風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

一本の美しさ

2007年06月22日 | 生け花
初めて、生花(しょうか)に挑戦。
やっとこの日が来た、って感じ。

高校生のころ、母親に勧められ、しぶしぶ通っていた生け花教室。
何が何だかわからず、なんとなく行っては、なんとなく生けていた。
ある日、私の隣りで生けている人の作品を見て、すごく驚いた。
剣山の中央に、花の足元が一列に並んで立っている。
それでいて正面から見ると、各々の花は重なることなく、右に左にわずかに顔を出し、個性を主張している。
私が習っている自由花とは全然違った。

あとで、それを「生花(しょうか」ということを知った。
いつか、私もあんなふうに生けてみたい、と思った。
でも、一年経っても、二年経っても、「生花」の道へ進めそうにない。
先生が恐れ多くて、私も生花を習いたい、とは言い出せず、そのうちにやめてしまった。

その後、生け花とは縁遠くなったけれど、去年の暮れから今年のお正月にかけて、どうしても花を生けてみたくなった。
思い出すのは、剣山の中央に並び立つ花の、一本のラインの美しさ。
教室へ申し込むとき、最初から先生に希望を伝えた。
「お生花をやりたいんです」と。
2月から始めて4ヵ月。
ずっとくすぶっていた思いに火が灯った。


(生け花教室15回目)

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花材:グラジオラス、ガーベラ、ロベ

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