The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,261(税込) 発売日:1991-12-05 |
講堂に戻り他のお偉いさんの様子をチェックしていたコーベットは,派手ないでたちの女性を発見。彼女は「モンフォールは死んだの?」と聞くと,すかさず遺体安置所へ。コーベットは,何故この婦人がモンフォールに関心を示すのか,気になります。
ところで女性が身に着けていたダマスク織のガウンのダマスクとは,シリアのダマスカスで作られていた織物だったのでこの名が付いたそうです。リンク先のWikipedia見ると,美しい模様ですねぇ。アセルスタンシリーズ等では,シリアという地名は良く出て来ます。(十字軍関係)この時代は,現代の日本で考えるより,中東の国々はぐんと身近だったのでしょうねぇ。
そういえば,以前アフガニスタン関係の本を読んでいた時,ペルシャの文化等を調べていて,古代ペルシャの絵画等は,意外と日本画にも似ているのでびっくりというより,ホントに古代日本はペルシャとつながっていたんだなあと改めて感じた事がありますが,ダマスク模様も,そんな遠い国の物のような気がしません。古代の人達の貿易力は侮れないですね。
コーベットは,現場近くでワインの染みを発見。ここで立て続けに知らない言葉が。。sendal,samite,sarcanet。祭壇を覆っていた豪華な布の事ですので,全て織物系の言葉ですが,あ,こらsandalじゃないぞsendalだよWikipedia君!(爆)(ここはセントポール寺院だから,キリストが立っていた所の石のかけらとか,マリアのベールの切れ端とかがあるんじゃないかな,と書いてある(ホントか(^^;)?))
次に,たたみかけるように,怒涛のカソリック教会用語。cruet(ワイン入れ),paten(聖餅を乗せる皿),monstrance(聖体顕示台),thurible(香炉),しばし,話そっちのけで調べまくりました。(笑)(最初、cruetをcruel、monstranceをmonstrousと読み間違えて、全然別の意味に取ったのは、ナイショです)
コーベットは,これらの神聖な調度品も調査します。宗教的マナー的には,当然触っちゃいけない物ですが,自称ちゃんと神学は勉強したぞ(笑)のコーベットは,それは心がけの問題だと解釈して,お祈りしながら捜査を続けます。
すると次にAgnus Deiという言葉っ。(ホント,ストーリーはそっちのけ(笑))Wikipediaで調べると,Lamb of God(神の子羊=キリストの事)の意味。あっ,前に読んだ本で出てきたIra Deiはラテン語!神の怒り(The Anger of God)という意味だったのね。そんな大事な事,今頃気付く私。(^^;)ドハティ小説読むには,ラテン語の知識が必要かもしれませんねっ。
ついでに、Agnus Dei、Ira Dei、‥ラテン語って、形容詞が名詞の後ろに出てくるんですかね? それって、ヘブライ語も一緒だわ。古い言葉の共通点?
そんなこんなで,すっかり,あれっ,お話何だっけ? になってしまいました(爆)‥ていうか、1時間費やして、たったの3ページしか進みませんでした。(汗)