クリスマスシーズンにはクリスマスの曲を
生徒さんにはできるだけ弾いてもらっています。
毎年、発表会の準備と重なることが多いので、
ハロウィーンの前からクリスマスの曲を
弾き始めることも少なくありません。
「不思議な音の国 上巻」の生徒さんには
同じシリーズの中のクリスマスブックから
弾いてもらいます。
「不思議な音の国 下巻」の生徒さんには
音域が少し高くはなりますが、
キャサリン・ロリンさんの楽譜で弾き易いものがあるので
それを弾いてもらっています。
不思議の下巻が終わると、ピアノアドヴェンチャーの3Aに
クリスマスの曲を集めたものがあり、
その中の「Carol of the Bells」が弾けます。
そして、この曲で初めてペダルも使います。
それ以前にポーラさんの「Little Gems for Piano」で
ペダルを踏む経験はしてもらっているのですが、
その時は踏みかえ無しでもよい曲を弾くので、
正式なぺダリングは「Carol of the Bells」が初めてとなります。
不思議修了の生徒さんは、この曲の譜読みは
あまり苦労することはありません。
ところが、右手メロディ―、左手伴奏で進んできた
生徒さんを引き継ぐと、なかなか譜読みが終わらないのです。
そこに初ペダルとなると、
右手の「ドーシドラ」のリズムが急に弾けなくなったり、
1拍目でペダルが踏みかえられなかったりしてしまいます。
全くその生徒さんの責任ではないのですが、
教本の影響はこの段階でも歴然。
ピアノは伴奏も一人で弾きながら演奏できる楽器ですが、
右手メロディー、左手伴奏のパターンだけで進んでしまうと、
これしかできないになってしまい、
これしか知らない人は、ピアノはそのように弾く楽器と
認識してしまいます。
すると、音楽の可能性をかなり狭くします。
頭が柔らかい内に、定型だけではなく、
様々な形態の曲を生徒さんには弾かせたいものです。