おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ゲザ・アンダ コンクール

2024年06月09日 | コンサート情報

只今、チューリッヒでゲザ・アンダコンクールが開催されています。

このコンクールのことはよく知りませんが、Facebookを見ていたらドゥバルクが審査員を務めるというので、彼がコンクールの審査員を務めるほどもうそんな存在になっているのかと驚きました。

ドゥバルクと言えば2015年のチャイコフスキーコンクールで4位だった人物ですが、ピアノの勉強を本気で始めたのは20歳からという異色の経歴を持つ人です。

チャイコフスキーコンクール時に24歳。ピアノの勉強を本格的に始めてたった4年での入賞。ファイナルのコンチェルトはオーケストラとの共演の少なさが不利だった印象でした。

その後、活動は広がり今も活躍しているピアニストです。
ついでに彼の先生がエレナ・シェレシェフスカヤで、ドゥバルクを通して彼女を知りました。

はい、カントロフの先生です。


さて、まだ若手と思っていた彼が審査員を務め、しかもアルゲリッチもそこに名を連ね、コンチェルトのラウンドではプレトニョフ指揮、ファイナルラウンドではパーヴォ・ヤルヴィが指揮をすることを知り、何だこの豪華なコンクールは!と驚いた次第です。

ファイナルはこれからのようですが、そこに進出した3名の演奏をちょっと聴いておこうとセミ・ファイナルのモーツァルトのコンチェルトを聴いてみました。

ロシア人2人、ラトビア人1人がファイナリストです。

ロシア人はまさにこの音はロシア人の音。
美しく澄んでいて、聴いていて心地良いです。音楽だけにとらわれない教育を音楽学校でも行っているので、広い見識や受け継がれてきた芸術性が身に付いていると羨ましく感じました。


この3人を探す時に、偶然ケイト・リウと日本の・・・


あら?これを書いている途中で、優勝者決定の報が・・

ロシアのイリヤさんのようで。

偶然にも最初に聴いたモーツァルトのコンチェルトの演奏者でした。

ちょうど自分で練習中の曲なので、手に取るように音も音楽もわかる状態で、ロシア人の音はやはり美しい、アンサンブルも慣れてるなと思いながらモーツァルトという人が人と一緒に演奏することが心底好きで、喜びに満ちていて、それを後世の人たちとも分かち合ってくれるなんて、と感動しながら聴いておりました。


話が途中になりましたが、日本の久末航さんのモーツァルトも私は好きでした。音がスッと真っ直ぐに来ます。テクニックも安定感抜群というか、完璧、崩れる要素を感じさせない。好きでしたがモーツァルトの音楽と合っていたかというとどうかな?と思いました。

で、結果発表を見ると彼はファイナルには進出できませんでしたが、リスト・バルトーク賞を受賞されたようです。ベートーヴェン賞も受賞。

彼の演奏の印象は、日本人らしい整った美しさ。美しく盛られた日本料理のような・・。なので荒々しさはなく、どこまでもはみ出ることなく整えられた感じ。

演奏はまだ聴いておりませんが、たぶんこれらの賞の受賞は納得です。


ロシア人の音の美しさは、導入期のあの方法から生まれているのは確かだと思います。

ピアノの音を出す、止めるの最初の一歩はあれです。


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ドレミのネコちゃん

2024年06月09日 | レッスン

新しい生徒さんがいるので、ドレミファキャットを久し振りに使っています。

ステップ、スキップが分からないという小さな生徒さんに、このネコちゃんを使うと面白がりながら理解してくれます。


さて、今日は初めてこんな使い方もできたのか、と発見したことを。


不思議な音の国上巻のこちら。


上の楽譜は曲の途中部分ですが、5線に入る直前の1本線の楽譜です。

3つの黒鍵で弾きますが、線の音がここでは3つの黒鍵の真ん中の音にあたります。


1本線に白い丸だけが書かれているものがこの前段階にあるのですが、ここで大した抵抗感もなく弾いていた生徒さんが、白黒丸でリズムが付き、曲が少し長くなった途端、「わからない」となってしまいました。

確かに黒丸が多い曲なので、それだけで圧迫感があるかもしれません。

分からないことはないと思うけど、ん~どうしようかな?

あ!

あのネコちゃんを3つ並べ、線のすぐ下は「水色のネコちゃんの部屋」真ん中は「三毛」、線の上は「ピンクのネコちゃんの部屋」と話しました。


ネコちゃんで少し練習をした後、ピアノもここが水色のネコちゃん、ここが・・と話して弾いてもらいましたらスンナリ。


おー!こんな使い方もこのネコちゃんで出来る~


このページのあと、いよいよ真ん中のドを234と指を変えながら弾くものが出てきます。

はい、ここに来てまたしても、「わからない」と・・

それで、先程のネコちゃん登場。
ちょうど2の指の時に水色、3の指三毛、4の指ピンクのネコで弾いたばかりだったので、「ド」の音を今度は水色のネコちゃん、三毛猫、ピンクのネコの順番に弾けばいいだけ、と3匹を重ねてみました。


これでまたしても、スンナリ

左手の指番号は右とは逆になりますが、そこは深く触れず、この指から弾けば同じ歌になると軽く言って弾いてもらいました。


このようなことがさほど苦手ではないタイプのお子さんもいますし、あまり得意ではないお子さんもいます。

小学2年生以上になると問題になることはあまりありませんが、小学1年生までは様々ですので、難しい雰囲気を和らげて理解できるように工夫できると良いと思います。


私は今日はネコちゃんを使うかもしれないと持って行っていたので助かりました。


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