風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

春待ちの食卓

2006年03月02日 | 清水ともゑ帳
惣菜コーナーをのぞいて、いつも気になりながら、迷った末に手を引っ込めてしまうのが、ちくわの磯辺揚げ。
うちで簡単にできるから、買うのはもったいないと思ってしまう。
そのくせ、いざとなると、せっかく揚げ物をするのなら、もう少し凝ったものにしようと思い、結局、家では作らない。

けど、先日、ちょっと思い立って、久しぶりに作ってみた。
できあがったちくわの磯辺揚げは、青海苔が鮮やかだった。
それは、芽吹きの色、うぐいすの色のように思え、食卓は思いがけず春めいたものになった。
ちくわも青海苔粉も旬の食材というわけではないけれど、春を待つ気持ちは、磯辺揚げを季節の特別な料理のように感じさせてしまうのだ。

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 しみずマリンロード(旧国鉄清水港線)の菜の花


ずっとずっと向こうまで、菜の花が咲いている


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