初歩の電子工作とデジカメの日記

電子工作備忘録とデジカメで撮影した写真のブログです。

アナログ的手順でプリント基板を自作する

2014-06-04 11:45:15 | 電子工作
電子工作で製作物のベースとしては今までブレッドボードやユニバーサル基板を使ってきたが「プリント基板」というのもあることは知っていた。使用電子部品の足(端子、リード線など)をハンダ付けするだけで基板が完成するので他のベースよりもコンパクトで外観がスッキリしているのが良いと思っていた。
ところがこのプリント基板を製作するとなると、○○ハヤトの製作キットと関連機材を買うと一万円以上の出費となり、パターン一種に付き基板は一枚だけあれば良い自分用だけを製作するには費用がかかり過ぎる。そこでネットで情報を収集していると「手書きでプリント基板を製作する方法」の記事がありました!さっそくチャレンジ開始です。お手本、参考にした記事は
「プリント基板の作製方法 お勧めできませんが・・・」
「手書きのプリント基板」です


基板用の配線図面を書籍「ボクのArduno工作ノート」のHPよりダウンロードしてインクジェットプリンターで等倍印刷した。
RGBフルカラーLED点灯回路をArduinoシールド基板にする配線図です。



端材の生基板を図面のサイズに万能ノコギリでカット
基板は大分汚れていました



ヘッダピン用ホールがArduinoの変則8ピンx2のソケットに合うようにするため、秋月で買った@200円のArduino用ユニバーサル基板を生基板に両面粘着テープで仮貼り付けする。



Arduino用ユニバーサル基板のホール穴の上からPROXXONミニルーターで8pinx2のホール穴を生基板に開ける。
使用ドリル刃サイズは1.0φ



搭載部品端子用の穴(0.8φ)もルーターで開ける。
ダウンロードした配線図を見ながら油性マーカー(極細0.4mm 黒色ー100円ショップ)を使って配線ラインを手書きする。
インクが厚塗りになるようにペン先を押し付ける感じで少しずつ書いていく(結構重要なこと)。



マーカーでの書き忘れがないことを確認していよいよエッチングの工程

  1. チャック付きポリ袋に腐食液(エッチング液代替 画材店ー世界堂で購入 税込328円)を適量入れて、その中に生基板を投下、密封。

  2. 風呂の湯温程度(41℃ぐらい)のお湯を洗面器に入れてその中でポリ袋を適宜揺すりながらエッチングを進める。



生基板の端部分の銅箔がなくなっている(溶けている)ことを確認したら基板を取り出し、台所用洗剤(クレンザーの方が良いらしい)で洗浄、スチールたわしで油性インクを剥がす。
乾燥後配線図面と比較して違いがないことを確認



搭載電子部品:
RGBフルカラーLED
カーボン抵抗ー330Ωx2 220Ωx1
8ピンのヘッダピンx2をハンダ付け、LED用の穴が一個多かった。
ジャンパ線やリード線がないので基板上はスッキリ!



基板裏側(ハンダ面)
うわー!汚れてるー、これでも電源電池を接続して通電テストをしたらLEDは3色共に点灯したのでO.Kだ。



Arduino Unoのデジタルポートサイドのピンソケットに完成したプリント基板をはめ込む。
前出書籍のRGBフルカラーLED点灯のスケッチをダウンロード。
Arduino UnoをUSB接続してこのスケッチを搭載マイコンに書込みする。



マイコンへの書込み完了と共にプリント基板上のLEDが点灯して発色のカラーが変化していくのが確認できた。
手作りプリント基板製作が成功した瞬間だ。
実費1,00円以下でプリント基板が製作できたので大満足、今後も簡単な配線のプリント基板作りはこの方法で作業することにしたぞ。
LEDの明かりが七色?に変化する様子はYou Tube動画でご覧ください。

アナログ的自作プリント基板

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1 コメント

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Unknown (吉田純造)
2022-03-16 16:05:48
素晴らしい
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