風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

『ガラスのうさぎ』

2006年03月11日 | 清水ともゑ帳
今日は藤枝市へ『ガラスのうさぎ』というアニメーション映画を観に行ってきた。
この作品を自主上映した主催者の I さんに、初めてお目にかかったのは、昨年の秋だった。
とても柔和な方、と思ったのが、私の第一印象だ。
達筆な字で、美しい文章を書かれる素敵な女性なのだ。

物語は、12歳の少女・敏子が東京大空襲の体験し、その後の混乱と厳しい生活を生き抜きながら、平和を願いを娘、孫へと語り継いでいく内容となっている。
主人公の敏子は、この戦争で両親と妹二人を亡くしているのだが、I さんもお父さまを戦争で亡くされたとうかがった。

上映会場に着いたとき、長い列を目の当たりにして、私の胸に思わずこみ上げてくるものがあった。
I さんとスタッフの方々の熱意ある働きかけが、実を結んでいると感じたからだ。
原作者の高木敏子さんは、NHKで来月放映予定の、『課外授業ようこそ先輩』に出演されるそうだ。
高木さんは、子どもたちに、自分のメッセージを伝えきってきたと話されていたそうだ。

I さんが今日この日のためにがんばってこられたこと、そして、作品が伝えたかったメッセージが私の心に深く深く入った。
その想いがなかなか言葉にならず、とてももどかしい。



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