おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

チェックカード

2024年07月19日 | レッスン

勝手に作った不思議の教本のチェックシート。

ひとつのステップにいくつかの項目があるので、なかなかスタンプが押せないでいます。

これがちゃんと覚えられたらとか、これがいつも意識できたらスタンプが押せるんだけどと思いながら、教本は先に進んでも実際は出来ていないことがポツポツあります。


私自身もどこまできちんと出来ているか確認しづらいので、チェックカードを作ることにしました。

ひとつのステップが合格できたらシールを貼って行きます。

ステップは10あるので、シールを10個コレクションしてもらいます。


これで生徒さんが「よーし!」と燃えてくれるといいのですが






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手首

2024年07月13日 | レッスン

ピアノや弦楽器は手首を結構使う楽器だと思います。

弦楽器は弓を使うのに手首の動きが必要になり、ピアノは弦楽器の弓が腕に相当すると思うので、やはり手首を使わずには弾けません。

ピアノは、鍵盤上で様々な回転運動をさせます。


と言っても、あれと、これと、これの反対と、こういうのと、こういうのの反対と、それと、それの反対と・・

7種類くらい?


ひとつの鍵盤に指を置いて、グルグル準備運動をしても良いと思いますが、ヴァイオリンのかたがこのような方法を紹介されていました。

ピアノの鍵盤を使わずにできて、これも良いと思いました。
というか、鍵盤を使うとピアノの弾き方を習ってこなかった生徒さんは急に難しいことをするという印象を持つようで、「できない・・」と不安がることがあるので、こちらの方が良いかもしれません。

指の支えができていないと手首が動かせないと思いますので、初心者のかたはこちらですかね。

ピアノの手首はこれだけでは足りませんが、まずは音を離す時の動きでしょうか。あと左手もやらなければ、です。



音を離す時に喋々の手首を忘れている生徒さんに、上の動画のように反対の手で指を軽く握ったまま手首をゆっくりと上に上げる動きをしてもらい、3回目にそのままス~ッと上に抜くと鍵盤に戻った時も手首から音を離すことが上手くできます。

おススメです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予想外に良い

2024年06月26日 | レッスン

「みみをすます」というソルフェージュの本の両手のリズム打ちで、1拍目の4分休符を何度も忘れる生徒さんがいたので、こちらをやってみました。



Level1をしました。そうしましたら、本に戻った時に余裕で叩けました。


何だったのでしょう・・

休符と音符のドラムの音を変えてあるので、区別し易く、自分で叩く時も別の音の感覚になったのかもしれません。

手だけで叩いたり、ピアノだけで弾くと同じ音の羅列に感じるのかもしれません。


このシリーズは生徒さんたちが楽しんでくれます。気分転換にもなります。
私も気分転換になります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

習い事を長く続けること

2024年06月14日 | レッスン

中学受験で習い事を一切やめ、勉強一筋にするというご家庭は少なくないと思います。

私の所も全員ではありませんが、何人かはこの理由でピアノを辞められた生徒さんがいます。


それぞれのご家庭で考えて決められたことなので、私もそれに反対したことは一度もありません。

生徒さんの進度によっては、両立は明らかに難しいと思うこともあります。
しかし、本当に両立は困難だろうかと思う生徒さんもいました。周りの人たちに流されてそうしなければ合格できないと思ってはいまいかと。


最近読んだ本に、勉強と習い事の両立について書かれていました。

それによると、受験で習い事を辞めることはしない方が良いと。しかも両立は可能であると。勉強一筋にしてしまうと、燃え尽きさせる原因になるそうです。


頑張って志望校に合格しても、自分より上の子はいるわけで競争は続きます。勉強だけをしてきた子がその状況に入るとモチベーションが持たないと。学校の先生もそれで困っているそうです。

受験勉強中も習い事を続けてきた子はいるわけで、その子たちは困難な状況でも「やり抜く」という宝を手に入れ、辞めてしまった子との間にはメンタルの強さと習い事の上達に差が出ます。


この「やり抜く」力は、大学受験、就職、キャリア形成において目標を持ってチャレンジを継続できることに繋がるとあります。



困難な状況でも続けることが出来た自分には、自分を信じる力が育って行くと思います。

チャレンジして上手く行かなくとも、また頑張ろうと思えます。すぐに立ち直れなくとも、ちゃんと立ち直れます。

自分で精一杯やった気持ちは、いつか自分を幸せな気持ちにしてくれると思います。


ピアノを続けてプロになってほしいなんて思ったことはありませんが、ピアノを続けることで「やり抜く力」が付き、いつか幸せな人生だと生徒さんが思う日が来てくれるなら、両立が可能だと思う子にはこの話をしてみようかと思います。

ピアノは自宅で出来るので便利です。例えば、
国語→算数→ピアノ5分→理科→社会→ピアノ5分のイメージで勉強すると、ずっと机に向かうより集中できるそうです。

でも、ピアノは弾き出したら止まらないかも・・
15分位すぐ経ってしまう気が・・

それが毎日じゃなければいいってことだな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

求めよさらば与えられん

2024年06月12日 | レッスン

ピアノを始めて4年目の大人の生徒さん。

40代の方で、ピアノは大人になって初めて弾くという方です。


毎回、音が鳴らず、メモもよく取っていらっしゃるのですが、「練習してるとなんか違うけど、どうしたらいいかわからない」とよく仰います。

鍵盤に重さを載せることが上手くできていないからなのですが、もうこれは無理なのかな・・と思いつつ私もついつい言ってしまいます。


少し前に書きましたが、結局ピアノは重さで音を出す楽器。

歌や管楽器は息で音を出しますが、ピアノは体の重さ。
自分が直接音を出す止めるはできない宿命にあります。ピアノの中のハンマーやらダンパーやらがそれをやってくれています。

しかしそれをそのまま、ただ鍵盤を下ろす離すにしてしまうと、音楽にはなっりこない音になります。

しょーもない奴です・・

なので、少しでも歌うような音にするために鍵盤上で色々と試みるわけです。

腕をどうするとか、手首とか、指の支えとか、打鍵のスピードとか、方向とか。


そんな話をしましたら、その生徒さんはやっと重さとか手首とかの意味が納得できた様子でした。しょーもない楽器だから弾く人が頑張らなきゃいけないと、ざっくばらんに言ってしまったのが良かった気がします。

そして4年目にして初めて、本当にピアノらしい音がその生徒さんから聞こえてきました。

曲はショパンの前奏曲。太田胃散で有名なあの曲です。


その生徒さんはおっしゃいました、「なにか違うと思っていたけど、これか」と。

私は「いつもそうやって考えて、ご自分で色々と試されていたから、何が違ったのかわかったんです。これまでしてきたことは何一つ無駄なことではなかったんです」と言いました。

「回り道は回り道ではない」とその生徒さん。

まさに、その通り!完全同意です。


今の若い人は自分で見つけ出すことをしようとしません。
以前他の生徒さんに言われたのですが、自分で間違ったことをして直すのは無駄なことで、最初から答えを教えてもらってそれを覚えた方が効率的だ、と。


私は返す言葉がありませんでした。あまりに自分の感覚と違く、それに対して賛否さえ湧いてこなかったです。

今ははっきり言えますが、自分で見つけようとするから身に付くのです。
自分の何が違ったのかが分からないと、正しいものも分かりません。


今日は最後の生徒さんのレッスンを終えてドアを開けた時に、偶然スタッフの方が話している声が聞こえてきました。

「Z世代は言われたことしかしない。自分で考えて動かない」

その話をしていたスタッフは結構若い方たちで、ゆとり教育をばっちり受けた世代なのですが、その方たちがその下の世代をそう言っていたのには少々驚きました。


これからもっときついんだな・・と思いました。


求めなければ、道は開けないものです。
天から降って来るものを待っていても、自分の求めているものが落ちてくるとは限りません。

求めよ、さらば与えられん、です。

でも、何も求めないのが普通の感覚になってしまったらどうなるのでしょう・・

自分を磨くとか、より豊かな知識を身に付けるとか、知りたいと思う好奇心を持つといった感覚そのものがなくなってしまったら人間はどうなるのでしょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドレミのネコちゃん

2024年06月09日 | レッスン

新しい生徒さんがいるので、ドレミファキャットを久し振りに使っています。

ステップ、スキップが分からないという小さな生徒さんに、このネコちゃんを使うと面白がりながら理解してくれます。


さて、今日は初めてこんな使い方もできたのか、と発見したことを。


不思議な音の国上巻のこちら。


上の楽譜は曲の途中部分ですが、5線に入る直前の1本線の楽譜です。

3つの黒鍵で弾きますが、線の音がここでは3つの黒鍵の真ん中の音にあたります。


1本線に白い丸だけが書かれているものがこの前段階にあるのですが、ここで大した抵抗感もなく弾いていた生徒さんが、白黒丸でリズムが付き、曲が少し長くなった途端、「わからない」となってしまいました。

確かに黒丸が多い曲なので、それだけで圧迫感があるかもしれません。

分からないことはないと思うけど、ん~どうしようかな?

あ!

あのネコちゃんを3つ並べ、線のすぐ下は「水色のネコちゃんの部屋」真ん中は「三毛」、線の上は「ピンクのネコちゃんの部屋」と話しました。


ネコちゃんで少し練習をした後、ピアノもここが水色のネコちゃん、ここが・・と話して弾いてもらいましたらスンナリ。


おー!こんな使い方もこのネコちゃんで出来る~


このページのあと、いよいよ真ん中のドを234と指を変えながら弾くものが出てきます。

はい、ここに来てまたしても、「わからない」と・・

それで、先程のネコちゃん登場。
ちょうど2の指の時に水色、3の指三毛、4の指ピンクのネコで弾いたばかりだったので、「ド」の音を今度は水色のネコちゃん、三毛猫、ピンクのネコの順番に弾けばいいだけ、と3匹を重ねてみました。


これでまたしても、スンナリ

左手の指番号は右とは逆になりますが、そこは深く触れず、この指から弾けば同じ歌になると軽く言って弾いてもらいました。


このようなことがさほど苦手ではないタイプのお子さんもいますし、あまり得意ではないお子さんもいます。

小学2年生以上になると問題になることはあまりありませんが、小学1年生までは様々ですので、難しい雰囲気を和らげて理解できるように工夫できると良いと思います。


私は今日はネコちゃんを使うかもしれないと持って行っていたので助かりました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンプル化

2024年06月08日 | レッスン

今日、大人の生徒さんに話したこと。

管楽器や声楽は自分の息で音を出す、ピアノは重さで音を出す。

ピアノという楽器の困った所は、管楽器・弦楽器・声楽と違って自分自身で音を出す止めるが出来ない。

ピアノはメカニカルに出来ていて、自分が中に入って何かすることが出来ず、中で勝手に動いてくれるものに任せるしかない。

でも、そのまま中のものに任せていたら機械的で素っ気ない音になる。だから少しでもそれを和らげるために、鍵盤に重さを上手く載せて弾き、音が自然に消えるように手首から鍵盤を離す。

それがピアノの基本の弾き方です。

と話しました。


シンプルに整理するとそういうことだと思います。
音楽的にしようと思い、音を作り出す方法をあれこれ言いますが、基本はこの2つだけです。

重さを使って音を出し、自然に音が消えるように手首を使う。

力で音を出すと勘違いしている日本人は非常に多く、それをどの程度使うかは演奏者の考えにもよると思います。力の使い方、出し方はあると思います。力任せにガンガン弾くのは間違いであることは確かです。



今日は他の子どもの生徒さんのレッスンで、自分で言って「そういうことか」と今頃気付いたことがあります。

その生徒さんは3月からピアノを始めました。
実はピアノを習ったことがあるようですがそのことは知りませんでした。現在小学2年生。

習ったことのないテイで進めています。少なくとも弾き方は習っていません。

鍵盤の音の名前がまだ曖昧な所があるので、「ファソラシ・ワルツ」というものを上行下行ともに全ての音域でした後に、「かえるのうた」を音名で歌いながら弾きました。

3の指で弾いてと言いましたら、本人は他の指でも弾けると言いましたが、私は「3の指で弾くと手首が使えるから」と言いました。

と言って、そうか3の指で弾くと音を離すときに手首から離すことがしやすいんだ、と今頃思いました。


そう思っていたかもしれませんが、教えている内に私の頭の中も何か難し気な回路に陥っていたのか、芸術的思考に偏って行っていたのか、3の指が一番重さを載せやすく、離す時に手首を使い易い、という単純な理由を忘れていました。


ピアノという楽器がどのように音を出し、どうやって音を止めるか、それを教えることから始めるのが「不思議な音の国」の教本なのだと、シンプルにそれを最初に生徒や保護者の方にわかって頂ければ良いのだと思います。

他の楽器でしている当たり前のことをピアノでしたらこうなる、というだけの話です。


この方法でピアノを始めたら様々な技術を身に付けやすく、要らぬ苦労が減るはずです。
ただ、7年このメソッドで教えてきて、鍵盤に重さを預けることが苦手な人は存在すると思っています。力を抜くことが上手くできないのです。それは精神的なことが関係しているというのが私の考えです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一万時間の法則

2024年06月06日 | レッスン

いかなる分野においても卓越した技術の習得には「10000時間以上の計画的練習」が必要なのだそうです。

フロリダ州立大学のエリクソン教授が調査した結果だそうです。


以前、中国人の生徒さんに中国では10000時間練習したら上級になれると言われている、と聞きました。

中級は2500時間、初級1000時間、と言っていたと思います。


エリクソン教授の10000時間というのはプロになるための時間です。

ピアノでしたら14歳でコンサートの曲目は一通り勉強している場合が多いので、5歳から始めたら毎日3時間、7歳でしたら毎日4時間は練習している計算です。

そうかもな、と思います。



10000時間は特別枠の人たちの話ですが、一般の人がそこそこの上達を目指すとしたら2000時間なのだそうです。

2000時間をいつまでに達成するかが問題です。

1日5分を約66年続けたら2000時間です。そこそこというのは、ピアノでしたら最低ソナチネアルバムやツェルニー30番まで進んでいることだと思います。

果たして、6歳から習い始めたとして72歳でそこまで達しても、そこからショパンのノクターンやドビュッシーの月の光、はたまた革命のエチュード、別れの曲が弾けるかと考えるとほぼ無理です。

もっと早い段階で2000時間に達していないと、趣味でもそれらの曲を弾くことは叶わないと思います。


では、いつまでに2000時間を達成するかというと、
「小学校高学年から中学生」なのだそうです。そうすると、どんな分野の習い事でも頭一つ抜き出た上級者になれるそうです。


初級で1000時間はもしかしたら多いかもしれませんが、1日1時間練習すると3年で終わります。この調子で中級も続けたら中学生の途中で上級になれます。

この上級がどの程度のものを言っているかはわかりませんが、ソナチネアルバム、ツェルニー30番、インヴェンションは目安になると思います。

ここまで進んでくれると、古典派の譜読みしやすいソナタを弾くこともできますし、何年か経つとショパンやドビュッシーも弾けると思います。


小学校卒業までに2000時間クリアを目指すには、小学1年生から始めたとして毎日54分の練習が必要です。

これは不可能ではないと思います。
これで行くと初級を3年で終えることも全く難しい話ではないです。


計算上はこうですが、親子関係や周りの環境で思うように進まないのも現実・・

しかし、教える立場としては無期限に2000時間は先の見通しは立てられないので、やはり中学が終わるまでに達成することを目標にしたいと思います。

そうしたら生徒さんが受験でレッスンを辞めたとしても、自分で好きな曲が弾けるはずです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3点セット

2024年05月30日 | レッスン

ピアノを弾く時には、指だけ気を付けても音は鳴りませんし、腕だけ動かせていても支えがなければ音は鳴りません。手首が使えていなければ音はプツッと素っ気なく切れてしまいます。


・指は3つの関節で腕の重さを支え、
・腕から下ろして鍵盤に重さを載せ、
・鍵盤を離すときには音が自然に消えるように手首から持ち上げる。


この3点セットはピアノを弾く時には必須です。

これを子どもたちがわかりやすいように、
・消しゴム鉛筆
・スライム
・蝶々

と、レッスンでは伝えています。


私が3点セットと言い表したのは最近の話です。


不思議の教本のチェックシートを作り、生徒さんに確認する時にいつもこの3つをピアノを弾く時には当たり前のことにしてほしい、と言っている内に「3点セット」という言い方になりました。

弾きながら指だの、腕だの、手首だのと個別に注意するより、3つ同時に必要だということを言った方が生徒さんたちは覚え易いようです。


どうして今までこの言い方にしてこなかったのかと自分であきれてしまいました。

不思議の教本上巻ではこの3点セットをしっかりと身に付ける!
音を読み始める前に3点セットを覚える!


3点セットで私の生徒でよく混ぜこぜになるのが、「蝶々」

いつ「蝶々」を使うのか分からなくなる生徒さんが圧倒的に多いです。
そして、「蝶々」を音を出す時に使う生徒が多く、手首で突いて音を出してしまいます。

ピアノはそれでも音は出ますし、楽なのでそのようになりがちですが、それでは重さは使えません。

鍵盤に体当たりするかのようです。
まるでラグビーのタックルです。鍵盤上にラガーマン出没。
出禁にしなくては。


重さは真下にが基本です。
(基本の音がこれだという意味で、曲の中で一切使わないという意味ではありませんので・・)

イリーナさんも仰っていますが、「The weight should drop into the keys, not to pushed out.」


鍵盤を離すときに「蝶々」と言っても子どもたちは音を出す時に使いがちなので、「スライムが先!」と言うようにしました。

スライム、蝶々の順番です。
重さを載せて、音が自然に消えて行くように手首から離す。

指は3つの骨と言うと結構直せます。指の支えは意識で大抵良くなります。


「不思議な音の国 上巻」では、3点セットとステップ・スキップの見分けがつけば良いと思って進めています。

もちろん、音部記号・小節線・終止線・強弱記号・拍子記号・リズムなど細かいことも覚えなければいけませんが、上の2つが理解できていないと下巻に入ってもずっと上手く弾けません。

生徒さんも自分は何が分かっていないか自覚できず、改善が見られないまま重苦しい時間が過ぎていきます。


ちょうど新しい生徒さんが複数名いるので、3点セットとステップ・スキップが勝負 と思って進めています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤を覚えるあの手この手④

2024年05月29日 | レッスン

歌で覚える鍵盤。

みんな大好き!「かえるのうた」


この曲は「ドレミファミレド」と往復になります。
最初と最後がこの音です。

いきなり全曲弾かず、まずはこの部分を練習です。

右手で弾いても良いですが、
右手 ドレミファ
左手 ミレド
と分けても良いと思います。上行形と下行形と分けて捉えることが出来ます。


次は「ドドドド」と4回弾く部分を追加。

最後のフレーズは8分音符ですが4分音符にして良いと思います。
最初と同じ弾き方です。


そして最後に2つ目のフレーズ「きこえてくるよ」の 「ミファソラソファミ」を練習。

これも
右手 ミファソラ
左手 ソファミ

そうすると次の4回の「ド」は左手の方がとりやすいので、初めからこの部分は左手で練習をしておくと良いです。



いきなり最初から最後まで順番に練習しなくとも、わかりやすい所から練習をしても曲が分かるのが童謡の良さです。

弾けるようになったところを連弾で弾き、まだ練習していない所は歌えば良いのです。


これまで取り上げた「ひげじいさん」「チューリップ」「ぶんぶんぶん」「かえるのうた」は大体どのお子さんも知っています。

知らないというお子さんも時々いますが、それは曲名を知らない場合が多く、歌って聞かせると大抵「ああ」と言います。


シンプルで、音域が狭く、同じメロディーが繰り返されることの多い童謡は、やはりピアノの習い始めには活用できます。

豪華なアレンジで格好よくする必要はなく、子どもの耳がその音を聴きやすいようにシンプルに、でもほんの少し手を加えたアレンジで伴奏出来たら更に良いかもしれません。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤を覚えるあの手この手③

2024年05月27日 | レッスン

鍵盤をサッサと覚えるかは、鍵盤に触る時間が多いほど早く覚えられます。

そしてそのお手伝いは、週に1回会うか会わないかの講師だけでは役不足です。

というか、無理です。


ご家庭でお子様と一緒に歌いながら覚えられるように童謡を弾くのはひとつの手です。


「ひげじいさん」「チューリップ」とご紹介しましたが、今回は「ぶんぶんぶん」


「ソファミ」の所を弾きます。
途中の音でしかも下行形です。難易度UP!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤を覚えるあの手この手②

2024年05月26日 | レッスン

何度も言いますが、鍵盤はサッサと覚えた方がスムーズに弾けるようになります。

音感が育つのも早くなります。
覚えるのに時間がかかると、せっかく正しく音符を読んでいるのに、違う鍵盤を弾いても気付かないようになってしまいます。

「ミ」という音はこんな音がするとか、「ラ」という音はこんな音がするとか、耳で確かめられるようになった方が楽に弾けます。


性格的に目で見て確かめることが癖になる生徒さんがいます。

これは歩く時に常に足と地面を見て歩くのと同じようなものです。
これでは歩くことに大変な労力を費やし、道がどこで曲がっているか、どんな景色が広がっているか全くわからず、人や物にぶつかるまで気付かない事態を生みます。

ピアノでしたら指も腕も固まり、音楽が進まず一音一音ただ押すだけ。自分がどんな曲を弾いているかさっぱりわからないと思います。


本当にご家庭で親御さんが少しお子さんに付き合って下さるだけで全然違います。

さて、歌を使って覚えられたらその方がお子さんも楽しいと思います。
前回は「ひげじいさん」をご紹介しました。

今回は「チューリップ」


童謡の王道です。
「ドレミ、ドレミ」と最後の「ミミレレド」を弾くだけで十分です。

お口も一緒に動かして弾きましょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤を覚えるあの手この手①

2024年05月25日 | レッスン

ピアノの鍵盤のどこが「ファ」とか、どこが「シ」とかは、ご家庭でクイズのように遊んでいただければ結構すぐに覚えられます。

お子さんが知っている歌で覚えることもできます。


私がレッスンで使っているのは、まずはこの曲。


お決まりの「ド」から始まる曲です。
生徒さんには「ドドドド」と4回弾いてもらい,次は「レレレレ」という具合いに進んでいきます。

弾く前に最初は一緒に「とんとんとんとん、ひげじいさん」と歌うことから始めた方が生徒さんは安心します。

様子を見て音名で歌いながら弾いてみると良いと思います。


と、私が言わなくとも多くのピアノの先生がされていると思いますが、動画があまりにキラキラで上手なアレンジだと、生徒さんは見ることに夢中になってしまうので、地味でふつーな感じのものの方がレッスンでは良さそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤はさっさと覚える

2024年05月24日 | レッスン

鍵盤の名前を覚える速さは個人差が大きいもののひとつです。

これは就学前のお子さん、小学校に入学したばかりのお子さんに関しては、1週間に1回程度のレッスンですぐに覚えらるものではありません。

ご家庭で覚えるお手伝いをして下さるかが、すぐに覚えるか半年以上も覚えられないかの分かれ目です。


音はたった7つしかありません。

それが黒鍵によって3つと4つに区切れています。

なので、一気に7つ覚えようとせず、3と4に区切って覚えてしまうと途中からでも鍵盤を見つけ易くなります。


「ピアノサファリ」にこれを練習できるものが載っています。
伴奏があるのですが、2台のピアノ用に作られています。このままでは一緒には弾けないので、録音しておこうと思いましたが、ピアノ同士だと音が聴きづらいかと思い、他の楽器にアレンジしました。

4年前に作ったものですが、音源がすぐに始まるように最近編集し直しました。

逆から弾くこともできます。シラソファと。
必ずお口も一緒に動かして行います。無言で弾くより覚えられます。



腕を大きく使い、腕の重さを指の3つの骨でしっかりと支え、柔軟な手首で離鍵をする。この3点はいつもセットです。

鍵盤を探すことだけを目的にせず練習することが大事です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍵盤の名前

2024年05月23日 | レッスン

ピアノの鍵盤は88鍵あります。

たくさんあるように思いますが、音はドレミファソラシの7つだけです。
そこに#、♭が加わりますが、まずは7つの鍵盤を覚えれば良いだけです。


鍵盤の判別は黒鍵により見やすくなっています。

2つの黒鍵の下にはドレミ、3つの黒鍵の下にはファソラシ。


黒鍵がなかったら、きっと私は弾けません・・
この目印を考えた人に感謝です。

音が都合よく奇数というのもなかなか良いと思います。
偶数だったらやはり判別が難しくなるような・・


さて、習い始めはとにかくやることがたくさんあります。
導入期の生徒さんのレッスンんが一番たいへんです。そして、ここが最も大事です。


腕、手首、指先のことはピアノという楽器を演奏するには身に付ける必要のあることです。

そして、この楽器では鍵盤の名前を覚えることも必須です。
しかも、順番にドレミと数えて探せればよいのではありません。

数えて探すことは癖になるので、できるだけ最初からそうならないようにする必要があります。


私の所に引き継いで3年目を迎えた小学3年生の生徒さんがいます。
3年ほど別の先生に習っていて、小学生になった時に移動してきました。

手の癖はほぼないと言って良いほどで、結構早く腕を使って弾けるようになると思っていました。

ところが、未だに指だけで弾く感覚が抜けずにいます。鍵盤の上方に腕を上げたとしても、弾く時には鍵盤のところで一度動きを止めて結局指だけで音を鳴らすので、音が全く通りません。それにより重心を使えないので、テンポが速くなると効率的に手を動かせずにいます。

そして、よく鍵盤を数えて音を探しています。
それを見る度に、数えるとしたら目で探してわかったら上から腕を下ろす、と毎度注意するのですが、直せずにいます。

いつも思いますが、本人が育ててしまった感覚、元々持っている感覚(鍵盤は指で押さえるものと思っている、とか)を正すのは、本人が変えようと思わない限り変わらないと思います。


そうなる前に、どうにか直さなければいけないのが講師の仕事のひとつです。

そうなってしまったものを他の講師が一人で直すことは、不可能だろうと2年ほど前から思うようになりました。

本人とご家族が直したいと思わない限りは・・
それでも3年はかかるというのが私の経験から得た結果です。


生徒さんの性格や年齢的な反抗期の時期も関係しますので、私が最初から見た生徒さんでも口出しできずそのままになってしまった生徒さんもいます。


話が書こうとしていたことから逸れました。

本題は次回にいたします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする