詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「命・暮らしを考えているのは宇都宮候補」/前川喜平さんが応援演説

2020年07月03日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/0703shasin
「命・暮らしを考えているのは宇都宮候補」〜前川喜平さんが応援演説

→動画(7分)

 7月3日午後5時、小雨まじりのなか都知事選・宇都宮けんじ候補の街宣が新宿駅東南口で行われた。選挙戦最終盤のこの日、枝野幸男、志位和夫、福島みずほの野党党首が勢揃いし、元外務大臣の岡田克也氏も演壇に立った。

 なかでも注目を浴びたのは、元文科省事務次官の前川喜平氏の応援演説だった。前川さんは「都民の命・暮らし・幸せ・人権を真剣に考えている候補は宇都宮さんしかいない。一方小池氏は都知事という地位がほしかっただけで都民のことを考えていない。総裁・総理の話が出てくれば都政を捨て、すぐに自民党に戻るだろう」と。

 そしてコロナ対策では「夜の街を悪者にしているが、とんでもない。みんな尊い人生があり生活がある。小池氏の狙いは感染拡大を夜の街のせいにして都知事は悪くない、という責任転嫁に使おうとしている」と「夜の街」発言の意図を厳しく批判した。

 最後に、宇都宮けんじ候補がマイクを握った。宇都宮候補は「今回、地上波のテレビ討論会が一回も行われていない。異常なことだ。仕方なくコロナ対策に関する小池知事宛の公開質問状を出した。きょう回答がくる予定だが、小池知事は、コロナ対策を真剣にやっているとは思えない」と批判した。そして「今回の都知事選の主人公は有権者であるあなたたちだし、その子どもたち孫たちだと思う。次の世代にどういう東京を残していくのかが問われている」と熱く訴えた。

 その後公開質問状に関する都知事の回答があり、「宇都宮けんじ」HPで公開された(*公開質問状への回答)。宇都宮候補は回答についてコメントを発表したが、小池都知事の回答はまったく不十分なものだった。じかのやりとりが必要である。
 まもなく投票日を迎える都知事選だが、テレビ討論もなく政策論議が進まなかった。これが民主主義を標榜する首都の選挙戦だろうか。そのお粗末さだけが際立っていた。(M)

懐かしい飴細工テキヤの思いで

2020年07月03日 | 日記
懐かしい飴細工テキヤの思いで
《白糠がアイヌ人の多い町だとは複数の見世物屋やテキヤから聞いていた。・・

私の店にも、澄んだ、目の大きな小学生の姉と三、四歳の弟が三日間、一日に幾度もやって来た。そんな時もいつの間にか二人は楽しそうに飴細工を見ている。
私は三日目の日中、とうとう一本ずつの飴細工をやってしまった。以前に室蘭の高市で苦い思いをしていたからだ。

室蘭は大都会・・
「なんだい、今日はお祭りだよ。せっかくの一年一回、今日は暇人と貧乏人しかいないのか、お兄さんだって焼酎代くらい稼がなくっちゃ今夜はどうすればいいんだ、頼む教えてちょうだい」などと啖呵をかませていた。

ところがこの時、ひとりの少女が目に涙を一杯ためている。そしてこのように言った。
「おじさん貧乏人って馬鹿にしているっしょ、あたいは買いたくても買えないの馬鹿にしてるっしょ」

白糠の二人に飴細工をやったのは、この時の苦い思い出が残っていたからだった。》(「間道ー見世物とテキヤ」より)
「間道ー見世物とテキヤ」(坂入尚文)は、今年読んだ本の中でも、故郷北海道に関しての本の中でも、ベスト3に入れたい。

特に後半の、テキヤ(飴細工)になっての・・テキヤ仲間や各地の親分衆や極道との付き合いは、誰か映画にでもしてくれんもんだべか。
僕が転々とした北海道の故郷も観られるし。

泣いて、笑って、歯軋りして、頷いて・・一気に読了。
北見だかの「プリズンホテル」(浅田次郎の抱腹絶倒の傑作!)の廃墟や、釧路や小樽や夕張やらのかっての廃墟に帰りたくなったなー

山本太郎は本物か<本澤二郎の「日本の風景」(3733)<アメリカ属国の日本を立て直す気概に玄人筋の人気>

2020年07月03日 | 政治
山本太郎は本物か<本澤二郎の「日本の風景」(3733)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/25381561.html
2020年07月03日 jlj0011のblog

<アメリカ属国の日本を立て直す気概に玄人筋の人気>
 一昨日に「政界地図異変」小論をまとめたら、相応の反響があった。半島出身・統一教会・日本会議などの政治屋の跋扈などを紹介したものだが、その結果、小選挙区比例代表の選挙制度も関係して、永田町から政治家が消えてしまった、車に例えると、石ころばかりのポンコツ車と酷評した。するとネット事情に明るい知り合いが、誰がまとめたものか、山本太郎の国会追及のYouTubeを添付してきた。

 後段に貼り付けたので、興味のある読者は見たらいい。つまり、彼は国会で堂々とアメリカ属国からの離脱を、資料を手にしながら、当時の岸田文雄外相と中谷元防衛相にかみついていた。

 戦争三法や原発再稼働、TPPなどが、すべてワシントンの指令に従って強行しきている、と分かりやすく、それでいて公然と声を振り絞って追及している。これぞ日本の政治家だと評価したのだ。

 政治家の人物像は、一筋縄では容易に描くことはできないものだ。七面鳥のように、その場その場で、様々な表情を見せるため、正体をつかむのは難しい。経験したことでは、改憲軍拡派で国家主義者の中曽根康弘には、首相になるまでは騙されてばかりいた。

 恩師の宇都宮徳馬でさえも、その一人だった。えてして護憲リベラリストは人がいいのだろう。

 知り合いが送信してきた彼の友人は、ワシントンの悪役ゆえに安倍の大好きなCSIS(国際戦略問題研究所)を引き合いに、山本は本物の政治家と断じているようなのだ。CSISを知らない日本人もまだ多いはずだが、興味深いことは、小泉進次郎はそこで特訓教育を受けてきた怪しい政治屋ということになる。

<ジャパンハンドラーズに操られる日本が卒業する時>
 偉そうなことは言えない。外務省でも担当し、深く取材をしないと、日本政府を巧妙に操るジャパンハンドラーズを冷静に分析できない。

 ほとんどすべての新聞テレビのワシントン特派員が、彼らの腕の上で弄ばされるものだから、以前はなかなか理解できなかった。TBS強姦魔もそんな一人だったかもしれない。

 少し古いエピソードを紹介すると、衆院予算委員長を長く勤めた中野四郎の訪米を待ち構えていた、読売のナベツネと日経のKは、予算委員長にわいせつ本をプレゼントしたり、わいせつ映画観賞に誘って小遣い稼ぎに励んだ。中野の秘書の証言だから嘘ではない。

 1993年3月の筆者一人旅の訪米に際して、会見したホワイトハウス広報官は「日本人記者は、米国人アルバイトを使って、米紙の紙面からJAPANの文字を見つけさせて、それを記事にしている」とこき下ろした。クリントン政権のころである。

 日本にいると、アメリカ人の多くが日本を知っているように勘違いしているが、実際は逆である。日本を知る米国人は少数派である。

 こういう次第だから、ワシントンのジャパンハンドラーズは、日本の新聞テレビで特別扱いされ、そんな人物をくだらない日本首相は歓待する。

 山本太郎は、もう自立する時だと議会で叫んだのだ。正論である。

<大阪の安倍子分・イカサマ弁護士とは違うらしい>
 最近、ヤメ検事の山尾志桜里に化かされたばかりで恥ずかしいのだが、以前は維新を率いた安倍の子分とは知らずに、橋下を評価してしまった。彼は今もテレ朝番組で放言し続けている。テレビの質の悪さは昔からだ。

 大都市にまともな知事は誕生しないものらしい。その点からも、今回の都知事選の行方が注目される。投票率と無党派の動向である。

 以下にどなたか知らない玄人筋の意見を貼り付ける。

2020年7月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


私は山本太郎が国会質疑でCSIS(戦略国際問題研究所)を追及した時から、「コイツはやってくれそうだ」と思いました。CSISの発起人にはナチスのヒトラーにも影響を与え、日本の裏権力組織である八咫烏にも通じる緑龍会にも在籍したカール・ハウスホーファーも名前を連ねている。

この裏権力構造近代史を理解せずに政治を語ることはナンセンスなんだと思います。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

また、CSISはイエズス会と一心同体。国民民主党玉木雄一郎が自らの名前を刻んだCSISの水晶球サイズのガラス玉を誇らしげに見せて写真を取らせている。そのガラス玉にはイエズス会のマークもね。このガラス玉、野党も与党も関係なく重鎮議員は持っている。野党が消費税減税・廃止方向で足並みが揃わないのはCSISの意向があるからだと思います。一方、小泉進次郎はCSISのマイケル・グリーンの鞄持ちだったので勝負ネクタイは緑色。緑のタヌキの小池百合子もCSIS。一心同体のイエズス会はバチカンもイスラエルの歴代首相も皆イエズス会。イスラエルの歴代首相はユダヤ教派閥からではないのか?の疑問を持つ奴は歴史を知らない。イエズス会はキリスト教の仮面を被ったユダヤ別働隊。それが裏権力構造を築いて来たのだ。「仮面を被ってダチをかます=背のりして仲良くなり札束ビンタと毒まんじゅうでアンダーコントロール」これは、日本に於いても創価学会しかり、日本会議しかりだと思います。

だから、政治の裏権力構造とその近代史を知ると右も左も上も下も、表層的な事象だけでは判断を確定出来ないのです。

内外から日本を貶める勢力。CSIS~イエズス会~日本政府
https://ameblo.jp/bogih/entry-12446830030.html

オウム真理教テロが発生する前にオウム信者の幹部が創価学会や統一教会の信者でもあった。オウム真理教が国政選挙に出た1990年、その選挙資金を貸し付けたのは統一教会と創価学会と言う噂が流れたけれど、検証は出来ないがCSISが黒幕とすれば点と点が繋がります。

また、日本の国家予算である特別会計の予算規模が、一般会計を大きく上回り370兆円とも言われ、特殊法人からファミリー企業を通じて宗教法人のお布施非課税制度を介して、統一教会や創価学会が海外送金マシーンと化しているだろう司令塔もCSISで間違い無いと思います。

都知事選異変<本澤二郎の「日本の風景」(3732)<東京五輪廃止論の山本太郎候補に人、人の波>

2020年07月03日 | 政治
<東京五輪廃止論の山本太郎候補に人、人の波>
 熱心な山本太郎応援団のAさんが、彼の様子を電話やメールで連絡をくれる。「これまでと全く変わっている。友人に電話をすると、自民党に投票していた者までが協力してくれる。それが一人や二人ではない。都民の政治感覚が、間違いなく変わっている。世論調査は産経フジばかりではなく、すべて狂っている。ムサシのインチキがなければ、太郎はいい線いく」と胸を張っている。

 都民の多くは、コロナ禍の五輪は廃止されると感じている。そこをズバリ廃止だ、と主張する太郎に期待が集まるのだろう。五輪廃止で浮いた金を、コロナ禍対策に回せばいい。太郎演説に人が集まっている!

 慌てた官邸は、昨日、自民党の五輪推進派?らしい人物を呼びつけて「予算確保」を陳情をさせた。襲い掛かる犯罪接近におびえる日々の安倍は「成功させたい」といって「成功させる」と言えなかった。

<参院選で注目を集めた学会・池田親衛隊の野原善正も応援>
 そこに新たな応援が入った。沖縄の野原善正である。平和から戦争党に舵を切った太田ショウコウ、山口那津男、北側一雄と学会会長の原田らを、池田裏切りの者と糾弾したきた沖縄の平和の戦士だ。

 昨年の参院選では、東京選挙区から出馬して1か月足らずで20万票を獲得した池田親衛隊だ。学会の勇気ある人物が、いま1年ぶりにマイクを握って、声を上げられない沈黙の学会員に向かって叫び始めた。

 彼は次期総選挙でバッジをつける可能性が高い。さっそくAさんに連絡を取り、彼が千葉県から出馬する三井義文に頼んで接触を試みたところ、うまく成功した。

 沖縄に行く機会があれば、いつか会ってみたい人物である。世の中には、池田大作を毛嫌いする人物もいるが、池田の平和理念を評価する人たちも少なくない。池田を裏切った現在の公明党創価学会執行部に嫌気をした会員は、ゴマンといるだろう。

 悲しいかな沈黙して動かない。野原は動いた勇者である。

<木更津市の戦争遺児「太田ショウコウ裏切り」断罪を知っていた!>
 彼に確認したいことがあった。それは太田ショウコウの懐を、途方もなく膨らませた原因とされる戦争三法の第一番手を飾った特定秘密保護法の2013年12月の時点で、行動を起こしたかどうか。

 もし、決起したとすると、木更津市の美人栄養士と同時期に、池田裏切りを直感していたことになる。筆者はこれまで、池田親衛隊の一番手は戦争遺児の栄養士と報じてきた。

 これは正確だった。特定秘密保護法の恐怖を、多くのジャーナリストは知っているが、国民の多くはまだ理解していない。戦争遺児の場合は、それゆえに学校の教師上がりの平和運動家と連携していたことから、戦前の治安維持法である特定秘密保護法を批判していた。公明党が潰すと信じていた彼女は、太田の行動に衝撃を受けた。安倍は、その太田を昨日、官邸に呼んだ。

 改めて2013年12月に「太田ショウコウの裏切り」を断罪した戦争遺児の叫びは、野原らと池田親衛隊史に名を残すだろう。無念にも、翌2014年4月28日に怪死した。犯人は富津市出身の浜名である。

 浜名は、木更津市巌根でデーサービス「かけはし」を経営しているが、これは表の顔であることが、取材で判明している。「木更津レイプ殺人事件」について、野原に聞くと、筆者のブログで知っていた。
 ネット社会はすごいと思う。

<やくざ浜名の強姦殺人事件はネットで列島に知れ渡っている!>
 沖縄の人たちは、この悲惨すぎる強姦事件を知っていた。ということは、東北の子育ての秋田県由利本荘市でも、そして北海道の人たちも知っている。

 やくざが跋扈する日本列島を裏付けている。一部のやくざは、正業に就いているという表の顔と、本業である裏の顔をもって、特に魅力的な女性を狼の目で狙いを定めながら生きている。時に信仰者の顔つきも。

 コロナ第二波が秋から冬にかけて本格化する。ワクチンはできるか。サーズのワクチンでさえ、完成しなかった。来年の安倍・電通の五輪は、物理的に不可能である。東北復興資金や東電福島の甘すぎる除染に賭けた血税は、やくざの懐に多く流れている。

 自民党護憲リベラル・宏池会のすばらしい伝統は、池田勇人以来、右翼やくざを寄せ付けず、排除したことだ。れいわ新選組にも要求したい。やくざ暴力団排除が、列島に戦争遺児の叫びとなって響いている。

2020年7月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

世に倦む日日 東京で2日連続で感染者100人超。間違いなく感染爆発

2020年07月03日 | 政治
陽性率が低いとか、重症者数が少ないとか、そんな話は何の気休めにもならない。このウィルスの感染力は恐ろしいものがある。すぐに病床が埋まる。高齢者に広がる。院内感染が始まる。福祉施設もやられる。真夏でも感染は衰えない。真剣に対策を講じないと。迅速で攻めの措置が必要。甘い考えは禁物だ。

東京で2日連続で感染者100人超。明日も確実に100人を超える。150人の可能性も。間違いなく感染爆発(オーバーシュート)の事態だ。都知事はすぐに対策本部で専門家と協議して、基準と措置を策定しないといけない。数値基準を再設定しないといけない。徹夜でやれ。パフォーマンス会見は無用。

西村康稔のパニック会見。サンデーモーニングで放送されますね。大きく取り上げられて顰蹙を買うだろう。普通の(東大法卒経産上がりの)安倍小僧だと思っていたが、とんでもない無能だった。週末はTBSの世論調査がある。内閣支持率が楽しみ。https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4018682.html …

日経が「東京都で新たに120人以上が感染」と。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61110310T00C20A7MM0000/ … どんどん増えている。しかも午前中の報道。具体的な対策を俊敏に打たないといけない。経済活動と感染防止の両立というのなら、①PCR検査の100倍増体制と隔離施設、②「夜の街」の休業措置。この二つはすぐにやらないと。

もっと裏読みを深掘りすると、西村康稔の新官房長官就任の線が消えたからかもしれない。安倍晋三の人事案が変わった。で、マスコミに撒くその理由づけとして、専門家会議廃止の迷走を上げることにしたんだろう。まだ未熟で官房長官の任にあらずと。で、落胆した西村康稔が逆ギレの巻とか。

専門家会議の廃止は、安倍晋三が決めて西村康稔に言わせたことですよね。専門家会議の記者会見にぶつけて嫌がらせした。安倍晋三の指示だ。ところがマスコミから叩かれて撤回。廃止を中止に。安倍晋三らしい。叩かれ役になった西村康稔、「やってられないや」とキレたんじゃないの。裏読みですが。

川徹と長嶋一茂が、西村康稔の昨日の会見を猛批判していた。全く同感。西村康稔、あのバカ丸出しの逆ギレは何なんだろう。国民の前で、わざと人気を落とすマネをやっている。担当大臣を投げ出したいんだろうな。裏に動機があってやっているように見える。おそらく、専門家会議の件だろう。

久しぶりにモーニングショーを見た。いいですね。まともな議論をしている。国民の関心に沿った番組制作と情報発信だ。報ステやNHKの7時・9時のニュースとは雲泥。報ステやNHKニュースは、報道ではなくて隠蔽ですね。全体主義国家の報道だ。モーニングショーを夜10時に回してもらいたい。

たんぽぽ舎メルマガ NO.3973~新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める

2020年07月03日 | 政治
たんぽぽ舎です。【TMM:No3973】2020年7月2日(木)
地震と原発事故情報5つの情報をお知らせします 転送歓迎
━━━━━━━ 
★1.新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める
   日本原電は誠意をもって回答せよ
   (7/1日本原電抗議行動で申し入れ書提出)
       「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
★2.原発県民投票が5対53で否決に!…茨城県議会
   いばらき便り-東海第二原発をめぐる市民運動から vol.1
    野口 修(東海第二原発の再稼働を止める会、茨城県在住)
★3.「六ヶ所再処理工場-核燃サイクル」の問題を中心に
   7月4日(土)3ヶ月ぶりの山崎ゼミのご案内
            坂東喜久恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.志賀直哉の筆による102年前のスペインかぜに襲われた
   家庭の恐怖は、現在のコロナウイルスの恐怖と同じ
   スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人
   日本では2,100万人が発症し、約38万人が死亡
             増尾 誠(メルマガ読者、京都府在住)
★5.トリチウム水海洋放出反対意見書
   福島県郡山市の議会が全会一致で可決…
   メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
                  黒木和也 (宮崎県在住)
━━━━━━━ 
☆ 脱原発川柳【リニア延期もう永遠に延期かも】乱 鬼龍 転載歓迎
━━━━━━━ 
※7/4(土)『山崎ゼミ』のご案内です。ご参加ください。
【六ヶ所村再処理工場】
「新規制基準-審査書案-では何が問題か」

 お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
 日 時:7月4日(土)14時より17時   
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円  「予約」は必要ありません。
━━━━━━━ 
※7/6(月)講演会にご参加を!
 「維新の会」って何やねん

 講 師:清水ただしさん(共産党衆議院議員:大阪比例区)
 日 時:7月6日(月)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円 新ちょぼゼミ
※要予約―定員25名 (7/2時点で12名の予約)
  予約方法:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 か
       メール  nonukes@tanpoposya.net で
       ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。
       予約受付番号をお知らせいたします。
*最初の1時間は主催者側から新型コロナ緊急経済対策のプレゼン実施
━━━━━━━ 
※7/13(月)岩垂さん連続講座にご参加を!
 10回連続講座「日本人は核にどう向き合ってきたか
        被爆75年、核廃絶運動を顧みる」
 第4回「原水禁運動の分裂と抗争」

 講 師:岩垂 弘さん(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)
 日 時:7月13日(月)14時より16時30分
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

 ※上記3つの学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。
  ・会場入り口に手指消毒用ボトルを用意します。
  ・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。
  ・窓をこまめに開けて換気に配慮します。
  ・「密集」しないように着席していただきます。
  ・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。
━━━━━━━ 
 
┗■1.新型コロナ禍での東海第二原発再稼働工事の中止を求める
 |  日本原電は誠意をもって回答せよ
 |  (7/1日本原電抗議行動で申し入れ書提出)
 └────  「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

日本原子力発電株式会社
取締役社長  村松 衞 様

      申 し 入 れ 書
                     2020年7月1日
 東海第二原発は2011年3月11日の東日本大震災で過酷事故寸前だった
被災原発で、稼働40年を超えた老朽原発です。
 30km圏内には94万人が生活し、都心まで116kmの人口超過密地帯の
首都圏原発です。
 首都直下型地震や茨城県沖の大地震がいつ起きてもおかしくない
という現状です。
 しかも現在、新型コロナウイルスのパンデミックによる危機的状況は
悪化の一途をたどり、日本においても収束のきざしはまったくみえず、
秋・冬の第二波の感染対策が極めて重要と指摘される中で、東京を中心
とする首都圏においては東京アラート解除後も感染者数は増加傾向に
あり、第一波の収束すら予断を許さない状況にあります。

 コロナ禍で東海第二原発の過酷事故が起きた場合、大規模な住民避難
対策と原発事故対応とはまったく相容れず、住民を恐怖のどん底に
追いやることとなり、再稼働は絶対に許されるものではありません。

 「日本科学者会議」は、コロナ禍において原発災害時の屋内退避と
被曝防止の両立は困難である事を指摘し、コロナ収束まで直ちに原発の
運転を停止するよう提言しています。

 私たちは昨年11月27日、茨城県の村上前東海村村長をはじめとする
署名提出交渉団を結成し、貴社に東海第二の再稼働工事の中止を求める
63,328筆の署名と「申し入れ書」を提出。
 それまで受取りを拒否し続けてきた貴社は1年5カ月ぶりに署名と
「申し入れ書」を受理されました。
 しかしその後も4月~6月、毎月提出した申し入れ書に対しても
貴社からの回答は一切ありません。

 首都圏の住民に不安・恐怖、絶望感を与えている東海第二原発の
再稼働に向けた一切の工事を、新型コロナ終息まで中止して下さい。
 これは人間にとって最も大事な命と暮しを守るか破壊するか否かの
重大な問題です。誠意をもって回答されるよう重ねて強く要望します。

回答期限:2020年7月15日(水)
 回 答 先:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
※7/1日本原電抗議行動の報告は後ほど、メールマガジンにて紹介します。

 
┗■2.原発県民投票が5対53で否決に!…茨城県議会
 |  いばらき便り-東海第二原発をめぐる市民運動から vol.1
 └──── 野口 修(東海第二原発の再稼働を止める会、
            茨城県在住)

◎ これから、月1回連載する「いばらき便り」です。
 主に「東海第二原発を巡る問題」を市民運動のできごとから見て
いき、これからの民主主義のあり方を探ると同時に、東海第二原発の
成り行きを検証していけたらと思います。

◎ ご存知のように東海第二原発は、茨城県東海村にあります。
 東海村に初めて原子の火が灯ったのは、1957年8月27日で、東海村
立地を決めた原子力委員長の正力松太郎が運転開始のスイッチを
押したといいます。
 ここに日本で初めての原発が動き出したわけです。夢と希望に満ち
て、当時のサザエさんの連載漫画にも「いよいよ日本の原子炉にも火が
ついたね」と掲載されたそうです。

 その後の原発を巡る歴史は言うまでもありません、チェリノブイリ
事故(1986年)、JCO臨界事故(1999年)、3・11東日本大震災
(2011年)、福島第一原発事故。同時に東海第二原発も被災(2011年)
し、現在運転停止をしています。今や「夢と希望に満ちた」とは、
誰もが思わない事態になっています。

 東海第二原発は、1978年11月28日に運転開始し、2018年11月27日で
40年を迎えましたが、原子炉等規制法で定められた運転期間40年という
規制は、規制委員会の意見で例外的に最長20年延長できることになり、
現在に至っています。この現状に対して、再稼働の是非が問われている
のが市民運動・行政・企業の現在と動向です。

◎ 2020年6月23日、茨城県議会では、注目の議案の採決が
ありました。「東海第二原子力発電所再稼働の是非を問う県民投票」の
採決です。同条例案は市民団体「いばらき原発県民投票の会」が必要数
を超える8万6703名の署名を集めて知事に直接請求し、知事が
6月定例議会に提出したもの。
 採決の結果は賛成5人、反対53人で否決となりました。閉会後、
条例案に対しての賛否を明示しなかった知事は「県議会の議論は
いろいろ示唆に富む点があった。分析して今後の施策につなげたい」と
報道陣に話したとう。

 一方、投票の会共同代表の徳田氏は、「多くの方の期待に答えられ
なかったことを詫び、「各地で真剣に考え、話し合う機会がたくさん
生まれた。生まれた芽は、長い年月をかけてしっかりと根を張って
花開いていくだろう」と期待を込めた。

◎ 私は、この日傍聴にいき、その後の反省会に出席をしました。
反省会には30人ほどが参加しました。共同代表の徳田さん、山崎さん、
鵜沢さんも参加し、参加者からの感想や今後の事が話されました。
 ここで重要な意見が出ました「結果は5対53で負けたが、負けた
気がしない」というものです。この日の話し合いは「なぜか清々しい
気持ちがする」「やり甲斐があった」「行動することができた」など、
多くは、今回の行動に対しての肯定的な意見であった。
 が、しかし結果は否決であるのです。この、「負けたのだが負けて
いない」という思いは、なんだろうか。市民運動の思い上がり
だろうか?
 何に負けて、何に負けてないというのだろうか?

 現在、世界各地で人種問題の抗議運動が起こっています。この運動が
長すぎる運動ともいえます。公民権運動から続くアメリカの市民運動の
歴史ともいえます。
 この長すぎる運動に対して、政治学者の藤原帰一氏は「運動が非暴力
から暴動に転じると、法と秩序の名の下に力によって市民的不服従が
押さえ込まれ、結果として不公正が長続きしてしまう」と興味深い言葉
を投げかけました。そして現在の非暴力的な連帯の抗議活動に、
注目をしていると。

◎ 私たちは「不公正に負けて、公正は負けていない」と言えない
だろうか。
 だから、清々しい気持ちがあらわれ、大きく負けているにも
関わらず、負けていないといえるのではないだろうか。
 近代の歴史は、公正な民主主義の争いであった。民主主義を戦争の
旗頭にしたように、死に物ぐらいで民主主義の戦いをしてきた。
 しかし、それは暴動でもあったのではなかったか。

 県民投票条例の議会での採決は否決であったが、非暴力で、不公正を
正していく、新たな民主主義の萌芽がこれからの希望であるとする
ならば、清々しい気持ちは、そのあらわれと思えてならない。

 
┗■3.「六ヶ所再処理工場-核燃サイクル」の問題を中心に
 |  7月4日(土)3ヶ月ぶりの山崎ゼミのご案内
 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎ボランティア)
   講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)
   日 時:7月4日(土)14:00~17:00
   会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
   参加費:800円  「予約」は必要ありません。

 日本全体が「自粛・自粛」で社会も経済も停滞していたというのに、
その間に原子力規制委員会は、5月13日に六ヶ所再処理工場の「事実上
の合格を出す」、経産省は「東電福島第一原発汚染水の海洋投棄を
画策」するなどで問題だらけ。

 今回の山崎ゼミの中心テーマは「六ケ所再処理―核燃サイクル」の
問題点です。あわせて、6月25日に開催された「東電株主総会」の報告も
あります。
 いつも最新情報満載の学習会。
 質問・意見等の時間も十分あります。ご参加ください。

 
┗■4.志賀直哉の筆による102年前のスペインかぜに襲われた
 |  家庭の恐怖は、現在のコロナウイルスの恐怖と同じ
 |  スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人
 |  日本では2,100万人が発症し、約38万人が死亡
 └──── 増尾 誠(メルマガ読者、京都府在住)

◎ 大正8年(1919年)4月に『白樺』に発表された短篇「流行感冒」
(原題「流行感冒と石」)は、志賀直哉が千葉県の我孫子に居を構えて
いた36歳の時の作品で、スペイン風邪が日本までやってきたときの
志賀家のありようが鮮明に描かれております。
 元気象庁天気相談所長の宮沢清治氏は、防災歳時記「スペイン風邪、
猛威を振るう」(消防防災科学センタ―No.055 1998冬号)の中で、
次のように記述しております。
 「大正7年早春、米国で発生したインフルエンザ(流行性感冒)は、
翌8年にかけてスペイン、仏、英国などヨーロッパに広がり、
『スペイン風邪』と呼ばれた。同時に中国、日本へも侵入し、全世界を
覆い、空前絶後の惨禍となった。
 日本での流行には三つの波があった。
 第一波は、大正7年3,4月ごろ、日本に侵入し、初夏には止んだ。
 第二波は、その年の9月中旬から10月上旬にかけて全国に広がった。
これは過去数百年間の疫病のうち、最も劇的な大流行であった。
 第三波は、翌大正8年1月下旬から2月にかけて日本中に蔓延した。
 スペイン風邪による全世界の患者6億人、死者2,300万人。日本では
国民の5人に2人にあたる2,100万人が発症し、約38万人が死亡したと
いわれる。」

◎ このとき、我孫子での志賀家には大正6年生まれの次女がおり
ました。
 しかし、前年に生まれた長女を2か月足らずで失ったこともあり、
この子供ためには病的に病気を恐れていました。
 小説では、流行性の感冒が我孫子の町にもやってきたが、主人公は
それをどうかして自家(うち)に入れないようにしたいと考え、運動会
へも誰もやらぬ事とし、女中にも町の使いで話しこんだりしないこと
や夜の旅芝居の見物も禁じていました。
 こういう背景のもとで、主人公が女中の石の行動と返事に不信感を
募らせイライラするさまなどが複雑に展開していきます。
この中で流行感冒の記述が鮮明に展開していきます。

◎ 少し紹介すると次のとおりです。
 「三週間ほど経った。流行感冒もだいぶ下火になった。…私は気を
ゆるした。木を植えるためにそのころ毎日二、三人植木屋がはいって
いた。手伝いなどで昼間は主に植木屋と一緒に暮らしていた。
 そしてとうとう流行感冒に取り付かれた。植木屋からだった。
 私が寝た日から植木屋は皆来なくなった。
 四十度近い熱は覚えて初めてだった。

 腰や足が無闇とだるくて閉口した。しかし一日苦しんで、翌日に
なったら非常によくなった。ところが今度は妻に伝染した。妻に伝染
する事を恐れて直ぐ看護婦を頼んだが間に合わなかったのだ。
 この上はどうかして佐枝子にうつしたくないと思って、東京からもう
一人看護婦を頼んだ。
 一人は妻に一人は佐枝子につけておく心算だったが、母と離されて
いる佐枝子は気難しくなって、なかなか看護婦には附かなかった。
間もなくきみ(女中)が変になった。…俥で半里ほどある自身の家へ
送ってやった。しかし暫くするとこれはとうとう肺炎になって
しまった。

 今度は東京からの看護婦にうつった。今なら帰れるからとかなり
熱のあるのを押して帰っていった。しまいに佐枝子にも伝染って
しまって、健康なのは前にそれを済ましていた看護婦と、石とだけに
なった。
 そしてこの二人は驚くほどによく働いてくれた。…佐枝子は何時もの
習慣で乳房を含まずにはどうしても寝付かれなかった。石がおぶって
漸く寝付かせたと思うとまた目を覚まして暴れ出す。石は仕方なく、
またおぶる。…夜はその疲れ切った体でこうして横にもならずにいる。
 私は心から石にいい感情を持った。私は今まで露骨に邪慳にして
いた事を気の毒でならなくなった。…」

 あとがきに、志賀直哉は「事実をありのままに書いた」と記して
おります。
 スペインかぜの伝染力のすさまじさや怖さは、今のコロナウイルス
とまったく同じだと思います。
 百年前の出来事であり、今の世代では知る人はいなくなって
おります。
 小説とはいえ大変貴重な資料だと思い紹介いたしました。

 
┗■5.トリチウム水海洋放出反対意見書
 |  福島県郡山市の議会が全会一致で可決…
 |  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.トリチウム水海洋放出反対意見書
  福島県郡山市の議会が全会一致で可決
  7/1(水)12:23配信「テレビユー福島」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5eab580f10568b457779768228a95d968a0db6

解散総選挙に血眼の安倍晋三と麻生太郎 – 安倍4選に不服従の公明党

2020年07月03日 | 政治
https://critic20.exblog.jp/31427113/#31427113_1

解散総選挙に向けて麻生太郎と安倍晋三が血道を上げている。テレビがこの動向に全く注目しないのが不気味だ。おそらく、都知事選の開票結果が出た来週、マスコミは解散の政局ネタを前面に押し出してくるだろう。二人が早期解散に意欲を燃やして策動しているのは明らかで、6月10日に1時間、6月26日に40分間、6月30日には20分間会談している。毎日の報道では6月だけで二人で8回も面会したとあり、29日も首相動静には載せない形で面談したという情報が流れている。19日には、安倍、麻生、菅、甘利の4人で会食していた。

毎日毎晩、なりふり構わず解散に向けての戦略戦術を練り、情報収集と密謀のアップデート繰り返しているわけだ。先週、6月下旬からは対公明工作が佳境に入っていて、24日に安倍晋三が山口那津男と1時間会談している。さらに、29日に麻生太郎が斉藤鉄夫と40分間ネゴ、30日には安倍晋三が太田昭宏を官邸に呼びつけて1時間も直談判に及ぶという熱の入れようだ。


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マスコミの記事は、すべて麻生太郎側のリークで書かれている。早期解散を既成事実化することが目的だ。重要な政局の密談を公明側がマスコミにリークする図はあり得ない。麻生太郎と安倍晋三は、露骨に公明側に早期解散への合意を要求して譲歩を迫っていて、ありのままをマスコミに流して書かせている。

公明党は拒否の姿勢で平行線。どうやら山口那津男は安倍4選に消極的で、それは創価学会全体の総意でもあるのだろうが、安倍独裁は来年9月に終止符でよく、ポスト安倍の新体制に移行すべきだという展望が基調にあるようだ。早期解散に賛成か反対かという態度決定は、公明党にとって安倍4選に Yes か No かの意思表示でもある。 また、憲法改正の強行に否か応かという立場決定の意味もある。今回、敵基地攻撃論の政策 - 来年度予算での調査費措置 - に対して、公明党は早々と慎重論の姿勢を示していて、この問題が安倍4選・ポスト安倍・早期解散の政局と絡んでいる状況が看て取れる。


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総裁任期は来年9月まで、衆院議員任期も来年10月までである。何度も述べてきたように、安倍晋三の真の敵は時間であり、野党でも新型コロナでもなく、時間こそが安倍晋三を追い詰めている悪霊だ。安倍晋三は時間との闘いに勝たないといけない。それは解散総選挙に圧勝して3分の2議席を獲得し、政治的求心力を再び復活させて改憲を浮上させることであり、総裁選を安倍4選の流れに固めることである。それが時間を止めることであり、時間との闘いに勝つことだ。他に方法はない。

もし、早期解散ができなかった場合、コロナ第2波によって解散の機会は来年5月まで閉ざされ、4選の目は潰え、安倍晋三の政治生命は自動終了になる。各派閥が来年9月の総裁選めがけて準備を始め、ポスト安倍の季節が本格到来する。安倍晋三は過去の人になる。過去の人になれば、検察が「桜を見る会」の捜査に動く。森友事件での麻生太郎による公文書改竄の関与が、財務官僚によって内部告発される。


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先週25日、小さなニュースだが、河野太郎が次期自民党総裁選に立候補するという動きがあった。誰も注目していないが、意味は小さくないように思われる。外相・防衛相を経験した8回当選の大物であり、野党時代の11年前に総裁選にも一度出馬を果たしている。キャリアとビジビリティは十分で、総裁選候補としての条件・資格の面で不足はない。

だが、この男には派閥がなく子分がいない。目立つキャラクターながら一匹狼の身の上だ。その点で出馬宣言は目を惹くのだ。河野太郎は麻生派の居候であり食各である。嘗ての河野洋平のグループ(大勇会)は影も形もなく、極右の麻生太郎が派閥(為公会→志公会)を大所帯に再編成して仕切っている。麻生太郎は安倍4選に血眼で奔走していて、推薦人20人を河野太郎に貸すという図は想定しにくい。考えられない。安倍4選の政治は総裁選を潰すという意味である。安倍4選に失敗すれば、麻生太郎の手が後ろに回る可能性があるのだ。


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総裁選まで1年3か月の時点で、マスコミの前で総裁選への意欲を見せた河野太郎。普通に考えて、20人の推薦人集めに根拠がなければ、ここまで大口を叩くことはできないだろう。見得を切って明言した以上、1年後に20人集められず撤退したら世間と党内に赤恥をかく。すなわち、それなりに目算があり、数集めに自信があるから、ここまで踏み出せたんだろうと誰もが考える。

推理の線が描くのは、小泉進次郎や河野太郎をポスト安倍に構想し、安倍4選に抵抗する菅義偉の思惑だ。菅義偉は自らの子分を持っていて、総裁選で軍団を動かすことができる位置にある。無論、真相は不明で何の確証もないが、仮に河野太郎が推薦人20人を集められる保証があるとすれば、菅義偉の水面下での暗躍という絵解きは妥当な想像だろう。この時期に河野太郎が総裁選出馬を公言するということは、意味が大きい。なぜなら、それは安倍4選を否定するという意味だからだ。安倍4選には与さないという宣言である。


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河野太郎がこうした発言をすると、ポスト安倍を狙う他の者や派閥に影響が出る。余波が及ぶ。例えば、旧経世会の平成研は茂木敏充を立てようと蠢動するはずだ。平成研は2年前の総裁選で、青木幹雄の意向を受けた参院側の竹下亘が石破茂を推そうとして失敗、派が二つに割れて苦汁を飲んだ経緯がある。派から独自候補を立てられなかった故の屈辱だった。同じ轍をまた踏むことはできない。

派閥が揃って安倍4選に賛同すれば、それは安倍5選になり、安倍麻生終身の独裁政権に帰着するということは、自民党関係者なら誰もが理解している。私は、河野太郎の出馬意向表明のバックに菅義偉の影があるのではと憶測したが、ついでに、河野太郎のイージスアショア中止の一件にも、ひょっとしたら菅義偉が関係しているのではないかと勘ぐっている。一件は、明らかに防衛官僚の側から出たもので、安倍官邸が本気で反対して制止しようとすればできるものだった。河野太郎が強行突破できたのは、政府(官僚)を押さえていたからだ。


イージスアショアの件を安倍晋三が止められなかったのは、独裁権力の弱体化を示す兆候であり、安倍4選が容易ではない状況を示す一端として受け止められる。そしてそこに、安倍独裁体制が安倍麻生独裁体制となり、菅義偉が二人から離れて自由になり、官邸権力の分子構造が崩れて変化した内情が読み取れる。