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クリスマスin東京ディズニーシー

2012-12-23 | お出かけ

       

10月後半の怒涛のお泊り二日連続の熱も冷めやらぬというのに、しかも、
「この冬一番の冷え込み」となった先日、またもや行ってまいりました。
東京ディズニーシー。
わたしと息子は例年クリスマスシーズンの平日、学校が休みになってすぐシーに行きます。
クリスマスの飾りつけで華やぐシーの「雰囲気」だけを味わうために。
明日はクリスマスイブ、皆様にTDSのクリスマス写真をお届けしましょう。

冒頭画像は「ロストリバーデルタ」にある文字通り「クリスマスの木」。
モミの木の無い地方(南米とか)がこんな風にするのかもしれません。
ランタンでデコレートされた木は夜になるとクリスマスツリーに早変わり。



まずは園内のクリスマスツリーご紹介。

 これも一応クリスマスツリー。
ガラスの中に水晶が納められています。
「地底、海底探検のゾーン」であるミステリアス・アイランドのツリー。



「アラビアン・コースト」のアラビア風ツリー。
・・・っておい、このあたりでクリスマスはご法度なんじゃ?
ですから、これは単なる「飾り」としておいてある、というフリをしています。

息子の学校に昔イスラム教の国からの生徒がいましたが、
当時子供たちの間ではやっていたポケモンは「禁止」。
偶像崇拝を禁じ一神教のイスラム教徒は、モチーフに「神」を多用する
カードゲームのたぐいは一切禁止なのです。
ディズニーもこの辺は心得ていて、この一帯にはクリスマスデコ一切なし。
気づいた人がどれくらいいるかはわかりませんが。

まあただ、イスラム教の人も、ディズニーランドには来るようです。
その生徒の家族とクリスマスシーズンのTDSでばったり遭遇しましたから。

 巨大なメディテレーニアンハーバーのツリー。

さて、話は前後しますが、この日も「雰囲気だけ楽しみに」という
実に気合の入らない態度で昼ごろ到着したわたしたち。
と予想されたことですが、駐車場は隣接のものがフルになっており、



こんな世界の果てのような駐車場に留める羽目になりました。
木の左側の建物は、「タワーオブザテラー」の裏側。

 

平日なのでそれほどではありませんが、やはりかなりの人出でした。
このシーズン、TDSはおもに学生のデートスポットになっているようです。
学生時代シーがあれば、わたしもきっとデートで一度や二度は来ただろうな。

息子は物心ついたときから何度も来ていますが、成長するたびにその「見え方」が違うようです。
今後、友達同士で来て、次はガールフレンドと来て、そしていつかは家族で、
という思い出を重ねていくのでしょう。

 

着いたらクリスマスのショーをやっていました。
超望遠モードで撮った船の上。
エリス中尉2・0の視力を以てしても、遠目にはこのサンタクロースが「ガイジン」であるとわかりませんでした。
目と鼻しか出さないのに本場のサンタを使うとは、さすがこだわりのディズニー。
この二人は音大声楽科卒の歌手だろうか。

 

このトランペットは本物ですが、この奏者は本物ではないと思います。
ポイントは右手の指の置き方。
「いや、こんな指の置き方をする奏者もいる!」ということならゴメンナサイ。

 

ゴンドラ乗り場の横のイタリアンレストランでディナーの予約をしようとしたら、
「今日は予約はしません。並んでいただきます」とのこと。
予約制だと何かとテーブルのロスができて人数を捌けないから仕方ないのかもしれません。

SSコロンビア号。

写真を見て気づいたのですが、煙突から本当に煙を出すんですね。
それにしても、向こうの「本当の海」を借景して、港らしさ満点です。

マーメイドラグーン。

前回来たときこのあたりはリニューアル工事中でしたが、ご覧のような
ブロンズのアリエル像が完成していました。
ときおり不自然な分け目のヘアスタイルをしたイケメン外人の
「ヅラ王子」(エリス中尉命名)が出没して写真撮影会をするポイントです。

 

到着したのは12時。
朝になって行くかどうか相談しているんですからね。
いくら何回も来ていて、今さらどうしてもしなければならないことなどないとはいえ。

着くなりおなかがすいたのでお昼にしました。



ミステリアスアイランドの中華「ボルケーノ」(だったかな)。
地熱を利用して移民のシェフ・陳さんがやっているレストランです。
シーのレストランにはいちいちこのような「ストーリー」があります。
息子は必ずここの油淋鶏を食べずにはいられないのだそうです。
おかげでほかのレストランに最近行ったことがありません。



新メニュー、麻婆ヌードル。
中華ヌードルの上に、スパゲティのように麻婆ナスが乗ってます。
針生姜まで天盛りされていて、凝っています。
お味もなかなかで、息子にかなりを強奪されました(T_T)



さて、そんなわたしたちが何をおいても一番にファストパスを取ったのが
レイジング・スピリッツ。
360°ループ回転のローラーコースターです。

エリス中尉、これまでパイロット気分を味わえると思えばこそ
このような乗り物に今まで積極的に乗ってきましたが、
その後、本職のパイロットから
「実はジェットコースターが怖い」という言葉を聞いて驚きました。
これは自分で操縦していないからであろうと思われます。
そして、ジェットコースターのほうは、単に「慣れ」です。

今回わたしはぴくりともスリルを感じませんでした(T_T)

皆がキャーキャー叫んでいるのに、一人湿った声で、
「ここの部分の揺れが不愉快なのよねえ」などと評論し、
パイロットに教わったように頭をめぐらせループを目に焼き付け・・。

いずれにしても、こういうものでドキドキしなくなったというのも
実につまらないものでございます。

 

 

真横から写真を撮ってみました。



 

園内は喫煙場所以外は全面禁煙。
喫煙場所と言っても屋外なので、皆が吸えば煙が周りに流れます。
今回、シーは喫煙場所を移転していました。
右の光景が見える場所、皆が通りかかる通路にあった喫煙スポットが無くなっていました。
おそらく、禁煙派のクレームがいくつかあったのではないでしょうか。

ディズニーランドのキャストに「ここ、こうしたらいいのにねえ」と、
ちょっとしたアイディアを話したら、そのアイディアが直後に採用されていた、
という人の話を聞いたことがありますが、さすがディズニー(と言うかオリエンタルランド)
だけあって、そういう「声」には積極的に耳を傾けて意見を取り入れているということでしょう。

  

昼間のロストリバーデルタ。
誰ですか?左の写真に霊が写っている、なんていう人は。
これは、光のと建物の影が作り出した偶然ですよ。(たぶん)

 

 

あちこちうろうろしていたらブラスバンドに遭遇。
ここポートディスカバリーは何年か前まで「お天気研究所」という
コントをやっていて、息子は二度ほど引っ張り出されました。
楽しいショーでしたが、さすがにネタが知れ渡ったので交代したようです。

それにしても、みんなのこの楽しそうな表情、ごらんくださいな。
本当に音楽が人に与える力は偉大ですね。



この盛り上がりを見よ。
なんとこのバンド、客からリクエストを募り、そのメロディを吹けるメンバーが
「はい!」と挙手したうえで、リズムに乗せて一節を吹いて聴かせます。

この人たちがリクエストしたのは「ヘラクレス」。
ヘラクレスですよ。「ゴー・ザ・ディスタンス」。
人の名前は忘れても、一度聞いた曲は決して忘れないエリス中尉ならともかく、
みなさん、こんなマイナーな曲、知ってますか?
だいたい知っていてもとっさにメロディが出てくるものではありません。
はたしてこのチューバ奏者がこの曲の一節を吹いたときの周りの反応はすごかった。

「何?ブラスバンド?」(女)
「わー、かっこいいなあ」(男)
と言いながら通り過ぎた人がいました。
管楽器ってやっぱり「かっこいい」と認識されているのですね。



このあと、ポートディスカバリーのレストランですこしお茶休憩。
前のカメラでは決して撮れなかったここの不思議なオブジェ。

 

割と最近できたアトラクション。
アラビアンコーストの「フライングカーペット」。
提供はNTTでございます。

 

細部にも凝っています。
細かい細工が美しいですね。



カーペットの下は水が流れています。
前後のシートにつけられたレバーで上下とカーペットの傾きが変えられます。

 

以前、「この不人気アトラクションのスポンサーになったため担当社員が左遷されたはず」
などと、心無いことを言ってしまった「シンバッドの冒険」。
今回乗って、エリス中尉、考えを変えました。そして謝ります。
こんなアトラクションも必要なのです。
スリルのある絶叫ライドや、ミュージカル仕立てのショーばかりでは、
こういった遊園地に来ても乳幼児は何も楽しむことができません。
息子が乳幼児のときフロリダのディズニーに行きましたが、
本当に「何も乗れるものがない」状態で途方に暮れたのを思い出します。
赤ちゃんに毛の生えた(この表現はヘンか)ような幼児にも乗れて、
しかも怖くなく、幼心にも何かを残すアトラクションなど数えるほどしかないのです。

ディズニーランドの「イッツアスモールワールド」、そしてこの「シンバッドの冒険」は、
そんな乳幼児連れの家族にとって貴重なアトラクションなのです。

しかも、「スモールワールド」もそうですが、一つの曲がリフレインしていく中、
場面が変わって行ってもシンクロしながら最後まで音楽が途切れず、次々と新しいものが目に入ってくる。

そして、この音楽のタイミングとか、船の速さの関係とか、それなりにすごい苦労があったんだろうなあ、
などと開発者たちの努力に思いをやれば、これは決して「不人気ライド」
などと切って捨てるべきものではないと強く反省した次第です。




この日、いつもなら10時の閉演までいないと気が済まない息子が、
「7時に最後のファストパスを使ったら帰るよ」という一言に
あっさり「いいよ」と言ったので少し驚きました。

寒かったせいもありますが、エリス中尉の「ジェットコースター」と同じく、
かれもこれだけ来ているTDSに対して「スレて」きたのかな。

おそらく、友達や彼女と来るようになれば、また
「帰りたくない!いつまでもいたい!」という気持ちになるんでしょうけど。