ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Angel of Death : おまけ

2009-09-20 08:44:59 | Athelstan・Doherty
「どっかで見た風景」が気になって(笑)、フォトギャラリーを見てみましたが、それらしい風景は見当たりませんねぇ。また現在のセントポール寺院は、ハリポタのホグワーツのあそこというよりは、指輪物語のミナス・ティリスのあそこですね。
ちなみに、現在のセントポール寺院は、英国教会の総本山ですが、コーベットの時代は、当然カソリック教会でございました。で、Wikipediaの「Old St Paul's」という辺りを見ると、建物も現在の物と違う事がわかります。さらにその辺りを読んで行くと、ヘンリー8世のの時代に例のアレがあり、セントポール寺院も例外でなく、内装や内部の建物の一部が分解されてパーツは他の建物の一部になったり、売られていったと書かれてます。もったいな~~~い! ホントもったいない事してくれたよな、メタボ王め。


The Angel of Death : 8

2009-09-20 08:17:18 | Athelstan・Doherty
The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,261(税込)
発売日:1991-12-05

ようやく起承転結の転始まりです~。

エッピングの森では,元国王護衛隊から隊長を殺して脱走したロバート・フィッツウォレン率いるならず者部隊が静かに動き始めていました。ビジネス上手なフィッツウォレンは,脱走後,森に住むならず者のリーダーにのし上がり,旅人等から略奪の限りを尽くしています。が,ある時ある僧と知り合ってから,もっと儲かる仕事に足を突っ込んでいます。そのうち免罪符を買うか,社会に復帰しようかと考えているそうです。

彼らはレイトンという村の近くの,キャットホール邸に近づこうとしています。

フィッツウォレンは冷酷な男で,言うことを聞かない部下を,町の警官に引き渡して褒美をもらったりする事もあります。

フィッツウォレンの一派は,屋敷内へ。そこで待っていたのは,心配そうなトマス・バシンガムという執事と彼の奥さん。この家の主人は,どうやら亡くなったド・モンフォールのようです。フィッツウォレンは,彼が亡くなったときいてびっくり。もらえるはずのお金をもらえず,その怒りを,バシンガムとその美しい奥さん,キャサリンに向けます。。。

一方ロンドンで。コーベット,ラナルフ,ハーベイは,揃ってセントポール寺院にお出かけです。(よかった,彼らはまだ?無事だった)コーベットは,聖堂にある,青,赤,金,黒の地に,ライオンや豹のcouchantやpassantグリフィンドラゴンワイバンの紋章を見て,何で神に仕える者がそんな勇ましい紋章が必要なんだろうと考えてます。

それにしても,あれ?どっかで見たような風景だねぇ。。。と思ったポタファンの私(笑)

そこへ現れた,僧達の,禁欲とは程遠い,イタチの毛皮で縁取られた服装や,メタボ体型に,理由もなく嫌悪感を感じるコーベットです。

集まってきた僧の前で,コーベットは今回の事件について説明。誰がどうして殺したのかと問いかけます。そこへプランプトン「どうして,王またはお供がワインに毒を入れたのではないと言えるのですか?」しかしコーベットはこれを無視。「もし,司祭が教会法を破って,お祈りの前にワインを飲んでいたら,お祈りが始まるまで持たなかったと思うが,誰か見た方はいますか?」しかし,皆,不服そうに否定。

集まった僧は,口にしまりのない司書ジョン・ド・イヴデン,赤ら顔の医務係ディヴィッド・オブ・エトリック,清廉そうな出納係ロバート・ド・ルース,年若く,ハーベイのような筆だこを持つ秘書スティーヴン・ブラスケット。ほほう,出てきましたね。容疑者リスト。(笑)今までコーベットシリーズは,アクションも結構多く,明確に探偵物という位置付けではなかったような気がしますが,ここで一気に探偵物宣言でしょうか。


コーベットは,5人が事件当時どこに立っていたかと,杯を回した順番を確認。

しかし,何だか涼しげな顔して小馬鹿にしたような態度を取る僧達に苛立つコーベット,つい,今回の事件は1つ間違えれば王を毒殺,すなわち反逆とも取れるし,このような犯罪に対して,最近導入された新しい刑罰の事はわざわざ言う必要もないよね,と彼らにイヤミを言います。boiled aliveって,最初,刑罰の事を指しているとわからず,何の事かいな?って思ってしまいました(^^;)が,いわゆる「釜茹での刑」の事ね。

ドハティさんこの本を書いてて自分で贅沢な坊さん達に苛立って,清貧ドミニク派修道僧のアセルスタンシリーズを始めたのかしら?(笑)

するとここでプランプトンが机を指輪の付いた手でガンガン叩いて,「あんたは私達を脅す権利などない! 我々は王から税を求められた事に対して反対していたがそれは反逆ではない! 我々が彼を洗礼したのだ!」ここでロバート・ド・ルースが,まあまあと入って「この方は,ここで我々の仲間が殺されたとおっしゃっているのだよ。そして犯人は王の命も狙っていたというのだ。」

ここで,エトリックが立ち上がり,ワインとお菓子を持ってきて皆に配り,コーベット,ラナルフ,ハーベイにも勧めます。「これは最高のボルドーで,毒など入ってませんよ。」

コーベットは,1人1人質問する事にしました。


Run!Run!Run!