The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,261(税込) 発売日:1991-12-05 |
コーベットは,祭壇を調べます。聖杯を手に取り,においを嗅いでみると,‥どうも,毒っぽい感じがしません。何となく,前回読んだアセルスタンシリーズの本と似たような展開? と,その時突然,大司教ウィンチェルシーが現れ,「神への冒涜だ!」あわや破門?!の押し問答になったその時,助け舟を出したのは,プランプトンでした。
プランプトンは,コーベットが手に取ったカップがモンフォールの物だと教えてくれました。しかし,中身を捨てて,「このカップには毒はありません。私が儀式の前に毒味をしました。皆さんも飲みました。もし毒があればすぐわかるでしょう。あなたは既にご存知ですよね。」
コーベットは,助けてもらったお礼を言いますが,王命により,祭壇はそのままにするように言います。プランプトンは,王様の為に宴を用意していると伝えます。(こんな時に宴とは,日本人とは感覚が全然違うんですね。。。)
その宴で,王様はコーベットに傍で食すよう言いますが,コーベットは,少し離れて食事を取り,噂等に耳を傾けてくる事にします。(実は彼はプランプトンを疑っています)
コーベットは,ラナルフは,おそらく台所でおいしい料理にありついていると思ってます。バセットについては,こういう若いバナレット騎士は,そのうち「大公のご意志が法である。」なんて平気で言う(現に言ってるし(笑))恐ろしい奴になるんだろうな,と,思ってます。
王様は,年を取るにつれ,そのようなメンバーばかりに囲まれ,かつては持っていた多少の寛大さを,もう失いつつあります。コーベットは,そんな王様に仕えていて本当に良いのか?と,時々思っているようです。
コーベットは,バセットが,お祈りの時に聖杯からワインを飲むよう説明していたのを思い出しますが,誰がイングランド王を殺したいと思っているか,それは,フランス王から,ミーヴの実家ウェールズからスコットランドから,とにかく,一杯です。(笑)
それはよいとして,毎度お馴染みになった,中世のすさまじい宴の献立。(爆)焼いたマガモ,コガモ,アーモンドミルクで煮た小鳥,シロップでローストした去勢鶏,ロースト仔牛に豚,鷺,皮を剥いて焼いたハリネズミ(どうしてハリネズミってわかる?(爆)),兎,鶴,鶉,鹿の水煮?。。。いや~現代も普通に食べられる物ももちろんたくさんありそうですけど,1度は食してみたい? 中世の食卓(^^;)
さて,コーベットは,プランプトンとお話しながら,探りを入れる事にしました。セントポールの修道士は,近くのどっかの修道院の修道士と違って(^^;),貧困を知らず,リッチな模様。もっとも,あの宗派は,私の記憶が確かならば13世紀の後半に開かれたんだっけな? この時代,あの修道院は存在していたのでしょうかね?
コーベットは,「誰がモンフォールが死んで欲しいと思いますかね?」という質問をぶつけてみます。するとプランプトン,嬉しそうに「私ですね」 え? 彼をお嫌いで? 「ええそう。変な人でね,彼のポストは好きですよ,修道院長のね。本来私に回るべきポストだったんですよ。」 はあ?
プランプトンは,修道院にはいろいろなポストがあると説明します。
主教,修道院長,出納係,聖具保管,施物分配係,図書館係,そして召使達,猟犬係?(え?修道院で?),洗い係,メッセンジャー,服飾係。。。
コーベットは,プランプトンから,お祈りの前にバセットが王からの贈り物として,最高のボルドーワインを運んで来たという情報をゲットします。さらに彼は,おかしなにおいのするワインをコーベットに渡します。
う~~ん,Pumpkinじゃなくて(爆)プランプトン(何かスペル似てるんだよ(笑)),王様のせいだと言いたいんでしょうか。。