映画「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年、降旗康男監督)を観た。
1/11 NHK-BSP(21:00~)で放送されたのを録画したものです。
高倉健が、どんなときにも駅に立つ鉄道員(ぽっぽや)一筋の人生を生きる男を演じた。
北海道の雪深いローカル線の終着駅。
炭鉱最盛期にはにぎわった駅だが、今は乗降客は数えるほどだ。
そんな駅をひとりで守り、列車を迎え入れ、送り出してきた。
妻の高齢出産でやっと授かった娘を病で失う。
歳月がたち、今度は愛する妻(大竹しのぶ)も病院で亡くなる。
そんな日にもひとりで駅のホームに立つ駅長佐藤乙松。
ある日、昔ともに蒸気機関車を走らせた同僚、杉浦仙次(小林稔侍)が、
定年間近の乙松の身の振り方を心配し、
自分が再就職するリゾートホテルで働くよう誘うが、乙松は断る。
「鉄道以外の仕事はできない」という。
20回以上転職してきた私としては、この乙松の生き方が羨ましい。
できることなら私も、ひとつの仕事をしてきたかった。
同じ仕事を長く続ける生き方をしたかった。
映画を観ながら、「なんでおれはあんなに仕事をかえてきたのかな?」と、自分を情けなく思った。
ある回想シーン、駅前食堂で労組員の炭鉱マンたちと臨時工がもみ合いになる場面がある。
反合理化闘争をめぐって「スト破り」をなじられるその男は、
「最初に首切られるのはわしら臨時工やろ」と突っかかる。
この九州の筑豊の炭鉱から流れてきた臨時工を演じていた俳優が、志村けんだった。
最初は誰だか分からなかった。
そのうち志村けんと分かった。
いい演技していた。
なんでこのあと映画に出なかったのだろう?
彼を映画に使う監督はいなかったのか?
昨年、山田洋次が撮る映画に志村けんが出る予定だった。
それが志村がコロナで亡くなってしまった。
あぁ…、志村けんの演技を観たかった。
私はあの原作「キネマの神様」を読んだ。
映画好きなマンション管理人の話です。
マンション管理人をしていた私としては、この映画を観たいです。
主演は、沢田研二になりました。
「鉄道員(ぽっぽや)」はいい映画でした。
今日、テレビ東京で放送された映画「日日是好日」を女房と観た。
(原作 森下典子、監督・脚本 大森立嗣、出演 樹木希林 黒木華 多部未華子)
「日日是好日」という言葉はいいですね。
茶道というものは、いろいろ作法が細かくあり、
映画を観ていてめんどくさいものだと思った。
しかしそれを長くやっていると、何かが心に芽生えてくるのですね。
ぼんやり生きていたのに、いきなりがんだと宣告され、落ち込み、
手術を受け、退院して家でボーっと暮らしている私にとって、いい映画でした。
午後10時過ぎ、今日の九想話に何を書こうかと考えた。
久しぶりの2連休でした。
また明日から土曜日までの仕事です。
この休みの間に食べたもののこと、庭のこと、亡くなった渡哲也のこと、
暑い夏のこと、今日観た「サザン特別ライブ2020」のこと、etc
でもどうしても今日の九想話はこのことを書きます。
8月3日にNHK-BSPで放送されたものを録画した「母と暮せば」を、今日観た。
何の考えもなしに観はじめて、あ・・・、これは井上ひさしの「父と暮せば」の
対となる作品として山田洋次が映画にしたものだ、と気づいた。
「父と暮せば」は、私の友人の劇団「水無月」が、何回も公演していて私もかなり観た。
(九想話にも何度も書いてます)
原爆投下後の広島を舞台に、被爆した父の亡霊と娘を描いた二人芝居です。
そう分かって私は、心を正座させて映画を観た。
この映画では、母のところに息子の亡霊が現れる。
そしておしゃべりな息子は、母の今の暮らしのこと、
恋人だった女性のことも母にいろいろ話す。
原爆の落ちた日のこと、それ以前のことも語る。
これ以上は、これからこの映画を観るかもしれない人のために書かないことにします。
私は、ときどき涙を流しながら観ていました。
いい映画でした。
原爆で死んだ息子の大学の教授は酒が好きだった。
原爆を浴び、病院に担ぎ込まれた教授は、死ぬ間際に「酒が飲みたい」という。
看護婦が、消毒用のエタノールを水で薄めて口に含ませると、教授は苦しんだ。
アルコールをチューブで直接胃に入れてくれと頼む。
当然、医師たちはその要求を断る。
私は、あの教授の気持ち、分かるな~。
私が死ぬまでつきあいたいものは、やっと分かりました。
「酒」です。
朝の6時前、NHKラジオで渥美清が歌う「男はつらいよ」が流れた。
「今日8月4日は、渥美清の命日です」とアナウンサーがいった。
そうか、そうなんだ、と私は思った。
先週の土曜日に録画した「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」(テレビ東京)
を今夜観ようと思った。
酒を飲みながらその映画を観て、“寅さん”を偲ぶことにした。
(私の週間予定では、火曜日は“休肝日”ですが明日に変更した)
その前に、阪神巨人戦がNHK-BSでやっていたのでそれを観た。
守備のエラーが多く、阪神は惨敗だった。
こんなことなら野球なんて観ないで、“寅さん”を早く観ればよかったと後悔した。
「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」は私としてはイマイチだった。
京マチ子、檀ふみが出ていた。
先々週録画して観た「寅次郎夕焼け小焼け」はよかった。
宇野重吉、太地喜和子が出た映画です。
映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を今日観た。
去年の3月に録画したものを今日観たのです。
われながらこの時間のズレかたはなんなんだ、と反省しています。
録画して1年以上たった映画はまだ何本かある。
日々時間に追いかけられて暮らしているから、こうなるんですね。
今週の何曜日だったか、「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)のゲストに
行定勲監督が出て7/17公開される「劇場」(原作 又吉直樹)の話をしていた。
そのとき「世界の中心で、愛をさけぶ」の映画をこの人が監督したことを知った。
そういえばうちのテレビのハードディスクにこの映画の録画があることを思い出した。
そんなわけでこの映画を、今日仕事から帰ってきてから午後観たのです。
午後とはいっても実際は、夕方5時過ぎてからでした。
仕事から帰ると午後はどうしても眠たくて2時間ほど寝てしまった。
68歳の身体を休めないと、次のことが思うようにできません。
いい映画でした。
私は泣きました。
長澤まさみが可愛くて、森山未來が新鮮だった。
大沢たかおと柴咲コウもよかった。
なんといっても山﨑努の、人間味のある重じぃの存在感が素晴らしかった。
こんなにいい映画だったら、もっと早く見ておけばよかった。
2004年に公開されたんですね。
私はどうも「世界の中心で、愛をさけぶ」という題名で避けてしまった。
もっとちがう題名だったらな、と思う。
こんど原作小説を読んでみたいです。
月曜日に駅の売店で本を買った。
町の図書館が3月いっぱい閉鎖するというので読む本がないので探した。
「キネマの神様」(原田マハ著 文春文庫)です。
山田洋二が映画にすると腰巻に書いてあったので買った。
3分の1ほど読んだ。
いい話です。
次のページが読みたいと思わせてくれる本です。
この映画主演の志村けんが、新型コロナウイルスに感染したと昨日のニュースで知った。
そして今日、この映画を辞退するとネットに書いてあった。
おれは本を読んでいて、この役は志村以外にはありえないと思った。
残念です。
今日、この町の図書館で月に1回開催されている映画会に行ってきた。
「教誨師」という映画で、いい映画でした。
こういうカタチの映画もありなのかと思った。
ほとんどが拘置所の中の教誨室でのシーンの映画だった。
教誨師という職業をこの映画で、私は初めてきちんと知った。
たいへんな仕事だと思う。
でも、これは仕事なのか?
仕事とはいえないのかも知れない。
死刑囚に「神の愛を伝える」んですよね。
それは難しいことだと思った。
死刑囚に、何を話して希望をあたえるのだ。
そんなの無理に決まっている。
相模原連続殺傷事件の犯人らしき若者が表現されていた。
このテーマはこのようにあらわすしかしょうがないと思う。
映画の最後のほうで、1人の死刑囚が処刑される。
死刑制度というものを考えさせられる。
昨年末、1人の死刑囚の執行が行われたことをラジオで聴いた。
ものすごくひどい罪をおこした人には、それなりの刑は必要だとは思う。
でもその人を殺すことはないんじゃないか。
私は、死刑のかわりに終身刑を作ればいいと思います。
現在の無期懲役は、社会に出てくる可能性があるそうだ。
この映画は、大杉漣の最後の映画だった。
いい演技でした。
私より1つ上のひとです。
亡くなってしまうなんて、残念ですね。
このひとは、元SMAPの草彅剛がギターを始めるときにいろいろ力になったそうです。
そんなことを年末の「NHKあさイチ」で草彅が話していた。
今日、NHK総合午後9時から放送された「この世界の片隅に」を観た。
よかった。
この映画を観たいと思っていた。
今夜やっと観られた。
2016年12月17日「この世界の片隅に」を読んで という九想話を書いた。
原作もよかったが、この映画もすばらしい。
コトリンゴ -「 悲しくてやりきれない 」
今日は映画を観た。
「阿弥陀堂だより」(小泉堯史監督脚本)は地味な映画だった。
新人賞をとっただけでその後売れない小説家の夫と大学病院で最先端医療に携わる有能な医者の妻が、
夫の故郷の信州に帰って暮らし始める。
妻のパニック障害という原因不明の心の病を治すためだ。
二人は、仕事にも、都会の生活にも疲れていた。
阿弥陀堂で暮らす、おうめ婆さんがいい。
私は北林谷栄を観ていると、おふくろがスクリーンにいるようで、
涙が止まらなくなってしまった。
「阿弥陀堂だより」って何かな?と思っていた。
村の広報誌に載ってる短いコラムだった。
おうめ婆さんが喋ったことを、喉の難病で口のきけない女性が、文章にまとめたものだ。
この文章がいい。
私もこの九想話を
「九想庵だより」としたいと思った。
このあとは、
これから映画を観るひとのために書きません。
疲れる日常生活とは別な時間の流れに身を任せて、じっくり自分のことを考えながら映画を観た。
人間はどんな生き方がいいのかな、とあらためて思った。
テレビで午後9時から、
「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」を観た。
寅とリリーが惚れ合っているのに、
なぜか結ばれない。
互いに、どうせおれなんか、私なんか、
という想いがある。
ああ…、じれったい。
もっと自分に素直になればいいのに、
なんて思いながら観ていた。
しょせん映画なのに、
山田洋次監督は観客をそういう気持ちにさせようと
作ったのは分かっているのだが、
思うつぼにはまってしまう。
私は日刊イトイ新聞のメールマガジン
「ほぼ日デリバリー版」をとってるのですが、
その中に、「28歳の人へ」というものがある。
「28歳だけど、男の人とつきあったことがないんです」
というメールが「ほぼ日」に来て、
それを「ほぼ日デリバリー版」に載せてから
すごい反響のメールが続いている。
それらを読んでいて、
身につまされたり、「自分の人生がんばれよ」と
心で応援している。
♪男と女の間には
深くて暗い川がある
むかし、日本女子大の講堂で、
野坂昭如がうたった「黒の舟歌」が蘇る。
私がポン女の生協に勤めていた29年前のことです。
黒ずくめの野坂は、一所懸命うたっていた。