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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Slaughterhouse Five 7

2010-11-23 01:13:42 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

ビリーは25年後のチャーター飛行機。それは墜落するとわかっていましたが、彼は黙ってます。隣にはバレンシアの父、すなわちビリーの舅ライオネル・マーブル、そして28人の検眼医達。これからモントリオールでのコンベンションに向かう所。

離陸してしばらくして、カルテットが登場。彼らも検眼医仲間です。ビリーの舅はある歌をリクエスト。(英語なので説明しにくいけど「金太、負けるな♪」(こらこらこらこら)のような系統の歌だね(笑)いやもっとお下劣(爆))

まもなく墜落する頃、ビリーはふと1944年にバック。ローランド・ウェアリーが体を揺すって起こそうとします。「僕を置いて行ってくれ。」

墜落した飛行機に救助に来たのは、黒い目出帽のスキーヤー達。ビリーは彼らをみてゴリウォック)だと思います。‥ビリーと副操縦士以外は犠牲になりました。(So it goes)ビリーは頭の骨が折れていたけど、何故か意識はあります。

#やっぱSo it goes.は「合掌」がしっくり来るね。翻訳は違う(英文そのままの意味(^^;))らしいけど。

麓まで降ろされたビリー、華やかなスキーウェアに身を包んだ若者を見て、また世界大戦が起きたのかと思います(スキーヤーとしてはそれは笑うしかないな(笑))が、もう今更そんな事どうでも良いビリー。

ビリーは小さな病院に入院し、有名な脳外科医がボストンから来て手術を施行。その後2日間眠り続け、いろいろな夢を見ました。

1944年の食肉処理場の最初の夜、ビリーとダービーは、ワーナー・グルックという16才のガードと一緒に、空の動物用の柵の間をリアカー引いて食事の準備に向かいます。リアカーのアクセルは動物の脂でギトギト。夜のドレスデンは、空襲を避ける為、真っ暗です。そんな時代でなければ、彼らの下を流れるエルベ川は町の灯りを照らし出していたそうです。

グルックはビリーの弟かと思うよな弱々しい少年ですが、重いマスケット銃(Musket→Three Musketeers=三銃士)を抱えてました。ドレスデンの子ですが、食肉処理場に来たのは初めてなので、食堂の場所がわかりません。

食堂がありそうと思ってグルックが開けた建物には、別の都市から爆撃を逃れて集まっていたドイツ人難民の少女達が入浴中。。。グルックとビリーにとっては生まれて初めて見る女性の裸。。(おおっと、外国ではお母さんと一緒に風呂入らんのか?(汗))ダービーには別に珍しくはなし(笑)、ですが慌てて戸を閉めるグルック。

ようやく本当の食堂を見つけると、女性が1人、いらいらしながら待ってました。彼女はグルックを見て、兵士としては若すぎない?と聞き、グルックはそうだと答えます。ダービーを見て、年取すぎてない?と聞くとダービーはそうだと答えます。ビリーにあなたは何をすべきなの?と尋ねると彼は知らないと答えます。彼女は、本物の兵隊は皆死んだわと言います。

もう1つビリーが見たのは、ドレスデンのある作業場で。そこには妊娠中の女性の為のシロップを制作中。アメリカ兵は、スプーンでこっそり少しずつシロップを頂いてました。ビリーも一口試すと、それは体の中から拍手喝采、な感じ。窓の外で作業をしていたダービーにも一口、彼は思わず涙ぐみます。


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