと思っておりました。

ところが、私から話す前に楽器を購入してくださっていました。


発表会の様子で気付かれたのだと思います。結構な冒険でしたが参加された甲斐がありました。


これで広い音域を使って曲を弾いてもらうことが出来ます。

私は習い始めこそ広い音域を使い、腕を使って弾くことを覚えるべきだと考えています。

真ん中のドの周辺を弾く期間が長いほど指だけで弾くようになってしまいます。

いよいよレッスンらしくなってきます。楽しみ


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2つ目の発表会終了

2024年04月07日 | レッスン

 

毎年、今頃は発表会が何回かあります。

 

今年は3回あり、本日2回目の発表会が終わりました。

私は楽器店で稼働しているので、地域によって発表会の日程、ホールが異なります。

 

今日参加した生徒たちは全員「不思議な音の国」修了生です。

 

上巻から習い始めた生徒さんもいれば、下巻から奏法を直しながら苦労して終えた生徒さんもいます。

 

全員、私がこの教本を知る前に教えていた生徒さんたちよりピアノの奏法も音も良かったです。

 

ただ、音は体も大きくなったこともあり、もっと鳴るはずとは思いました。

 

聴き終えて、音は本人がどう弾きたいか、自分はこれを表現したい!という気持ちの大きさと直結していると感じました。

 

その気持ちを持っている人は、音も鳴りますし音色も変化します。

 

レッスンの時に乗せられて良い表現が出来ても、本番は一人です。

自分でやらなければ、御行儀の良い演奏で終わってしまいます。

 

メソッドを変えて生徒たちが出来ることが随分と増え、嬉しいのですが、表現する気持ちを強く持つことをこれからどう導いていくべきか、これからはそれだと思いました。

 

この域に達することが出来たことはピアノ指導者としては喜ばしいことです。

 

メソッドを変えたおかげで、自分も新たにピアノ指導者として成長できていると思いました。

 

もっと早くにこうなりたかったです。無駄に過ごしてしまった時間が長すぎました。

 

 

さてさて、講師演奏を前回はソロ、今回は連弾とやり、次回は講師演奏はないので、もう今日で一仕事終えた気になってしまいました。

 

それで、近所の洋菓子&パン屋さんでパンを買いました。

少々高級な所なので、パンと言えども日常的には買えないのです。

 

こちらのクロワッサンがとても美味しく、現在一番美味しいと思っているクロワッサンです。

 

ちょっとローカルな場所にあるのですが、フランス人の方のお店で、最近めっちゃ高級なヒルズにも支店が出来たらしいです。

 

買うつもりのなかったバゲットまで買ってしまいました。

バゲットは高校生の時にピアノレッスンのあとによく買って自分のご褒美にしていました。

 

来月3回目の発表会を終えたら、ケーキを買いに行こうか・・

これがまたLuxeなガトーで

 

 

 

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ちょっと驚きました

2024年04月02日 | レッスン

先月途中からレッスンを始めた小学1年生の生徒さん。(今月から2年生)

ご家庭のご協力を得ることが難しいので「不思議な音の国」を使うか迷った生徒さんです。


先週、「不思議な音の国 上巻」を渡し、教本を使ったレッスンを始めました。

体験レッスンは10分しか受けられなかったので、最初のレッスンはその時の復習とその時にできなかったことをやりました。


体験レッスンの時に自分で1の指を使っていました。
私は3の指からレッスンを始めます。全く初めてピアノを弾く人が1の指を使うことは珍しいです。

友だちにでも教えてもらったのかな?と思いましたが、そのことには触れませんでした。


既に指が突っ張りあちこち向いていたので、それもあってこれを直すことは一人で練習をしなければいけない小さな生徒さんには難しいと考え、不思議の教本は使わないつもりでおりました。

使うつもりだった他の教本を久し振りに見ましたら、記憶にあるものと違い進みが速かったので、曲だけ進んでも弾けなくなるばかりだと思い、不思議の教本を使うことにしました。


いよいよ不思議の教本でレッスンを始めた先週、体験レッスンから行っている”どうしたらきれいな音で弾けるか”を本を開いてやりました。

それまでは私の言葉と動きでそれを伝えるだけでしたが、今度は教本にそのための様々な絵があります。

「虹」「蝶々」「消しゴム鉛筆」「しだれやなぎ」「モンスター」「ジャム」



モンスターのページで、「こんな手になっちゃうとピアノがキャーって叫ぶ音になっちゃうからね」などど話しておりましたら、

「前のピアノの先生にそんなこと習わなかった。ピアノの弾き方、教えてもらってない」と言いました。

「え?ピアノ習ってたの?」
「うん」


その情報は聞いておりませんでした。
保護者の方は全くレッスンには来られないので、まだお会いしたことがありません。

ピアノ経験の有無はどちらでも良いのですが、その生徒さんが「ピアノの弾き方を教えてもらっていない」と言ったことに驚きました。


このメソッドにした頃、ピアノ経験者の保護者の方に「そんなことやっていない」と白い眼で見られた経験が幾度もあり、この教え方は・・という理由で断られたことも何度もあるので、小学1年生の子どもが言ったこの言葉に驚いたのです。


弾き方で音が変わる、その方法がきちんと存在し、教本にもある。

そのことに気付いたお子さんが現れるとは想像しておりませんでした。


新しい音符を覚えるとか、新しいアーティキュレーションの記号を覚えると言ったことは多くの教本に丁寧に書かれています。

しかし、ピアノを弾く時の腕や手首の使い方まで子ども用に書かれている教本はほんの僅かです。「不思議な音の国」は本に書かれていることを指導者がこういうことだよ、と示しながら習得して行きます。

他の教本は音の出し方をいつ教えるかは指導者次第。
大抵後回しにした結果、取り返しがつかなくなります。


必要なことは最初からやるべきです。
個人差はありますが、5年位経つと確実に違いが現れます。

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このところ思う

2024年03月25日 | レッスン

発表会を控え、毎週のように思うこと。

生徒に良い練習をしてもらうことは難しいことだと。

速めなテンポの曲を弾くと、生徒は音がよくわかっていなかろうが、鍵盤にきちんとタッチできていなかろうが、指使いが正しくなかろうが、とにかく速く弾くことを優先させてしまいます。

ゆっくりと正しく弾けなければ絶対に速く弾くことは出来ない、と保護者や生徒に言ってその通り練習してくれる生徒さんもいますが、そうではない人の方が多いです。


ゆっくりなテンポで弾く練習を2週間しっかりと実行してくれると、3週目からテンポを上げ始め、4週目には速いだけではなく音楽的な表現やどんな音で弾くかをレッスンして行くことが出来ます。

ところが、1週間の内ゆっくり弾くことを1回やったとか2日くらいやったとかいう場合は意味がありません。

レッスンではまたタッチの確認をしながらゆっくりと弾かされることになります。


練習時間が取れなければ、Aの部分だけを弾くとか、そこに3日かけるとか、それができたらBの部分を同じようにゆっくり弾くとか、本番2カ月前でしたら毎日全部練習できなくともまだ時間はあります。

譜読みが速く終わってもその練習を怠ると、完成度は上がりません。


以前より音に対する意識は生徒さんたちは持てているので、もっと良いものになる力があると思っています。

それを引き出したいのですが、レッスンの時だけゆっくり弾いても意味がありません。良い練習ができるように、自分で自分の練習を監督できるようになってほしいです。

どうしたらそうなるのだろう、と思っているところです。


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喜ばれたけれど

2024年03月14日 | レッスン

先日の発表会で初参加した年中の生徒さん。ピアノを始めて半年で参加しました。

発表会後のレッスンはお母様が連れて来られました。


「どうでしたか?」と訊いてみました。

「間違えてた」と。

私は、ご自宅にある楽器とサイズが違うのでそうなったのだろう。鍵盤一つ分手前にズレていたので、ご自宅の楽器は小さいのだと思います。と言いました。

お母様は頷かれて、この話はこれで終わりました。


そのあと、演奏のビデオをお国の親族に送って見てもらったと仰いました。
そして、皆喜んでいたと。もうこんなに弾けるのかと驚いていたと。

皆に喜んでもらえて嬉しい、私たちはこんなに弾けない、私も嬉しいと仰いました。


海外に住む親族の方にまで見てもらうとは想像していなかったので、お子さんの成長を遠くに住むお身内に伝えられたのは良かったなと思いました。

そのことは私も本当に嬉しいのですが、しかしもっと良く弾ける可能性は持っていたので、私としては残念な気持ちがあります。

練習環境が整っていたら、良い音でも弾ける生徒さんです。
この話はお父様がレッスンにいらした時でなければできないので、もう少し我慢することにします。


本人は、発表会で上手く行かなかったところがしっかりと記憶にあったようで、レッスンに来てすぐにその曲を弾いていました。

「はじめの一歩」にも載っている<こいぬたちのワルツ>です。

そして、何度か弾いて「今のはどっちもドになった」と言っていました。最後の部分です。それに音の鳴りも良かったです。


少し成長したのかも

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音の幅

2024年03月11日 | レッスン

久し振りのイリーナ先生のレッスン動画。

この練習は良いなと思い拝見しました。

両手同時に2オクターブ、4オクターブと離れたドの音を弾く練習。


音符の音の高さを覚えるだけではなく、腕を使う弾き方や支えを作る練習も出来、さらに音の幅も覚えられます。

ピアノは鍵盤をひとつひとつ見ていてはとても弾けませんので、音同士の離れ具合いを感覚的に覚える必要があります。


実は昨日、ピアノを始めて半年の生徒さんが参加する発表会がありました。

発表会を見たことがない上にトップバッターで、2月からお辞儀の練習をしておりましたが活かせず、直前のレッスンでは何を弾くか分かっていないという状態でした。

1月から発表会の曲しか弾かないようにし、この3曲をコンサートでは弾くと毎回伝えていたのですが、本番4日前に「コンサートでなにひくの?」ときかれ、ガクッときました。


ご両親がヨーロッパのかたなのですが、体験レッスンの時にレッスンを始めるのはまだ早いかなと私は思いました。出来ないことが多かったので、レッスンの様子で察知されるかと思いましたら即入会。

発表会はまだ出られる状態ではないと思っていたので見送って頂きたかったのですが、出ます ! でさっさと申し込まれてしまいました。


日本人と違い、やってみなければ分からないというお考えだと思うのでそれは良いのですが、心配は練習の楽器が2オクターブのキーボードということ。

レッスンを始める時にキーボードだけは避けてほしい、重さを掛けられない、鍵盤の大きさが違う、キーボードはバンドの人用でピアノの練習用ではない、と話したのですが納得してもらえず知り合いから貰ったというキーボードで練習をしています。

知り合いはすぐにピアノを辞めてしまったから、とそのキーボードを譲り受けたようですが、その楽器だったから続かなかったのだと思います。


本番は、3度離れた音程までは鍵盤が見つけられてもそれ以上になると、偶然当たりだったかやっぱりハズレだったで、それはレッスンの時からそうで本番も同様でした。

曲の最後だけは主音で終わってほしかったのですが、最後の2曲はどちらもハズレ。
電子ピアノだけでもあれば、今回弾いた曲はここまで外しません。2週間~1ヶ月で音も全て覚えられます。

レッスンで上から腕を下ろすと毎回やっても翌週は必ず指のチョンチョン弾きに戻る。当然本番も同様です。

これは習い始めに一人でレッスンを受ける生徒さんは特にそうなるので、彼に限ったことではありません。電子ピアノで練習をしていても、レッスン室に親御さんが同伴されないとこの傾向が強まります。

彼の場合はレッスン室に親御さんが入られることがないので、ピアノの弾き方は今もご存知ありません。


私が一番望まない姿です。



全て予測できた結果でした。
明後日レッスンがあるので、何を感じられたか伺い、何が問題かお伝えしようと思っています。
趣味でも遊びでも構わないのですが、スイミングに通う人が桶の中(キーボード)で泳ぐ真似をしても泳げるようにはなりませんし、水に浮かぶ(腕を使う)ことが出来ないのにクロールだ平泳ぎだとやっても、どちらも出来ないのと同じことをしてしまっています。


イリーナ先生の動画から話がそれすぎましたが、音の幅を覚える目的で両手で同じ音を離したり近付けたりという練習をしてみようと思います。レッスンでしか出来ないので効果は期待できませんが、やるだけやってみようと思います。



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良き傾向

2024年03月09日 | レッスン

最近、待ち望んでいた低年齢の生徒さんの体験レッスンがぼちぼち続いております。


不思議な音の国の教本もだいぶ使い慣れ、ピアノという楽器は腕を使って弾くから、こう習い始めた方が断然良い、ということが何十人もの生徒さんに試して私自身が結果を知っているので、当たり前、普通のこととして教えられています。

この教本を使い始めた頃は、説明が細かかったのか、わかりにくかったのか、体験でよく断られていました。

3の指から始めることが納得できない、正当な教え方ではないと信用してもらえませんでした。


ところが、現在は体験後に月の途中であろうと入会。

不思議です。


最近のお子さんの指ですが、とても良い指をしているお子さんが多いです。
以前はピアノを習う前から手に癖がついているお子さんがとても多かったのですが、今はそのようなお子さんはあまりいません。

少しだけ力むお子さんはいますが、数年前と比べたら全く問題ありません。


これは、あれしか原因が考えられません。

保育園、幼稚園での「鍵盤ハーモニカ」


おそらくコロナ禍で息を使うものが控えられたおかげです。

子どもたちの手が、何もせずにモンスターのカギ爪になることはないと分かりました。


体験レッスンで既に1の指で弾き始めるお子さんがいますが、まわりでピアノを習っている人がいて教えてもらったのだと思います。

その手は既に力み、指が突っ張り、伸びた指で鍵盤を押しています。


皆、悪気があってしていることではないのですが、保育園・幼稚園での「鍵盤ハーモニカ」は、このままなしでお願いします。


指を動かすことが脳に良いなら、私はもっと記憶力も思考力も良いはず・・

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キーボードの使用目的

2024年03月07日 | レッスン

ピアノの先生がご家庭の練習で使う楽器でこれだけは避けてほしいと思っているのが、キーボードだと思います。

なぜでしょう。

鍵盤数が足りないという理由もあると思いますが、それより問題なのは、腕や体の重さを使って演奏することが身に付かない=ピアノの音が鳴らせない=綺麗な音でピアノが弾けるようにならない、からです。

ピアノという楽器が弾けるようになりたくてピアノを始めるのでしたら、キーボードやシンセサイザーは避けるべきです。


では、キーボードの用途は何でしょう。

鍵盤数が僅かしかないキーボードやシンセサイザーは、子供用に作られたという意味ではなく、バンドの人が持ち運びやすいとか、曲を作る時に歌いながらコードを考えるのに使うとか、アレンジの音色を決めるとか、そのような目的のためにあります。

音大の授業でしたら、伴奏付けの授業で使う程度でしょうか。

決してピアノという楽器が演奏できるために存在しているのではありません。


ピアノはとても大きな楽器です。
この楽器の本当の音を鳴らすためには、指先だけでは無理です。

残念なことに触っただけでも音は聞こえるので、それがピアノの音と勘違いされることが多いのですが、それでしたらそれこそネコちゃんでもワンちゃんでもできちゃいます。

ピアノは指で弾くのではなく、腕で弾くと言っても過言ではありません。
ピアニストたちの弾き方を観察するとお分かりになると思います。

プロになるわけではないから関係ない、と思われるかもしれませんが、プロになれなくともピアノに合わない弾き方は体を傷めます。


管楽器は息で音を出しますが、ピアノで腕の重さ、体の重さで音を鳴らさないのは、管楽器で息で音を出さないで演奏しようとしているのと同じです。


腕、体の重さを支えるのは指です。(100%ではありませんが)
支えられる指を作るのは、重さに耐えられる鍵盤を使って練習するしか方法がありません。

それを良い音が聞こえてくる楽器で練習できたら、やはり楽しいと思います。

脚がしっかりとある電子ピアノでしたら、重さを支える指を作ることは可能だと思います。

アコースティックピアノでしたらそこから音のニュアンスの違いを感じ取り、色々と工夫をする術を学ぶことが出来るでしょう。


人間の体は実際に使わなければ発達しません。

空中で腕立て伏せの格好をしても筋力は付かないわけで、キーボードはそういうことです。

支えが作れなければ、一歩にも達しない。


このようなことをピアノを教える人はちゃんと親御さんに教えなければいけない気がします。
その上で、どう選択するかはご家庭の問題。
知らないだけで間違えた選択をしている場合があるかもしれませんので。


ローランドのサイトにこのような言葉があります。

<電子ピアノとキーボードは、用途の異なる楽器とお考えください。ピアノを弾くのが目的の方、特にこれからピアノのレッスンをはじめる方には、少なくともピアノらしい鍵盤タッチと音を表現できる電子ピアノをおすすめします。>

キーボードと電子ピアノって何が違うの? | はじめての電子ピアノ選び | ローランド

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Wait There

2024年03月03日 | レッスン

大人の生徒さんにお勧めの「Wait There」

作曲者のYirumaさんを知ったのは生徒さんが教えてくれたからです。


もう10年以上前になると思いますが、韓国からの留学生さんが趣味でピアノを習いに来られていました。

その方が弾きたいと持ってこられたのが「Kiss the Rain」

冬ソナにでも使われた曲かと思いました。雰囲気が似ていましたので。

留学生の方の話では、冬ソナの曲も書いた人だと。

へぇぇ


他にどんな曲を書いているのだろうと調べましたら、この「Wait There」に出会いました。

イイ曲


初級の生徒さん用にアレンジできると思い、楽譜を作りました。
当時弾いてもらった30代の生徒さんが、ご自分でも動画を検索しイルマさんを見て、「もう大ファンになってしまいました。顔がめっちゃタイプ」と。


今回、久し振りにイルマさんの動画を見てそんな話を思い出しました。



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ピアノは聴くのが難しい楽器

2024年02月22日 | レッスン

ピアノという楽器は特殊だなと思います。

自分の息や弓で音を伸ばす楽器ではないという意味で特殊。

そのような意味では打楽器も自分で伸ばし続けることは出来ません。
しかし、打つ時に少しでも伸びのある音を作り出す打ち方があり、伸びている音を聴いてもいます。叩きっぱなしということはないと思います。

ギターも伸びのある響きの良い音にする奏法があると思います。


ところがピアノは、鍵盤を触るだけで任務完了している人が非常に多い楽器です。弾きっぱなし。

伸びている音を聴かなければ、音は良くなりません。


上手くなる電子ピアノを造ってほしい。
鍵盤を押さえつけずに腕の重さで下さないと正しい音程にならない電子ピアノ。

正しい奏法で弾かなければ音程が狂う電子ピアノ。

良さげな音ばかり増やさず、もっと根本を改善できる電子ピアノを造ったらピアノの先生も大喜びでは?

そんな電子ピアノができたら私もそれで練習するかも・・

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おとなっぽく

2024年02月20日 | レッスン

今はどうか知りませんが、イラストや日本人が好きなキャラクターものが入ったものを大人が持ち歩くことは、海外ではちょっと変な目で見られます。

あなた、いくつ?

という感じで。

そのようなものは子ども用として捉えられていると感じます。


先週のレッスンで、ご両親がヨーロッパ出身の年中の生徒さんが大体いつも遅れてくるのですが、その日は前の生徒さんがまだレッスンをしている時に到着しておりました。

ガラス張りのドアの前で張り付いておりました。

その生徒さんのレッスンが終わり、年中の生徒さんにどうぞと声を掛けると、どういうわけか部屋に入ろうとしません。

なにがあったのか・・


一緒に来ていたパパさんに、「ミッキーの服がいやだ」と言っています。
その日はミッキーが正面に大きく入ったトレーナーを着ていました。

頑として服が嫌だから入らないとミッキーを隠しています。

それでパパさんが服を脱がせて裏返しにして着させました。
タグや縫い目が思いっきり見えていますが、ミッキーはいなくなりました。

何十年か前にトレーナーを裏返して着ることが流行っていたことがあるので、有りだなとは思いました。


前の生徒さんは小5のお兄さんでした。
キャラクターものは着ていなかったので、なにか感じたのでしょう。

海外のかたは、曲を選ぶ時もこのような傾向があります。

こちらの生徒さんの発表会の曲を決める時に、弾けるものを何とか選ぶしかなかったので「ひげじいさん」を1曲入れようとしましたら、「これをコンサートで弾くのは・・」と渋い顔をされました。

この曲の楽譜にはひげじいさんがイラストで描かれていました。
この時に一緒に紹介した「こいぬたちのワルツ」はOKでした。こちらは丁寧に描かれた絵がありました。

曲としてはどちらも子供向けなのですが、差は絵だったのかなと思ったりして・・

昔、他の外国の生徒さんの保護者のかたから「アニメやゲームの曲は弾かせたくない」と言われました。


日本人はディズニーやジブリにまっしぐらなので、この前のレッスンの光景で久し振りに国民性の違いを思い出しました。

私が今のメソッドに変えたのは、ロシアやイリーナ先生の生徒さんが子どもでも大人っぽい音で弾いていたからというのがあります。

歌うような音楽表現も全く子どもっぽくありませんでした。


日本のカワイイが、その内カワイソウにならなければ良いのですが・・


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やっぱり覚えられた

2024年02月08日 | レッスン

3月の発表会に参加される年中の男の子。

昨年9月の最終週からピアノを始めたので、今回は見送ってほしいと思っておりましたが、ママさんの強いご希望で参加することになりました。


正味あと3回のレッスン。

その内の1回を今日終えました。

3曲弾くのですが、最初は不思議な音の国から「電車がはしる」を弾きます。
右手を弾いたら左手を弾くことにし、実質リピートします。

2曲目はロシアの教本から「こいぬたちのワルツ」
そして3曲目がリストのハンガリー狂詩曲第2番のモチーフです。

リストは、前回2小節だけ覚えたので、今日は残りを全部やらなければ間に合いません。


今日覚えた所は手のクロスがあるところなので、混乱するかなと思っておりましたが、「カッコいいところだよ」の言葉で、「よーし!」とやる気が満ちました。

この曲は2回ずつ同じことを繰り返すのですが、今日は1回の時もあれば2回の時もある状態。
2回弾いたら和声が変わるので、1回で先に行ってしまうと和声的にへんてこりんになってしまいます。

あと2回で数えられるようにしなければ。


感心したのはリズムです。

リズムの模倣はまだよくできないのですが、この曲に関しては乗り方が上手くできています。

やはり日本人とは違うなと思いました。

ママさんはルーマニアのかたなので、ロシアの教本から曲を渡しましたら、すぐにロシア語の曲名を読んでいました。
不思議な音の国が日本語がたくさん書かれていて申し訳ないと思っておりましたので、私も少し気持ちが楽になりました。

日本式のピアノの弾き方を教えているのではなく、ヨーロッパで通用するものを教えていることが伝わっていたら良いなと思います。

ママさんのお名前、イリーナさんというのです。
不思議の教本を作った先生と同じだとご存知かどうかはわかりませんが。
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