


制作したのは友人のT子さんで、20年ほど前にいただいたものなんです。
かわいいでしょ!
ウエーブした髪の毛、セーターのふかふか感、スニーカーもリアルで、とても紙粘土で作ったとは思えません。
T子さん! 覚えてますかぁー、ずっと大切にしてきたんですよー!


T子さんと出会ったのは独身時代のこと。実家の近くにあるスキー場でした。当時OLだった私は、結婚をひかえ、独身生活最後の冬を謳歌していたんです。通っていた「夜間スキースクール」に、とてもスキーが上手で、ガッツのある女性がいたんです。話してみると意外にも共通点がいっぱい。
年齢もいっしょなら、結婚式の日取りもほぼ同じ。さらに結婚後は彼女も神奈川県に住むというではありませんか。こんな偶然ってあるんだなぁ、って嬉しくなっちゃって・・・。


それがT子さんでした。 そして私たちは約束通り、結婚してからも何度か行き来して、楽しい時を過ごしたんです。
転勤族を夫にもつ彼女とは、数年後に離ればなれになったけど、メールという便利な手段で、今でも互いの近況報告をしています。
それにしても、OL時代のあの無鉄砲さはどうよ。通勤するっていうのに、マイカーにスキー背負わせて、アフターファイブに雪山なんて。あーぁ空恐ろしい・・・でも、たのしかったなー。
あのエネルギーはどこから湧いて来たのかな。背中丸めてパソコンに向かっている私にも、そんな時代があったんだ。


紙粘土のお人形を見るたびに、T子さんに思いを馳せ、怖いもの知らずで、エネルギッシュだった若い頃の自分を重ねているんです。

