おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

喜怒哀楽

2021年02月22日 | 書籍紹介
最近読んだ本に、喜怒哀楽の4つの中で人間レベルの感情は「喜と哀」だとありました。

楽は喜びと似ているので「楽(らく)をする」の意味と解釈。

「怒り」と「楽(らく)」は爬虫類でも持っているひとつレベルの低い感情だと。感情というより情動といった種類のものと。
(情動https://bsi.riken.jp/bsi-news/bsinews3/no3/special.html

子供たちが、喜びや哀しみといった人間らしい豊かな感情を持ち、表現することが少なくなっているのではないかと。

与えられた勉強をし、作られたテレビ番組を見、プログラムされたゲームで遊び、だらーんとして嫌なことがあると怒る。

それで幸せでしょうかと。

ゲームは段取りを考える必要がないので、やりすぎるとそういった力が育たなくなる、指示待ちになるとも書かれています。

この本を読んでから怒りの感情(情動)が湧くと、「私は今、爬虫類と同じだ。人間じゃない。イカン、イカン」と思うようになりました。

人間に代わって自動でやってくれるものが家庭に増えてきましたが、段取りを考える機会がますます減ってくる恐れが・・

たまにダラーンと過ごすのは贅沢をした気になりますが、それが日常になってしまったら生きる価値を考えてしまいます。

音楽という仕事は人間の感情の大事な部分を担っていて、作品を通してそれを子供たちに伝える重要な役割があるのだと、それを忘れてはいけないなと思います。
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