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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Slaughterhouse Five 6

2010-11-23 01:10:51 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

ビリーがドレスデンに発ったのは1月の事。その時ビリーは医務室で、エドガー・ダービー、ポール・ラザロと一緒でした。

ビリーは、寒さではなく何かの獣の気配で目覚めます。ビリー的には、バンパイアが彼の後ろの壁に逆さにぶら下がっているような感覚だったそう。獣に襲われてはたまらんと、起きあがって、気配の出所を確認すると…、ビリーに支給されたコートでした。(汗)

しかし何が「獣の気配」を発していたのかさらに詳しくコートを調べると、裏地に隠された2つの塊…。しかしそこから発する光が、何かビリーに、2つの塊の正体を調べるなと命じ、ビリーは(喜んで)それに従います。

イギリス兵達は自分達用のトイレを新調。妖精ママ(^^;)はラザロの様子を見に来ますが、ラザロは、戦争終わったら殺してやる!といきまいてます。妖精ママが行ってしまった後も、ラザロはビリーとダービーに、あいつに復讐してやるんだと話しました。何でも、昔自分に噛み付いた犬に、バネを細かく切って仕込んだステーキを食べさせ復讐した(滝汗)のだそう。

ラザロの妖精ママへの復讐プランは、スナイパーを妖精ママの家に送り、最初に急所を撃ち抜き、これなしで生きるってどんな物か質問、で、次に腹を撃つ、…というものだそう。(汗)

ラザロはさらに、殺したい奴のリストがあると言います。友達は別、というラザロに、ダービーが「友達がいるの?」ラザロ「ああ、死んだよ。彼は列車でバディだった。ローランド・ウェアリーだ。」するとラザロ、ビリーを指さし、「奴はこのろくでないのせいで死んだ。だから俺は戦争後にこのろくでなしを撃つと約束したんだ。」しかしラザロは何かを言おうとしたビリーを遮り「忘れろ。人生を楽しめ。5年、10年、15年、20年、何事も起きないだろう。ただし、玄関には自分で出るな。」

現在のビリーは、彼がどう死ぬか知ってます。何度か見たそうで…(^^;) 彼はその話をテープに吹き込み、Ilium Merchants National Bank and Trustのセーフティ・ボックスに格納してます。

それによると、彼が亡くなるのは1976年2月13日。その時彼は大勢の人の前で、空飛ぶ円盤等について演説していました。彼は、ある男が約束の為に自分を殺しに現れると言います。警官が彼を取り囲みますが、彼は穏やかに、家に帰って妻や子供達と一緒に過ごす時間だ、と、言います。彼の額をレーザー銃が狙い、次の瞬間、ビリーは死にます。

かくしてビリーは自身の死を経験するのでした。(汗)

するとすぐに1945年に逆戻り。ビリーは病院を出て、ダービー、ラザロや他のアメリカ兵と一緒に、秘密投票でリーダー選出をする事に。

3人は病院を出発。ダービーは家族宛に書く手紙の事を考えてました。自分は元気でもうすぐ帰る、と。ラザロは戦争が終わったら暗殺する予定の人、関係を持ちたい女、仕事の事等を考えてます。コイツ犬だったら狂犬病検査送りだな、…と思う筆者。(笑)

劇場に近づくと、イギリス兵がアメリカとの境界の溝を掘ってました。アメリカ兵達には、それは小さい時からお馴染みの印なので、聞く必要はないそうです。

劇場はアメリカ兵で一杯に。とても寒かったですが、ビリー達3人は病院にて毛布を支給されてなかったので、舞台に上って、カーテンを取りました。ビリーは椅子の下に歓迎会で催されたシンデレラの靴があるのを発見。実はビリーの靴はもうダメになっていて、どうしても必要だったので、失敬しました。するとシンデレラの靴はみょーにピッタリ。

イギリス兵から、あるレクチャがありました。それは、サバイバルについて。外見から誇りがなくなると、すぐに死ぬというものでした。まっすぐ立てなくなり、ひげ剃りや手洗いを止め、ベッドから起きあがる事を止め、喋る事をやめ、そして死に至るそうな。
さらに、彼は、こういう事態を防ぐ為、1日2回は歯を磨き、食事の前とトイレの後は手を洗い、1日1回靴を磨き、朝30分はトレーニングを行い、お通じをする事にしているそうです。(この教訓は結構現代の私達も守る必要がありますね(^^;))

ビリーは彼の説明を、舞台の袖から彼の足首を見ながら聞いてました。イギリス人が「君たちが羨ましいよ(I envy you lads.)」と言ったとき、誰かが笑いましたが、何が面白かったのか理解不能。

イギリス兵によれば、ドレスデンは美しい所で、戦争に巻き込まれる心配のない自由都市なのだそうです。

さて、ヘッドに選ばれたのはダービーでした。イギリス人達は、彼が大人である事や(先生として)人と長く関わってきた事を誉め称えます。ダービーがお礼のスピーチで、皆を無事に家に返したいと言うと、ラザロはカーテンの下から「勝手にやりなよ」

少し暖かくなり、いよいよドレスデンへ出発。銀のブーツをゲットして、ビリーがアメリカ兵の先頭。ダービーは相変わらず家族への手紙を考えてます。「…ドレスデンは安全な所だ。投票があったよ。どうなったと思う?」

駅に到着。(驚いた事に)まだHoboの遺体が放置されていました。彼は死んでもなお他人にひっつこうとしているかのようでしたが、他の遺体は片づけられ、彼は空気にひっついていました。誰かが彼の靴を盗んだみたい。

ドレスデンには僅か2時間で到着。町は美しく、まるで日曜学校で描かれる天国のよう、と、ビリーは思います。(ビリーの後ろで感心している筆者(笑))町には映画館とレストランがあり、動物園もあります。主な産業は薬と食品工場、そして煙草工場。

8人のドレスデン住民が、アメリカ兵のガードにつきました。中にお爺さんと孫がいます。彼らは最初こわばった様子でしたが、カーテン生地の青いチュニックで手をマフで覆いまるで60才位の老人の姿のビリー、腕が折れたラザロ、等の姿を見るうち、これが自分達と激しく戦ってきたアメリカン? そのうち彼らから笑みが漏れ、笑いになってきました。

アメリカ兵の行進はさながらパレードで、ビリーはスターでした。もっとも当のビリーは、ドレスデンの様々な彫刻に魅入られています。しかし、ビリーは時間旅行の記憶で、今彼を見ている殆どの人達は約30日後に死を迎える、町は破壊され、燃えてしまう事がわかってます。(汗)

すると1人の外科医が彼を見咎めます。外科医は第1次対戦からこの仕事に就いてました。「君は私が笑う事を期待しているのかね? 君は戦争を何か面白い物と思っているのかね? 我々が騙される事を楽しんでいると思っているのかね?」ビリーはフレンドリーでありたいと思ったのですが、思わず、彼のコートに入っていた2つの秘密のブツを差し出し、外科医の鼻先でちらつかせます。それは2カラットのダイヤと真珠と入れ歯、でした。

(なるほど、それで将来の婚約者への贈り物をゲットしたんだ)

行進は食肉処理場でストップ。彼らはかつて食肉処理を待つ豚が入っていた5番目の建物へ。水道の後ろは横木を打ち付けその下にバケツが並んでいるタイプのトイレ。(イギリス人と一緒の時のと同じスタイル)

5番目の食肉処理場‥いよいよタイトルロール登場ですな。So it goes.(^^;)


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