国連で制定された国際デーに「世界こどもの日」というものがあるそうです。
次のように定められています。
子どもの権利は、すべての子どもが生まれたときから持っていて、子どもである限り、何度でも使うことができる「チケット」のようなものです。(子ども=18歳未満のこと)
大きな4つの柱は、「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」です。
世界こどもの日は11月20日。
今年のモットーは、「全ての子どもたちに未来を」
これとは別に国ごとに定めた「こどもの日」もあります。
日本は5月5日。
ドイツは9月20日だそうですが、その前日にドイツ国際平和村に次のようなニュースが入って来たそうです。
アゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフへの軍事行為により、同地域は完全にアゼルバイジャンの支配するところとなり、アルメニア系分離主義勢力は解散し武装解除されることとなる。
ナゴルノ・カラバフはアルメニア系住民が住む地域。
トルコの支援を受けたアゼルバイジャン軍は防衛線を突破し、多くの高地と戦略的に重要な道路の合流地点を占領。戦闘を停止する以外にナゴルノ・カラバフは選択の余地はなかったといいます。
アルメニア国内では、ナゴルノカラバフのアルメニア系住民を保護できなかったことへの批判が高まり、首相に対し一部から辞任を求める声が上がっている。また、平和維持軍を駐留させているロシアがアゼルバイジャンを阻止できなかったことに憤る声もあるそうです。
アゼルバイジャンの大統領は、ナゴルノ・カラバフで暮らすアルメニア系住民について、アゼルバイジャンでの投票権や教育を受ける権利などが保障されると述べたそうです。
民族浄化です。
平和村のサイトに次のようにあります。
「数か月にわたってくすぶっていたアルメニアとアゼルバイジャンの紛争状況に、9月初旬までは緩和へのかすかな希望が残っていましたが、9月19日、この希望は打ち壊されました。長い間苦しみ続けてきたナゴルノ・カラバフの人々にとって、悲しみは頂点に達してしまいました。数カ月もの間、唯一アルメニアとナゴルノ・カラバフを結んでいるラチン回廊が封鎖され、人々の生活インフラは機能しないままです。食糧、衛生用品、乳児用食品などが、不足しています。数日前、数トンの小麦粉が運び込まれましたが、この壊滅的な状況はかわらず、紛争が緩和するかもしれないという希望を掻き立てるだけでした。
ナゴルノ・カラバフの子どもたちの命は脅かされています。一つのパンのために、数か月も食糧配給所で並び続けています。今回の危機が激しくなる前も、十分な栄養を得れていたわけではありません。ここ数週間で、医薬品や医療物資が不足し、医療インフラも壊滅状態に陥りました。今後の展開がどうなるのか想像がつきません。
「人々が平和的な解決方法をとらず、罪なき子どもたちへさらなる被害をおよぼすことに、深い衝撃を感じます。」と、ドイツ国際平和村代表ビルギット・シュティフターが言います。「アルメニア現地パートナー、そしてドイツ国際平和村は、この紛争で苦しんでいる人々のことを忘れません。暴力行為の早期終結を願います。世界中の一人一人の子どもたちに未来が必要です。それは、ナゴルノ・カラバフの子どもたちも同じです。」
私はアルメニアで何かが起きていることは聞いておりましたが、それが何なのかはわかっておりませんでした。
何かが起きてからはっきりとニュースになり、知ることになるのだと思いました。
私は子どもたちと関わる仕事をしています。
だんだん歳を取ってきて、孫でもおかしくない子どもたちに出会うようになり、よく思うのが、この子たちの未来はどうなっているのだろう、ということ。
今の若い先生方の将来も、私が歩いて来れた道と同じようなものにはならないだろうし、気になることは色々とあります。
何を残していけるのだろうと、数年前からよく考えます。
ドイツ国際平和村HP
ニュース – ドイツ国際平和村
長く平和村で働いていらっしゃる日本人スタッフのかたもいらっしゃいます。質問は日本語で対応して下さいます。