踏切を渡り、ガイドのオネイサンが構内に入るカギを開けると、民家と線路の間に新設されたらしいフェンスに囲まれた専用の遊歩道を歩いていく。
かなり暑く日差しが強いので、日傘をさす。
最初のご案内はフェンス越しの説明だが、高架貯水槽。
ガイドのオネイサンがコレは何に使っていたでしょうという質問に分かってしまう自分が怖い。
凄いのは鉄道遺跡ではなく今でも使用されていること。
現役時代は蒸気機関車の給水塔として、今は洗車用の水として利用されているらしい。
水は地下水をポンプで汲み上げているそうで、高架なのはSLに給水をする際に短時間ですむよう、高架にして水に圧をかけ、一気に給水できるようにするための工夫らしい。
天浜線にも幾つか貯水槽は残っているらしいが、現役で使用されているのは、ここだけらしい。
蔦の絡まった風貌といい、歴史を感じる逸品だ。