詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

LUCK-KEY/ラッキー

2020年07月02日 | 映画
https://gyao.yahoo.co.jp/player/00968/v00561/v0000000000000001736/

裏社会で伝説の殺し屋・ヒョンウクは偶然立ち寄った銭湯で、石鹸を踏み転倒。床に頭を強打し、記憶喪失になってしまう。更に偶然その場に居合わせた売れない貧乏役者のジェソンが、ヒョンウクのロッカーの鍵と自分の鍵をすり替えてしまったことで、ヒョンウクは記憶喪失の売れない役者として生きることになってしまう。

キャスト
出演:ユ・ヘジン イ・ジュン チョ・ユニ イム・ジヨン
スタッフ
監督:イ・ゲビョク 脚本:チャン・ヨンミ

日本アカデミー賞を受賞した内田けんじ監督・堺雅人&香川照之共演の『鍵泥棒のメソッド』韓国リメイク版! 本国では初登場1位&観客動員数約700万人を達成! 韓国映画史を塗り替えた痛快エンタテインメント!
裏社会で伝説の殺し屋・ヒョンウクは偶然立ち寄った銭湯で、石鹸を踏み転倒。床に頭を強打し、記憶喪失になってしまう。更に偶然その場に居合わせた売れない貧乏役者のジェソンが、ヒョンウクのロッカーの鍵と自分の鍵をすり替えてしまったことで、ヒョンウクは記憶喪失の売れない役者として生きることになってしまう。

アムネスティニュース:国家安全法 香港人に突きつけられた凶器

2020年07月02日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/1593689420819staff01
香港で国家安全法が施行されました。「自由」を大切にしてきた香港の人たちにとって、それを制限しようとする中国政府や香港政府の動きは、認められるものではありません。
香港の若者はこの事態をどのように受け止め、今後、どのようにしていきたいと考えているのか。緊急オンラインイベントを開催します。

□■□ 2020.07.02 通巻917号 ━━━━━━

アムネスティ・アップデート
https://www.amnesty.or.jp/

□■□ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━

[NEWS] 香港:国家安全法 香港人に突きつけられた凶器
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0702_8836.html

[FOCUS] 緊急オンラインイベント「香港の若者が語る~今そこにある自由の危機~」
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0712_8834.html

[ACTION] ハンガリー:トランスジェンダー差別の法律を廃止に!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/hu_202006.html

[EVENT] 手紙書き体験セミナー(東京)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0711_8833.html

□■□ 最新のニュース (更新5件) ━━━━

────────────────────
香港:国家安全法 香港人に突きつけられた凶器
────────────────────

香港「国家安全維持法」の成立は、香港市民にとって大打撃であり、香港の近年の歴史の中で最大の人権への脅威だ。今後、中国は思うがまま犯罪容疑者に独自の法律を課す権限を持つことになる。
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0702_8836.html

▽ ノルウェー:感染者接触追跡アプリ利用停止 賢明な決断
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0626_8825.html

▽ ナイジェリア:シェル石油汚染 今も苦しむ住民
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0630_8831.html

▽ マレーシア:ロヒンギャ難民を海に戻す残虐な方針
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0629_8830.html

▽ ジンバブエ:反政府派リーダー3人 デモを率いて逮捕
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0629_8829.html

▽ カタール:FIFAワールドカップスタジアム建設 移住労働者への給与未払い
https://www.amnesty.or.jp/news/2020/0625_8823.html

□■□ 今週のフォーカス ━━━━━━━
────────────────────
7/12緊急オンラインイベント開催!
香港の若者が語る~今そこにある自由の危機~
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香港がイギリスから中国に返還されて23年となる2020年7月1日。その前日、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は香港に導入する「国家安全維持法」を全会一致で可決、香港政府は同日午後11時に同法を施行しました。

「自由」を大切にしてきた香港の人たちにとって、それを制限しようとする中国政府や香港政府の動きは、認められるものではありません。

これまで香港の人たちがどのような思いで抵抗してきたのか。
また、国家安全法の施行をどのように受け止め、今後、どのようにしていきたいと考えているのか。

最前線にいる香港人・日本人の若者3人が、激動の1年をとらえた写真とともに、それぞれの想いを語ります。

▽ イベント「香港の若者が語る~今そこにある自由の危機~」お申し込み詳細
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0712_8834.html

□■□ オンライン署名 ━━━━━━━━━
世界の国々の人権状況を改善するために、メールを送ってください。たくさんの声が集まれば救われる人たちがいます。

▽ ハンガリー:トランスジェンダー差別の法律を廃止に!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/hu_202006.html

▽ その他のオンライン署名はこちら
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/

□■□ イベント案内 ━━━━━━━━━━
▽ 7/11 手紙書き体験セミナー(東京)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0711_8833.html

▽ 7/12 緊急オンラインイベント「香港の若者が語る~今そこにある自由の危機~」
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0712_8834.html

▽ 7/25 自由のために乾杯!交流会(大阪)
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2020/0725_8556.html

※新型コロナウイルス感染予防にご協力ください
イベント参加の際は、石鹸での手洗いを励行してください。また、なるべくマスクを着用してください。風邪の様な症状がある方、基礎疾患がある方、体力面で不安のある方は、参加をお控えください。

□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━
アムネスティ・インターナショナル日本
TEL 03-3518-6777 FAX 03-3518-6778
E-mail info@amnesty.or.jp
■Facebook https://www.facebook.com/amnesty.japan/
■Twitter https://twitter.com/amnesty_or_jp
■個人情報 https://www.amnesty.or.jp/about_us/dataprotection.html

たんぽぽ舎メルマガ NO.3973~新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める

2020年07月02日 | 政治
たんぽぽ舎です。【TMM:No3973】
2020年7月2日(木)地震と原発事故情報-
             5つの情報をお知らせします
                      転送歓迎

★1.新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める
   日本原電は誠意をもって回答せよ
   (7/1日本原電抗議行動で申し入れ書提出)
            「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
★2.原発県民投票が5対53で否決に!…茨城県議会
   いばらき便り-東海第二原発をめぐる市民運動から vol.1
         野口 修(東海第二原発の再稼働を止める会、
              茨城県在住)
★3.「六ヶ所再処理工場-核燃サイクル」の問題を中心に
   7月4日(土)3ヶ月ぶりの山崎ゼミのご案内
            坂東喜久恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.志賀直哉の筆による102年前のスペインかぜに襲われた
   家庭の恐怖は、現在のコロナウイルスの恐怖と同じ
   スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人
   日本では2,100万人が発症し、約38万人が死亡
             増尾 誠(メルマガ読者、京都府在住)
★5.トリチウム水海洋放出反対意見書
   福島県郡山市の議会が全会一致で可決…
   メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
                  黒木和也 (宮崎県在住)
━━━━━━━ 
☆ 脱原発川柳【リニア延期もう永遠に延期かも】乱 鬼龍 転載歓迎
━━━━━━━ 
※7/4(土)『山崎ゼミ』のご案内です。ご参加ください。

【六ヶ所村再処理工場】
「新規制基準-審査書案-では何が問題か」

 お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
 日 時:7月4日(土)14時より17時   
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円  「予約」は必要ありません。
━━━━━━━ 
※7/6(月)講演会にご参加を!

 「維新の会」って何やねん
 講 師:清水ただしさん(共産党衆議院議員:大阪比例区)
 日 時:7月6日(月)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円 新ちょぼゼミ
※要予約―定員25名 (7/2時点で12名の予約)
  予約方法:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 か
       メール  nonukes@tanpoposya.net で
       ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。
       予約受付番号をお知らせいたします。
*最初の1時間は主催者側から新型コロナ緊急経済対策のプレゼン実施
━━━━━━━ 
※7/13(月)岩垂さん連続講座にご参加を!

 10回連続講座「日本人は核にどう向き合ってきたか
        被爆75年、核廃絶運動を顧みる」
 第4回「原水禁運動の分裂と抗争」

 講 師:岩垂 弘さん(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)
 日 時:7月13日(月)14時より16時30分
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

 ※上記3つの学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。
  ・会場入り口に手指消毒用ボトルを用意します。
  ・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。
  ・窓をこまめに開けて換気に配慮します。
  ・「密集」しないように着席していただきます。
  ・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。
━━━━━━━ 
 
┗■1.新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める
 |  日本原電は誠意をもって回答せよ
 |  (7/1日本原電抗議行動で申し入れ書提出)
 └────  「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

日本原子力発電株式会社
取締役社長  村松 衞 様

      申 し 入 れ 書
                     2020年7月1日

 東海第二原発は2011年3月11日の東日本大震災で過酷事故寸前だった
被災原発で、稼働40年を超えた老朽原発です。
 30km圏内には94万人が生活し、都心まで116kmの人口超過密地帯の
首都圏原発です。
 首都直下型地震や茨城県沖の大地震がいつ起きてもおかしくない
という現状です。
 しかも現在、新型コロナウイルスのパンデミックによる危機的状況は
悪化の一途をたどり、日本においても収束のきざしはまったくみえず、
秋・冬の第二波の感染対策が極めて重要と指摘される中で、東京を中心
とする首都圏においては東京アラート解除後も感染者数は増加傾向に
あり、第一波の収束すら予断を許さない状況にあります。

 コロナ禍で東海第二原発の過酷事故が起きた場合、大規模な住民避難
対策と原発事故対応とはまったく相容れず、住民を恐怖のどん底に
追いやることとなり、再稼働は絶対に許されるものではありません。

 「日本科学者会議」は、コロナ禍において原発災害時の屋内退避と
被曝防止の両立は困難である事を指摘し、コロナ収束まで直ちに原発の
運転を停止するよう提言しています。

 私たちは昨年11月27日、茨城県の村上前東海村村長をはじめとする
署名提出交渉団を結成し、貴社に東海第二の再稼働工事の中止を求める
63,328筆の署名と「申し入れ書」を提出。
 それまで受取りを拒否し続けてきた貴社は1年5カ月ぶりに署名と
「申し入れ書」を受理されました。
 しかしその後も4月~6月、毎月提出した申し入れ書に対しても
貴社からの回答は一切ありません。

 首都圏の住民に不安・恐怖、絶望感を与えている東海第二原発の
再稼働に向けた一切の工事を、新型コロナ終息まで中止して下さい。
 これは人間にとって最も大事な命と暮しを守るか破壊するか否かの
重大な問題です。誠意をもって回答されるよう重ねて強く要望します。

回答期限:2020年7月15日(水)
 回 答 先:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

※7/1日本原電抗議行動の報告は後ほど、
 メールマガジンにて紹介します。

 
┗■2.原発県民投票が5対53で否決に!…茨城県議会
 |  いばらき便り-東海第二原発をめぐる市民運動から vol.1
 └──── 野口 修(東海第二原発の再稼働を止める会、
            茨城県在住)
◎ これから、月1回連載する「いばらき便り」です。
 主に「東海第二原発を巡る問題」を市民運動のできごとから見て
いき、これからの民主主義のあり方を探ると同時に、東海第二原発の
成り行きを検証していけたらと思います。

◎ ご存知のように東海第二原発は、茨城県東海村にあります。
 東海村に初めて原子の火が灯ったのは、1957年8月27日で、東海村
立地を決めた原子力委員長の正力松太郎が運転開始のスイッチを
押したといいます。
 ここに日本で初めての原発が動き出したわけです。夢と希望に満ち
て、当時のサザエさんの連載漫画にも「いよいよ日本の原子炉にも火が
ついたね」と掲載されたそうです。

 その後の原発を巡る歴史は言うまでもありません、チェリノブイリ
事故(1986年)、JCO臨界事故(1999年)、3・11東日本大震災
(2011年)、福島第一原発事故。同時に東海第二原発も被災(2011年)
し、現在運転停止をしています。今や「夢と希望に満ちた」とは、
誰もが思わない事態になっています。

 東海第二原発は、1978年11月28日に運転開始し、2018年11月27日で
40年を迎えましたが、原子炉等規制法で定められた運転期間40年という
規制は、規制委員会の意見で例外的に最長20年延長できることになり、
現在に至っています。この現状に対して、再稼働の是非が問われている
のが市民運動・行政・企業の現在と動向です。

◎ 2020年6月23日、茨城県議会では、注目の議案の採決が
ありました。「東海第二原子力発電所再稼働の是非を問う県民投票」の
採決です。同条例案は市民団体「いばらき原発県民投票の会」が必要数
を超える8万6703名の署名を集めて知事に直接請求し、知事が
6月定例議会に提出したもの。
 採決の結果は賛成5人、反対53人で否決となりました。閉会後、
条例案に対しての賛否を明示しなかった知事は「県議会の議論は
いろいろ示唆に富む点があった。分析して今後の施策につなげたい」と
報道陣に話したとう。

 一方、投票の会共同代表の徳田氏は、「多くの方の期待に答えられ
なかったことを詫び、「各地で真剣に考え、話し合う機会がたくさん
生まれた。生まれた芽は、長い年月をかけてしっかりと根を張って
花開いていくだろう」と期待を込めた。

◎ 私は、この日傍聴にいき、その後の反省会に出席をしました。
反省会には30人ほどが参加しました。共同代表の徳田さん、山崎さん、
鵜沢さんも参加し、参加者からの感想や今後の事が話されました。
 ここで重要な意見が出ました「結果は5対53で負けたが、負けた
気がしない」というものです。この日の話し合いは「なぜか清々しい
気持ちがする」「やり甲斐があった」「行動することができた」など、
多くは、今回の行動に対しての肯定的な意見であった。
 が、しかし結果は否決であるのです。この、「負けたのだが負けて
いない」という思いは、なんだろうか。市民運動の思い上がり
だろうか?
 何に負けて、何に負けてないというのだろうか?

 現在、世界各地で人種問題の抗議運動が起こっています。この運動が
長すぎる運動ともいえます。公民権運動から続くアメリカの市民運動の
歴史ともいえます。
 この長すぎる運動に対して、政治学者の藤原帰一氏は「運動が非暴力
から暴動に転じると、法と秩序の名の下に力によって市民的不服従が
押さえ込まれ、結果として不公正が長続きしてしまう」と興味深い言葉
を投げかけました。そして現在の非暴力的な連帯の抗議活動に、
注目をしていると。

◎ 私たちは「不公正に負けて、公正は負けていない」と言えない
だろうか。
 だから、清々しい気持ちがあらわれ、大きく負けているにも
関わらず、負けていないといえるのではないだろうか。
 近代の歴史は、公正な民主主義の争いであった。民主主義を戦争の
旗頭にしたように、死に物ぐらいで民主主義の戦いをしてきた。
 しかし、それは暴動でもあったのではなかったか。

 県民投票条例の議会での採決は否決であったが、非暴力で、不公正を
正していく、新たな民主主義の萌芽がこれからの希望であるとする
ならば、清々しい気持ちは、そのあらわれと思えてならない。

 
┗■3.「六ヶ所再処理工場-核燃サイクル」の問題を中心に
 |  7月4日(土)3ヶ月ぶりの山崎ゼミのご案内
 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎ボランティア)

   講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)
   日 時:7月4日(土)14:00~17:00
   会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
   参加費:800円  「予約」は必要ありません。

 日本全体が「自粛・自粛」で社会も経済も停滞していたというのに、
その間に原子力規制委員会は、5月13日に六ヶ所再処理工場の「事実上
の合格を出す」、経産省は「東電福島第一原発汚染水の海洋投棄を
画策」するなどで問題だらけ。

 今回の山崎ゼミの中心テーマは「六ケ所再処理―核燃サイクル」の
問題点です。
 あわせて、6月25日に開催された「東電株主総会」の報告も
あります。
 いつも最新情報満載の学習会。
 質問・意見等の時間も十分あります。ご参加ください。

 
┗■4.志賀直哉の筆による102年前のスペインかぜに襲われた
 |  家庭の恐怖は、現在のコロナウイルスの恐怖と同じ
 |  スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人
 |  日本では2,100万人が発症し、約38万人が死亡
 └──── 増尾 誠(メルマガ読者、京都府在住)

◎ 大正8年(1919年)4月に『白樺』に発表された短篇「流行感冒」
(原題「流行感冒と石」)は、志賀直哉が千葉県の我孫子に居を構えて
いた36歳の時の作品で、スペイン風邪が日本までやってきたときの
志賀家のありようが鮮明に描かれております。
 元気象庁天気相談所長の宮沢清治氏は、防災歳時記「スペイン風邪、
猛威を振るう」(消防防災科学センタ―No.055 1998冬号)の中で、
次のように記述しております。
 「大正7年早春、米国で発生したインフルエンザ(流行性感冒)は、
翌8年にかけてスペイン、仏、英国などヨーロッパに広がり、
『スペイン風邪』と呼ばれた。同時に中国、日本へも侵入し、全世界を
覆い、空前絶後の惨禍となった。
 日本での流行には三つの波があった。
 第一波は、大正7年3,4月ごろ、日本に侵入し、初夏には止んだ。
 第二波は、その年の9月中旬から10月上旬にかけて全国に広がった。
これは過去数百年間の疫病のうち、最も劇的な大流行であった。
 第三波は、翌大正8年1月下旬から2月にかけて日本中に蔓延した。
 スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人。日本では
国民の5人に2人にあたる2,100万人が発症し、約38万人が死亡したと
いわれる。」

◎ このとき、我孫子での志賀家には大正6年生まれの次女がおり
ました。
 しかし、前年に生まれた長女を2か月足らずで失ったこともあり、
この子供ためには病的に病気を恐れていました。
 小説では、流行性の感冒が我孫子の町にもやってきたが、主人公は
それをどうかして自家(うち)に入れないようにしたいと考え、運動会
へも誰もやらぬ事とし、女中にも町の使いで話しこんだりしないこと
や夜の旅芝居の見物も禁じていました。
 こういう背景のもとで、主人公が女中の石の行動と返事に不信感を
募らせイライラするさまなどが複雑に展開していきます。
この中で流行感冒の記述が鮮明に展開していきます。

◎ 少し紹介すると次のとおりです。

 「三週間ほど経った。流行感冒もだいぶ下火になった。…私は気を
ゆるした。木を植えるためにそのころ毎日二、三人植木屋がはいって
いた。手伝いなどで昼間は主に植木屋と一緒に暮らしていた。
 そしてとうとう流行感冒に取り付かれた。植木屋からだった。
 私が寝た日から植木屋は皆来なくなった。
 四十度近い熱は覚えて初めてだった。

 腰や足が無闇とだるくて閉口した。しかし一日苦しんで、翌日に
なったら非常によくなった。ところが今度は妻に伝染した。妻に伝染
する事を恐れて直ぐ看護婦を頼んだが間に合わなかったのだ。
 この上はどうかして佐枝子にうつしたくないと思って、東京からもう
一人看護婦を頼んだ。
 一人は妻に一人は佐枝子につけておく心算だったが、母と離されて
いる佐枝子は気難しくなって、なかなか看護婦には附かなかった。
間もなくきみ(女中)が変になった。…俥で半里ほどある自身の家へ
送ってやった。しかし暫くするとこれはとうとう肺炎になって
しまった。

 今度は東京からの看護婦にうつった。今なら帰れるからとかなり
熱のあるのを押して帰っていった。しまいに佐枝子にも伝染って
しまって、健康なのは前にそれを済ましていた看護婦と、石とだけに
なった。
 そしてこの二人は驚くほどによく働いてくれた。…佐枝子は何時もの
習慣で乳房を含まずにはどうしても寝付かれなかった。石がおぶって
漸く寝付かせたと思うとまた目を覚まして暴れ出す。石は仕方なく、
またおぶる。…夜はその疲れ切った体でこうして横にもならずにいる。
 私は心から石にいい感情を持った。私は今まで露骨に邪慳にして
いた事を気の毒でならなくなった。…」

 あとがきに、志賀直哉は「事実をありのままに書いた」と記して
おります。
 スペインかぜの伝染力のすさまじさや怖さは、今のコロナウイルス
とまったく同じだと思います。
 百年前の出来事であり、今の世代では知る人はいなくなって
おります。
 小説とはいえ大変貴重な資料だと思い紹介いたしました。
 
┗■5.トリチウム水海洋放出反対意見書
 |  福島県郡山市の議会が全会一致で可決…
 |  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.トリチウム水海洋放出反対意見書
  福島県郡山市の議会が全会一致で可決
  7/1(水)12:23配信「テレビユー福島」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5eab580f10568b457779768228a95d968a0d

ご案内:ATTAC首都圏オンライン講座「ロックダウンと規制解除」

2020年07月02日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/1593689313993staff01
*レイバーネットMLから
小倉です。ATTAC首都圏主催の連続講座第2回をオンラインで開催します。
テーマ:ロックダウンと規制解除―残るも地獄、去るも地獄の資本主義:権利としての身体へ

概要はこのメールの最後をお読みください。

●音声データをあらかじめ公開しています。
前回同様、私の話は下記に音声データとしてアップしてありますので暇なときにお聞きください。60分ほどです。間に一回休憩の音楽があります。
https://archive.org/details/20200707-attac-kouza

●オンラインの講座開催の日時
この音声データをお聞きになった上で、下記の時間にオンラインでの議論。質疑の時間を設けます。発言されたい方、質問のある方などご参加ください。

7月7日(火)19時から20時30分ころまで

●参加方法
オンライン会議室へのアクセスURLは当日18時半過ぎに、ATTACのメーリングリストに投稿します。
参加希望の方は、18時半以降、パソコンの前に座ってATTACのメーリンリストの投稿をチェックし、このメーリに記載されているURLにアクセスして、開始までお待ちください。

前回とは異なり、アクセスに際して、事前の予約申し込みは不要です。

また、音声データをアップしているサイトにも18時半以降掲示します。
https://archive.org/details/20200707-attac-kouza

●参加費
後払い(もし気に入れば)
今回の講座について、参加してよかったとお考えの方は、参加費500円をお振込ください。カンパもお寄せいただけるとたいへん有り難いです。
振込先:郵便振替口座 00150-9-251494
加入者名:アタック・ジャパン
申し訳ありませんが、振込手数料は負担してください。よろしくお願いします。

●オンライン会議について
オンライン会議ではjitsi-meetを使います。パソコンからアクセスする場合は特別なソフトや登録などは不要です。(スマホの場合はアプリが必要になります)
オンラインの講座は、原則としてカメラとマイクを切った状態での参加をお願いします。
発言されるときだけカメラとマイクを入れていただきます。ラフなスタイルで食事しながらでも構いません。カメラに映りませんから。

●参加に必要な器材
最低限、インターネットに繋がるパソコンがあればチャットでの発言ができます。
パソコンにマイクがあれば口頭での発言ができます。
スマホでカメラとマイクが使えるものがあれば発言ができます。スマホでもマイクとカメラを切っていただきます。

ブラウザ
Chrome,Chromium,Brave,Firefox,Microsoft Edge(最新バージョン),Operaなど。一部対応しないブラウザがあります。

オンラインでの参加に際しての注意事項などは当日ご説明します。

下記にjitsi-meetのマニュアルがあります。
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/QMPfEBrXmtCRqB4
スマホ
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/ir7BAabQ6YbQi9S

問い合わせ
070-5553-5495 小倉

以下、講座の概要です
============================
ロックダウンと規制解除―残るも地獄、去るも地獄の資本主義:権利としての身体へ

今日のテーマは、なぜ市場も政府も新型コロナ、COVID-19パンデミックに十分に対応できずに、感染の拡大を阻止できないのか、という問題を、政策レベルの問題ではなく、資本主義のメカニズムとの関係で捉えかえしてみることに主眼を置く。

オルタナティブの回路を閉ざさないために

緊急事態宣言の解除から経済再開への転換は、資本がもはや運動の停止に耐えられなくなった証拠でもある。人々のリクスへの不安と経済的な困窮による不安がここでは両天秤にかけられている。感染リスクに対して経済的困窮のリスクが相対的に高まることによって、人々のリスクと安全の主観的な閾値がリスクを許容する方向に移動しはじめているが、これを誘導したのが資本と政府の「経済」という脅し文句だ。感染リスクを最小化するために必要な自主的な隔離に伴う経済的な損失を補うに十分な経済的な保障をせず、自営業者や中小零細企業を盾にして経済再開の圧力をかけてきた資本と、この資本と運命共同体
でもある政権とは、隔離政策がめざしたパンデミックの完全な収束あるいは「アンダーコントロール」状態の失敗から「with コロナ」へと方針を転換して、人々にコロナのリスクを受けいれさせうるような感情へと誘導しつつある。

経済的な危機は労働者の貧困と生存の危機をもたらすから、労働者は生存に必要な所得を獲得せざるをえず、資本のいいなりになる選択をさせることで資本の労働者への支配を強化するわけだが、労働者が資本への依存を拒否して別の生存手段を獲得できてしまった場合、この資本による制御は有効性を削がれる。労働者が団結して資本と対峙したり、失業と貧困による生存の危機に対して、資本に依存しない自立を可能にするオルタナティブな経済基盤を準備することによって、この資本の目論見を挫くことが可能になる。この民衆の自立に対して、政府もまた資本を支える方向で、民衆の自立を阻止します。政府は財政支出を通じて、失業や貧困への補償を約束したり、公共投資によって雇用の削減を抑制し、景気を刺激するといった政策をとることによって、オルタナティブへの回路を塞ごうとする。政府は労働者を資本の支配の下に再度統合するための政治的な役割を担う。人口の大半は、こうして労働市場で<労働力>を供給するシステムに縛られ続けることになる。この資本と国家の利益を、国民国家の体制は「国民」が全体として一致協力して、感染防止の生活規範に従うことを正当化し、この全体への同調だけが唯一のパンデミック対策であると主張します。民衆の「夢」を実現性のない妄想の類として否定するわけですが、こうした全体を一体のものとするシステムの傾向は現代における全体主義といっても差し支えないものだ。

わたしたちは、こうした全体への同調の背後に、資本主義を支える市場と国家の限界と民衆への犠牲の転嫁のメカニズムがあることを理解することが必要だ。
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話のポイント

ロックダウンと経済優先政策に共通する不安の政治学
不安感情について
知る権利としての検査
市場は本質的に不平等な制度である
(休憩:music Des+karadas "Antifascista")
市場経済による二つの危機への対応
COVID-19による危機に内在する資本主義に共通する制度の限界
おわりに:オルタナティブの回路を閉ざさないために
(music HK "Salam alaykoum")

概要の他に、音声データの文字版を別途用意しています。参加を予定される方で、あらかじめ文章でも読みたいという方は、小倉までご一報ください。

世に倦む日日 うわこんな早い時間なのに。感染者100人以上。明らかに市中感染が拡大

2020年07月02日 | 政治
これ、オーバーシュートなんじゃないの。会見して感染爆発を認めないといけないよ。東京の夜の街の封鎖が必要だ。ホストクラブとキャバレーの休業要請が必須。東京だけは夜の街を厳戒態勢にしないといけない。そうしないと、また全国の学校や職場で自粛が強制される。https://www.asahi.com/articles/ASN724563N72UTIL00T.html …

このウィルス、本当に感染拡大が速い。伝播が急速だ。東京で三桁を超えるのは、都知事選の開票後だと思っていた(小池百合子による検査数のコントロールで)。投票3日前にもう三桁の大台。来週、どうなるんだろう。選挙結果にも影響が出そう。小池百合子、票を減らすぞ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200702/k10012492591000.html …

うわ、こんな早い時間なのに。感染者100人以上の発表。明らかに市中感染が拡大している。夜の街から外へ、周辺へ、その家族へ広がっている。4月初めと同じ状況になってきた。病院の院内感染が起きる。高齢者に感染が広がって重症者が増える。真夏の第2波。https://news.yahoo.co.jp/articles/b91209b4871126b327b68f6c7f4e74b76917333d …

この事件、テレビも新聞も報道しませんね。西部邁が生きていたら意見を聴きたいと思った。どういう解説をしただろう。日本のマスコミやネットのしばき隊左翼は、香港にばかり注目して、今にも中華人民共和国が崩壊するみたいな言説を溢れさせているけれど、本当に崩壊しそうなのはどっちの国なのだ。

ここへ行きますよね。米英戦争と星条旗だから。世界が大きく動いている。世界史が大きく時計の針を動かしている。ベルリンの壁崩壊前の、ゴルバチョフの改革が東欧諸国を揺さぶり始めたときの空気感。

仕事をしないのに満額のボーナスが貰えるなんて民間では考えられません

2020年07月02日 | 政治
俵 才記@nogutiya 6月30日
河井夫妻に640万円のボーナス。信じられません。
仕事をしないのに満額のボーナスが貰えるなんて民間では考えられません。民間の感覚で言えば逮捕されれば当然解雇されるのが普通で、ましてボーナスなんて貰えるはずがない。この政治家と民間の感覚の差が政治不信になる大きな要素のひとつなんだよ ふくれ顔

けん @KSN1HybmjjiCMoQ·7月1日
金が無い金が無いと財務省は嘆く。
けれど海外にばら撒く金はある。
辺野古の海を埋める金はある。
資産家の為の株価維持に使う金はある。
8年連続して公務員の給与を上げる金はある。
参議院の議席を増やす金はある。
月面活動に果敢に挑戦する金はある。
その上、選挙民を買収する金は存分に有る。

LNJ Logo 宇都宮けんじ事務所が小池都知事に公開質問状

2020年07月02日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/1593661521634staff01
7月1日、宇都宮けんじ事務所は小池都知事あてにコロナ政策についての公開質問状を出した。以下は内容。写真は発表の会見。
公開質問状内容

東京都のコロナ感染症(Covid-19)に対応する政策について、次の通り質問します。

小池都知事は27日に実施された都知事選挙候補者のチューズライフプロジェクトの討論会において、「都のコロナ対策はうまくいっているか」という問に、唯一「〇」の札を上げられました。しかし、私は、あなたが進めてきた東京都のコロナ感染症対策には、多々疑問があると考えています。そこで、以下の通り、具体的に質問いたします。

この質問は、現在行われている東京都知事選挙における都民の選択にあたっての重大な情報ですので、この質問に対する回答は7月3日午後3時までに、ファックスで下記あてにファックスで回答くださるように求めます。

宇都宮けんじ事務所 (電話 03-6380-1537)
新宿区四谷三丁目5-5 山本ビル5階
FAX 03-6380-1538
連絡担当 海渡雄一/岡田光司
質問1

相談件数と検査数の推移を示すグラフを見てください。これを見ると、3月24日のオリンピックの延期が決定される前の段階で、帰国者・接触者相談センターへの相談件数が激増している(これは保健所に電話がつながった件数であり、実際には電話が繋がらなかったものも少なくないとされています)。にもかかわらず、この時期には検査は全く増えていませんでした。

厚労省は3月6日に「新型コロナ・ウィルスの患者数が大幅に増えたときに備えた 医療提供体制等の検討について」を発していましたが、その後も全く検査数が増えませんでした。ところが、オリンピック延期決定後に、極めて不十分ではありますが、検査件数がある程度増え始めています。

あなたは、オリンピック開催の支障となるため、感染者数を低く抑えるために、検査件数を押さえていたのではありませんか。そうでないなら、どうしてこのような推移となったのか、合理的な理由を示していただきたいと思います。
質問2

あなたは、6月11日に「いずれも目安を下回った」として、東京アラートを解除されました。しかし、我々が入手した資料(別紙)によると、6月11日の、感染症法に基づく「発生届」数は少なくとも36人であり、東京都が発表した同日の陽性者数22人とは大きく乖離しています。その他の日も、都の発表数と「発生届」数には乖離が見られ、「直近1週間の平均感染者数」を「発生届」数で計算すると22人となります。目安の20人を超えることとなり、東京アラートの解除基準が満たされていなかった可能性が濃厚となります。

東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課は、「発生届けの確認作業に時間がかかり、実際の発生届と都の発表にタイムラグがあるため」と説明していますが、これでは、設定されていた基準自体の科学的根拠が問われることになります。感染症対策は、あくまで科学的根拠に基づいて行われるべきです。

あなたは、東京アラート解除の翌12日に都知事選への出馬を表明されました。政治的思惑から、恣意的な対応を行ったとすれば重大です。結局のところ、東京アラートの発令とその解除は、あなたの都知事選出馬のための政治的都合を優先し、恣意的に判断されたものではありませんか。明確にご説明ください。
質問3

あなたはこれまで都議会でも「必要な検査が行われている」と答弁してきましたが、保健所に検査を申し込んだ医療機関からは、「中等症以上の肺炎のある患者か濃厚接触者・海外渡航歴がある人以外は検査できない」と保健所から断られるケースが報告されており、板橋区議会での担当課長の答弁でも、「検査に関しては制限せざるを得なかった」と答弁しています。

事実として、4月11日に世田谷区の社員寮で亡くなっているとことを発見された男性は、4月3日から保健所に電話をかけ続け、6日後にようやくかかりつけ医からの依頼でPCR検査を受けられたが、検査の結果待ちの段階で治療を受けることなく孤独死し、死の2日後に陽性と判明しました。

日本医師会も、医師が必要と判断していたにもかかわらず、検査につながらなかった「不適切事例」が全国で少なくとも290例あったと発表しています(2020年3月18日)。その中には東京の事例も36例含まれています。

あなたは、このような実態を把握されていますか。それでも「必要な検査が行われてきた」という認識は変わりませんか。
質問4

厚労省が、各都道府県に対して、「PCR検査体制」について点検し回答するように各都道府県に求める事務連絡(6月2日付)が発せられています。その回答の締め切りは6月19日でした。しかし、7月1日段階でも、その回答は未提出です。すでに各区市町村に対し点検と報告を依頼し、回答を得ていると伺っています。にもかかわらず、締切を10日以上過ぎても回答しない理由は何ですか。ご説明ください。また、直ちに回答を行い、これを公表してください。
質問5

6月11日に東京アラートが解除されて以降、検査陽性者数の増加傾向が続いており、東京アラート発令中よりも多くなっています。しかし、これに対して、東京都は何ら有効な対策をとっていません。

PCR検査数は全く増えず、多くても2000件程度にとどまっています。休日には200件から300件程度しか検査されていません。このような検査状況で、十分な対策が取られているとされる根拠を示していただきたいと思います。
質問6

あなたは、昨日新型コロナ・ウイルスの「次の波」への警戒を呼びかけるための新たな「指標」とされるものを公表されました。しかし、アラート解除時よりも状況が悪化しているにもかかわらず、何ら数値的な指標を示すこともなく、医療提供体制の状況を重視し、具体的な数値基準は設けず、専門家らによる分析などを踏まえ、「緊急事態宣言下での最大値」などと比較して、必要に応じて警戒を呼びかけていくとされました。

これまでは、あなたは、曲がりなりにも、新規陽性患者数が週平均で20名を超える、感染経路の不明が半分以上などの数値基準を示していましたが、現状はこの基準を上回っています。にもかかわらず、何も対策を取らないことの言い訳に、数値的指標そのものを撤廃したものと言わざるを得ません。このようなやり方で、都として科学的根拠に基づく対策がどうしてとれるのかを説明してください。
質問7

歴代都政が保健所の統廃合と人員削減をすすめてきたことに加え、小池知事は2018年、多摩地域にある5つの都保健所の医師定員を1人ずつ、合計5人減らしました。(多摩地域で、医師定員25%削減、都保健所全体では2割削減)。

小池知事と東京都は、一連の保健所統廃合、人員削減について「機能強化をはかった」「正しかった」と述べていますが、自らがおこなった保健所医師削減も含めて、正しい措置であったとお考えですか。今後、保健所およびその人員を増やす必要があると考えますが、あなたのお考えをお聞かせください。
質問8

あなたは、3月23日に、コロナ感染症について記者会見を開き「新たな対応方針」を公表し、この日、「事態の推移によりロックダウンの可能性がある」と発言しました。この日はオリンピックの延期が公表される前日でした。

この方針の中で、あなたは、都の目指す医療体制として、重篤・重症当面100床、中等症床当面300床などと説明しましたが、この方針は病院経営本部や福祉保健局などの新型コロナ対策を所管する部局とのどのようなやり取りの下に発せられたのかを説明してください。

我々の入手した情報公開請求に対する非開示決定通知書によると、このようなやり取りのわかる病院経営本部の記録はないとされています。どのような会合がもたれ、あなたはどのような指示をしたのかを都民に説明してください。

また、あなたは3月23日の時点で、翌日にオリンピックが延期されることを知っていたのではないですか。

→詳細サイト(資料)

〔週刊 本の発見〕『香港デモ戦記』

2020年07月02日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/hon164
毎木曜掲載・第164回(2020/7/2)水になれ、友よ!
『香港デモ戦記』(小川善照、集英社文庫、2020年5月20日発行)評者:根岸恵子

 昨晩(6/30)、Facebookで香港民主派政治団体「デモシスト」が解散し、最後のあいさつにとメンバーが並んでいる投稿写真を見た。アグネス・チョウ、ジョシュア・ウォンたちの顔がある。ちょうどこの書評を書いているところだったので、重たい気持ちになった。著者の小川さんはどんな気持ちなのだろう。

 『香港デモ戦記』。著者の小川善照さんは2014年の雨傘運動から香港を取材している。自らの足で体当たりする現場主義で、実に生き生きと闘う香港を描いている渾身のルポルタージュだ。小川さんならではの暖かな人に対する眼差しが、デモに参加する人々の顔を捉えている。この闘いは一人一人の人間の闘いなのである。

 さて、今朝(7/1)の朝日新聞の一面トップに「香港国家安全法が施行」「一国二制度 骨抜き」の文字。香港はどうなってしまうのだろう。私には、7月1日というのが作為的に思えた。たぶん中国政府もこの日に意味があったのだ。1997年、香港が英国領から中国に返還された日だから。本来なら大きなデモがある日だったのに。

 返還の時、中国は50年間、「一国二制度と高度な自治を堅固する」と約束した。世界中の人が、2047年まで香港の自由が担保されると信じていた。しかし、たった23年で、香港の人々の意思もなく、全人代常務委162人の全員の賛成で「香港国家安全維持法」が成立した。香港の自由は奪われることになるかもしれない。

 一年前の2019年の7月1日、五代要求(逃亡反条例の撤回 暴動認定の撤回 刑事告発の撤回 警察暴力への徹底調査 普通選挙の実施)を掲げて、抗議者たちが立法会(日本の国会にあたる)の建物に突入した。それは「もう遊びではない」「香港人は本当に負けることができない」という悲痛な思いがひしひしと伝わるものだった。その状況は本の中に詳しい。


*「デモシスト」解散発表、TVニュースより

 小川さんは昨年6月に「逃亡反条例」への抗議から始まった今回のデモと、2014年の「雨傘運動」とは全く違うと述べている。

 私は2014年当時、雨傘運動の活動家と話したことがあった。彼は金鐘に占拠していた学生と違って、旺角で活動するアナキストだった。彼の話には夢があった。政治的というより、コミューンを形成し人々が助け合う社会を目指していたのだ。小川さんの言うように雨傘運動はニューヨークのオキュパイ運動に近い。雨傘は「香港の代表は香港人が決める」普通選挙法を求め始まった運動だが、それが英国のレクレイム・ザ・ストリート(路上を奪還せよ)やNYのオキュパイ運動のように平和的な運動への広がりを見せていた。

 しかし、最終的に弾圧され排除された。まったくズコッティ公園のようだ。彼らの革命は失敗したという印象を与えた。だからこそ、昨年「逃亡反条例」への異議を目的に始まった運動が、もう遊びではなくなったのだ。運動はまさに黄色から黒色へと変化した。

 「抗議行動は、平和的にやっても意味がないことは、雨傘運動で明らかになった」。これは18歳の若者の言葉。彼らは「逮捕されるまで頑張る」という。逮捕されれば、10年間の禁固刑が課せられる可能性がある。覚悟はできているのだ。「わずか18歳の若者が自分たちの未来を、自らの自由と引き換える固い決意をもって、自らの手で変えようとしている」と小川さんは書いている。そして、抗議者は警察との苛烈な戦いへと進んでいった。

 しかし、小川さんは一方的にデモに参加する若者を賛美してはいない。デモと対峙する警察官や学生たちからぼこぼこにされる街のチンピラにも心を配る。そうした人々を含めて、小川さんは香港なんだと訴えているのだと思う。

 日本で行われた香港を支援するデモに抗議に来た、本土中国の青年の素朴な素顔。「日本は自由だ」という中国の留学生に「香港の学生たちも、自由を守るために戦っているだけなんだ」といい、「心のどこかで、香港の学生たちと通じるものがあるのだろうと私は信じたい」という。彼らを分断させているものに、私は心が痛むのだ。

 この本最後は、アグネス・チョウさんの「私も香港人も絶対にあきらめませんから」と結ばれている。5月に出版されたこの本には、当たり前だが、今日のことは反映してはいない。

 昨日、彼女は日本語で日本に向けて「絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。生きてさえいれば希望があります」と、言葉を寄せた。

 雨傘から6年。彼女を含め、香港はずっと闘い続けた。この本はその記録である。そして、アルバムのようでもある。小川さんは、あとがきで「本書の取材で心がけたことは、小さな物語を集めることだった」と書いている。まさにその場その時の人々の生きざまを小川さんは描写している。いつかその人々は、この本で読んで懐かしく思うかもしれない。

 香港はどうなってしまうのだろうか。昨日から今日にかけて、心が穏やかではない。本の中の人々の顔が浮かぶ。でも彼らは一人ではないだろう。香港は香港だ。闘いは続くかもしれない。
 Be Water My Friend 水になれ、友よ!

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子、ほかです。