ピアノの鍵盤は88鍵あります。
たくさんあるように思いますが、音はドレミファソラシの7つだけです。
そこに#、♭が加わりますが、まずは7つの鍵盤を覚えれば良いだけです。
鍵盤の判別は黒鍵により見やすくなっています。
2つの黒鍵の下にはドレミ、3つの黒鍵の下にはファソラシ。
黒鍵がなかったら、きっと私は弾けません・・
この目印を考えた人に感謝です。
音が都合よく奇数というのもなかなか良いと思います。
偶数だったらやはり判別が難しくなるような・・
さて、習い始めはとにかくやることがたくさんあります。
導入期の生徒さんのレッスンんが一番たいへんです。そして、ここが最も大事です。
腕、手首、指先のことはピアノという楽器を演奏するには身に付ける必要のあることです。
そして、この楽器では鍵盤の名前を覚えることも必須です。
しかも、順番にドレミと数えて探せればよいのではありません。
数えて探すことは癖になるので、できるだけ最初からそうならないようにする必要があります。
私の所に引き継いで3年目を迎えた小学3年生の生徒さんがいます。
3年ほど別の先生に習っていて、小学生になった時に移動してきました。
手の癖はほぼないと言って良いほどで、結構早く腕を使って弾けるようになると思っていました。
ところが、未だに指だけで弾く感覚が抜けずにいます。鍵盤の上方に腕を上げたとしても、弾く時には鍵盤のところで一度動きを止めて結局指だけで音を鳴らすので、音が全く通りません。それにより重心を使えないので、テンポが速くなると効率的に手を動かせずにいます。
そして、よく鍵盤を数えて音を探しています。
それを見る度に、数えるとしたら目で探してわかったら上から腕を下ろす、と毎度注意するのですが、直せずにいます。
いつも思いますが、本人が育ててしまった感覚、元々持っている感覚(鍵盤は指で押さえるものと思っている、とか)を正すのは、本人が変えようと思わない限り変わらないと思います。
そうなる前に、どうにか直さなければいけないのが講師の仕事のひとつです。
そうなってしまったものを他の講師が一人で直すことは、不可能だろうと2年ほど前から思うようになりました。
本人とご家族が直したいと思わない限りは・・
それでも3年はかかるというのが私の経験から得た結果です。
生徒さんの性格や年齢的な反抗期の時期も関係しますので、私が最初から見た生徒さんでも口出しできずそのままになってしまった生徒さんもいます。
話が書こうとしていたことから逸れました。
本題は次回にいたします。