2月の初め、ブラジルの女性ジャーナリストの草分け的存在「Gloria Maria グローリア マリア」氏がお亡くなりになりました。
黒人女性ジャーナリストとしても先駆的存在でした
彼女はリオデジャネイロ市のマラカナン球場近く ビライザベル地区で生まれ、カトリック大学ジャーナリスト学科 PUC-RIO を卒業しました。
ビライザベル地区というのはサンバやショーロなどのブラジル音楽の作曲家が多く出た地区でもあります。
彼女は学生時代、そこのサンバグループの中心メンバーとして活躍し、同時にそのグループの紹介番組などを作ったことが縁で、TVグローボ局に研修生として入局しました。
TVグローボ入局した頃
「Neginha do TV Globo グローボの黒人娘」と言われる突撃ぶりだったそうです。
その後、体当たりのリポートぶりが評価され、ニュース番組などを経て近年は日曜日夜のリポート番組でメインキャスターとして活躍しました。
ペケママがブラジルに来た1992年頃は、ちょうどニュース番組のキャスターとして活躍していました。
聡明な語り口で、ポルトガル語のよくわからなかったペケママも、つい引き込まれるようでした。
近年は日曜日夜のリポート番組「Fantastico」のメインキャスターとして活躍し、マドンナ、マイケル・ジャクソンなどの著名人とも交流をしました。
私生活では二人の女の子を養子とし、大切に育てました。
亡くなってから描かれた肖像画が、リオデジャネイロの黒人博物館に展示されているそうです。
黒人だからというのではなく、報道陣だからというのではなく、ペケママにとってはブラジルに来てからの日々を紡ぐ、大切なポイントとなった女性だったと思います。
とても美しく強い女性でした。