風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

早退の理由

2005年01月31日 | 清水ともゑ帳
「片腹痛いので早退します」
と、新入社員のK君が言った。
周りのみんなはちょっときょとんとして、仕事の手を止め、彼を見ていた。
先輩社員のA子さんが、
「早退はわかったけど、言葉の使い方、間違ってるよ」
と、冷ややかに言った。
…というのも、新入社員とはいえ入社して数ヵ月経ち、K君は他の新人より
仕事の飲み込みがスローだったからだ。
まじめで一生懸命なんだけど、空回りしているといった感じだった。
彼はわき腹を手で押さえながら、本当に痛そうに顔をゆがめ、
「はぁ、間違ってましたか。でも、とにかく痛いんで早退させていただきます」
と、頭を下げて席を離れていった。
彼を気の毒に思いながらも、二人のやり取りがおかしくて、私はあとで笑ってしまった。

以前、職場であったこんな出来事を思い出しました。
あのときは仲間うちで話のネタにもなり、今でも時々、
「片腹痛いから休むよ」なんてわざと言ったりします。
でも、笑えないことだなぁと思いました。
国民がよく勘違いしている言葉で、「確信犯」や「流れに棹さす」の使い方が違うと
いっとき話題になり、他にもいろんな例が指摘されたことがありました。
先日、調べたいことがあってYahooで検索していたら、私のこのブログの過去記事が出てきました。
あらためて、「netに記事を出す」ことをいいかげんにはできないなぁと感じました。
私もK君のように間違った言葉と知らずに、記事の中で使っていることがあるかもしれないです。
あまり考えすぎるとブログを楽しめなくなってしまいそう。
けど、自分のお馬鹿度を世間に広めてしまわないように気をつけなくっちゃ…と思いました。
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